ワンコ派です。
久しぶりすぎてどれだけ覚えている人がいるかわからないけど。
いやぁ、書き方忘れてた上に無駄に長くなってしまった。
何か作風違和感とかあったらごめんなさい。
やぁ、皆さんこんにちは。
お久しぶりの長谷川昴だよっと。
ドドド
一週間ぶりくらいな。
えっ、4年ぶりだって?
うん、気のせいじゃないかな。
きっと今の状況からの現実逃避でそう思うだけだよ。
ドドドドド
それよりさ、みんなは映画とか見る?
突然なんだけどさ、ワールドウ○ーZって知ってるかい?
そう、あの津波のようにゾンビが襲ってくるあれだよ。
ドドドドドドドドドドドドドドド
ほら、後ろを見てごらんよ。そっくり。
なんでこんな事になったのか、パルクール擬きで逃げ回っているけど、どんどん逃げ場がなくなっていく。
うひぃ、ちょっと背中に指がかすった。
捕まればミイラになるまで搾り尽くされる未来しか見えない。
というか、あれは本当に人間なのだろうか?
中には四つん這いで┌(┌ ^o^)┐みたいな状態で高速移動する祟り神みたいなやつもいるし。
みんなは無事だろうか?
こんな事になった原因は、やはり自分達の……というか俺の社会に対する影響力をあまく見過ぎた事だろう。
話は数日前に遡る。
「プール、ですか?」
試合の時の約束を果たすのに、プールで遊ばないかと5人を誘ったのが始まり。
俺としては、真帆の家にプールがあるのを知っていたし、そこを使わせて貰う前提の話のつもりだった。
他の4人の希望はともかく、智花のツイスターゲームは衆人環視の中じゃあ難しいかもしれないしねぇ。
「あっ、じゃあ新しくできたプール行こうよ!」
そんな事を真帆が言った。
近場で最近できたレジャー施設のことだろう。
ゴールデンウィークに合わせてオープンしたそのプールは広くて、波のあるプールやスライダーなんかもしっかりあり、屋内のため天気や季節に左右されずに楽しめるとして話題らしい。
「新しい所?」
「あの温水プールのやつでしょ。でも長谷川さんが一緒なんだし、あんたのところの方が安心なんじゃない?」
紗季の言う通り、市民プールのような場所にはあまり男性が行くイメージはない。
あるとすれば恋人や家族と一緒で、所謂お手つきという場合だ。
「でもさでもさ、漫画とかであるじゃん。ああいうのしたくない?」
「……したい!」
真帆のいう漫画であるというのは、プールに男女の学生グループが遊びに行ってキャッキャうふふしたり、出店の焼きそばわけあったり、それをぐぬぬと羨んでいる周囲の女達がいたり、なんかそういうのだろう。
そしてそういう漫画の大半はお色気シーンで、何故か男の子の水着だけ脱げたり、ヒロインが滑って男の股間に顔からダイブしたり、触手モンスターが男の水着だけ溶かしたりする。
現実にそんなことはまぁ、あるとは思えないが、みんなで遊んでいる時にナンパとかはされるだろう。俺が。
多少の邪魔とかあるかもしれないよ?
智花も乗り気みたいだけど、ツイスターゲームとか外だと恥ずかしくないのかい?
