しばらくは時間取れるかな、と思うので少しでも進めたいです。
この話にて、私の独自設定やら、特に深く考えずに決めたものがあるので強引な話の展開になってるやもしれませんが、雰囲気だけでも楽しめていただけたらと。
しばらくしてから敵味方どちらも撤退が始まった。
俺たちFクラスが予定通りBクラスの教室前まで攻め込んだのだが、そのタイミングで本日の戦争が終了、更には協定を結ぶことになった。うん、いいところまでいったが、こちらの被害も甚大ではあるから、こちらにとってもタイミングよく戦争が中断になったと考えられる。
あと変わったこと、というかこちらにダメージが入ったことと言えば、Fクラス教室が荒らされていた、というところか。どうやら坂本たちが協定を結びに行ったタイミングでBクラスの奴らが攻めてきた、もとい破壊工作をしてきたようだ。一応人員は残していたらしいが、まあ焼け石に水だろうな。
……にしても、破壊工作って。学園的にはこれを認めてしまっていいのか?曲がりなりにも個人の持ち物や学校の備品を壊しているんだが。
話がそれた。
まあそんなこともあったが、主要メンバーは軒並み無事。今現在はFクラスで今後の方針を定めているところだ。
「で、土屋。何か言いたいことでもあるのか」
「……(コクリ)」
土屋の話によると、Cクラスが試召戦争の準備を始めているとか。何やら手元のPCでチェックをしているのだが……、こいつのことだから学校中に盗撮用のビデオとか用意してるんだろうな。バレたら即座にPCが大破させられるリスクがあるのだが、それを平然とやってのける肝っ玉に若干舌を巻く。
「……どうする、坂本」
「そうだな、Cクラスと協定でも結ぶか。Dクラスを使って攻め込ませるぞ、とでも脅せば俺たちに攻め込むこともなくなるだろうしな」
「それに僕らが勝つなんて思ってもないだろうしね」
坂本と吉井がCクラスに行く用意を始める。続いて土屋や雪下、木下が準備を始めたのだが。
「悪い秀吉。お前は念のためにここに残っておいてくれ」
「ん?わしが行くとまずいのかの?」
「お前の顔を見せると、万が一の場合にやろうとしている作戦に支障が出るからな」
坂本の言葉に代表らしい重みが乗っていた。珍しい。
「……須川、何故かすごく納得いかない気がするんだが」
「気にするな、そういう時もある」
お前、どこぞのラブコメのヒロイン張りに直感が強くなってないか?誰も求めてないぞ?
「まあ、坂本の言う意見に俺も賛成だな。ここをまた無人にするのは正直得策ではないとは思うしな」
「考えすぎではないかの? 一応試召戦争は中断しとるのだぞ?」
木下の言う通りなのだが、何せ相手の代表が、卑怯なことで有名な根本だ。警戒しておいて損はないだろう。
あと他にも何か大きくインパクトに残るものがあった気がするのだが……なんだっけ。
「ここらへんまで出かかってるのだが」
「お主、その出かかってるのはどこから出す気なのじゃ」
下腹部あたりを手で示した俺に入れられる木下の冷静なツッコミが心に痛い。
「じゃ、行こうか。メンバーは僕と雄二、須川くんに雪下さん、ムッツリーニに姫路さんでいいよね」
「ああ、さっさと行くか」
俺たちが廊下に出たところで。
「よーしーいいいいいいぃぃぃ!」
「邪悪な気配っ!」
狂戦士が吉井に飛びかかっていった。……うわぁ……。
「おい島田、暇ならお前も来い。Cクラスと協定を結ぶ」
「あ? 行くなら勝手に行きなさいよ。ウチは吉井にお仕置きをするのに忙しいから」
「……吉井はこっちについてきてもらうからな。別にお前は来ないでもいいが吉井は連れて行かせんぞ」
しばしの間、吉井を巡っての戦いが繰り広げられた。まあ俺が勝って、狂戦士島田がパーティに強制加入してきたが。
「……急がないとCクラス代表が帰ってしまうぞい」
「……そうだな、急ぐか」
教室から顔を出した木下の一言で、俺たちは急いでCクラスに向かうことにした。
……うーん。
「須川さん? どうかしたんですか?」
向かっている途中、雪下が俺の様子を訝しんで尋ねてきた。
「ああ、いや。何か忘れている気がしてな。」
Cクラスとの協定。放課後。先にBクラスとの協定が結ばれている。
この状況には覚えがある。何か抜けているのか思い出せない。
「みなさん、ちょっと待ってくれませんか!」
「雪下!?」
「一体どうした」
何を思ったのか、雪下は全員の進行を止めた。それをきっかけに全員が俺たちの周りに集まる。
「いえ、須川さんが大切なことを思い出しかけてるようなので」
「それって今関係あることなのかな?」
「ええ、おそらくですが」
待て、なんでわかられてるの?
