•スティーブルチェース編をよく知らない。
•古都内覧編のイメージがわかない。
おおかた原作通りに進んだと思ってください。
76話
「Merry Christmas!!」
夜もふけた頃、アイネブリーゼに集まった達也たちはシャンパングラスを掲げてクリスマスパーティを楽しんでいた。
「リ、リーナ。その格好、、、。」
突如として、煙を上げながら開いた機械仕掛けの箱の中から、
誰もが振り返るような美少女が数十年前、サブカル全盛の頃に流行った布面積の薄いサンタコスチュームで現れた。
「ニホンのクリスマスパーティではこの格好が定番だって、昨日トーヤから聞いたわ!」
「(なるほど、、、。)」
自信満々のリーナに対して、集まった面々は今この場にいない男の意図を理解する。
きっと今頃、この場を想像して笑い転げていることだろう。
「リーナ、言いづらいけど、私たちの格好を見てみて」
「?」
「今時そんな格好の人はいないよ」
顔を背ける男性陣に代わって、雫が淡々と告げる。
第一高校の制服に、簡単なクリスマス衣装を羽織っただけの面々を見て、リーナの顔が青くなる。
「だって、パーティに全力で臨まないのは失礼だって、、、。タツヤは布が少ない方が好きだって」
「そうなんですか?!達也さん?!」
「いや、あいつにそんなことを言ったことはない」
「トーヤアアアア!」
驚いた顔で達也に詰め寄るほのかに、達也が首を振る。
膝をついてショックを受けているリーナは、次第に青かった顔が赤く変化していき、今はいない男に怨恨の叫びをあげた。
「それはそうとリーナ、聞いてもいいかしら?」
「なによ、ミユキ。、、、ヒッ。」
当然リーナはUSNAにいるため、アイネブリーゼにいるわけではない。
それが不幸だった。
「まず一つ目、『昨日董夜さんから聞いた』と言っていたけど、いつ董夜さんとアドレスを交換したのかしら?」
魔法や科学が発展し、USNAにいるリーナのホログラムをリアルタイムで日本に飛ばせるほどになった現代でも、急速に冷える室温まで伝えることはできない。
「二つ目、その格好は董夜さんに見せたのかしら」
「そして最後、昨日董夜さんは朝から晩までお仕事だったと伺っているわ。だから私は連絡することを控えていたの。最近お忙しくて、なかなか話せていないのに、今日も仕事だからだとクリスマスパーティにも参加できないのに、今すぐにでもお声が聞きたいのに、そんな気持ちを必死に抑えて我慢しているの。なのにリーナ貴女はなぜ董夜さんと連絡をとっているの?まあでもいいわ。お忙しくてもメッセージを返すことくらいはできるでしょう。それともまさかリーナ、貴女電話をしたの?そんなわけないわよね?私でももう2日お顔を見ていないのに、、、」
ホログラムで小型化したリーナに至近距離まで詰め寄る深雪に対して、
幹比古をはじめとする面々はそのまま深雪がリーナを食べてしまうのではないかと思った。
それほどの迫力とプレッシャーが深雪にはあった。
達也によって室温は戻っているものの、達也でさえ一歩引いて様子を見ているほどだ。
「ト、トーヤアアアア!!」
「なぜ董夜さんを呼ぶの?私は貴女に聞いているのよ、リーナ」
そのプレッシャーの中で声を出せたのは、さすが大国の戦略級魔法師。
光を映さない深雪の瞳から目を背け、リーナは頭の中で董夜の顔を拳で撃ち抜いた。
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「ハハッ」
「あら、随分と楽しそうね」
同じ頃、世界最強の魔法師の一角である四葉董夜は、珍しく年相応の笑顔を浮かべていた。
画面越しに相対する女性、同じく世界最強の一角、四葉真夜がそれを見て微笑む。
「いえ、楽しそうにしている友人の顔が浮かびまして、柄にもなくいい気分になりました」
「そう、何を企んだのかは知らないけれど、程々になさいね」
「それで、ご用件を伺いましょう。慶春会についてであれば今年も参加の命に従うつもりですが」
和やかな親子の会話をしていた2人だが、董夜の言葉に多少空気が変わった。
そして、続く当主の言葉に、董夜は何かを覚悟したように深く息を吐いた。
「慶春会の前に、達也さんと深雪さんに貴方のことを伝えます。貴女の父親について」
保険(言い訳)をかけさせてください。
就職して、中高生の時より本を読まなくなったので文章力は落ちてます。
リハビリとして、今回短いのは許してください。
週一で出せるように頑張ります。
映画、めっちゃ面白かった。