これも先の資料と同じく暫定版です。
話が先に進むにつれて、新たな事実が明かされて改訂する予定です。
<資料2>、地理
エルダ:
物語の中心となる惑星。
魔力に満ちた水の星。
超古代文明人は惑星の全ての地理を把握していたらしいが、現在はその情報は失われてしまっており、物語の中心である中央大陸の住人には、世界の全貌は謎に包まれている。
しかし、超古代文明からの知識で「エルダは球体」が、住民にとっては一般常識(但し未開種族など、一部の例外はある)。
これは「水平線が丸いし、水平線の向こうから船が現れた際、マストが先端から徐々に見えてくるから」が根拠となって、どんな学の無い者にも「ああ、そう言えば」と納得されている。
なお、どの地方でも同じであるが、精霊力やら魔力が関係するので、気候や植物・動物相の分布に於いて、地球の常識は通用しない。
温帯が河一つ隔てて、突然砂漠地帯になってたり、甚だしい場合は、寒帯と亜熱帯が隣同士の場合もある。
また、「どうやったら生きているんだ?」的な不可解な怪物が棲み着いていたりもする。不死怪物(アンデッド)や悪魔(デーモン)等が代表格。
中央大陸:
『エロエロンナ物語』の舞台。世界の真ん中にあると信じられている大陸(しかし、他大陸の者の中では反発する向きもある)。
超古代文明や、古代王国が興った地であり、興亡はあったにせよ、現有種族の中では文明も一番発展している。大きく三つの地域に分けられる。
大陸西方:
正確には南西部、北西部に分けられる。
南西部の西端には宗教国家ラグーン法国がある。「法国」と略される。
地理的には西に突き出した半島国家で、東には王国。北には帝国との国境線を接するが地形上、攻めるのは困難な国土となっている。
西部三国の内で最小であるが、その宗教的権威は高い。
南西部の大半を占めるのはグラン王国である。「王国」と略される。
西部二大国家の一つであり、緩やかな封建制度を敷いた豊かな国である。
国の北方には山脈があり、帝国との国境役を果たしている。
東方の砂漠地帯も領土に組み入れているが、無人地帯故。事実上、大河ポワン西岸のみが国土と考えて間違いは無いだろう。
バニーアイランドを始めとする南洋諸島を領有し、南方進出で国力を高めようと画策している。
北西部に存在するのがマーダー帝国である。「帝国」と略される。
西方二大国家の一つを占める。皇帝を頂点とした中央政権国家であり、貴族制を取り入れているものの、貴族達の支配力は王国に比べて弱い物となっている。
皇帝直轄の親衛軍を多数持った軍事強国であり、動員出来る軍勢は西部随一とされている。
また、旧古代王国が存在した土地であるとされ、皇帝はその末裔を名乗っているが学問的には疑問視されている。しかし、東部に広がる砂漠地帯には古代王国期の遺跡が多く、その関係からか、魔導関連の研究が盛んな国柄である。
中部:
「中原」とも呼ばれる。
砂漠と乾燥した草原地帯が特徴の地域で、かつて人馬(セントール)族の強大な統一帝国、ゴーダー・カーン帝国が存在したが、今は分裂して小国家が郡立し、それらも栄枯盛衰が激しい。
自然環境が厳しいので住人はセントール族の遊牧民が多く、定住する者はオアシス近辺などに限られる。
遭遇する魔物も多い為、武勇を尊び、勇猛果敢な血の気の多い民が多いと評されている。
大陸東方:
通称、「皇国」
早くから中央政権国家が樹立した国々である。
歴史的に早くから魔族の侵攻を撃退し、古代王国の影響を余り受けなかった事で、独自の東方文化を築いている。
一般的には帝政国家として知られているが、ここの皇帝は直接権力を正確には持っておらず、祭司の長として君臨している尊き存在である。
皇国を支配する上級貴族や皇族階層は全て妖精族であり、半永久的な統治を行っている。
幾つもの小国家が皇国の下にあるが、これら領主を皇帝が認可する事で権威が成り立っており、皇室は国家間の調停役であるらしい。
高度な技術と独自の文化を持っており、漆器・陶磁器・織物・武器等は、西方の民垂涎の的である。珍重される香辛料の輸出も盛んだ。
南大陸:
中央大陸から大洋を経て南方にある大陸。
サイズとしては中央大陸よりも小さいと言われている。
国土の大半が森林に覆われており、妖精(エルフ)族の故郷である。現在、他大陸に存在する妖精族も、元は南大陸からの移民、もしくはその子孫だと言われている。
閉鎖的であり、他の種族や他の大陸の同族に対しても心を開かないので、実体は余り明らかになっていないが、政治的には長老会なる組織が全てを決めているらしい。
数カ所ある港町以外、他の大陸の者が寄港するのを禁じているので、地理的に不明な所が多く、実体は謎に包まれている。
精霊魔法に関しては最高の技術を持ってる。
西大陸:
新暦700年代、いわゆる大航海時代に再発見された大陸。数ヶ月大洋を横断した先にある。
全貌は未だに不明なれど、新種の動植物が次々と発見され、一大センセーションを中央大陸に巻き起こした。
草竜の発見が騎竜兵科に大変革をもたらし、赤ナスやトーキビ、そして芋類は食に革命を起こしたと行って良い。
しかし、800年代に入って起こった第三次マーダー大戦の影響で探検熱が冷めてしまった現在、残念ながら交流は絶えた状態である。
住民は鬼(オーガー)族が多いとされているが、性格は穏やかで、友好的であったと記録されている。
東大陸:
超古代文明の記録上にはあるらしい。人跡未踏なので詳細は不明。
北大陸:
同じく、記録上の存在で現有人種での到達記録はない。極寒の地とされている。詳細は不明。
お陰様でUAが約2,600。
全話PVが約5,000に到達しました。
読者の皆様、有難うございます。
いずれ、他の大陸の事も書きたいなぁ。
一応、この話は海洋物の側面もありますので、大海を渡って他の大陸の文化との交流とかも描きたい、とかの希望もあったりします。
まだエロコ達は士官候補生だから、本物の海軍士官になったらなんでしょうけどね。