艦これは小規模(?)なイベントが終わり、節分イベント中ですね。
前回のイベントは甲甲乙でしたが、健闘した方だと思ってます。(ネルソンタッチ初めて使った…)
堀も好調で、ジョンストンや早波だけでなく、海風、浜波など今まで掘れていなかった艦娘がドロップしまして、残るは1隻だけとなりました。海風出ない病も克服して満足です。
…という隙自語はさておき、作品内の進行が遅すぎ、リアルイベに追いつくのは無理そうですね。焦って時間を進める事はしませんが、だらだらした内容にならない様には注意します。
「ここまでの護衛に感謝します」
「当然の事です」
「貴方方の航海の安全を祈ります」
「感謝致します」
小笠原諸島の父島でフェリー3隻を見送った。無線で挨拶をしながらフェリーのデッキを見る。
自分と同じ背丈の子供達が手を降っているのが見えた。
人間に産まれていれば自分も向こう側にいたのだろうか。そう考えていると自然と大きく手を振っていた。こちらの視力が人間離れしているため、向こうから見えているかは分からない。
「皆、テニアンに向かいます」
「了解〜」
隊内無線に話しかけると、文月から気の抜けた声が返って来た。睦月型はまさに十人十色で皆性格が違う。自分は12人姉妹の10女だが、比較的しっかりしているとの自負がある。文月はふわふわしているが、その性格が功を奏し、他のメンバーと対立する事は滅多にない。今も船団の最後尾で皆を緩くまとめているはずだ。
船団は20隻。タテ5×ヨコ4の長方形に並ぶ船団の前後左右に1隻ずつ駆逐艦が付く。船が邪魔になって相手の姿を見る事は出来ない。艦隊なら同僚は近くにいるものの、上官がいるため、常に緊張感がある。その点、船団護衛なら駆逐艦ばかりで和やかな雰囲気になる事を今日知った。
航海中は目視と双眼鏡による水面の監視と対空レーダーによる監視を繰り返し行う。
上空にはP-1が飛行しており、船団の上で円を描いている。緊急時には百里基地からF-15がスクランブルして来る予定なので、対策は万全である。
数時間後もすると、かなり日が傾いて来た。上空のP-1から、帰投する旨の無線が届いたので、間もなくエアカバーは無くなるだろう。
しかし、薄暮攻撃は危険であり、命中率も激減するため敵からの攻撃は基本的に無いと考えて良い。
船団には灯火の禁止を厳命。ぶつからない様に舷灯のみ点灯させる。
艦娘は水上電探を装備していないため、図らずとも輸送船団のレーダーが頼りになる。司令官は対空電探を載せてくれたが、エアカバーがある今回の作戦では水上電探の方が良かったのでは無いか。そう思って司令官の顔を思い浮かべたが、何だか懐かしく思えて考えるのを止めた。
無線封止と言えど、レーダーは稼働しているため、相手が逆探知すればこちらの場所は特定出来る。
昨晩は何事も無かったが、今夜来ないとも限らない。夜目を凝らしていると、昨日教えて貰った陸軍の隊内無線から通信が入った。
「こちら駆逐艦三日月。讃岐丸ですか?」
「こちら讃岐丸。水上レーダーに感あり。方位300、距離8000m!」
「船?」
言われた方角を見るが、特に異変は無い。民間人ならまだしも、軍人からの通報だ。姿が見えないなら潜水艦かも知れない。
「連絡感謝します。進路を方位30へ変針します」
無線の出力を調整し、船団が受信出来る程度の無線で変針を呼び掛けた。
「讃岐丸がレーダーに異変を発見したみたい」
「聞いたよ。左前でしょ?誰もいなかったよ」
船団が面舵を取り始めるのを見届けると、艦娘用の通信を開いて対応を話し合う。船団の左にいた皐月も目標を発見していないようだ。
「三日月、どうする?」
「念の為、対潜警戒をしよう」
「爆雷なら任せてよ」
「あたしはソナーを持って来たよ」
「探照灯もある」
