緋弾のアリア~IFエネイブル間宮 あかり   作:リムル=嵐

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文字数は落ち着いてきたっぽい。
だが未だ平均以上、いつもよりちょっと長いです。


あかりちゃん 私あかり お昼休憩

佐々木さんを担架に乗せて、急いでキンジを先頭に部屋を飛び出して、私達は救護室に駆け込んだ。

 

手当てをするからと、お医者さんにキンジが追い出されて、佐々木さんはキンジにくっついて部屋を出て、付き添いで私が残って二人の様子を見てた。

 

……………………はぁ、これじゃあ私達三人訓練出来ないじゃない、ここに態々来た意味は何だったのよ………何てぼやいてると、白雪先輩が起きて、私に話し掛けてきた。

 

「ゴメンねあかりちゃん、私ちょっとはしゃぎ過ぎてたみたい」

 

落ち込んでる白雪先輩が、何かしおらしくて、違和感がする。白雪先輩は確かに大和撫子だけど、こうじゃなくてもっと、自信が有って覇気に満ちてる感じ何だよ!武偵は縦社会でしょ?何で後輩にそんな姿見せてるんですか!!前世の先輩達だったら、もっと威厳ありますよ!!!

 

 

「本当ですよ。縦社会の武偵業界で、後輩に尻ぬぐいさせるとか、前代未聞です!」

 

あ、白雪先輩が落ち込んだ、つか、何で私はこんな喧嘩腰なのよ!?普通に励ませば良いじゃん!!

 

「本当にゴメンね………私、武偵失格だよね」

 

何か昨日の放課後から、白雪先輩に対する評価がどんどん壊れていくんだけど…………まぁ、こういう白雪先輩も、好きだけどさ……………いつもみたいな白雪先輩の方が良いんだけどなぁ。

 

「何しおらしくてるんですか、似合わないですよ………いつもみたいに自信満々で、私のこと助けてください!…………調子が狂います」

 

恥ずかしくなってそっぽ向く。何で私はこんな恥ずかしいこと言ってるの!?穴があったら入りたい。こういうのはキンジの役目でしょ!!

 

「うん、あかりちゃん、ちょっと良い?」

 

白雪先輩がベッドから起き上がって、私に両手を広げてジェスチャーしてくる。

 

え?なに?しろと?ハグしろと!?

 

いや、同姓同士だから、あんま抵抗無いけどね?うん。やりますよ、やれば良いんでしょ!?

 

「いきなり甘えん坊にならないで下さい」

 

せめて少し位は抵抗しても良いよね?…………抱き着くと何処がとは言わないけど、女としてのプライドとか、粉々になるから、嫌なんだよ!

 

「ゴメンね~、これでおしまいだから。ちょっとだけギューっとさせて、あかりちゃん」

 

私が覚悟が出来てないのを見て、白雪先輩が強引に引っ張って私を引き寄せる。

 

「むぐっ!?」

 

「あかりちゃん、妹達と同じぐらいだから、抱き着くと安心するんだよね~」

 

うぅ、キツい、大きいとは分かってたけど、こんなに大きいなんて、この胸が未だ成長中何でしょ!?前世で見てたことあるけど、こんな理不尽の塊…………世の中は理不尽と不条理に溢れてるよ!!!!

 

ぐぅ………憎い、憎くて仕方無い。私はお母さんに似てないせいで、こんななのに。駆逐艦と戦艦並みに差があるじゃん!!!!!!

 

世の中の巨乳が憎い、私はこんな悲しい現実認めないから!!キンジは私でも()()()くれたもん!!だから大丈夫だもん!!!ちっちゃいのはステータス!稀少価値何だよ!!!!

 

「あれ?あかりちゃん何で泣いてるの!?引っ張った時何処か痛くしちゃった!!?」

 

白雪先輩(巨乳)が心配してくれる、むぅ、何で性格は女神なのに、胸は悪魔なのよ、不条理過ぎる。

 

「……………心が痛いです」

 

「え!?抱き着かれるの嫌だった!!?」

 

いや、先輩何処がとか言わないけど、柔らかいし良い匂いするし、抱き着かれるとお姉ちゃんみたいで安心するけど、違うのそうじゃないの、

 

「違うけど違いません…………うぅこの脂肪は無駄の塊だもん、戦闘で邪魔だから、別にいらないもん、平気なんだから」

 

「よく分かりますよ、あかりさん」

 

