エルフと復讐者の旅   作:月野鹿之助

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前書き

何?続きじゃない?新章はどこに行った?
ゴメンなさい許してください何でもしますから!
最近少し忙しかったのと、何より新章に入ってキャラクターが増えることで四苦八苦してるとこがありまして…。

それに、そういえば、そういえばなのですが、この物語の始まりはアルドゥイン襲来(8月)半年前、つまり2〜3月ほどという設定でした。
でもよくよく考えてみると、この時期ってヘルゲン付近まで降りてきても、もっと雪が降っているべきでは……?
という考えにも最近は囚われています。というかいくら馬車が良くても山脈越えられんの?って思いますが(ry
とにかく、頭の中にあるゲームの動きやすそうで季節感に乏しいスカイリムの姿そのままで書いてしまっている部分が多かったように思います。
ということで、2〜4話くらいの細かい描写を少し変えたりしています。それでも大筋を変えるわけにはいかず、矛盾はあるので、「ヘルゲンにまで降りたら何故か雪が薄っすら残ってるくらいだった、地熱でもあるんじゃない?」という感じで手打ちしてください……。これに悩んでいたら進めないので。
この先は季節感ももっと考えていくのでお許しを。

しかしこんな感じでどうでも良さげなことでウジウジしてるだけで、決して続きを書くのを忘れているわけではありません!この他にもガバなとこはありますが、読んでくださる方が有る限りゆっくりでも必ず続けますし、大筋でのプロットは既に物語の8割以上はできてますので。
今回の世界観の紹介も、続き忘れてないよ!ってことなので、今後ともよろしくお願いします。




※世界観の紹介3「『塔』と『石』、そして『踊り』」

>『塔』と『石』、そして『踊り』

 

TESシリーズを深くプレイした人は思いあたることがあるかもしれませんが、タムリエル大陸の各地方には『塔』と呼ばれるものがいくつかあります。

例として、白金の塔だとか雪の塔(世界のノド)だとか真鍮の塔ですね。ドラゴンボーンの書の予言に特に見られます。

この『塔』には自然物と人口物があり、中にはおおよそ『塔』とは言いがたい形状のものもあって、なんだか特別そうな感じするなーって思った人も多いんじゃないでしょうか?

 

実はこの『塔』という言葉は、我々が素直に想像する建築物としての塔ではなくて、ある魔法的な装置のようなものを表す言葉なのです。

ですから形状自体には特別な意味がなく、『塔の魔法』と言った方がいいのかもしれません。

 

この魔法的装置としての『塔』は、基本的に世界創造の際に建築されたアダマンチンの塔を模しています。

アダマンチンの塔とは、世界創造の不完全な部分を補う装置で、放っておくと『拡散してしまう現実』を繋ぎ止めるためのものと言われていて、ムンダス(定命の次元そのもの、宇宙)の存在を支える屋台骨として、神々によって建造されたとも言われているものです。

 

世界各地の似た機能を持った装置は、これを魔法的に模しているが故に『塔』と呼ばれるようです。

 

聖アレッシアが人間の帝国(第一帝国)を建国する遥か以前、エルフたち(おそらくは原種アルドマー)はこの『アダマンチンの塔』の機能を模した、新たな『塔』を建築する技術を体系化しました。

これがエルフ分派(アルトマー、ポズマーなどへの枝分かれ)に繋がったとも言われていて、彼らはそれぞれが各地に『塔』を建築、もしくは既に存在するものを利用しました。

 

『塔』を建築した分派したエルフたちは、その『塔』の機能を使って、それぞれが色々なことをし始めました。

『塔』とは世界の在り方そのものへの干渉装置とも言えるので、その力を使えば『塔』の周辺の現実を、自分たちの望むように作り変えることができたのです。

 

この世界改変とも言える行為を、『踊り(ダンス)』と呼びます。

 

もしかしたら、聞き覚えのある人も多いかもしれませんね。

 

また、『塔』の建築には、その要であり核となる『石』が必要です。

例えばアダマンチンの塔には『ゼロの石』があって、この石の能力のほとんどは万物を実体?として安定化させるための役割を果たすことに割かれていると言われています。

 

どの『塔』であれ、要となる『石』が失われれば、塔が世界に与えている効果が失われることになります。

それが何を意味するかと言うと、歴史上で何度か『王者のアミュレット』が『白金の塔』から失われた時に起こったことを思えば分かりやすいでしょうか。

世界の在り方や次元そのものへの悪影響は計り知れないことは確かです。

 

