咲-saki- 四葉編 episode of side-M   作:ホーラ

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久しぶりにハーメルン開いたらですね、自分の咲シリーズが更新されててビビりましたね。一年前に自動投稿として残していて時限爆弾的に投稿したぽいです。


こーこちゃんとすこやん編2

「第一種目スピードシューティングが始まるぞ、お前ら。テレビの前に集まれええええ!」

 

開会式が終わり、長いCMが開けて遂に第一種目が始まろうとしていた。

 

「視聴者をお前らとか言ったらダメだって!そんなんじゃクビになっちゃうよ」

 

「クビになったら小鍛治プロが養ってね☆」

 

「何それ!?ちゃんと働かないとダメだよ!」

 

こーこちゃんの言葉を私は否定する。

 

「私の愛の告白が断られたところで、小鍛治プロの注目選手は誰ですか?」

 

「愛の告白って…私の注目している選手は昨年優勝選手である七草真由美選手ですね。『魔弾の射手』がどれほど早くなっているか楽しみです」

 

「勝負ごとにはガチな小鍛治プロ。注目選手もガチだあああ!」

 

「変な持ち上げ方やめて!?」

 

そんな私の叫びがお茶の間に響きわたってしまうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

スピードシューティングの予選は5分間に打ち出される100個のクレーを何個落とせるかというものである。これを撃ち落とした数で勝負が決まる。

準々決勝からは2人の対戦形式になるので魔法を予選と魔法を変える選手が多いのだが…

 

 

「おっっっと!!魔弾の射手、使っている魔法が予選と変わらないぞ。いったいこれはどういうことだ?」

 

「七草選手は予選と決勝トーナメントでは魔法を変えないんです。これって有名ですよ」

 

「それってリスキーじゃないですか?」

 

こーこちゃんが言う通り、私もリスキーであるとそう思う。

彼女が使っている魔法はドライブリザード。

空気中の二酸化炭素を集め、ドライアイスを作り、凍結過程で余った熱エネルギーを運動エネルギーに変換し、ドライアイスを高速で射出する魔法である。

 

彼女はこの魔法を使い、自分のクレーだけを確実に撃ち抜いている。これは逆に相手がミスで自分のものを破壊するというミスを誘えなくなるのだ。

 

「そうですね。逆に言い換えればそれほどの力の差があるとも言えます。同レベルとの対戦だと仇になる可能性も高いですが」

 

圧倒的差があるならば問題ないのだが、かなりリスキーなのは違いない。実力が拮抗した相手であれば相手も余裕を持ってパーフェクトになるだろうし、格上だった場合はこの方法ではまず勝つことができないだろう。私が七草選手と対戦する場合、空間を捻じ曲げて弾の軌道を逸らしたり、相手の打ち出した弾を叩き落としたりする。

 

しかし七草選手の魔法力は高校生の中でもずば抜けて高いものであり、そんなことできそうな高校生はいないだろう。

 

「決着!!優勝は第一高校の生徒会長七草真由美選手だああああああ!!」

 

そのまま七草選手が圧倒的力を見せつけスピードシューティングを優勝した。

 

「午後は女子バトルボード。チャンネルはこのままで今のうちに昼食とか取っといてね」

 

こーこちゃんがそうアドバイスして午前の部は幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

昼食後

午後は女子バトルボードが中継される。午前と同じく女子が放送されるのは女子の方が見映えがいいからであろう。試合会場においても男子の競技の方は魔法関係者、女子の方は一般観客が集まる傾向がある。

魔法協会も魔法の見識を広げるために九校戦を行なっているので視聴率が取れることは望ましいのだ。

 

「午後の司会も私、ふくよかじゃないスーパーアナウンサー福与恒子と」

 

「す、すこやかな小鍛治健夜でお送りします」

 

「流石日本最強!ノリの良さも日本最強だあああ!」

 

「だから変な持ち上げ方やめてよー!」

 

 

なんかこーこちゃんがノリノリだったからつい乗ってしまった。

もし私とこーこちゃんが2人で番組を持つならふくよかすこやかインハイレディオって名前とかいいんじゃないかな。

 

「そんな日本最強の小鍛治プロの注目選手は誰でしょうか?」

 

