ロウきゅーぶで貞操観念とか逆転もの   作:ワンコ派
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メリークリスマス!(錯乱)


年内に投稿と思っていたらいつのまにかクリスマスどころか元旦すら終わっていた。
わけがわからないよ……
皆さん去年はどうでしたでしょうか?
作者の去年は、一番嬉しかったことはエアコンを買うときに知り合いの店員が社員割以上に値引きしてめちゃくちゃ安くしてくれたこと。
一番イラっとしたことは、すがすがしい朝に散歩をしていると道端に真っ黒なディルドーが落ちていていい気分を台無しにされたこと。

なにはともあれ、待っていてくれた方々は本当にお待たせしました。
サブタイトルは空耳は独創性がないという意見も評価のところでいただいてますが、ここまで続けたのでこれでいきます。


13話 (ロリを)やめない勇気 

当初の想定よりもかなり接戦で戦えている。

心配なのは体力面か。

水分補給もして息も整えたとはいえ、みんなの顔には若干の疲労が見える。

ただ、その目を見ればまだまだ闘志は衰えていないようだけど。

 

「みんな、頑張れよ!」

 

後半戦、第3クォーターが始まる。

ホイッスルの音で女子チームのボールからスタート。

ひなたちゃんから愛莉、さらに紗季へと順調にパスが回る。

 

「……マークが早い」

 

先ほどの第2クォーターの智花の動きを見てか、智花へのマークが3人になった。

竹中を含む男子三人が智花へのパスコースを最初から潰しにかかる。

真帆対策としては、向こうは竹中を当てるのが一番なのだろうがそうも言っていられないのだろう。

エースはエースで封じようというわけだ。

他の一人は真帆と紗季と対峙している。

完全にひなたちゃんと愛莉は脅威ではないと見なしたのだろう。

これまでひなたちゃんは活躍と呼べるプレーを何もしていないし、愛梨も肉体的なポテンシャルは相手からすれば脅威だろうが、これまでオフェンスに参加していないからな。

それでもかなり思い切った判断といえる。

これはエースの竹中の判断か、もしくは向こうの監督役の先生の判断か。

 

「智花には三人で私たちには一人か……舐められたものね」

 

安定したドリブルで相手と対峙する紗季が自嘲気味にため息を吐いた。

 

「湊には驚かされたけど、あいつさえ封じちゃえば後は1対1じゃ負けないよ」

 

「あらそう、1対1じゃあないのだけどね」

 

「……えっ」

 

「マズイ! 香椎だ‼︎」

 

そこへ、紗季を追い越すようにして走りこんでくる愛莉。

存在感のある愛莉が来れば、いくらオフェンスに参加していなかったとしても無視できるものではないだろう。

竹中の声に反応して、すぐさま相手男子はマークを紗季から愛莉へと切り替える。

 

「さき、ないすぱーす」

 

「何ぃ⁉︎」

 

だが、実際に紗季からボールを渡されたのは反対側から上がってきたひなたちゃん。

前半でのたどたどしいパスしかしなかった子とは思えないほど、危なげなくドリブルして駆け上がる。

ノーマークだったために、妨害もなくコート近くまであっという間だ。

 

「ほい」

 

そのままシュート。

しかし、まだコントロールが甘いせいかポストに弾かれる。

ゴール下には、今にも落ちてくるボールを確保しようと両チームのメンバーがせめぎ合う。

 

「頑張れ!……愛莉!」

 

「はい!」

 

こと高さを競う勝負で、この場で愛莉以上に優れている者はいない。

誰よりも高く跳躍した愛梨は、そのままボールを両手でがっちりとキャッチした。

これまでの彼女なら、気の弱さから男子と入り乱れてボールを取り合うことなどできなかっただろう。

一週間とはいえ、男子が苦手という意識を克服する特訓が生かされたのだ。

……あれ? でもどの特訓が活かされたんだろうか?

セクハラまがいのことしかしていない気もするけど考えちゃいけないね。

 

「紗季ちゃん!」

 

「まかせて。私の間合いだもの」

 

ゴール真正面、少し離れた位置に走りこんできた紗季にパスが回る。

一番練習し、彼女が一番自信のある位置からのシュート。

任された仕事はきっちりとこなす。

パスッと軽い音で危なげなくゴールへとボールが吸い込まれた。

10−10。

 

「紗季、ナイッシュー‼︎」

 

体育館を歓声が包む。

周囲の観客として集まった幼女たちは、たぶん男子チームか俺が目当てだったのだろうが、今はもう試合に夢中になっていた。

 

「くそっ‼︎ 湊は俺が一人で相手するから、それぞれマークだ」

 

