西暦2021年、世界各地で地球に存在する全生物の天敵が突如として現れた。

名を『ガストレア』と言う。ガストレアウィルスに感染し、遺伝子を強制的に書き換えられた、生物の範疇を逸脱した醜悪な外見と赤い目、そして異常過ぎる再生能力を持つ、御伽話の中でしか出て来ない、『怪物』としか形容出来ない存在だ。

既存の兵器では全く歯が立たず、核兵器も人類の活動領域内では使用出来ない。各国が保有する軍事組織、国防組織が死力を尽くして張った防衛線により、ガストレアの侵攻は辛うじて防ぐ事が出来たが、世界中に点在する八十億と言う膨大な数の人間は瞬く間にその数を十分の一にまで減らされ、人類の活動領域が大きく狭まった。

これが後に『ガストレア大戦』と呼ばれる、人類が大敗を喫した歴史的な出来事である。

このガストレア戦争の最中、一つのプロジェクトが持ち上がった。人体を一部機械化してガストレアを葬れる兵士を作り出す、機械化兵士計画と呼ばれる物だ。

その一人は機械の右腕と刀身が血の様に赤い太刀を携えた『サムライ』だった。

本名、桐生正宗。通称『ジェットストリーム・サム』
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