「恥ずかしいですけど、むしろ誇らしいです!」
あぁ、そうですか。
智花は本当にすごいねぇ。
えへへ、と照れてるけれど褒めてるわけではないんだよなぁ。
「おー、お兄ちゃんはひながまもる」
「だ、大丈夫かな?」
「そんな戦争にいくわけじゃないんだし大丈夫だって。心配ならやんばるにも着いてきてもらうしさぁ」
思い返せば、ここでフラグが立っていたのだろう。
後日、プールを貸し切る案もあったみたいだけれど、オープンしたてで一般客も多い中にそれはちょっと、とプール経営側に渋られたらしく普通に一般客として行くことになった。
三沢家の札束ビンタも効かない時もあるんだなぁ。
タイミングの問題かもしれないけどさ。
あと、これも後から聞いた話なんだけど、教室とかで智花達が「プール楽しみだね」と周囲の耳のある場所で話してしまい、それをクラスメートが家に帰って話してしまい、と広まったそうな。
夏休みに入ってからや土日は混雑する事を予想して、あえてみんなで学校を休んで平日に行く事になった。
そんな理由で休んでいいのか、とか他の子が勉強してる間にレジャーで遊ぶという背徳感とか諸々でテンションの高い五人。
そうだよね、ちょっと悪いことしてるみたいだよね。
愛莉なんかは特にメンバーの中で善人な性格をしているせいか、そのせいでちょっと落ち着かないようにそわそわしている。可愛い。
俺と子供達と護衛のメイドさん6名とメイドリーダーの九井奈さんの合計13名という大所帯は三沢家所有のバスに乗って向かう。
バスは外観は至って普通だったのだが、内装は高級感溢れるものに取り替えられていて快適だ。
護衛のメイドさん達は武闘派なのか、綺麗にメイド服を着こなしているが歴戦の強者揃いなのか皆顔に傷を負っている。
中には最近ついたとみえる新しい傷なんかもあり、それだけの任務をかされる三沢財閥の闇を見た気がした。
さすが軍事産業にも手を出しているだけのことはある。
プール行くだけで大袈裟な、とは思うけど。
あのスカートの下には、拳銃を装備するためのホルスターとかがついた太腿とかがあると思うと浪漫だよな。
普通に考えたら銃刀法違反だからありえないけど。
さて、五人は勿論俺も水着になるわけだけど、メイドさん達は水着になるのだろうか?
プールに入るわけだから、TPOを考えれば水着にはなるはずだけど。
過去のトラウマで年上女性は苦手ではあるが、こちらが見る分には歓迎である。
容姿が良いことが採用条件に入っているのかというくらいには、綺麗な人達が揃っているし眼福ものだろう。
特に遠いわけでもないので、すぐに到着する。
バスを降りれば、目の前には巨大なレジャー施設「虎の穴」があった。
虎が口を開けているのを模した入り口は、30メートルにも及ぶ巨大さもあってかなりのインパクトがある。
「でもこれだと虎の穴っていうより口よね」
「お尻側なら穴なんだけどなー」
「お尻の穴だとうんちみたいでやだな」
「おー、ひなうんちドリルすき」
「あれ面白いよね」
各々好き勝手言っている。
ちなみにうんちドリルとは小学生向けの学習ドリルのことで、全国の小学生の大好きなうんちを問題に使ったドリルのことだ。
同じ会社が作ったちんち○ドリルはなんかフェミ団体の抗議で廃刊になったとかニュースでしてたなぁ。
勿論、ちんち○ドリルとは小学生向けの学習ドリルのことで、全国の女の子たちが大好きなちんち○を問題に使ったドリルのことだ。
むしろなぜ最初出版できたのかが疑問だ。
話がそれたな。
入り口で受付のお姉さんにチケットを渡して入場する。
平日なのにやけに混雑している。
貸切ではないので、男子更衣室まで護衛のメイドさんが入るわけにはいかず、更衣室の入り口でそれぞれ別れる。
それじゃあ後でね。
「はい!」
うん。ぞろぞろと女子更衣室に入っていくみんなを見送るけど、出入りが多いしすごい客足だな。
オープンして一ヶ月以上経つし平日なら落ち着いてきてると思ってたんだけど、読みが甘かったかな。
反面、男子更衣室は需要の関係でおそらく女子より狭い造りになっているだろうけれど、それでも広く感じた。
男の利用者俺しかいないんじゃないのこれ?
更衣室内に監視カメラなんて普通はないものだ。
あるとすれば出入り口くらいだろう。
でも隠しカメラとかはあったりして……隠し撮りされてそれが裏ビデオ的な感じでながれちゃったりしたら、俺の息子がお婿にいけなくなってしまう。
なんてな。
なんでこんなこと考えたかっていうと、これ見よがしに『ようこそ長谷川昴様』とか『歓迎』とか書いてあるPOPのあるロッカーがあって、他のロッカーは南京錠で厳重にロックされており、そこしか使えなくされているのだ。
ふむ、歓迎されているのだろうが……あった。
念のため怪しい所を見てみると、念入りに探すまでもなくカメラがスタンバイしてあった。
あーもしもしメイドさん?
