ロウきゅーぶで貞操観念とか逆転もの   作:ワンコ派
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今回は本編に登場させる気のないオリキャラが出てきます。
これ以降特に出番はありません。
読まなくても本編にはなんら影響はない完全な蛇足です。
昴がみんなといちゃこら練習している裏側で動き出した闇の場面です。
子供達は知らなくてもいい大人たちの陰謀とかありそう。
むしろそれくらいないとどうあがいても途中で昴逮捕エンドしか思い付かない。


5.5話

深夜の三沢邸。

子供の真帆やその父親、祖父母が寝静まった夜中の1時過ぎ。

邸宅の一室に未だに灯りがついている。

当主の書斎である。

そこには3人の女性が集まっていた。

 

「では、報告してもらおうか」

 

デスクチェアーに座り、両腕を組んでいるは三沢萌衣。

三沢 家現当主であり、三沢財閥の会長であり、世界的なファッションデザイナーとしても活躍する有名な女傑であり、この三沢真帆の母親である。

細身で長身、長髪を後ろで結んでいる。

遺伝的要素を考えるのであれば、真帆の一部の成長はあまり芳しくないだろう。

 

「はい、まず初めに長谷川昴様の履歴から説明させていただきます」

 

銀のフレームのメガネをかけた、理知的な印象を受けるメイドが応える。

彼女は三沢家の侍従隊における序列2位、情報関係を担当する矢作静。

三沢財閥の仕事ではなく、三沢家のプライベートにおける情報処理を担当している。

彼女が手元のパソコンを操作すると、書斎の白い壁にプロジェクターの映像が投影された。

そこに映し出されたのは、この作品の主人公である長谷川昴の制服姿。

右側に、簡易なプロフィールが表示される。

 

「長谷川昴、現在は私立七芝高等学校の一年生です。

 誕生日は10月11日。

血液型はA型。

 入学当初の身体測定の結果では身長176センチ、体重57キロ。

 成績、人柄共に優等生として教師の受けはいいようです。

 真帆様の担任である篁美星様の甥にあたります。

 小学生頃に地元のバスケットのジュニアチームに入団。

 頭角を現し、5年生の時点ですでにエースとしてチームの柱に。

 中学校は地元の公立に入学。

 その学校には男子バスケットボール部が存在しなかったようです。

 メンバーを募り創部。

 驚異的なプレーで初出場にしてインターミドルで4位という成績を残しています」

 

「すごいわね」

 

「えぇ、かなりのスター性を持った選手だったようです。

 こちらの話題については萌衣様もテレビでご覧になられたことがあるかと。

 バスケットボールを取り扱う雑誌に特集。

 世間に注目され、数々のテレビから取材されているみたいですね。

 同時期に非公式ながらファンクラブも有志で作られたそうです。

 アイドルにはおよばないものの、全国レベルで会員が存在。

 真帆様のご学友である湊智花様も会員であると調査結果が出ています」

 

「あら、もっかん様も会員だったのですね」

 

そこで発言したのは、三沢真帆のお世話係を担当している久井奈聖。

今回、真帆のバスケコーチとなった昴の内容のために報告会に呼ばれたのだ。

 

「そうね。湊智花様は当時小学3年生。

 おそらくは お母様が代わりに申請されたようですね。

 会員数458人の中でシリアルナンバー008をお持ちのようです」

 

「ふむ、状況によっては智花ちゃんが一番の障害になるかもしれないのね?」

 

「いえ、真帆様はご学友との絆を大切にしていらっしゃいます。排除よりもこちらに引き込んでの囲い込みが良いかと」

 

「そうね……正妻は真帆なのは譲らないけど。いっそ5人全員で彼と婚約させればいいかもしれないわね」

 

そう、ここは三沢真帆の許嫁をどうするかを話し合っているのだ。

日本有数の巨大財閥の令嬢である真帆には、世界各国から婚約の話が舞い込んでくる。

昔ならばいざ知らず、まだ小学生の真帆には早いと考えた萌衣はその全てを保留にして本人にはシャットアウトしていた。

これもひとえに、娘にはのびのびと子供時代を過ごしてほしいと思う親心。

のびのびとさせすぎなのは否めないが。

そんなのびのびとさせていて、異性の影も形もなかった娘から昨日初めて男の名前が出た。

なんでもバスケ部のコーチとして担任が連れてきたとか。

それだけならなんとも思わないが、妙に娘が気に入ったのか、食事中の話題もその男の話題ばかり。

親として気にならないわけがない。

名前をネットで検索すれば、ごろごろと出てくる。

これは普通の一般人ではないのは明らか。

優秀で見込みのある少年であれば、三沢家の将来の婿として候補にいれてもいい。

真帆が気に入っているのであれば、例え経営学も知らない素人でも立派な後継者に育て上げる自信が萌衣にはあった。

 

「報告を続けます。

 中学2年生に上がってからは、インターミドルで決勝戦まで進みました。

 三年生ではついに優勝。

 途中、芸能プロダクションに勧誘されているようですが断ったようですね」

 

「あら、どこの会社かしら。うちの系列だったりするの?」

 

「いえ、黄土プロダクションのようですね。

 目撃者の証言によれば、長谷川様はそこの社長に面接時に犯されそうになり上手くお逃げになられたようですね」

 

「そう……これだけの美少年だものね。わかるわ」

 

「わかりますねぇ。本当に格好いい男の子でした……じゅるり」

 

「久井奈、手を出してはダメよ?」

 

