アーサー王物語群のさりげない重要人物に性別転換してなっていた件について   作:八雲 来夢

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副題:細けぇこたぁ気にすんな


ほのぼのって難しい……


日常回的な何か

 

 

 

 

どうしよう…………

 

コレどうしようか…………

 

 

あ、どうも。無事円卓に名前出てきた私だ。

 

猪の群れ突撃事件から何日か経った。追突された何人かの怪我は大体回復して、皆後遺症も特に無い様子。

ちなみに猪共は解体して牡丹鍋もどきにして栄養つけろという意味で怪我人の人+αに振舞った。結構好評だった。

おいしいって言って食べてもらうのは凄く嬉しい。作り甲斐があるからね。

 

 

 

………本当にどうしようかコレ………………

 

 

私が何に困惑しているか?

 

それはだね……

 

 

 

 

目が覚めたら目の前にアイリッシュハープがあった。訳分からん。

 

 

 

アイリッシュハープとは、言わずもがなハープの種類の一つである。

 

主にアイルランドやイギリス民謡を弾く時に使われた物であり、日本以外ではフォークハープ、ケルテックハープと呼ばれている事が多い。

大きさも幅があり1500mm~500mm。大きい物は床に置いて演奏するフロアハープ、小さい物は膝の上や抱えて演奏できるラップハープとなる。

弦は他のハープ等と違い金属でできていて、12世紀頃には存在し、近代のハープが開発され始めた18世紀頃に一度消えたが、19世紀に現代ではアイルランドの首都であるダブリンで復元された。

このハープはアイルランドやイギリスの国章にも描かれており、重要な楽器である。

添えて追記すると、超有名なハープ奏者ターロック・オキャロランの作った曲がこのハープを演奏する人たちにとって重要なレパートリーなのだが、置いておくとしよう。

 

とりあえず目の前にあるのはフロアの方のハープである。見た感じ新品。訳分からん。(2回目)

 

 

 

えーと、昨日は確か何か理由こじつけて赤の騎士(一々面倒だから赤って呼ぶことする)他何人かが酒を持ってきて………

 

ん?おかしい、酒飲んで暫く経った後の記憶がない。なんでだ。

 

 

 

 

よし、赤さんとこ凸るか。

 

 

 

 

 

 

 

どうも赤さんおはようございます、あ、昨日の皆さんお揃いで。

いきなりなんですけど昨日酒飲んでから何かありました?…え?あぁ、はい、全然覚えてないんですよそれが。さっき起きたら部屋に何故か楽器がありまして、全く状況を把握できてないんですよ。申し訳ないのですけれど御説明お願いできませんか?……なんです。何故笑ってるんですか。何かあったんですね?は?何もない?何かあるから貴方方は爆笑してるんでしょう寝言は寝ながら言ってくださいホラさっさと吐け(真顔)

 

 

 

 

 

 

彼彼女等によると。

私が葡萄酒を飲んで暫く経ち、私がやけに黙ってると思いきやいきなり立ち上がって自室に帰ると言って出て行ったらしい。

何か気に障ったのかと女騎士の一人が私を部屋へと行くと、そこからは何かを削っている音がした。

ノックをしたものの返事が無いので恐る恐る鍵の掛かってないドアを開けると

そこには同じ大きさの木を刃物で削っている私の後ろ姿が。

声を掛けても反応せず、真剣そうだったのでそのままドアを閉めて戻ったとか。

 

 

 

 

覚えてないの?と女騎士さん

 

全っ然覚えてないんですけど何それ怖い

 

 

 

何の楽器が出来たんだよ?と赤さん

 

デカイ竪琴が起きたらありました。多分それだと思いますよ。でも一晩のうちに私の背丈よりもある楽器が完成するとは到底思えないのですが。

 

 

 

 

 

よし、是非拝見させてもらおうじゃないか

 

……え、皆さんゾロゾロと何処へ!?

私の部屋!?嫌ですよ!?私が竪琴持ってきますからここに居てくださいって!!お前じゃ重くて持ってこれないだろう?持ってこれますからあれくらい!今そういう無駄な心配要りませんから!!

ん?ガヘリス兄さん?え、何時からいらっしゃったんですか?最初から?無駄にデカイ赤さんに隠れて見えませんでした。あぁ、拗ねないでください!見えなかったものは仕方ないじゃないですかぁ!!

 

 

 

 

結局彼彼女等は私の部屋に上がりこみ、ハープを見た後教会に寄贈するか個人に与えるか売り払うかで勝手に議論し始めていたが、しょげながらついてきたガヘリス兄さんを宥めていた私の保留の一言で解散となった。

 

故に、私の部屋に置物が増えた。

 

 

 

 

 

 

 

_______

 

 

 

 

 

 

 

 

 

___雨が降っている

 

 

 

ざあざあと降りしきるそれは、遮る物なく地に在るモノ達を、皆等しく濡らしてゆく

 

 

草木も花も、武器も人も、ヒトであった肉塊をも、それは紅を流してゆく

 

 

 

 

紅の流れるその地に立つは、鎧を纏い、剣を持った騎士達

 

 

 

 

雨は全てを流していった

 

 

鎧に跳ねた紅を、剣に滴る紅を

 

 

 

騎士達を率いた者も例外に無く、彼等に背を向けていた

 

 

 

 

其の騎士は振り返る

 

 

 

流れる紅を認識せずに、騎士は声を張り上げた

 

 

 

 

___我等の勝利だ!勝ち鬨をあげろォ!!

 

 

 

 

髪が肌に張り付く不快感も

 

 

鼻につく死という臭気の嫌悪感をも知らぬとばかりに

 

 

 

 

騎士達は勝ち鬨を上げた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透明の紅が滴った

 

 

 

往く宛もなく流れる紅は、一時ではあるが小川を造った

 

 

 

 

 

 

 

________

 

 

 

 

今晩は皆様。この前ピクト人と戦って来ました。集団で。

 

 

決着がつく前にはドーパミンがドパドパで最高にハイになってた気がする。

あと最後に余計な事言った気もする。

 

ていうかさ、あれ実は宇宙人だったりしない?冒涜的な何かだったりしない?SAN値いくらか削れたわ絶対。

いや民族衣装的な物なんだろうけどね?抵抗はあったんだけどね?殺らなきゃ殺られるから真っ二つにするしかないんだけれども。

今になって考えると眉間貫通させた方が良かったかもしれないなぁ、さぞ苦しかっただろうに。

 

 

ぽや~っとそんな事を考えながら自室への道を歩く。

 

ふと明かりの洩れている部屋があった

こんな時間に何やってるんだ?

 

……まぁ私が気にする事でもないか

 

そのまま無視して歩みを進めた

 

 

 

 

 

ただいま自室、いらっしゃい睡魔。

…にしてもこの部屋も狭くなったなぁ

 

治癒魔術の研究に必要な物資とか魔術書とか普通の本とかハープとか増えちゃったもんなぁ……

うーん、やっぱりアレしかないかなぁ………ないよなぁ…………

時間も手間に掛かるからなぁ……結構すぐに出来るようにしたけれど、物が物だからなぁ

 

 

………よし、明日から作業にとりかかろう

 

 

とりあえずおやすみ世界!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

___君は一体、”何”だい?

 




ギリギリセーフ(?)

暫くすれば多分投稿間隔は回復すると思います。確証は無いです。
兄達を絡ませようとしたもののネタが浮かばず二男のみとなり、赤さんは敬語使わなさそうという偏見からこんな奴になりました。




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