『はい、どうかなさいましたか長谷川様』
なんかカメラとかあってロッカーおかしいんスけど……
すぐさま飛んできたメイドさんが隠しカメラをチェックしてくれると、俺の見つけたのはフェイクで、他に見つけやすいフェイクが二つと、本命らしき極小カメラが5つ見つかった。
下手人はプールのスタッフの一人らしく、「せめて、せめて昴様の水着姿だけでも見せてぇ⁉︎ そしたら有罪でもいいから!」と騒ぎながら警備員にドナドナされていた。
「有罪でもじゃない、有罪確定なんだよ!」と警備員さんが激オコだった。さもありなん。
もう大丈夫ということで、一悶着あったが着替えることに。
えぇと、確かこれだったよな。
自分で用意してきた水着があるのだが、真帆と智花がサプライズで俺の水着を用意してくれていたらしく、一応開けてみる。
プールについてからのお楽しみとのことだったので、まだ中は見ていなかったのだ。
渡された袋から出てきたのは、どぎついブーメランパンツでV字すぎてもっこりどころかポロリ確実な代物だった。
成程、これを着てほしいと……無理だわ絶対ポロリするわ。
ちょっと間違えて自分の出番だと勘違いしたら、俺の意思に反してモンスターボールからアーボが飛び出しかねない。
もし無事でも、これ剃ってないとヤシの樹で例えると葉が茂ってる部分が出てしまうし、なんならヤシの実もこんにちはしてしまう。
用意してくれた二人には悪いけど、自分のやつを着るとしよう。
無難にハーフパンツタイプに、上着に半袖のジップパーカーの水着なんてものがあったのでそれを羽織った。
首元にアクセントのようにチョーカーをつけているように見えるが、なんとこれはチョーカー型の骨伝導タイプのイヤホンマイクらしい。
男子更衣室やトイレで一人になる俺が危険な時に九井奈さんとやりとりができるようになっている。
用意もできたし、プールに向かおうか。
出口で待っていてくれた護衛のメイドさんと合流してみんなの所へ。
更衣室の出口からこっち、まるで俺を出待ちしていたように異様に女性客がたくさんいて少しびびる。
けど、ちっぱいからボインまでいろんなおっぱいさんがいてがんぷくでもある。
前世で父が言っていたのだが、アイドルの水着大会ポロリもあるよな番組が昭和から平成初期にかけて人気だったらしい。
畜生、何故俺はもっとはやく生まれていなかったのだろうか。
俺をナンパしようとするおっぱいさん達をメイドさんが鉄壁ガードで寄せ付けない。
100メートルも離れていないのに、みんなの所へ来るのに数分かかった。
「おせーぞすばるん!」
悪い悪い。
ちょっとトラブルがあってね。
真っ先に俺に声をかけてきた真帆は、黄色のタイサイドビキニだ。
彼女の向日葵のような明るく活発なイメージと黄色が良く似合っている。
おませなビキニだが、腰の紐が精一杯のセクシーさを出そうと頑張っているね。
「大丈夫でしたか長谷川さん」
あぁ、紗季も心配してくれてありがとう。
紗季は水色でスポーティなデザインのタンキニタイプの水着だった。
みんな自分のイメージカラーとかあるのかな。
一番似合う色というのを理解している気がする。
胸部の凹凸は無いに等しいが、くびれ始めた腰の骨の形状が解るというか、スレンダーだからこそのエロさってあるよね。
「は、長谷川しゃん、み、みじゅぎ……」
あぁ、ごめんね智花。
せっかく真帆と選んでくれたみたいだったんだけど、サイズが小さくて入らなかったんだよね.