「まず第七高校の選手ですね。海の七校と言われているように、海上での魔法を校外活動で習います。バトルボードで使われるような魔法は得意としているでしょう。他の学校と比べて第七高校の選手はこの競技有利だと思います。しかし今年も出場する前年度の優勝者、第一高校の渡辺選手のように他の学校の選手が優勝する可能性も十分ありますので、どの学校も目が離せません」

 

「第1レース目から小鍛治プロの第七高校の選手が行われるぞ、みんな見逃すなあああ」

 

 

 

第1レースの七校の選手は去年2年生ながら準優勝の選手である。今年も危なげない走りで一位を取り予選を通過した。

 

 

 

 

「第2レースは昨年度の覇者、渡辺摩利の登場!今年もその力を見せてくれるのか!」

 

「彼女を他の学校がどう止めるのか。そこも見ものです」

 

彼女を妨害しないと独走されてしまうので、妨害する作戦があるのは確実だろう。私なら開幕に妨害魔法を使うのだが他の選手はどうなのだろうか。

 

「さあ第2レース間も無くスタートです」

 

「それにしても渡辺選手に対してすごい声援です。スピードシューティングの七草選手もそうでしたが第一高校の選手は人気ですね」

 

「もしかして小鍛治プロ僻んでるんですか?」

 

「そんなことないよ!羨ましいのは確かだけど…」

 

私は同世代ではなく子供やお年寄りのファンが多い。それだけでもありがたいことではあるが2人や咏ちゃんのように同年代のファンも欲しい。

 

「そんな残念な小鍛治プロは置いといて第2レースが今スタートです」

 

スタートの合図と同時に8校の選手が動いた。

 

「おっと!8校の選手が大波を起こしたぞ!!」

 

「大波を起こして他校の選手、特に渡辺選手を牽制しようといったところでしょうか。しかし、渡辺選手には効いていないようです。作戦が悪かったですね」

 

「小鍛治プロはやっぱり若い子には厳しいですね」

 

「そんなことないから!」

 

渡辺選手は何事もなかったかのようにそのまま走り出し、他の選手は態勢を崩してしまった。そのままレースは渡辺選手の独走状態になってしまった。

 

 

「渡辺選手!ジャンプ台から思いっきりジャンプして後ろの選手に水をかけたぞ!」

 

「なかなかの戦術家ですね…」

 

この場合戦術家というよりは性格が悪いといったほうが正しい気がする

 

そのまま渡辺選手は一位で予選を抜けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

九校戦2日目

 

「今日も司会はこの私、ふくよかじゃないスーパーアナウンサーの福与恒子と」

 

「解説のすこやかな小鍛治健夜でやっていくよ」

 

こーこちゃんに昨日のノリいいよ、やるじゃんすこやんって放送後に言われたので今日もやることになった。

 

「今日は女子クラウドボールと女子アイスピラーズブレイクが放送されるからみんな見逃すな!」

 

「午前中はクラウドボールの放送だけだけどね」

 

「日本最強にしては面白くないツッコミが入ったところで、今日も注目選手を聞いちゃいたいと思います。小鍛治プロが注目してる選手は誰でしょう?」

日本最強だからツッコミが面白いわけじゃないよ…

 

「クラウドボールでは昨日スピードシューティングで優勝した第一高校の七草選手です。彼女は昨年度のクラウドボールの優勝者でもありますし、今年も優勝候補筆頭です。アイスピラーズブレイクでは第一高校の千代田選手ですね。千代田家の固有魔法『地雷源』が上手くハマれば間違いなく優勝すると思います」

 

「え、どっちも第一高校?」

 

「今年の第一高校はそれほど強いです。過去最強と言われるほどに」

 

「やっぱり小鍛治プロの20年前より強いってことですね」

 

「20年前じゃなくて10年前だから!?20年前はまだ九校戦やってないよ!」

 

昨日もやったやりとりを繰り返してしまう。

 

 

私の予想通り七草選手はクラウドボールでまた優勝し、千代田選手も危なげなく予選を抜けた。

私は少しだけホッとしたが、こーこちゃんの「日本最強は予想も最強」とかいうよくわからない持ち上げ方はやめて欲しかった。

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