夜間の潜水艦対策として、最善の選択だろう。旧式の九三式なのは仕方ないが。
対潜警戒は戦闘行動に当たるため、指揮を文月に譲渡する。
ソナーを持った文月と探照灯を持った長月が船団の前へ進み出た。残りは船団の左右を固める。
文月はヘッドホンを付けて水中の音を聞く。緊張のせいか、波の音にかき消された船のエンジン音まで聞こえて来る。
「前方にスクリュー音!感3!」
「敵か!?」
文月の報告を受けて長月が探照灯を照射する。水面を舐めるように照らすが見つからない。
「いないぞ…?」
皆が前方に注目していた時、後方で爆発音が聞こえた。
慌てて振り返ると、タンカーが炎で闇夜に浮かび上がっている。
「やられた…」
「全船は21ノットに増速。進路はそのまま」
文月がのんびりと、且つ的確に指示を出す。
「第七艦隊!タンカーがやられたぞ」
「潜水艦は追い払いますが、不審船を見つけたら報告をお願いします」
「了解した」
陸軍が慌てた声で報告して来たが、文月は落ち着いて対応する。これが実戦慣れだろうか。自分はこの間何も動けていない。
制服は冷や汗でびしょ濡れだ。
「後方の潜水艦はボクがやっつけるよ」
皐月が爆雷の投下を始める。
「三日月ちゃん。前方の潜水艦を威嚇するから爆雷を投げてくれる?」
「了解!当たって…っ!」
速度を上げて船団の前へ躍り出る。
少し左へ進路を向けると、九五式爆雷を投げ入れた。
10秒程すると、海面が盛り上がり、水柱が立つ。何も浮かび上がって来ないので、当たっていないだろう。
「投下したよ」
「了解。全艦攻撃中止!」
爆発音を避けるためにレシーバーを外していた文月が再びレシーバーで聴音を開始する。
「不審音なし!身を潜めてるかも」
「漂流物もなし」
炭素棒を交換し、再び探照灯を照射した長月が報告する。
「戦闘終了。全艦第一船速で離脱!三日月ちゃん、指揮権を返します」
「了解!こちら第七艦隊。敵潜水艦は沈黙。21ノットで離脱します」
「了解。被弾したタンカーはどうするつもりか」
「駆逐艦1隻を付け、分離します」
「分かりました」
隊内無線に切替え、皆に残弾を聞く。
「ボクの爆雷は残り3割って所かな」
「私は6個だ」
「あたしは4個」
自分は2個だ。数から言えば自分が最も少ないが、旗艦が別行動するのは良くないし、文月は戦闘指揮がある。皐月には今後も爆雷攻撃をして貰わなければならない。
ならば適任は長月か。
「長月、落伍する2隻に付いてくれる?」
「分かった」
「探照灯は消してもいいよ。炎で十分目立つしね」
長月が反転して傷付いた2隻に付く。
「三日月、タンカーの方は駄目そうだ。傾斜が30度を超えている。船員は救命ボートに脱出しようとしているがどうする?」
「残りの貨物船は?」
「12ノットなら出そうだ」
「じゃあ移乗させてあげて」
「分かった」
陸軍に状況を報告する。
意外にも気落ちしていなさそうだった。
「足摺丸は傾斜がひどいため放棄。貨物船ナッソー号に移乗しました」
「そうか。まあ1隻くらいは覚悟していた…」
「健闘及ばず…」
「いや、水中は海軍さんしか対処出来ないし、仕方ない」
仕方なかったのだろうか。
再び静かになった海を滑りながら自問自答している内に夜が明けた。
夜が開けてすぐに空軍用の航空無線から、グアムのF-35がエアカバーに付くと連絡があった。呼び寄せるために誘導電波を出したが、潜水艦に探知されていないか不安になる。
電波を出してから十分もすると、航空機が目視で確認出来た。しかし対空レーダーには映っていない。目視で国籍マークを確認するには遠かったため、念の為呼びかける事にした。
「Japan Navy to Unknown. This is Japan Navy. Request your Belongs. Over.」