「サイズが小さいなら仕方ないかー」
「サイズが……あっ……はぅん⁉︎」
「あぁっと手がすべったー(棒読み)」
「うぅん、いいの。ありがとう紗季」
「いいのよ」
用意した水着と違う事にやはり気づいたっぽいので、適当な言い訳をすると真帆は納得してくれたようだ。
智花も納得してくれたようなのだが、マイサンの位置を凝視して真っ赤になると、びくりと痙攣して水に入ってもいないのに下の水着に染みが……というタイミングで紗季が水鉄砲で智花の股間をスナイパーのように狙い撃ちした。
何故悪戯された智花が礼を言うのかは、言わぬが花というやつだ。
おい誰だ雌汁とか言ったやつ。せめて乙女汁にしろ。
智花は白をベースにしたオフショルダーのビキニを着ていて、ふりふりのフリルと苺の柄が年相応の女の子っぽくて可愛い。
性への反応は年相応ではないけれど。
「うぅ、なんでみんな恥ずかしくないの……」
腹部だったり、年不相応な谷間だったりと隠したいのに曝け出された箇所が恥ずかしくてそわそわしているのが愛莉だった。
オレンジを基調としたホルダーネックのビキニをしていて、たわわな果実がゆさりと大胆にその重みを伝えてきている。
大胆な水着だが、本人の気質としてはワンピースタイプとかの方があっているんじゃないだろうか。まぁ、サイズが無かったんだろう。
もじもじしているせいで、余計に谷間が強調されて大変けしからん。
ひなたちゃんの背後に隠れているが全然隠れていない。
「はやくおよごー」
そのひなたちゃんはピンクのビキニなんだが、パンツがかなりのローライズでギリギリを攻めている。
一体誰がチョイスしたんだ、もしやひなたちゃんのお母さん?
なんて際どいものを小学生の娘に着させるんだ。
本人は気にしていないのか、浮き輪を装着して泳ぐ気満々だったが。
いやしかしみんな水着似合ってるね。
可愛いくて、それぞれの魅力を引き立ててくれてるよ。
「そ、そうですか? ありがとうございます」
「だろー。でもアタシ的には可愛いよりセクシー目指したんだけどなぁ」
「長谷川さんも、その水着格好いいですね」
「おー」
「わ、私はもっと落ち着いたやつが良かったんですけど….」
褒めるとみんな喜んでくれた。
んで、最初に水の中に入るから軽く準備体操をした。
本格的なものではなかったけれど、周囲の人達は準備運動などしないでこちらを注視してくるためやりづらいったらない。
最初は一緒にウォータースライダーに乗った。
順番に全員とペアになって滑った。
じゃんけんで順番決めて、最初はひなたちゃん。
ひなたちゃんが前で、後ろが俺。
同じ着座型のボートみたいなのに座って滑るんだけど、結構密着するだよね。
スリル系のアトラクションとかもぜんぜん平気なようで、ひなたちゃんは終始にっこにこだ。
こちらとしては楽しいだけでなく、彼女の砂糖菓子のような甘い匂いが最高でしたまる。
二番手は真帆。
テンション高くて「ヒャッホー!」「ギャー⁉︎」「イェー!」と終始何かを叫んでいた。
たまに耳がキーンとなるが、飼い主と遊んでテンション高い犬みたいで可愛いので悪い気はしなかった。
「アタシのセクシーな水着ですばるんをメロメロにしてやんよ」とか宣言していたが、ウォータースライダーの自分の番が来ると全部忘れたらしい、全力で楽しんでいるようで何より。
結局2回滑ったんだけど、2回目の着水の時に水着の紐が解けちゃったんだよな。
タンサイドビキニって、下は要は紐パンだもんな。
後ろからだったので大事な所は俺には見えなかったけど、尻は丸見えにぬった。
さっきとは違う意味での「ぎゃー⁉︎」が出た。
ほら、セクシーで俺をメロメロにするんでしょ。
凹まなくて大丈夫だよ。
素早くメイドさんが壁となり、脱げた水着を再装着していた。
三番目は智花。
