艦これ海上護衛戦   作:INtention

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春ですね。
冬イベはどうだったでしょうか?
私は甲乙丁と徐々にレベル落として行くいつもの戦法でした。そして空いた時間で掘りを。
…とは上手く行かず、仕事もあったのであまり時間を取れませんでした。40回以上出撃したのに浜波は来ませんでしたし。何がいけなかったんでしょうかね~。


第十五話 式典

秋晴れの空の元、航空隊の壮行会は開かれた。

 

かまぼこ型の格納庫の中にパイプ椅子が並び、壁には巨大な日の丸と紅白の幕が飾られている。

それらを背に連合艦隊の重鎮達が訓示を重ねる。

普段なら長丁場で眠くなりそうな式典だが、今回は俺も訓示を述べる将校の一人だ。

スピーチのために前に立ち、参列者を見渡すと自然と緊張感を覚えた。現在の部下だけではなく、新たに配下に加わる部下や軍令部など、様々な軍人が参加している。ヘマをしないようにと意識すると逆に緊張するものだ。

参列者はスーツや制服の将校だけではない。第一機動艦隊長官の横には航空母艦鳳翔と駆逐艦三日月が座っている。

長官と鳳翔はこちらを見ていたが、三日月は下を向いていた。

それをちらりと見てから俺は話し始めた。

 

 

 

式典は無事に終わり、解散となった。

すぐに持ち場へ戻る人もいれば、そうそう会う事のない人と面識を広げる人もいる。

俺も関係者へ挨拶をした後、格納庫に並ぶ飛行機を眺めていた。

真新しい暗緑色の塗装が鈍く光っている。空母艦載機のようにカラフルな識別帯が付いている訳ではないが、垂直尾翼に書かれた「401-01」という文字が輝いて見えた。

 

「まさか航空隊を作るとは思いませんでした」

 

後ろを振り向くと、三日月が立っていた。

 

「船が手配出来なくてね」

「墜落した飛行機を飛行機で助けるとは考えましたね」

「現代ではよくある方法らしいぞ。それより、さっきの式で寝てただろう」

「えっ…寝てませんよ」

「本当かな」

「寝てません!」

 

「仲が良いようだな」

 

抵抗する三日月の後ろから、中年の提督が歩いて来た。その後ろには鳳翔も控えている。

三日月は俺と東雲のどちらに付けば良いか右往左往し始めた。

 

「東雲長官!本日は当艦隊の壮行式へ…」

「挨拶はいい」

「はい」

「最初聞いた時は驚いた。思わず君に一航戦を差し向けようと思ったが、長い目で見れば悪い話ではないと考え直した」

「私に艦娘を…?」

「飛行場に固定される空軍は空母より防衛向きであり、役目が違う。ちょうど遠征ばかりで本土が手薄になりがちだったし、丁度良いと思ってね」

「…確かに重爆撃機でも無ければ遠方への攻撃は難しいかも知れませんが」

「うん。それと、応援として鳳翔を選んだのも良かった」

「それは搭乗員の錬成は鳳翔が行っているようでしたので、お願いしました」

「そうか。大澤のヤツに頼まなくて正解だ。基地航空隊も我が第一機動艦隊へ任せ給え!」

 

えらく上機嫌だな。東雲長官はこんなに明るい人だったろうか。

東雲の後ろを見ると、鳳翔がウインクしている。なるほど、鳳翔が助言してくれたのかも知れない。

 

「あの、三日月の事ですが」

「異動の話か、構わんよ。七水戦の(陽炎・夕雲)型や(秋月)型と並べるには足が短いし、トンボ釣りには役不足。しかし内地で遊ばせておくのもどうかと考えていた所だ」

 

三日月は自分の足元を見比べている。その足ではないのだが…。

鳳翔はその様子を見て笑っている。

 

「本当ですか」

「それに、鳳翔・祥鳳・瑞鳳・龍鳳の連名で推薦状を出されたら無下に断る訳にはいかないしな」

 

