麻雀の強豪校でありインターハイ二連覇という名実ともに最強の高校である西東京地区・白糸台高等学校では今日、新入生を迎える入学式が行われた
高校生活に胸を躍らせているもの、緊張した表情を浮かべていたもの、もしくは名門白糸台で名を上げようと野心を抱いているものなど、様々な新入生たちがいるそんな中である一人の少女がいた
茶色の髪のショートカットであり、頭の一部分がまるでツノのようにとがっている、高校生にしてはどこか幼さを感じる少女・インターハイチャンピオンであり白糸台を二連覇を達成した立役者・宮永照の妹、『宮永咲』である
宮永咲は今年から父親の転勤によって長野から東京へと移り住むこととなり、姉である照と同じ白糸台に通うことになり、自身もまた姉と同じ『麻雀部』へ入部する予定なのだが・・・
「ここ・・・どこ?」
・・・咲は自分が今どこにいるのか分からずに涙目を浮かべ、迷子になっていたのであった
白糸台へ来るのは今日が初めてではなかった。去年の冬休みに東京へ移り住むことが決まったため姉の推薦から白糸台の麻雀部に参加していたので、部室がどこにあるのかはわかっているから麻雀部の部室まではいくのに迷うことはないだろうと思っていた・・・・のだが、あくまで麻雀部へ行けたのは照の付き添いがあったのに加えて校門から一直線で部室へと向かっていたので咲が迷うことなく行けるルートは校門から部室までの道のりだけなのだ。そのため違う場所からのスタートと咲の迷子スキルが重なった瞬間、こうなってしまったのだ
「うう、お姉ちゃん」
咲は涙声で頼りになるお姉ちゃんに助けを求める声を出すも、この場にはいない照が助けに現れてはくれなかった・・・もっとも助けが現れなかったわけではない
「あ、サキー!!やっと見つけた!!」
咲は自分の名前を呼ぶ聞き覚えのある声が聞こえ、咲は声をした方に振り向くとそこには日本人とは思えない金髪の髪と青色の瞳をしているが純粋な日本人であり、冬休みの時に出会った咲にとって唯一無二の親友である少女の姿があったのだ
「あ、淡ちゃん!!」
咲は少女・・・『大星淡』の姿を見た瞬間、笑顔を浮かべで淡に抱き着き、淡は抱き着かれて一瞬驚いた後に「まったくもー」と咲の背中をあやすようにポンポンとたたくのだった
「サキが部室にぜんせん表れないから探しに来たけど、やっぱり迷子になってたんだね」
「うう、ありがとう淡ちゃん・・・あれ?でもどうして迷子になってるってわかったの?」
「そりゃテルーも・・・あ、そーいえば口止めされてるんだった」
淡はうっかり口を滑らせそうになったことをあわてて抑え込むと、咲はそんな淡にキョトンと首を傾げながらも淡に感謝するのだった
「それはそーと早く部室に行くよ、テルとスミレがサキが来るまで部活を始めるのを待ってくれてるんだから」
「そ、そうだね、お姉ちゃんや弘世先輩にあまり迷惑をかけないようにしないと・・・」
「もう迷惑かけてるけどね!!」
「はぅ!?」
淡の余計な一言で咲はまた涙目を浮かべ、淡は「じょーだんじょーだん」と笑いながら咲の手をしっかりと握って歩き出すのだった
・・・これはのちに白糸台最強コンビと言われるようになる、二人の少女の物語
人物紹介
『白糸台高等学校一年・宮永咲』
インターハイチャンピオンである宮永照の妹
原作とは違い両親や姉との仲違いはなく、親の仕事の都合上、照は東京へ、咲は長野に残っていたが、今年から父親の転勤先が東京となり、再び家族一緒に暮らすことになった
中学入学時にとある先輩に麻雀部へ誘われ、そこで自分の才能を完全に開花させインターミドルに参加、結果一年の時点でインターミドルチャンピオンとなり、その次の年も優勝することができた
しかし二年の秋季大会以降公式戦への参加は本人の希望で参加することはなくなり、麻雀も後輩たちの指導するときにしかしなかった
±0の能力は健在
淡とは照の紹介で知り合い淡いから勝負を吹っ掛けられ結果仲良くなり、今ではお互いに唯一無二の親友となり、お互いに白糸台へと入学、これがのちの白糸台の歴代最強コンビの誕生でもあった
なお若干のシスコン気味であり、照のためにおやつのクッキーを焼いたり、淡にかまう照の姿にやきもちを焼いたりする
『白糸台高等学校一年・大星淡』
宮永照の能力によって見つけたダイヤの原石
原作では相手をなめたり先輩にため口など若干傲慢な性格が見られたが咲との会合で見られなくなり今ではただの純粋素直なアホの子として先輩たちに可愛がられている
咲とは照に誘われて冬休みの時に出会い勝負を行い、結果咲に完敗。悔しいと思う反面、自分と同じ年で自分以上の実力を持つ咲を気に入り親友となった
なお勝ち星は咲のほうが多いらしい
淡に麻雀で勝てるのは照と咲だけだが、淡自身が頭が上がらないのは三年部長の弘瀬菫だけである。彼女には普段からよく説教を受けており、それを見ていた咲と他の部員からはまるで母親と叱られている子供みたいだと言われている