なんだか俺の前に座るべきか、俺の背後に座るべきか真剣に悩んでいて結局1回目と2回目でそれぞれの滑り方をする事にしたらしい。
1回目は俺の前に座り、キャーキャー言って大興奮だった。
2回目は俺の後ろから抱きついてきて、ハァハァ言って大興奮だった。
なんというか、本当にこの子は自分の欲を隠さなくなってきたよなぁ、としみじみと思う。
これも成長と呼べるのだろうか。
さりげに俺の腹を撫でてきてたしなぁ。
ほらほら、みんなのところに戻る前に元の可愛い顔に戻して。
いま君年齢制限かけられそうな顔してるよ。
四番目は愛莉だった。
彼女はスリル系は苦手なようで、前は怖いとのことから2回とも俺の後ろで滑ることになった。
耳元で「きゃっ」とか「ひゃん」とか可愛らしい小さな悲鳴をあげているわけだが、全然可愛さとはかけ離れた大きさの果実が俺の背中に押しつけられているわけですよ。
奥さん信じられます? これで小学生ですってよ。
ロリ巨乳でも完全に漫画な世界のサイズで、ねぇ、正直その、2回目にもなると促進栽培されたキノコがテントを張ってここをキャンプ地とすると主張してしまうわけですよ。
これは仕方ない。
本当に仕方ない。
脳内会議で大勢の昴達が仕方ないと判断している。
無罪! 以上、閉廷、解散!
「怖かったけど楽しかった」と笑う愛莉にばれないようにするのに必死だった。
離れたところから俺達を囲んで見ているお姉さんたちからなんか呪怨のような声が聞こえてた。
たぶん一部にばれてたんだろうなぁ……考えんのやめとこ。
最後の順番は紗季。
煩悩退散を願い、心のズッ友である葵を久々に脳内に召喚して平静を装いながら一緒に滑る。
密着すると、スレンダーながらもちゃんと女の子なんだなぁと肌の柔らかさで解るんだけど、愛莉の後ではそれが非常にまずい。
なんとか1回目はステキなお兄さんでいられたと思うんだけど、流石に2回目となると無理だった。
愛莉のたわわな果実の柔らかさで硬くなりそうな所に女の子との密着。
久しぶりだけど心のズッ友である葵を脳内に召喚して、鎮めたまえ〜と祈祷師の格好をした昴2号と3号頑張ったんだけど、やる気を出してた息子が無理矢理大人しくさせることに不満というか、アーボが進化するのをキャンセルさせるためにBボタン連打してるのに中々すぐキャンセルされずどっちつかずのままの状態というか……なんだ、その、ねぇ?
促成栽培でおおきくなりはじめたキノコが収穫するには早いけど、品種はわかりそうなくらいになっているというかですね、そういう状態の極めてセンシティブなアレが布越しに紗季の尻に当たってしまったわけだ。
お尻に未知との第二種接近遭遇をしてしまった彼女は、それまでの楽しそうな笑顔から顔を羞恥で真っ赤にして黙ってしまった。
二人無言のまま2回目を滑り終える。
あかん、このままではお巡りさんと刑務所で強制パーリナイになってしまう! と危惧したが、とりあえず謝ろうと謝った。
「怒ってないですよ……むしろ」
そう口にした紗季は小学生の幼い女の子の顔ではなくて、雌の顔で。
俺の耳元に口を近づけると、周囲に聞こえない小さな声で「嬉しかったですよ……今度は二人っきりの時に、ね?」とおませな事を言われた。
更なる燃料を投下され息子がスクワットを始めそうになったが、周囲の一般客がナニかを察知してチンパンジーみたいな奇声をあげているのをみてスンってなった。
次に流れるプールで遊んだ。
六人で乗れるバナナボートに乗って、流れにそって揺られて遊ぶ。
この時に流れに合わせてゆらゆら楽しまず、なぜか流れに反して俺たちのボートに近づいてくるやつが複数いた。
全員三沢家メイド隊にプールの底に引き摺り込まれたかと思ったら、九井奈さんに投網で捕獲されていた。
お昼時ということで、プールサイドに併設されている飲食コーナーでお昼ご飯に。