後ろから声を掛けられてビックリして白雪先輩を振り払ってそっちを見る。佐々部さんがベッドの上で、上体を起こしてこっちに同情するような目で見た後、サムズアップしてきた。

 

佐々部さんの小丘は、佐々部さんがサムズアップしても、ピクリとも動かない。何故かそれに無性に安心感を抱いて、思わず佐々部さんは抱き着く。

 

「佐々部さあぁ~ん!!世の中は理不尽ですぅ!!!」

 

「えぇ、そうです!どんなに努力しても、理不尽には勝てないんです!!」

 

私の叫びに、佐々部さんが涙ぐみながら同意してくれる、うん、そうだよね!努力で何とかならないものは沢山あるんだよ!!

 

「えっと、二人とも、どうしたの?」

 

困惑してる白雪先輩に、二人して叫ぶ。

 

「貴女には分からないでしょう!?」

 

「そうです………持てない者の気持ちが!白雪先輩には分からないんです!!」

 

二人してめそめそ泣いてると、ノックの後キンジの声が聞こえてきた。

 

「中入るぞ?」

 

ろくに確認せずに入って来たバカキンジは、朝の事を学んでないと見えるね、昨日もやらかしてたのに、後でお説教しないと。

 

「キンジ先輩、確認ちゃんと取ってくださいよ」

 

「ごめんごめん、二人が心配だったから…………って、どういう状況だ?」

 

ぐすっ、何別世界見るような目で、私達のこと見てるのよ!そんなに異様!?私は起きたばかりの佐々部さんに抱き着いてるだけだし、佐々部さんと私は白雪先輩に対して愚痴ってるだけだし!白雪先輩何かあたふたしてるけど、私は知らないし!!……………………………あ、うん、これは異様な光景だわ。自分の知らない人と、戦妹が抱き締め合って、しかも白雪先輩に二人して愚痴ってるとか、キンジには未知の世界だね、うん。

 

「キンちゃ~ん!!あかりちゃん取られた~!!!」

 

そう言ってキンジに突撃する白雪先輩、キンジは白雪先輩が走ると揺れる()()に驚いて、固まってるし………やっぱり男の子って、大きいのが好きなんだねぇ。バカキンジめ、前世より耐性持ってないんじゃない?私が女避けしてるからかな?なることになれてないと、これから先キツそうだけどね。

 

「分かったから、抱き着くな!あかりも、相手はさっきまで倒れてた人だぞ?無理させるな」

 

あ、そういえばそっか、佐々部さん熱中症で倒れてたんだっけ?いや、完全回復してるから、忘れてたよ。

 

「私は魔術を使って回復しましたので、平気です。それよりご飯にしましょう、私はカロリーを魔力に変換するので、沢山食べないとダメなんですよ」

 

そう言って私の頭を撫でて、私から離れて入り口に向かう佐々部さん。さっきまでの取り乱しっぷりが嘘みたいにクール何だけど、あれ別人じゃない?さっきまでと同一人物とか、全然思えないんだけど。

 

「ここのご飯ね、日替わり定食が美味しいんだよ!全部只だから、沢山食べられるよ、キンちゃん!!」

 

「だぁあ、腕を引っ張るな!あかり、早くしないと置いてくぞ!!」

 

「待って下さいよキンジ先輩!!」

 

置いてかれるところだったから、急いでついていく。食堂は入り口近くにあって、学食みたいに食券を選んで、カウンターに渡すタイプみたい。

 

色んな年代の人が、トレーを持って一列に並んでるのは、ちょっと異様な光景で、ここが本当に国の施設だって事が分かる。

 

白雪先輩とキンジは日替わり定食、私と志乃は親子丼で……………佐々部さんは日替わり定食にカツカレー、イチゴパフェも頼んでた。カロリーが必要って、本当何だ、何かそう考えると魔術って大変なんだなぁ。

 

「そう言えば、佐々部さんはカロリーですけど、志乃と白雪先輩は何が魔力になるんです?」

 

「私は糖分ですね、白雪先輩は何でしたっけ?」

 

「う~ん、実を言うと無いの、魔力が回復しやすいカテゴリの食べ物」

 

え!?

 

「じ、じゃあどうやって回復してるんだ!?まさか回復しないとか」

 

あ、キンジも慌ててる。そりゃそうよね、回復するものが無いとか、それじゃ使い捨ての能力だし、全く回復しないとかは無さそうだけど、食べ物以外で何があるんだろう?