空軍用の無線なんて習った事が無いので、見様見真似である。要は英語で話しかければ良いのだが、今まで英語を使う機会が無かったので合っているかは分からない。
「Japan Navy. This is Japan Air Force. Your fleet number is ∣TO39《Tango Oscer Tree NIN-er》, right?」
「Collect. This is… ∣TO39《Tango Oscer Tree NIN-er》. 」
「こちら航空自衛軍。確認が取れたため、以後日本語で会話するが問題ないか」
「こちら海上自衛軍。問題ありません」
「船団は20隻と聞いているが…」
「出港時は20隻でしたが、昨晩2隻やられました。今、1隻が後から付いて来ています」
「了解。本機はこれよりト39船団のエアカバーを行います」
ずっと英語で話す必要があるのかと思っていたが、ありがたい事に向こうから日本語に切り替えてくれた。
F-35が船団を飛び回ってくれたお陰かは分からないが、その後、対空レーダーには
三回目の不安な夜をやり過ごし、再びF-35がやって来て数時間。グアムに到着した。無線を陸自通信局の物に切り替え、到着を知らせる。
ト39船団の内、8隻がグアム、サイパン行の船だ。但し、昨日やられた貨物船は緊急修理のため、グアム止まりと決まったため、トラックへ向かう船は11隻である。
普通なら、継続して目的地を目指すが、簡単な補給と長月の合流、そしてレト11船団を待つため、船団はテニアン沖で一旦停泊する。
島周辺は空自だけでなく、海上保安庁が米軍が放棄した警備艇を使用して治安を守っている。湾内を走る船は軍艦色を白色に塗られ、"UN Corst Guard"の文字と国連旗で国連の物である事をアピールしている。
アメリカ領だったグアムは深海勢に大敗した後、米軍に見捨てられた島だ。艦娘の力を経て制海権を奪還した日本は国連信託統治領としてグアムを借り受けている。中国は領土権を主張したが、ロシアの牽制もあり、日本の統治で決定した。中国の海洋進出は望まないが、最前線の孤島を守るシーパワーを割きたくないロシアの思惑が透けて見えるが、日本は陸軍と空軍を進出させており、実際は日本軍の南洋の重要な中継拠点となっている。
船団と別れた3人は海から上がり、日の丸と国連旗がはためくテニアン司令部に入ると、日に焼けた隊員が出迎えてくれた。
「ようこそテニアンへ!短い間ですが、よろしくお願いします」
本土では着なくなった夏服を着た海上自衛軍の在テニアン駐在武官のメンバーに連れられ、トラックで飛行場の格納庫まで運ばれた。
中に入ると、作業着の隊員が集まって来て、艤装を外し、チェックと給油を始める。
手際の良さに思わず無言で見ていると、最専任と思われる中年の大佐が声を掛けて来た。
「我が隊は10名の少数精鋭ですが、本日は横須賀工廠からエンジニアを呼び寄せております。簡単なメンテナンスくらいは出来るかと」
「お気遣い感謝します」
「何、貴方方のお陰で物資が届く様になり、ひと安心です」
「横須賀は艦娘のほとんどが出払っていて、暇ですからね。多めの手当も付きますし、任務後は休暇付き。いい任務ですよ」
整備部隊が自発的に来る事はない。司令官が事前に頼んでいたのだろう。今回の作戦のために司令官はかなり気を使ってくれている事がよく分かった。
艤装を整備している間、昼食を取る事になった。航空自衛軍の食堂を借り、定食を食べる。メニューは代わり映えしなかったが、味が違う様に感じ、皆で盛り上がった。ここ数日は携帯食ばかりで味気無い食事に飽き飽きしていたのだろう。