まずは約束を果たそうと、せっかくなのでおままごと希望のひなたちゃんの願いを叶えようかと提案。
「おー、そんな事もあった気もする」
ひなたちゃん自身はすっかり忘れていたようだ。
彼女の考える配役でおままごとをしたのだが、よく解ってないけどご両親がしていたんだろうなという台詞や出来事もあり、なかなかどうして。
まさかひなたちゃんの口から「かくていしんこく」とか「きょうさいきん」とかが出てくるとは……
あとは役になりきって料理をたがいの口にアーンする定番も。
俺としてはこのくらいなら微笑ましい光景だと思うのだが、逆に一般客の一部にクリティカルヒットしたのか、遠くで椰子の木の飾りに頭を打ち付けているやつがいてひいた。
食事が終わると、再びプールへ。
膝丈の深さの浅いプールでバレーボールで遊ぶ。
ぽんぽんとビニールボールが浮いて続くのは、やはりみんなのチームワークがいいからか。
愛莉は、動くたびにぷるんと揺れ動くものがあって、見ないようにと意識して爽やかスマイルを心がける(鉄の意思)
だが、鉄というのは熱く柔らかいうちに打つものである(意味不明)
うふふふふあははは(現実逃避)
25Mの競泳用プールでは誰が早いか競争となった。
各々得意な泳ぎ方で、とのことで、智花と真帆と紗季の三人がトップを争う形に。
愛莉はまぁ、他の子よりもね、水の抵抗多いしね。
ひなたちゃんはまさかの犬かき。
えっ、普通にも泳げるけどこれが一番速いの?
俺の本気の泳ぎも見てみたいと言われ、そう言われちゃあ見せないわけにもいくまいて。
パーカーを脱いで本気モード。
上半身裸になって周囲から大歓声があがる。
一部の一般客がトイレに行き、一部の客が自身の尊厳など知ったことかとー自主規制ーした。
五人も俺の体に興味津々なようで、チラチラとこちらを見ている。
さっきまで元気だった真帆も言葉数が少なくなっていて、真っ赤だ。
別にプールとかで男が上を脱いでも、露出狂扱いはされない。
昔は普通な事だったし、水着モデルなんかだと誌面で脱いでるし。
漫画なんかの媒体でも大抵プールや海では合法だとばかりに男は上半身裸で描かれている。
だから何もおかしなことはない。
ほら真帆、どうした? 別にもっと俺の乳首見ても合法やで?
ただまぁ……周囲の一般客やメイドまでガン見なのは、この世界の他の男なら萎縮するかもなぁと思う。
スタート台に立って飛び込んで、往復の50メートル。
身体能力には自信があるし、さすがに水泳選手のようなそれに特化した練習をしてきた人達には負けるだろうが、そんじょそこらの奴には負けないタイムだろう。
水泳というのは全身運動で、いかに上手く水を後方へと効率よく掻き分けて進むかが大事なため、他のスポーツができるからといって速く泳げるとは限らない。
足速いのにカナヅチもいれば、他は運動音痴なのに水泳だけは得意なやつもいるし。
ゴールすると、皆んなが集まってきた。
「おー、お兄ちゃんとってもはやい」
「すばるんすっげー!! めっちゃはやいじゃん⁉︎」
「泳ぎ方も綺麗でした」
「すごいです長谷川さん」
「は、はしぇがわしゃぅうん⁉︎……ありがと紗季」
「いいのよ智花」
ハァハァと全力で泳いだ事による息切れをしている所に、口々に声をかけてくれる。
格好いいお兄さんの面目は保たれたようだ。
プールから上がれば水もしたたる良い男って言葉の通りになっているといいけどね。
興奮して目をキラキラさせてるみんな。
興奮して目がギラギラになっている智花は、また乙女のパトスでゲフンゲフンしそうになったのか、紗季が再びスナイパーになっていた。
本気で泳いだということで、約束のマッサージを真帆にしてやろう。
「えっ、ここで?……みんな見てるけど……」
恥ずかしい?
それとも、二人っきりでベッドの上の方が良かった?