 

他の魔術以外の異能だと、HSS(ヒステリア・サヴァン・シンドローム)位しか思い付かないんだけど………え、エッチな事で回復!?いや、それは巫女としてどうなのよ!!でも日本神話みると、そういう関係はアテにならないし、メチャクチャ性に対して寛容だよね、日本神話。

 

「あ、キンちゃん安心して?私の魔力は精神状態の変化によって、回復量が上がるの」

 

せ、精神状態?じゃあやっぱりエッチな事で回復するの!!?

 

「ち、因みに、どんな感情で回復するんですか?」

 

恐る恐る、追加で頼んだ餡蜜食べながら聞く。この餡蜜美味しいなぁ、いくらでもいけそう。

 

「えっと、特定の感情で回復って言うよりも、ポジティブかネガティブかで分かれるの。ポジティブの方が回復量が上がるんだけど、一概にそうって訳じゃなくてね?ネガティブでも特殊な精神状態とかなら、回復量が上がる事があるの。条件とかは、よく分かんないんだけどね」

 

へぇ、RPG(ロールプレイングゲーム)とかの属性とかとは、やっぱり違うんだ。確かに前世でみた魔術って、属性をわけるのが難しいのがあったもんね。メーヤさんの幸運とか、パトラの呪いとか。

 

で、志乃は何か顔赤くしてるけど………これはあれか、私の予想当たってたか、志乃に聞くことが増えたなぁ、フフフ。

 

「そもそも、そう言う話しは密室で、盗聴の心配が無い時に話す話題です。外に聞かれないようにするの大変なんですからね?」

 

あ、それでさっきからバクバクバカ食いしてたんですか、佐々部さん。

 

補給した端から、音を消す結界に魔力が流れてると、何かごめんなさいです。

 

「あ、すいません。気を付けます」

 

「あかりさんは素人ですし、これから何ですから、次から気を付けてもらえれば良いです。ただし、そこの二人、気が抜け過ぎですよ。国の施設で、認められた人間しか居ないとはいえ、もう少し周りを注意するべきです」

 

「す、すみません」

 

「姫奈に言われたくな~い。姫奈だって今朝、車で暴走したじゃない、か弱い女の子二人巻き込んでさ」

 

あ、白雪先輩が不貞腐れてる、珍しいな。最近、皆の色々な所が見えて、何かギャップ萌えがスゴいよ、萌え死にそう。

 

「こら、反省しとけ、白雪」

 

「むぅ、キンちゃんが言うなら、する」

 

何か幼児退行してない?白雪先輩。いつもより幼い感じで、ちょっと可愛い。いつもは可愛いより美しいとか、そっち系統の人だから。あ、キンジも顔真っ赤にしてる!やっぱり甘えられるシチュが良いのかな?確かに経験的にそっちも沢山あるなぁ。年下と限らず、甘えられるのに、男の人は弱いんだろうね、多分。

 

「そろそろ私達の訓練もしたいです、先輩方」

 

咳払いして言うと、二人が赤くして目線をお互いから逸らす。

 

これ、アリアがつけ入る隙が無さそう何だけど、大丈夫なのかな?

 

大丈夫だと思うけど、もしアリアが振られたら、キンジイギリスに殺されそうだよ。あっちだから、フリーメイソンとか、00機関とか、絶対狙ってくるよ。

 

「良いですね、二人の実力は丁度同じくらいのようですし、面白そうです」

 

三杯目のパフェを平らげながら、佐々部さんが品定めするように私と志乃を見る。

 

う、何か人に見られるの苦手、生き返ってからだけど、何か視線が肌にチクチク刺さるみたいな感覚があって、やなんだよね。

 

何かキンジにはそれ感じないんだけど、やっぱり元々私がキンジだったのが関係するのかな?

 

「私も、訓練はしたいです。時間は未だ有りますし」

 

「決まりですね、食事が終わったら始めましょうか。皆さん何食べます?」

 

いつの間にか増えてるラーメンとオムライスに、軽く引く。カロリーが必要って言っても、毎食これなの?食費だけでいくらするんだろ、もはや何かの大会見てる気分だよ、大食い選手権とか。

 

「じゃあ、デザート追加で頼もっかな、志乃は何食べる?」

 

糖分が必要なんだよね、ならお餅とかかな、あ!赤福餅あるじゃん!!あれこっちだと中々手に入らないけど、スッゴい美味しいんだよねぇ、お餅が本当に柔らかくて、いくらでも食べれちゃうんだよ。

 

「あかりは決まってるの?」

 

あ、志乃悩んで決めらんないんだ、なら私と同じので良いよね?

