番外-適用、マスタールール4 やまけんside-
「さて、お前ら…よくぞ集まってくれた」
ボロい机の上に胡坐をかいて座っているのはこの家の主、緑だ。
周りには俺、レイラ、ニヤニヤ野郎、秘色さん、緑青さん、魔理沙、博麗の巫女さん、守矢の巫女さんがいる。
「今回は先日発表されたマスタールール4について各人と…あー…神様もいるがまあ、すり合わせておきたくて集まってもらった」
傍を見ると守矢の巫女さんがフンスとドヤ顔をしている…。マジで肝っ玉が据わってるというかなんというか…アホみたいだ…。
「このマスタールール4によっていくつかのデッキが大打撃を受けると予想される。それについてはそこら辺に置いておいた資料を適当に配って読んでくれ、もちろんこれからKONAMIがこの1ヵ月の間に良調整を行いそうでなくなる可能性もなくはない、と付け加えておく」
「まるで、期待してねェような口調で言われてもなァ」
ニヤニヤ野郎が茶々を入れるがここに集まっているやつらみんなが期待していないのは明らかだった。
「P召喚の時も良調整なんて行われなかったんだから仕方がねぇだろ」
もっともである。というかむしろぶち壊しに来てた。
「それはわかったのだけれどそこからどうするの??」
博麗の巫女さんが声をあげる。少しざわついていた周囲の…人やら神様やらも次第に静かになっていく。
それを待っていたかの如く、緑は告げる。
「もちろん俺らもマスタールール4に適応したデュエルをしていかなくちゃならん」
「オイ待てやァ、お前はスタンダード次元だからいいが俺ら他の召喚法使ってる奴らは相当な打撃受けんぞ、場合によっちゃァ展開速度が遅すぎてクソみてェなデュエルになったり、EXモンスターゾーンがヨコシマウマで塞がれちまうなんていうクソなデュエルが起こり得る」
「そうですよー!!仮面さんはそれでもいいかもしれないですけど私たちはそうもいかないんですよー!!」
他にも不満の声が噴出する。
「まぁ、みんな待とうぜ。わざわざそんなこと言うためにこいつが俺らを集めたりはしないって」
「流石やまけんわかってんじゃねぇか、みんな落ち着いて聞いてくれ」
再び周りが静かになる。
「俺もいきなり変えろとは言わん。だが、ルールとして3月下旬辺りにあれが適用されるなら遊戯王プレイヤーとしてそれに従わなくちゃならん。よってこの小説では2日目からマスタールール4に移行する」
「質問いいですかー」
守矢の巫女さんが手を挙げる。
「結局それ私たちが不利になるの変わってませんよねー??」
「まぁ、そうだな…」
「根本的な解決になっt」
「黙れダボハゼ」
緑の口調がガラッと変わる。
「マスタールール4もそれを適用すんのも決まったことだ。不満があるのは汲むがそれだけだ。グチグチ文句言う暇があったら構築見直したり、展開の仕方考えなおしとけ。それすらできねェ豚を今回の集会に呼んだ覚えはねェ」
あの仮面バカのせいで空気が死んだ。見ろよ守矢の巫女さんめちゃくちゃ泣きそうな顔で口パクパクさせてんじゃねぇか…。
「私からも質問いいか??」
この場面で手を挙げる勇者がいた。みんながそちらを振り向く。
「なんだ魔理沙、そいつと同じようなことじゃねェ質問なら歓迎だぜ」
魔理沙が立ち上がりながらそれに応える。
「まぁ、それについても不満がないわけじゃないんだが、私のは違うぜ」
「ふーん…じゃあなんだ??」
「適用のタイミングが2日目ってのはわかった、が、具体的には何話先だ??」
「ああ、言っていなかったな」
緑が立ち上がり近くのボードに書き込んでいく。
「今、1日目の朝から昼にかけての時間帯までのお話が投稿されている。今回のデュエルが終わったら昼から夜にかけてのデュエルだ」
「つまり、あとデュエルは2回行われるってことでいいのか??」
「まぁ、全員が全員そういうわけじゃないが俺、やまけん、ナナシがあと2回やるのは確定と言ってもいいだろう」
ああ、メタいメタい。
「じゃあ、それまでに各人展開の仕方を確認するって感じなのか??」
「そうだな」
「なるほど、わかったぜ」
そう言うと魔理沙はその場に再びすとんと座る。
「ハイハーイ」
もう一人の手が上がる。
「なんだ秘色、お昼ご飯はさっき食っただろ」
「私まだボケてないよ!!そうじゃなくてさー私、2日目まで出番ないじゃん??」
ああ、こっちもメタいメタい…
「2日目も出番ないぞ」
「ガッデム!!…まぁいいや」
なんかすげぇ、胴体真っ二つにされたのに余裕で生きてるみたいな感じだ。
「そう言う人はいきなり今までの展開紹介無しにマスタールール4なの??」
「そうだな…そこでマスタールール3を許可するとめんどくさくなるからな…いるとは思えないが展開が気になる読者の方には動画なりなんなりでそれを補完してもらうしかないな」
「おーけーおーけー」
秘色さんは手をひらひら振って終わりの意思を見せる。
「他は居ねぇな??」
緑が周りを見回して問う。
が、もうみんな何も無いようだった。
「んじゃ、解散!!みんなありがとなー」
緑が手を打って机から降りる。
それを皮切りに各々帰っていく。
「霊夢―このあとちょっと付き合ってくんねー」
「良いけど魔理沙、このフリーズしちゃった早苗を送るの手伝ってよ、あとあそこの神様達宥めんのも」
「しょうがないなー」
「ひーちゃんひーちゃん」
「なんだよ秘色、夕食はまだだぞ」
「だからボケてないよ!!ろーちゃんが寝ちゃったからおぶってってくんない??」
「だから、ずっと静かだったのかァ…」
みんなが帰ってレイラも自分の仕事に、緑も自分の部屋に帰りその場には俺一人が残された…。
「でもあのルールはねぇよなぁ…」
そのつぶやきに応えてくれる者は誰も居なかった。