ニセコイ~千棘の義弟~   作:舞翼

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投稿が遅れて申し訳ない……。覚えてる人居るかな?
つか、超ご都合主義発動です(笑)


最終話 コレカラ#2

 クロードたちとの戦闘を終え、俺は羽姉たちの場所へ戻った。ちなみに、戻った場所は“天駒高原(てんくこうげん)の丘の上”だ。

 

「蓮ちゃん、お疲れ様――ぎゅ。てしてあげる」

 

 そう言って、俺を優しく抱きしめてくれる羽姉。

 

「「あ、ずるい」」

 

 そう言って、俺を優しく抱きしめてくれる、小咲と春ちゃん。まあ結果として、俺が羽姉たちの胸の中に埋まる形になるんだが。てか、女の子の胸の中って、何でこんなに良い匂いがするの?……決して、変態発言じゃないからね。

 ともあれ、俺は顔を上げ「ただいま」と声をかける。

 

「楽ちゃんたちは上手くいったのかな?」

 

 これは、羽姉の問いだ。

 

「楽は答えを出したんだろうけど、上手くいったかは解らん。まあ、楽が出した解答にもよると思うけど」

 

 今までの言動からして、楽が二人を選んだ。という可能性は低いだろう。俺の勘では、橘か姉貴。どちらかを選んだはずだ。

 結果、どちらかが振られてしまうという事に繋がってしまうが、こればっかりは仕方ないと割り切るしかないのかも知れない。ま、俺の場合は、一般的に最低な方法を取ってしまったんだけど。

 

「でも一条君は、自身が後悔しない選択をしたはずだよ」

 

 確かに、小咲の言う通りかも知れない。おそらく、楽は考えた末に出した答えなのはずだから。

 

「私たちが考えても、終わったことは戻せないよ。私たち皆、それぞれ違うから……」

 

 まあ確かに、春ちゃんがいうことが全てなのかも知れない。友達は友達。自分は自分。という事なのだろう。ま、俺たちがゴチャゴチャ考えても仕方ないという事だ、成るように成るだろう。

 

「ま、そういうことだな。……つーことで、抱擁を解いてもいいぞ」

 

 羽姉たちは「ん、わかった」といい、抱擁を解いた。

 

「んじゃ、帰りますか」

 

 それから、俺と羽姉、小咲と春ちゃんは手を繋ぎ、天駒高原(てんくこうげん)を後にしたのだった。こうして様々な想いが混じり合った、永い一日が終わりを告げた。

 そして、楽と一緒になった姉貴(・・・・・・・・・)は、自分の進路の為に日本を離れてデザイナーの仕事を学ぶという事で、友達の橘は休養の為暫く学校を休むという事だ。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 ~卒業式。中庭~

 

「お姉ちゃん、蓮さんも卒業おめでとうございます」

 

「小咲ちゃん、蓮ちゃん。卒業おめでとう」

 

 春ちゃんと羽姉が、俺と小咲の卒業を祝ってくれる。

 

「ありがとう、春、羽さん」

 

「サンキュ。春ちゃん、羽姉」

 

 今後の進路としては、俺は首領(ドン)なる為の勉強が始まると(イエ)からの御達しで、小咲は、“和菓子屋おのでら”の本格的な手伝いが始まるという事。ちなみに、春ちゃんが卒業した所で、俺が“和菓子屋おのでら”を買い取る予定だ。たぶん、その頃には新米首領(ドン)だと思うし。んで、羽姉は気が済むまで教師を続けるそうだ。

 

「つっても、いつもほぼ一緒にいるからお別れって気はしないけどな」

 

 春ちゃんが卒業した所で、俺たち四人で同棲ということが決まっていたりする。

 

「そ、そうだけど。形だけって事だよ、蓮君」

 

「そ、そうだな。悪い、水を差して」

 

 焦った俺を見て、苦笑する羽姉たち。

 

「それじゃあ、俺と小咲はそろそろ教室に戻るな」

 

「うん。また放課後だね」

 

「ん、りょうかい。お姉ちゃん、蓮さん」

 