 

「赤福餅にするの、志乃も一緒に食べる?」

 

「うん、そうする!」

 

「キンちゃんはデザートいる?」

 

「俺は緑茶飲んでるから、甘いもんあんま得意じゃない」

 

「そっかぁ。あ、お芋のタルトあるよ、これなら大丈夫じゃない?」

 

「じゃそれにするよ」

 

皆してテーブルにあったメニュー表みて、食べたいもの決めるの、スッゴい新鮮だなぁ。前世で同い年と食べてて、こんなに平和なのって、武藤と不知火の二人だけだったし……………理子が荒らしてアリアがキレて、レキは無言で白雪は暴走、ジャンヌはドリンクバーで混ぜて変なの作るし、皆変な所でトンチンカンだし、本当に酷いメンバーだね、ハハハ。

 

………………キンジに皆を逢わせて良いのかな?キンジが不幸になるだけな気がしてきた。後私がキンジの横にいる時間が減るよ。

 

でも、そうしないと皆が不幸になるし、もし私が理子と逢わなかったら、理子はブラドとヒルダのペットのまま、アリアはイ・ウーと一人で戦う事になる。白雪先輩は救えてるみたいだけど、これは志乃が絡んでそうだし、私と志乃が皆を救うために動かないと、まずはキンジを前より強くすることだよね。

 

「じゃあ取りに行きましょうか、お二人はここで待ってて良いですよ。量が有りますし、私とそこの二人で取ってきますから、荷物番お願いします」

 

ま、ここで盗る人なんて居ないだろうけど、席は結構埋まってるから、席取られないようにってことかな?

 

「私、さっきまで気絶してたんたけど~」

 

「それ口だけでしょう?私より炎に適性あって、熱中症何て無様過ぎますよ。少しは体鍛えてください。何ですかそのだらしない体つき、特に胸」

 

「むっ!貴女みたいな筋肉の塊と一緒にしないでよ、後後半は唯の僻みじゃない!!」

 

白雪先輩、佐々部さんと喋る時何か年相応だよね、普段より自然って感じがするよ。

 

「二人とも、仲が良いんだな」

 

「「これと一緒にしないでよキンちゃん(しないで下さい)!!」」

 

本当に、息ピッタリだなぁ。本人は絶対否定するんだろうけど、実の姉妹みたい。

 

「佐々部さん、星伽神社の分家の人で、昔から白雪先輩と仲が良いんだよ、前世では疎遠になっちゃったてたんだけどね」

 

星伽って、歴史は二千年だっけ?

そこまで長いと、本家も分家も無いと思うんだけど、天皇と同じかそれ以上に長い家とか、下手しなくても世界最古クラスの家でしょ?魔術師は年代を重ねるほど強くなるみたいだし、そりゃ強いわけだよ。

 

その人が分隊長って、どれだけ連隊の上の人達が化け物か、想像したくないけどね。存在自体が日本の憲法に触れてるような組織何だし、政府の最高機密のひとつでしょ?この年で司法取引かぁ、何枚書類書けば良いんだか、はぁ。

 

「私、この年で司法取引するのかなぁ」

 

「前はしょっちゅうだったじゃない。慣れてるでしょ?」

 

「前の世界の話しはここじゃやだよ、続きは志乃の家でね?」

 

誰に聞かれるか、分かったもんじゃないもん。私は平和を愛してるのだよ、人間やめた人間も、心は人間何だよ。

 

そう言ったら、顔真っ赤にして、うつむいてガッツポーズした志乃。

 

な、何してるの?

 

「ウフフ、私、アリかもしれない。中はキンちゃん何だし、良いと思うの、うん。苦労沢山したんだから、頑張ったんだから、ご褒美あっても良いよね?バチは当たらないよ」

 

な、何かブツブツ言ってるんだけど、怖いよ!?

 

雰囲気が黒雪状態の白雪先輩と似てる、私何かマズイことしたの!!?

 

「そ、それはそれとして!私、負けるつもり無いからね?」

 

「あかり……………うん、私も負けるつもり無いから、覚悟してね」

 

何おう、前世と違って自己主張激しいじゃない、私の努力の成果、見せてあげる!!

 

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