 

>各地の塔と石

 

・アダマンチンの塔

またの名を、『アダ・マンティア』、『ディレニの塔』、『ゼロの塔』などとも呼ばれる。

ハイロック地方のとある島に建つ塔であり、世界創造の際に神々が会合を開いたとも言われる世界最古の建造物。

『石』は『ゼロの石』。

 

・レッドマウンテン

モロウィンド地方のヴァーデンフェル島にある火山。『紅い塔』とも呼ばれる。

世界創造の際にエイドラを裏切ったロルカーンは、心臓を抉り出された。太陽神アーリエルはロルカーンの心臓を矢に括り放った。

その着弾地がレッドマウンテンとなったと言われている。故に『石』はロルカーンの心臓である。

すでに『石』は破壊されてしまったため、機能は失われていると思われる。

 

・世界のノド

『雪の塔』。

スカイリム地方の中央にそびえる世界最高峰。

『石』は『洞窟』と言われているが、少なくとも筆者にはどの洞窟のことかはわからないし、もしかしたら何か別のものを象徴的に『洞窟』としているのかもしれない。

 

・緑の大樹

ボズマーの育てるヴァレンウッド地方原産の巨木。それになる可能性の木の実(パーチャンス・エイコーン)という実がなり、これが『石』となった。ヴァレンウッドの森の至るところにあると言われていた。

(※しかしアイレイドによって減らされ、現在はヴァレンウッド地方のグラー・ウッド地域の街、エルデンルートにそびえるエルデンツリーのみと言われる?)

至るところにあった大樹は歩き歌い踊ったと伝わる。『踊らせる歌』を覚えたポズマー(ウッドエルフ)は、色々な望みの現実を作ることを楽しんだとも。

何となく彼らの森への信仰の一面が見えてくる気がしなくもない。

 

・白金の塔

タムリエルにおいて『ゼロの塔』に次いで強力な塔であることから、『壱の塔』とも言われる。

八つの小さな塔に円状に囲まれており、これが他の塔とは違った力を与えている?

数千年前にシロディール地方を支配していたアイレイド(ワイルドエルフ)によって建築されたとされている。

現在は人間たちの『帝国』の首都の中心となっている。

『石』はロルカーンの心臓から滴り落ちた血が宝石となった『チム・エル・アダバル』。これは後世に帝国の王権の象徴でもある『王者のアミュレット』として利用された。

3紀末のオブリビオン危機(第四作TES4オブリビオンのメインクエストエンディング)で王者のアミュレットが砕かれたため、現在は塔としての能力は失われていると思われる。

 

・クリスタルタワー

サマーセット諸島のアルトマー(ハイエルフ)によって建築された。『原理の水晶塔』とも。

『石』はとある『人』と言われているらしいが、これが特定の人物なのか生贄という形で補充可能な人なのかは筆者にはわからない。(インペリアルライブラリー:2013年開発スタッフへのインタビューより)

esoにて石がお披露目された。人ではなく、『チム・エル・アダバル』にも似た真っ赤なクリスタル『透明なる法』(筆者訳)であった。ロルカーンとも考えられるが、他の何らかの神の心臓の血、または心臓そのものである可能性が考えられる。

『人』ではないのは設定の変更なのか、それともおそらくは魂石の一種であるこの石に封じられた『何か』を指しているのか。やはり不明点の多い石である。

3紀末のオブリビオン危機(シリーズ4作目)の際に攻めてきたデイドラによって完全に破壊されてしまった。

 

・ヌミディウム

『真鍮の塔』。

ドゥーマー(ドワーフエルフ)の作り出した人造神、巨大ロボ。レッドマウンテンから持ち出したロルカーンの心臓を使用し、動力とした。おそらくはこれが『石』だと思われる。

ロルカーンの心臓が失われてからは、とある人物を核としたトーテムが石となったと考えられる。

現在は破壊されている。

 

・オリハルク

大昔に沈んだヨクーダ大陸にあったと伝わる。『石』は一振りの剣だったとも。

ヨクーダはラ・ガダ(レッドガードの祖先)の土地であると伝わるが、どうして古代エルフの産物である塔があるのかと謎であったが、どうやらシニストラル・マー(左利きのエルフ?)というエルフも存在したようである。そして互いに争っていたとも。彼らはサマーセット南方の大陸に住むマオー・マーと関わりがあるとも言われる。