遅れて来た長月も合流し、終始なごやかな時間を過ごしてしたが、腕に"警務 MP"の腕章を付けた隊員が食堂に入って来て、第十八駆逐隊が到着した事を伝えて来たので格納庫に戻る事にした。
格納庫へ戻ると、陸に上がって来た駆逐艦娘4隻と出会った。
「やっと着いたわ。あんた達がニニ駆?」
「はい。第七艦隊旗艦、駆逐艦三日月以下4隻です」
「第七艦隊って駆逐艦1隻でやってると聞いたけど、本当なのね」
「今はニニ駆逐隊も所属してるよぉ」
4隻のリーダー格である銀髪の艦娘の強めの口調に思わずたじろいでしまったが、文月はいつもの口調だ。やはり文月のメンタルは強い。
「ふうん。で、これからあんたの指揮下に入らなきゃいけない訳ね」
「は、はい」
「はあ…。なんでこんな任務就かなきゃいけないのよ」
「霞ったらそんな嫌そうな声出さなくても」
後ろにいた明るい茶髪ツインテールの艦娘が茶化す。
「うるさいわね。当たり前じゃない」
「まあそうカリカリしないで」
「…相手に失礼」
「霰もそっちに付く気?」
霞はツインテールの艦娘だけでなく霰と呼ばれた姉妹らしき艦娘にも噛み付いた。
彼女一人のせいかも知れないが、空気がピリピリしている駆逐隊である
霞は最後の一人、ピンク髪の艦娘に声を掛けた。
「不知火はどうなの?」
「任務ですので」
眼光が鋭い艦娘までこちら側に付いたため、霞はため息をついて着任報告をした。
「第十八駆逐隊、霞以下、霰、陽炎、不知火。これより第七艦隊の配下に付くわ」
「よろしくお願いします」
「でも今後も独自行動でやらせて貰うから」
「え?」
「駆逐艦に指揮されるのは嫌なの。バカみたいじゃない。」
「でも…」
「相手が上官でも同じ事が言えるのか?」
それまで黙っていた長月が一歩出て言い返した。
「上官?」
「三日月は艦隊旗艦だ。大佐待遇だし、戦艦や空母と並び立つ艦娘だぞ」
「いくら旗艦でもそんな訳ないじゃない!」
「あの旗…確かに大佐待遇ですね」
不知火が私のマストに掲げた旗を見て呟いた。そう言われた霞も旗を睨み付け、抵抗を諦めたようだ。
「分かったわよ。従えばいいんでしょ。でも戦闘だけは自由に動かせて」
「なんだよ。文月の指揮に不満があるって言うのかい?」
今度は皐月が噛み付いた。
「私達はニ水戦として最前線で戦っているの。あんた達みたいに後方で温々している訳じゃない」
「何だと?」
「あたしはいいよ。戦闘はニ水戦は勝てないし」
「文月…」
「そう。じゃあさっさと行くわよ」
指揮権の合意を得ると、霞はくるりと後ろを向き、格納庫を出て行った。
「なんだよあいつ。かわいくないな」
「あんなにツンツンしてる艦娘は睦月型にはいない」
皐月と長月が憤慨していると、十八駆の3人が寄って来た。
「…霞ちゃんはいつもあんな感じ」
「そうそう。許してあげて。霞は素直じゃないだけで悪気がある訳じゃないの。この不知火だって怖そうな顔してるけど、敵視してる訳じゃないから」
「怖い顔など…不知火に落ち度はありません」
十八駆は明るい陽炎が潤滑油となっているらしい。流石、数十隻を束ねる甲型駆逐艦の長女と言った所か。彼女のお陰でこれからの数日をびくびくしながら過ごさなくても良さそうだ。
「いえ、そう言われるのも仕方ないですし。でも、これなら行けそうです!」
海上護衛任務は後半戦へ突入した。
艦娘の階級って難しいですよね。
私は実物の艦長と同等に設定しております。
旧軍だと、駆逐艦は少佐・中佐、大型艦は大佐みたいな感じです。
現行の艦艇を有する部隊と遜色ないようにすると、こうなります。
今回登場した霞はかなり態度悪くしました。
初対面だと霞のデレは分かりにくいですし、提督でも姉妹でもない艦娘にデレるとは思えなかったので。(私は最近デレまくりの霞しか見てないので違和感あるんですけども)