「い、いいよ! 今ここでやる!」
いけない事を想像したのか、真っ赤になって反論する真帆。
言質はとったので、近くのベンチに座らせてその足元にかしづくようにして彼女の足を取ると丹念に揉み込んでいく。
足裏はくすぐったいのか「あはは、くすぐってーよ!」と笑っていたが、指の付け根を柔く揉み込むと「あ〜、いいかんじ」と感想が変わった。
くるぶしからふくらはぎをゆっくりと指圧すると「ん、すげー気持ちー」と目を細めて体の力が抜けてきた。
膝を越えて太腿に来ると、段々真帆の顔がまた赤くなってくる。
やわやわと揉み、フェザータッチで指を滑らせ、指に力を入れて指圧するのを繰り返す。
緩急をつけたマッサージに、「ん、あっ……はぁ、ん!」と真帆らしからぬ色っぽく艶のある声が漏れる。
なんだかいけないものを見ている気になっているのか、智花と紗季と愛莉の顔も赤くもじもじしている。
そして、みんなの姿をめちゃくちゃ高そうなビデオカメラで余す事なく撮影している九井奈さん。
証拠映像も撮られているので、太ももの付け根の際どい所は責めないでおこう。
しかし距離のある一般客からはそんなのは見えないわけで。
角度によっては男に衆人環視の中性的マッサージの奉仕をさせているように見えなくもないのか、怨嗟の声があがる。
程よくトロントとろけた表情になったので、真帆のマッサージを終えた。
「なんだ、もう終わりか〜」
と残念そうに言うので、耳元でささやいてからかう。
続きは今度二人っきりで、もっと凄いやつね。
揶揄われてるのがわかっているだろうに、五割り増しで顔が赤くなった真帆は口をパクパクとさせて言葉が出ないようだった。
ほら、次は紗季だよ。
立ち上がる真帆と変わるようにベンチに座ると、膝を叩いてアピールする。
用意してきた綿棒をメイド隊の人に持ってきてもらう。
「え、あ、あの……」
ほら、膝枕。
みんなの黄色い悲鳴と、周囲の女性客の「いぎゃぁああ⁉︎」という悲鳴。
「し、失礼します」
恥ずかしそうにおずおずと俺の太ももに頭を乗せて寝転ぶ紗季。
うん。やっぱり紗季の髪はきめが細かくて綺麗だね。
ゆっくりと頭を撫でれば、濡れてしっとりとしているが、普段手入れをしっかりとしているのがわかる。
「えへへ、ありがとうございます」
紗季は本当にいい子だね。
髪を手櫛ですいて、彼女の耳を露出させる。
綺麗な形をしている。福耳の方が幸せだとかいうけれど、俺はこれくらいの耳たぶの方が好きだな。
「ん!……そ、そうですか?」
耳たぶのひんやりした感触をふにふにと楽しみ、そこから外周をなぞるように指を動かす。
耳が弱いのか、指を動かすたびに腰がピクピクと反応している。
ふふ、耳まで真っ赤だね。
さっき彼女相手にやらかした事を棚上げして揶揄うと、恥ずかしそうにしてはいるが、嬉しそうでもあった。
耳垢なんかは見た限りはなさそうで、綺麗なものだ。
はいじゃあ動かないでね、と言葉をかけて綿棒をゆっくりと彼女の耳の穴へと沈めていく。
狭い穴の奥には大事な場所があるので、傷つけないように慎重にゆっくりと。
綿棒の柔らかな綿の部分が耳の中の壁にこすられ、指先にサリサリとした感触を感じる。
「ん、ふぅ……んん」
さり、さり、さり……
特に水が入った様子もない。
九井奈さんに頼んで用意してもらっていたぬるま湯で綿棒を少し湿らせると、軽く指で摘んでしぼる。
水滴が自然に落ちない程度のそれを、彼女の穴の中へと埋没させていく。
くち、くち、くち……
湿り気を帯びた棒が彼女の奥を優しくこする。
俺にはさほど音としては聞こえないが、彼女のにはしっかりとした水音が聞こえているのではないだろうか。
「あっ! はぁ……ひぅ⁉︎ ふぅ〜、ふぅ〜、んっ!」
ビクビクと腰を震わせ、何かに耐えるように必死に足をもじもじとさせながらも頭を動かさないようにしている紗季。
色んな人に見られている事など忘れて、とろんと蕩けきった顔をしている。
小学生のしていい顔ではない。
それを見て真帆や愛莉が何かを感じ取っているのか、もじもじと居心地の悪い様子だ。
ひなたちゃんは純粋に指を咥えて羨ましそう。いや、軽く頬を染めているから漠然とした何かは感じているのかな?
