アーサー王物語群のさりげない重要人物に性別転換してなっていた件について 作:八雲 来夢
さて、朝の集会?に急ぎ足で向かったけど間に合わなくて乙女がなんか喋ってるときにひっそりと広間にはいってなんか丁度よさそうな時に喋りだしてなんやかんやあって黒の騎士死にました。
おうふ………
急所はハズしたんだけども頭から落ちて首の骨ゴキュッって逝ってしまわれたなコレ……
中々にキツイ。吐きたい位には気持ち悪い。何も出てこないけど。
そういやこれ倒した騎士の物を頂戴するのが礼儀とか普通とかじゃなかったか?馬とかもそんな感じで欲しがってたし。
貰うとしたら甲冑か……?
これしかないよな……いま胴着だし…………
……………………………すいません、甲冑使わせていただきます
死んだ瞬間よりも甲冑を剥いでいく方が辛かった。
小さいとはいえ顔つきからして成人男性で、死んでいる人型の物体。
腕を持てばずっしりとした死体の腕が動かせる。
鎧の留め具を外す為に胴体を動かせば
何も言わず、動かない、ただただ重たいその躯が転がる。
兜を脱がせれば開ききった瞳孔と目が合った
顔は全体的に引き攣っていて、苦痛に歪んでいるようにも、己が刺されたのを驚いているようにも見えた。
やはり彼は、首の骨が折れた事が致命傷となったらしかった。
辺りに、死のにおいが広がっていった。
霧のように、ゆっくりと
黒い騎士の亡骸と、わたしの周りを囲む様に
異臭がするわけでもないのに、これは死のにおいだと、わたしは確かに感じ取った
現代日本に居たころの、病死した叔父のお葬式の時のにおいと似ていても、これはたしかにちがう死のにおいだった
ほんとうに、とても、とてもこわかった。
彼の鎧を外し、私は仰向けにした黒の騎士の瞼をそっと閉じた
瞼を閉ざしても顔が引き攣ったままの、彼の亡骸はまだ生温かった。
ほぼ頭真っ白の思考停止状態で黒一色の鎧の留め具を付けていたら、ランスロット卿が馬に乗ってこっちに来た。
何か言っていたようだけども、右の耳から左の耳に通り抜けていってなんて言われたか覚えなかった私の適当な返事(なんて言ったかこれも覚えてない)に
「あぁ、私もそう思う」
めっちゃ不敵な笑みされた。ドヤァ…って効果音も聞こえた。それでこう続けられた
「しかし、その前に名前を聞かせてはくれないだろうか。無論、望むならばいつまでも仕舞っておこう」
えっ、何の前?何の前なのこれ。教えていいんだっけコレ。大丈夫かコレ斬られないよな死にたくない。本人言わないって言ってるし教えた方がいいのか?死にたくない。
結局教えた。そしてシラけた。初夏の森の風が気持ちいい。
そのあと口を開いたランスロット卿から何故兄達は気付かない?って質問されたが
まぁ幼女とJKとか分かるものも分かる訳ないよね。
親近感はあったみたいだけども。
「そうか。では、オークニー国のガレスよ、ひざまずくがいい」
アッハイ
片膝を地面について顔を伏せた。
そしたら首と肩の間になんか固いので軽く叩かれた。意外と重いなぁって思ったらコレ剣だった。
内心すごくビビった。首刎ねられるのかと思ったわ。
「サー・ガレスよ、立ち上がるのだ。そして冒険を続けよ。
冒険が解決し、宮廷に戻ってきたならば、必ずや円卓にそなたの名前があることだろう。
もう既に、そなたは立派な騎士なのだから」
▼ おめでとう! ガレス は 騎士ガレス に しんかした!
えっ、まじで?