「じゃあ、一旦解散しようか」

 

 俺たちは各教室、職員室へ歩き出した。――――そう、俺たちは一歩を踏み出したのだ。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 ~数年後、とある屋敷~

 

「蓮坊ちゃん!こちらの書類の確認が終わりました!」

 

「若!こちらの確認もお願ぇしやす!」

 

「お、お前ら!首領(ドン)に失礼だぞ!」

 

 そう。俺は一年弱で勉強を終え、羽姉の跡を継ぎ首領(ドン)に就いたのだ。んで、傘下の中には昔馴染みの顔があり、俺を“坊ちゃん”“若”と呼んでいたりもする。……まあ、その度に訂正が入るんだが。ちなみに、俺はラフな恰好で偉い立場の椅子に座っていたりする。

 

「……呼び方は何でもいいから、早く書類を持ってこい」

 

 そう言って、俺は溜息を吐くのだった。

 ともあれ、野郎共から書類を受け取る。

 

「蓮ちゃん、居る?」

 

 そう言って襖を開けて入って来たのは、ラフな恰好で、今は『王妃』と呼ばれる “羽姉”である。ちなみに、小咲が『王女』で、春ちゃんが『姫』である。

 

「「「王妃、お疲れ様です!」」」

 

 野郎共にそう言われた羽姉は「お疲れ様」と言って苦笑した。

 ともあれ、俺を見つけた羽姉は、俺の元まで歩み寄り、

 

「はいこれ、探してた書類。わたしの部屋にあったよ」

 

「ああ、サンキュ」

 

 書類を受け取る俺。

 

「そういえば蓮ちゃん。小咲ちゃんと春ちゃんが捜してたよ。たぶん、新作の味見だと思うけど」

 

 そう。小咲と春ちゃんは、首領(ドン)系列で“和菓子屋おのでら”を継いでいるのだ。そして2人の和菓子は、野郎共にかなりの好評でもある。

 

「了解した。仕事も一段落したし、小咲たちの元に行きますか」

 

 そう言って、書類を片付ける俺。

 

「ん、りょうかい。皆も、もう少しで新作の和菓子が出来るから、楽しみにしててね」

 

「「「へい!王妃!」」」

 

 そんな野郎共に手を上げながら、俺と羽姉は部屋を後にし、屋敷を出た所にある“和菓子屋おのでら”に向かうのだった。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 ~和菓子屋、おのでら~

 

 扉を開け、店の中に足を踏み入れた俺と羽姉。

 

「小咲、春ちゃん。来たぞ」

 

「わたしも居るよー」

 

 厨房から、パタパタと姿をやって来たのは、仕事着(着物)を着こなした小咲と春ちゃんである。

 

「蓮君、羽さん、いらっしゃい。早速、新作の味見をして欲しんだけど」

 

「今回も、わたしとお姉ちゃんの力作です!食べて見て」

 

 俺と羽姉は、春ちゃんと小咲が持ってきた器の中から和菓子を手で取り、口に運ぶ。

 何度か咀嚼した所で、餡子のほろ苦い甘さと、外側の饅頭が柔らかくて、かなりの品になってると思う。つい、歯止めが効かなくなってしまう和菓子とも言えるかも知れないが。

 

「ん、わたしのは抹茶味だね。とっても美味しいよ!」

 

「ああ。これなら商品として売っても問題ないと思うぞ。きっと、野郎共の舌を呻らせる事もできるはずだ」

 

「じゃあ、もうちょっと味を増やさないと。――お姉ちゃん、もうちょっとだよ」

 

「う、うん。頑張ろうね、春」

 

 俺は、俺と一生を添い遂げてくれる彼女たち、俺たちを支えてくれる人たちを大切にする。俺はそれを心に刻み毎日を生きていこう。彼女たちとの手を放さないように――。




これにて完結です。
なんか、打ち切りのような終わり方になってしまった。後、マリーごめんさい!!
まああれですね、そこは作者の力量の足りなさですね(^_^;)

では、また機会があればよろしくお願いします!!
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