 

 

知られている『塔』はこの辺りがあります。

しかし他にもいくつかあるのが自然でしょうし、個人的には各地方に1つずつ、計9つは必ず大きなものがあると考えています。

1を中心に8つに分かれた、というイベントは歴史上でいくつかありますし、それと『塔』の関係は考察すると興味深い気がしますね。

 

有名な『踊り』には、アレッシア会狂信派によってアダマンチンの塔で行われたものがあります。これは『時の竜神アカトシュ』の在り方にまで手を出した結果、時間軸や空間、物事の因果がメチャクチャになってしまう、歴史上最大規模の『ドラゴンの突破』を引き起こし、1000と8年(と言われている)もの間、世界を不安定な状態にしました。

 




今回紹介した『塔』や何やかんやについては、これかなり重要な話なんじゃ?と思うわりに結構マイナーなんですよね…。それに今回の物語でも絡んでくることになると思うので紹介しておきました。かなりのネタバレかもですが、これは流石に物語内の説明だけでは足りないかもと思って早めに予備知識として出しておくことにします。もしかしたら消してだいぶ後に再投稿するかもしれません。
これは海外サイトUESPやインペリアルライブラリーの記事や、それを日本語訳したブロガーの方のサイトを参考に書きました。(URLはやめた方がよさそうなので載せませんが、この場を借りて感謝を)
自力で翻訳した部分や意訳した上で再構成した部分も多いので、もしかしたら結構違う部分もあるかも。
よかったら皆さんも原文の方を見てみてくださいね。確かベゼスダ公式でも紹介されているので、割と確かなお話だと思います。

※追記
白金の塔から王者のアミュレットが永遠に失われて久しく、タムリエルは戦乱に覆われ続けています。
TESシリーズの一つの区切りになるのはアルドメリ自治区との決着をつけることだと最初は思っていましたが、再び『塔』に『石』が戻ってこない限りタムリエルには永遠に平穏は戻ってこないのだろうということは考察できます。
王者のアミュレットに変わる新たな『石』は何なのか。
やはりドラゴンボーンの力が必要になるのか。しかし『最後のドラゴンボーン』であるTES5スカイリム主人公の物語は一区切りしてしまいました。
次作となるTES6は今後の展開を占う意味でもかなり興味深いお話になるのではと期待しています。もしかしたらシリーズ初の主人公続投もあり得るか、とかラスボスはあいつじゃないのかとかアレの話の続きは出てくるだろうなとか妄想してます。
もしかしたら夏に新作が発表されるかもと思うと興奮しますね。

※追加の追加
ホントに夏に発表されましたね。まだまだ先になりそうですが…
ともあれ、esoのおかげで(せいとも言いたい)、かなりの情報が追加されましたので、古くなった情報を更新しました。こうなることは予測していましたが、やはり夜明けの時代に近い上に伝説の人々が実際に出てくるせいか、開示される情報がやたらたくさんありますね。6が出たらまた更新されそうで楽しみです。

あと、現在主流となりつつある(?)サルモールの最終目的に関する考察が、筆者が「狂信派」と設定したものの掲げる目的(まだ作中で明らかにしていませんが)と結構なまる被りをしてしまいました。本当なら結構なクレイジー集団です。
しかしそうなると「狂信派」とは何だったのか、となりそうで、サルモールがそもそもが理性がないに等しい狂った集団なら…うーん…と悩みに悩んで、少しプロットを考え直そうかとか悩んでいました。

ですが、結局、もうあんまり気にしないことにしました。
まだ根拠には薄いように見えますし(どうもリークか何かっぽいソースがある?ようですが、削除されたのか何なのか途中から追えません)、そうだとしても全体がそういう目的で動いているとは限らない、それどころか組織の末端はそうではない可能性がむしろ高い(という願望)。そうなるとむしろ「狂信派」は説得力があるかなとか。
うだうだと申し訳ありません。たぶんあんまり意味がわからないと思われるかもしれません。
しかし、考察がなかなか的を得ていたようでウキウキする部分と、そうじゃない方がこの物語を書きやすいという部分があったり、またはその逆であったり、とにかく複雑なドヴァ心なんです。何というか考察って語りたいものですよね。

esoを網羅するほどプレイする暇がないことが恨めしいです。(ごめんなさい書く時間作ります。)

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