まあいい。いい機会だ。
「土屋。Cクラス代表についての情報は何かないか」
まずは何かきっかけをつかまないと。このモヤモヤした何かを晴らすきっかけを。
「……Cクラス代表は小山優香。バレー部」
そうか、代表は小山だっけか。バレー部とはまたスポーツ系か。
「……根本の彼女でもある」
「「よし、殺す」」
そこでなんで即座にこの二人はポケットから凶器を取り出せるのかね。
特に坂本。お前は普通に素手でもいいだろ。
「……このくらいか?」
「ああ、ちょっと待て」
そして一番最後の情報が一番大事な気がする。
恋人……仲が良い……?
………………あ。
「坂本、このまま突っ込んだらおそらくヤバイ」
「どういうことだ」
思い出した。この後俺たちがどうなったのかを。
「このままだと、おそらく俺たちは根本の罠にはまる」
「詳しく教えろ」
そこから、俺は前世の出来事を、さぞ今思いついたように話す。
Cクラス代表は根本とつながっていること。根本はこちらがCとの協定を結びに来ることを、おそらく読んでいて、Cクラス内に隠れて俺たちを待ち受けていること。
逃げることは前もできたが、できることなら避けたいイベントではあるからな。
「なるほどな。さすがBクラス、汚いな」
「ほんとにね、まるで雄二みたいだ」
「おい明久、あとで覚悟しとけよ(ボゴッ)
「グベッ、後でとか言いながらしっかり今殴ってるじゃないか!」
「さて、ここからどうするか、だが」
「さらっと僕を殴ったことを何事もなかったような扱いにするのはやめよう!?」
何やらいつものコントも繰り広げられているが、これに対する対策は、このことを思い出したと同時に考えてある。
「よし、じゃあよく聞いてくれ」
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「Fクラス代表の坂本だ。このクラスの代表は?」
俺たちはあの後、Cクラスに向かった。もちろん協定を結ぶためというのは変わりない。
「私だけど、何か用?」
そして声を上げたのは教室の奥の方、つまり窓側の机に座って談笑していた髪の短い女子生徒。そういえばアイツが小山だっけか。
「Fクラス代表としてクラス間交渉に来た。時間はあるか」
「クラス間交渉?ふーん……」
「ああ、不可侵条約を結びたい」
「不可侵条約ねぇ……。どうしようかしらねえ、根本クン?」
そして、彼女は振り返った。カーテンの影から我らが宿敵、Bクラス代表様が姿を現す。
「当然却下。必要ないだろ?」
「なっ!? 根本くん! なんで君がここに!」
吉井が驚いた声を出す。そりゃそうだ、普通はCクラスにBクラス代表が隠れているなんて考えられない。
普通なら。
「酷いなあ、協定を破るなんて。試召戦争に関わる行為を一切禁止したよな?」
「何を言って……」
「先に協定を破ったのはそっちだよなあ? だからこれはお互い様だろ?」
そうして教室に隠れていたBクラスの面々が姿を現す。……記憶にある程度の人数で若干安心する。
さて、そろそろ俺も動くか。
「なら、そこに隠れるように言われている長谷川先生? あなたはなぜそこに隠れているんですか?」
「なっ!?」
Bクラスの奴らが若干動揺する。そりゃそうだ。
Fクラスの奴が、姿を見せてもいない教師の存在をドンピシャで言い当てているのだから。
「いえ、ここに隠れているように根本くんに言われたからですが……」
そして姿を現した長谷川先生からの理由を聞く。
……なるほど。
「さて、根本。協定では試召戦争に関わる行為を一切禁止、だったよな」
「そ、そうだが? それがどうした?」
「なら、長谷川先生を隠していた行為に関して何か申し開きはあるか?」