立ち上がっても無反応
兜かぶっても無反応
よし、馬に乗ろう
馬どこだ馬、うま……
▼ 黒い馬 が なかまになりたそうに こちらを見ている
→ はい
なかまに しますか? → いいえ
黒馬ちゃんのつぶらな瞳と目が合ってしまった。くそぅ、可愛い。
でもなぁ…ステータス的にも信頼的にも今のアクレイギア(付き人に連れてきてもらった戦馬。勝手にそう呼んでる。花の学名で、和名は苧環とかいてオダマキと読む)の方が上だからなぁ……
あ、そういや物語では最後の方に乗ってた馬死んでたような………
うん、この子に乗ろう。黒馬ちゃん、君今日からコックスコウムね。
コックスコウムちゃんに乗ったらランスロット卿頷いて来た道帰っていった
え、ほんとに騎士なったん?まじでか
あ、リネット嬢。急がないと見失う、やっべ。
「まぁ!よくもついて来るわね!自分より真っ当な騎士を、卑怯な手で殺したくせに!!」
追い付いたと思ったらすごい勢いで怒鳴られたでござる
まぁ苛立つ気持ちは分からなくもない
仕える人の危機に国を幾つか越えて一流の騎士が揃う所へ助けを求めたにも関わらず、派遣されたのは騎士ですらない厨房係のちっこい小娘一人。
うん、いくらキレやすい私でもこれは一周回って呆れるわ。とてもじゃないけど勝率が低い。
まぁ付いて行くけどね。お怒りは御尤もだけど、オークニーに帰りたくない。
理由としては母モルガン。
どうやらあの魔女さんは唯一の娘の私を自分の後継にしようとしていたらしく、度々呪いの魔術を教えたり、私がアーサー王を憎むように有ること無い事教えられた。
まぁ現代日本人の記憶思い出す前の私はとっくにアーサー王の騎士になる事を夢見ていたんだけども。
親の言う事無視するとは中々変わってる子だと思う。幼い子供は親を疑う事をしないから、あの位の頃の親の言動が将来の人となりを形成する土台なのに。
そんな訳で王に仕える事を夢見てる日本人の記憶まっさらな私は治癒や補助の魔術特化になったらしい。万が一騎士になれなくとも癒し手として仕える気だった様だ。抜け目ないな。
というかリネット嬢がピーチクパーチク煩い。ヒワだけに。…………つまらん。0点。
「__そもそも、あなたみたいな小娘が剣を取る方がおかしいわ!
騎士の真似事なんて正気を疑う様な事してないで、台所に帰って皿でも洗ってたらどうよ!!」
……………はい?
「女のくせに鎧を纏って剣を振るって誰かを守るだとか殺すだなんて、あなたはどうかしてるわよ!医者にでも診て貰った方がいいんじゃないかしら」
「女のくせに、とか、女だから、だとか。私はそういうの、良くないと思います」
「何言ってるのよ、女が戦っても弱いに決まってるじゃない!そんな当たり前の事も分からないなんて、本当にあなたはどうかしてるわ!」
「そうでしょうか?たとえ女性であっても、鍛練をこなし、つよくなった女性は、そこいらの男性よりも、ずうっっと強いです。
女の人でも、強くなれます。誰かを守る事が出来ます。誰かを支える事もできます。
女性の騎士であるからこそ視える事もあるでしょうし、だからこそ出来る事も、沢山あると思うんです。だからこそ私は、王に仕える騎士になると、決めたのですよ」
「…ふん!そんな世迷言言っていられるのは今だけよ!もうすぐ、もっと強い騎士と出あうわ。あなたの鎧の持ち主の様な目に、今度はあなたが遭うでしょうね!!」
「死ぬ目に遭った時は、所詮それまでだったということ。致仕方のないことです。最も、そんな事にならぬ様に、最善を尽くしますよ」
死にたくないし。というか最善を尽くしても死ぬ確率高いとかどういう事だよ…
確かこの後は
黒の騎士の兄の緑の騎士
世界最強の一角なインドの青い騎士
最後に城を囲んでいて他人より7倍の力を持つ赤の騎士
生きねば。
毎年の事ながら年末忙しいでござる。というか来年の5月頭まで忙しそうでござる。
なんか間が空いた上に短くってあれですね。
今回元現代日本人がなんかつらっつら言ってて緑の騎士を先延ばしにする体たらく。
戦闘描写とか擬音語の私には縁も所縁もないもので、また間が空くとおもいます。
すまない…擬音語圏の作者で本当にすまない……