こんなはずじゃない。

そう、男子チームのメンバーの顔にはありありと出ていた。

いくら女子の方が男子よりも身体能力に優れるといっても所詮は小学生。

さほどの差があるわけでなく、むしろ普段から練習をしている自分たちの方が体力も技術も優れているという自負があるはずだ。

本来なら、第3クォーターの時点でかなりの得点差ができている想定だっただろう。

ましてや相手はまともに練習したのはこの一週間だけ。

智花以外は初心者もいいところなのだから。

向こう側の誤算は、智花が小学生離れしたプレーヤーだったこと。

そして何よりも他のメンバーもしっかりとプレイできている点だろう。

俺の教え方が良かった、というよりもまるっきりの初心者だからこそ変な癖もなかったことが幸いしている。

素直で、こちらの教えることをスポンジが水を吸うかのように身につけていく。

技術を戦術で補うプレイ。

小学生ではまだまだそういった相手と戦ったことは少ないだろう。

 

「上がれ竹中!」

 

男子チームのボールから再スタート。

やはり攻守の要であるエースの竹中にボールが回る。

 

「へへーん、ここは通さないぞ」

 

「いや、通る」

 

「なにぃ⁉︎」

 

サイドを駆け上がる竹中の前に真帆が立ちふさがった。

しかし素早く左右にフェイントをかけられ、あっさりと抜かれた。

ふむ……あのフェイント。

小さく右にステップした後、全力で再度右にステップしている。

相手からは急激にペースを上げられて捕らえづらいだろう。

 

「やっぱりお前か……」

 

「竹中君、あなたは私が止める」

 

真帆を抜いて減速した間に、今度は智花が行手を阻む。

1on1、エース同士の対決。

強引に抜こうとしても、フェイントをかけてもまるで動きの先がわかるように竹中を止める智花。

逆に智花が手を伸ばすタイミングがわかるかのように巧みなボール捌きでドリブルしている竹中。

体育館に、激しく擦れ合うシューズと床の摩擦音が響き合う。

互いに睨み合い、他の選手が立ち入れない激しさを見せる激闘。

キュギッと一音だけ他とは違う音がした。

智花の体勢が一瞬だけ崩れたのだ。

 

「もらった!」

 

その隙をついて突破しようとする竹中。

 

「ほい」

 

しかし、激闘を制したのは竹中でも智花でもなかった。

いつのまにか彼の背後に移動してきていたひなたちゃんが、気の抜けるような掛け声とともにボールを奪い取ったのだ。

 

「そい」

 

「よっしゃナイスパース!」

 

意識外からの攻撃でボールを奪われた竹中は一瞬硬直する。

ひなたちゃんはまるで跳び箱でも跳ぶかのように、股の間をくぐらせながら背後ヘとバウンドさせる。

そこにいたのは真帆だ。

ボールをキャッチする姿は、相手チームの司令塔でもある竹中からは隠れて見えづらい。

 

「にゃはははは! マホマホのお通りだぜー!」

 

「止めろ、止めなさい‼︎」

 

向こうの監督役の先生の声で我に帰った男子たちが、ディフェンスに回る。

しかし、真帆を止められはしない。

軽く右にステップし、着地と同時に大きく再度右にステップする。

突然のチェンジアップに相手はついてこれない。

それは、つい先ほど竹中が真帆に見せた動きだった。

 

「何だと⁉︎」

 

俺はあの動きを真帆に教えてはいない。

先ほどのを一度見て、覚えて、たった一度で自分のものにしてしまったのだ。

全く末恐ろしい才能である。メタ○ンか。

 

「いやはや、お嬢様はさすがですね」

 

「うおぅ⁉︎ びっくりしたぁ」

 

真帆のプレーに感心していると、いつの間にか隣に三沢家のメイドである久井奈さんがハンディカメラ片手に立っていた。

相変わらずの無表情でカメラのレンズをコート内の真帆へと向けている。

何故か格好は体操服であり、スパッツではなく紺色のブルマを着用していた。

ゼッケンをつけてはいないが上着の裾をブルマの中に入れていることにこだわりを感じる。

そのせいか、身長に見合わない胸部の盛り上がりが強調されて大変魅力的である。

トランジスタグラマーって最高だよね。

 

「……いたんですか?」

 

「ええ、ずっと」

 

嘘だ。絶対さっきまでいなかった。

この小学生だらけの体育館で、こんなコスプレ美女がいればかなり目立つ。

あ、いや、実は俺よりも大人の女性だと知らなければ中学生くらいに見えなくもないけどさ。

小学生ばかりの場でこんな色気のある人がいれば解りそうなもんだけど。

現に今もめちゃくちゃ浮いているのだが、いつのまにいたのか全く気がつかなかった。

 

「嘘です。実は今さっきです」

 

「はぁ……」

 

「来ちゃった☆てへぺろ」

 

「…………」

 

表情を一切変えずに、キャラがぶれぶれなセリフを声音を変えて喋る久井奈さん。

えっ、マジで? そんな声も出るの?