一歩ずつ。俺は笑顔で根本に近づいていく。
「そ、そりゃ勉強を教えてもらって……」
「ほう、勉強を教えてくれる相手をカーテンで簀巻きにするのがBクラスやCクラスのやり方なのか。それは失敬、俺たちFクラスじゃ知り得ない高度な礼儀作法をしていたんだな。これは申し訳ない。これから先、俺たちも先生方や上のクラスの奴らに勉強を教えてもらう時にはぜひ真似させてもらうことにするが……おや、どうした?君らの作法にこちらは感心してるからそれに対するコメントを残してるんだが、なぜそんなに顔を真っ赤にしてるんだ?」
「こ、こいつ……!」
「ところで長谷川先生? 本当に勉強を教えていたんですか?」
「い、いえ。私はただ、ここに隠れているようにと言われたまでです」
「とのことだが……Bクラス代表さんよ。教師を隠して、訪ねてきた奴に因縁をつけて協定違反と声高に叫び戦争を吹っ掛けるというその行いは如何なものですかねえ? まず勉強もしないのに教師を隠すとか、これって既に一種の試召戦争に関する行為じゃないんですかねえ?」
「ぐっ……!」
「そうですね、私も言われるがままでしたが……根本くんの行いはFクラスよりも先に協定に反する行為になり得る可能性が高いですね。」
「だ、だからなんだ!協定違反は協定違反だ!長谷川先生!召喚許可を!」
「出すわけないでしょう。当たり前じゃな「いえ、構いませんよ」いいんですか?須川くん」
「当然ですよ、なんせ」
俺は再度にっこりと根本に。
「卑怯なだけでなく、人のものも盗んでいくクソ野郎に、この程度で負けたくないので」
「なっ!」
「試獣召喚。須川亮がBクラス代表根本に「「「その勝負、俺たちが受けます」」」……ふん」
俺が勝負を仕掛けようとしたところで、Bクラスの取り巻きが我に返ったらしく、根本を庇うように前に出て勝負を受けたため、相手を替えさせられてしまった。
「は、はっ! 結局調子のいいことを言ったって、所詮Fクラス。Bクラス3人相手に勝てるはずがない」
「くっ、ならば僕が「「Fクラス吉井明久に勝負を申し込みます」」やられた!」
他の取り巻きも吉井だけでなく、姫路を抑えるため、そして坂本を打ち取るために人員を全員割かれたようだ。
……取り巻き、全員が。根本の周りから離れて、この場にいる俺たち相手にして。
「はっはははは! お粗末だなあFクラス! 結局その程度の頭じゃ俺を打ち取ることなんてできないんだよ!」
「そうだな、ここにいる俺たちではお前を討ち取りたくてもそれはできないな」
上手く生き残れたとしても、大ダメージを負った状態で挑まなければならないだろう。
それならば。
「無傷の奴が、別の場でお前を討ち取ればいいだけだろ?」
「はっ、数学というこのフィールドでお前たち程度が勝てるはずないだろ?」
「わかってないねえ」
なんで、こいつは、こっちが全てネタばらししないと気付かないのだろう。
「勝てる見込みがないならこうやって余裕ぶっこくと思うか?」
俺がそう言った瞬間に、数学の、長谷川先生のフィールドが消えた。
「なっ!」
「……次だ!来い!土屋!」
「……もう来てる。大島先生、Fクラス土屋がBクラス代表根本に保健体育で勝負を挑みます」
「承認する!」
フィールドが唐突に消え、動揺が広がる中、先生を連れ高速で根本の元まで移動した土屋が勝負を挑んだ。
結果は、言うまでもないだろう。
Fクラス 土屋康太 VS Bクラス 根本恭二
保健体育 441点 保険体育 189点
根本の召喚獣の、首が宙を舞った。それは俺たちの勝利を示すものだった。
多分ムッツリーニと大島先生は隠密の術が使えるんだと思います(適当)
あとフィールド消失に関しても次話にて理由を…!