自分の知らない所でそんな事があったとは。

いつの間に三航戦全員に手回ししたのだろうか。鳳翔には頭が上がらないな。

 

「そういう訳だ。これからも頼むよ!」

「は!ありがとうございます」

 

俺は深々と頭を下げた。

東雲はその場を離れ、別の集団の所へ向かった。

 

「三日月にあまり無茶をさせないで下さいね」

 

その場に残った鳳翔は三日月の肩に手を乗せ、微笑んだ。

 

「はい。推薦状の件、ありがとうございました」

「いいのよ。約束のために本気で動いてるのは提督達から聞いていたし」

 

そうか。他の提督との繋がりがある鳳翔は知っていたのか。水面下で動いていたつもりだったが、筒抜けだったようだ。

 

「お陰様で禍根を残す事なく引き継げそうです。それにしても東雲提督は上機嫌でしたね」

「そうね。あの人ったら大鳳達の第二機動艦隊の次は空軍かと憤慨してましたから」

 

 

縄張り意識か、それとも意に反する勢力を煙たがっているのか。ともかく敵に回さずに済んだらしい。

あまり政敵は作りたくないものだ。

 

 

 

会が終わり、会場を片付けると、参加者は引き上げて行った。

岩国から厚木までチャーター便が出るとの事で、便乗しようかと思ったが、三日月が嫌がったため新幹線で帰る事になった。

船は飛行機に乗れないのだろうか。よく分からない。

 

横須賀鎮守府に着いたのは夕方だった。飛行機ならとうに着いていただろう。

司令部がある建物まで距離があったため、歩きながら今後について話した。

 

「三日月は出撃メンバーに入るのですか」

「当分は事務作業と航空隊の監督をしてもらう事になるな。横須賀と岩国は遠いから、飛行機で…」

「それは嫌です」

「そうか。無理強いはしないけど、面倒だろう?」

「司令官は飛行機でも構いませんよ」

「う〜ん、まあその時に考えるよ」

 

司令部の扉を開けると、働いていた隊員達が一斉にこちらを見た。

皆見慣れない少女の姿に注目する。

 

「本日付けで我が第七艦隊に実働部隊が所属することになる。401、403航空隊と、駆逐艦三日月だ」

「駆逐艦三日月です。どうぞお手柔らかにお願いします」

 

連合艦隊の隊員は艦娘に携わる事が多いため、驚く事もなくすんなりと受け入れてくれた。

俺はそれを確認し、話を続ける。

 

「以前から説明しているように、今後は直属の部隊を増やし、確実に任務をこなせるようにして行く。三日月には艦隊の旗艦として皆と接する機会が多くなるから、よろしく頼む。以上!」

 

スタッフが一斉に敬礼し、作業へ戻って行った。

 

「では、執務室へ案内するよ」

「はい!」

 

俺と三日月は司令部を出て隣の長官室へ入る。

 

「ここが俺の執務室だ。綺麗にしてるだろう?」

 

そう言って扉を開けると、デスクに山のように積み上がった資料が目に入った。

 

「何これ」

「綺麗に…」

 

この前出た時には無かった書類が積み上がっている。

いや、この前…?何日前だろうか。

俺が一人で冷汗をかいていると、三日月は先程の言葉が冗談なのか本気なのか検討し始めた。

 

「いや、これはだな。最近本省とかに出張続きでね」

「はあ」

 

とにかく弁明をと状況を説明したが、ただの言い訳である。

俺は諦めて今後の対応策を考えることにした。

 

「取り敢えず、明日からはこの資料を片付ける所から始めてもらってもいいかな」

「分かりました」

 




すみません。投稿が遅くなりました。
投稿スピードをもっと上げたい…。

コメントありがとうございます。必ず返信しますので、もうしばらくお待ち頂ければ…。(皆さん鋭い指摘ばかりで恐縮です。ガバガバなプロットでお恥ずかしい)
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