「承知しております」

 

「…………とりあえずそのプロダクション潰しときなさい」

 

「承知いたしました」

 

静がパソコンを再び操作すると、今度は動画が再生される。

 

「こちらが、去年のインターミドル決勝戦の試合の録画映像です」

 

画面の中では、相手プレーヤーと対峙した瞬間に昴の体がぶれて見えた。

次の瞬間には相手の硬直時間を利用して抜き去った昴が、見事なダンクシュートを決めた。

 

「この子、今ぶれなかった?」

 

「そうですね。長谷川昴様の必殺技である神ステップです」

 

「神ステップ?」

 

昴が自称しているわけではないが、誰が命名したのかその名も神ステップ。

単にものすごい速度でステップを刻むことで残像を生み出し、相手の時間感覚を幻影で一瞬固定することで、相手に致命的な隙を作り出す必殺技である。

意味がわからないという人も多いだろうが、要するにものすごいスピードの反復横とびとでも思えばいい。

対峙した選手によれば、最大で4人にまで増えて見えるようで未だに破られたことがない。

現役のプロバスケプレーヤーにも使い手はおらず、高校卒業とともにスカウトしようと思っている団体は国内外問わずかなりの数がある。

 

「すごいのね」

 

「身体能力に優れているようで、バスケット以外にもこのような動きにも秀でているようです」

 

そこに映し出されていたのはパルクールの真似事をしている昴であった。

様々な障害物を物ともせず、手足を使って飛び跳ね一瞬のうちに移動する。

ただ、パルクールに壁走りなどというものはない。

しかし昴は普通に壁を走って校舎の外から二階の窓まで昇っている。

 

「何者なのこの子は?」

 

「身体能力は異常ですが、調査結果を見る限りは普通の高校生としかいえません。

 久井奈が採取した唾液、毛髪からは特に薬品や特別な反応は出ていません。

  あとは担任の篁美星様からの情報提供のものがあります」

 

「続けて」

 

「あそこの長さは写真のものを計算した場合、勃○時に約14センチ」

 

映像が切り替わり、そこでは自室と思われる場所で昴が自家発電に勤しんでいた。

どうみても盗撮です。

写真から推測するに、カメラの位置は彼の勉強机の下からのアングルである。

そんなところに人がいれば昴が気がつかないはずがないので、明らかに隠しカメラを利用したものだ。

 

「……大きいわね」

 

膨張率には個人差があるものの、通常時の男子の象徴がポーク○ッツに例えられることを考えれば相当な大きさだろう。

大きさもこの世界の男子平均と比べても驚愕のものだが、何よりも驚くべきは最近の男子高校生にしては珍しく自家発電をするほどに性欲があるということ。

 

「ちなみに若干右曲がりのようです。

 そして、この写真は昨夜のものらしいです。

 この時のおかずは真帆様のご学友である永塚紗季様だそうで」

 

「……真帆じゃないのね」

 

「美星様によると、長谷川様の好みは多岐にわたるそうです。

 ただ、最近は主に女子中学生から女子大生までの女性を対象にしているらしいですね」

 

「気に入らないわね。あんなに可愛い真帆がいるのに他の子で抜くなんて」

 

萌衣としては、紗季は娘の親友であり会ったことがある。

しっかりとした性格のいい子で、容姿にも優れていたのは認める。

自分の娘がよく一緒にいるメンバーの中では一番のしっかりものであることから、中学生が対象に入るのであれば解らなくもない。

だが真帆も紗季も昴と出会ったのは昨日が初めてのはず。

だというのに自分の娘ではなく別の女子をおかずにするなど。

これが愛莉であれば、年齢はともかく発育は良いためあまり問題視しなかっただろう。

これは是が非でも自分の娘に夢中になってもらわなければならない。

選ぶ権利があるのはこの少年ではなく真帆にある。

 

「決めたわ。この昴って子……真帆の許嫁候補に入れるわよ」

 

「承知いたしました」

 

容姿、能力、そして肝心の子作りに関する能力にも問題がなさそう。

逆に能力ありすぎて問題ありそうではあるが、そこはまだ調べて1日の三沢家の面々が知る由もない。

 

「しかし、真帆様が長谷川様を独占してはご学友との間に溝を生みかねないのでは?」

 

女の友情は、色恋沙汰が一番亀裂が入りやすい。

古今東西、紀元前の頃から男を取り合い血みどろの戦いを繰り広げる逸話には事欠かない。

項羽と劉邦が一人の男を取り合って戦ったり。

帰蝶に横恋慕した明智光秀が織田信長を本能寺で燃やしたり。

あっ、ちなみに昴の前世と違い性別が逆転しております。

 

「一番いいのは、この子の嫁を全て真帆の友達で埋めることね」

 

「それが一番揉めないかと」

 

「各家も三沢家がバックアップするのであれば、真帆様が正妻になることに異論はないでしょう」

 

世界有数の富豪である三沢家の加護の元にあれば、大抵のことは大丈夫になる。

お金の力は偉大なのである。

 

「まずは外堀を埋めるわ。各家に話がしたいと連絡しなさい」

 

昴の知らないところで、囲い込み作戦が発動した。

どうする昴。

負けるな昴。

早くしないと逃げ場がなくなるぞ。

 




次はアニメ1話の時系列でいうと練習二日目。
この作品では練習三日目。
すでに二日目までのイベントは消化しているので何をするか決まってない。
次にスポット当てるのは智花か真帆で考え中です。







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