智花はまた、別の意味で小学生のしていい顔ではない。
綿棒を乾いたものに変えて、少し濡れた耳を拭くように優しく掻く。
さり、さり、さり……
「んん、ふぅ! ……はぁ」
うん。水も汚れもない綺麗なものだ。
最後の仕上げに綿棒を抜くと、耳に顔を近づけてふぅ〜っと息をふきかけてあげる。
「ひゃああん⁉︎……ひゃう⁉︎」
紗季は大きく腰を跳ねさせると、一際大きな嬌声をあげた。
彼女の中の何かが弾けそうになったのか、乙女の勘を働かせたらしき智花が水鉄砲で紗季の下半身を狙い撃ちした。
「はぁ、はぁ、凄かった……ありがと智花」
「借りは返したわよ紗季」
フッとニヒルに笑う小学生女子たち。
尊い友情である。
まぁ、流れ的に次は智花のツイスターゲームか愛莉の撫で撫でかなぁ、と思っていたのだが、どうやら見せつけすぎたらしい。
メイドさんの一人が「なん、だと……」とオサレな画風の顔でつぶやいたので、俺も周囲の様子に気がついた。
俺達を遠くから囲んで見ていた女性客達の眠れる狂気を呼び覚ましたらしく、どいつもこいつも目に怪しい光を湛えてギラギラとし、口からは言葉にならない何かか、意味のある言葉でも下なものだったり怖気の走る内容だったり。
よだれを垂らしながら淑女なんて存在しないとばかりの表情をしている。
えっ、そもそも狂気じゃなくて性欲?
全然最初から眠ってなかったって?
うん。まぁ、そうともいう。
「××××××××ー!!」
放送禁止用語らしき言葉を口走りながら、一人の女が目を血走らせて突っ込んできた。
「お嬢様達には指一本触れさせん!」
武闘派な護衛メイドの一人がその前にたちふさがる。
何か合気道的なそれでもってポーンと遠くのプールまで投げ飛ばした。
着水して豪快な水柱があがる。
別の女が飛びかかってきた。
またポーンと投げ飛ばす。
また別の女が飛び掛かってはなげとばす。
また別の女達が10人以上で突っ込んでくる。
その背後には更に10人、20人とんで100人以上。
数の暴力に負けたメイドさんが跳ね飛ばされてポーンと宙を舞う。
「プランZ発動!」
「「「「「はっ!!」」」」」
九井奈さんの号令でメイドさん達が即座に子供達を抱き抱える。
「暴徒の目的は長谷川様です!お嬢様とご学友が巻き込まれぬよう撤退してください!」
「は、長谷川さーん⁉︎」
「すばるーん!」
飛び掛かってくる女達をステップでかわす。
子供達が離脱できて良かった。
九井奈さんの言う通り、この亡者のようになったもの達は俺にしか興味はないようで、他を無視して突っ込んでくる。
「長谷川様、こちらへ!」
九井奈さんの誘導で囲われている状況から抜け出した俺は、彼女と一緒に救助が来るまで逃げる事となった。
所で九井奈さん、いつのまにメイド服から全身ぴったりボディスーツな姿になったんですか?
なんか前世で見たエロゲのキャラみたいなんですけど。
次回、最終話「呼び覚まされたモモーイと警部が動き出す」予定
この作品に予定なんて決めて書いた試しはないけど、多分最後。
また遅くなるかもだけど許してつかーさい。