男に媚び媚びのあざとく甘い後輩女子みたいな声を、クールに表情を変えずに出すそのギャップにムラム……ドキドキしてしまいそうになる。

ピピーっとホイッスルが鳴る音に我に返る。

あ、やっべ。見てなかった。

少し目を離した間に智花がシュートを決めていたようだ。

スコアが12−10で逆転していた。

いつのまに真帆から智花にボールが移ったんだろう?

真帆と智花がハイタッチをしている。

きっと素晴らしいコンビネーション技が炸裂とかしたのかもしれないが見ていなかった。

……すまん二人とも。

第3クォーターを終え、みんながベンチに戻ってくる。

 

「長谷川さん、見ててくれましたか今の!」

 

「あぁ、うん。凄かったな。さすが智花だ」

 

ものすごいドヤ顔で褒めてオーラを振りまいている智花。

あぁ、これは相当自分の中でも気持ちのいいシュートが決まったに違いない。

すまん智花。全然見てなかった。

後でちゃんとビデオで確認しておこう。

ごまかそうと頭をぽんぽんとしてやると、へへへとにやけている。

 

「みんなも凄いじゃないか。もう初心者だなんて言えないな」

 

「にへへ、まぁ〜な〜」

 

「おー、ひな達つよい」

 

誇らしげにしている面々。

ずっとコートの中を動き回って汗だくで、体操服が肌に張り付いてしまっている。

ブラを着けていない面々のピンクのぽっちが透けて見えそうになっており、気を抜けばそこに視線を集中してしまいそうになる。

いかんいかん。平常心平常心。

この一週間で見慣れた光景のはずなんだけどなぁ。

最近、俺が何かしら性的なアクションを起こすのを狙うかのように久井奈さんのカメラがこちらを向いているからね。

でも愛莉が透けているのは灰色のスポーツブラだからガン見しても大丈夫だよね?

 

「この調子なら油断しなければ本当に勝てるかもな」

 

「かもじゃないですよ、勝ってみせます」

 

自信満々に言ってのける紗季。

その言葉に同意するように頷いている面々。

 

「へぇ、頼もしいね。じゃあもし10点以上の差で勝てたらご褒美をあげようか」

 

「ご、ご褒美⁉︎」

 

「おー」

 

「よっしゃー! 本当だな⁉︎」

 

なんとなしに口にした言葉にめちゃくちゃ食いついてきた。

特に智花とひなたちゃんと真帆。特に智花。

 

「おお、俺にできることならなんでもいいぞ」

 

 

 

 

 

 

「……なぁにこれぇ?」

 

先ほどの言葉が発破をかけたのか。

第4クォーターはそれまでの試合状況と違い、一方的な蹂躙劇と化した。

まるでメディア○ークスから集○社に出版社が変わったんじゃないかというぐらいの変化だった。

ボールを絶対弾く壁と化した愛莉。

相手パスコースをカットして潰してしまうひなたちゃん。

小学生のくせに3ポイントを決める紗季。

試合中に竹中の動きを見切り、完全に封じてしまう真帆。

そして、竹中が封じられた時点で智花を止められるプレーヤーなど向こうにはいない。

瞳からハイライトが消えて、おそらくZONEに入った智花。

あの獣のような動きは小学生の地区大会レベルではどうしようもないだろう。

既に中学のトップレベルのプレーヤーと同程度といってもいい。

最後の数分はもう向こうの選手は心が折れていた。

今までのように詳しく描写するのが馬鹿らしくなる戦力差。

結果は27ー12。

竹中とそのチームメイト達、なんかその……すまん。

 

こうして、女子バスケ部と男子バスケ部の試合は当初の予想を裏切り女子バスケ部の圧勝で終わった。

 

 




年末、忘年会って嫌ですよね。
嫌じゃない?
少なくとも作者はあまり好きじゃありません。
仲間内で普段集まるのはいいんだけどね、職場の忘年会はいや。
店も混雑してるし、作者的にはシーズンを外して飲み会する方が好きです。
職場の忘年会は、何よりも一発芸が面倒。
最早新入社員だったことから何年か経過しているのに、未だに最初に披露した北斗の拳ごっこをやらされる。
あの筋肉膨張させてシャツを破るやつ。
毎年やらされてるけど、なにが面白いのか自分でも正直わからん。
わざわざサイズ小さいシャツを使い捨てで用意しなきゃならないし。
小さいから着るのも苦労するし。
漫画のシーンみたいに爆散するわけではないし。
店員さんには白い目で見られるし。
何より笑ってるのが年配の社員ばかりで若い女子社員にはひかれるし。

誤字修正しました







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