あかりちゃんが指に宿ってるレベルだよ、書き易過ぎるだろホントに、ビックリだわΣ( ̄ロ ̄lll)
さあ、やって来ました三重県伊勢に!!
っと言っても来たのは三日前で、初日に着いたのが夜中で、カプセルホテルで爆睡して、次の日の昼から、丸一日外宮の参拝に使ったんだけどね。
三日目の今日は、朝から内宮を丸一日使って参拝するんです!それが会うための条件の一つ何だけどね。二日丸々使ってまでしないと会ってくれないとか、ちょっと条件キツいよ。
清廉な雰囲気がする神社の中、私達は内宮の皇大神宮に向かう。
未だ平日の朝五時なのに、人は居るなぁ。信心深い人が、通勤前に来るのかな?スーツの人とか結構いる。
そんな中私服姿の若い男女三人は、結構目立つんだけど、キンジはそんなのお構いなしに写真撮ってるし、志乃は眼を輝かせて、あっちにふらふらこっちにふらふら、本当にこの二人は何のために来たんだ。
「ほら二人とも、広いんだから、寄り道ばっかりしてると。直ぐに時間過ぎちゃうよ?」
そう言ってずんずん進む。
「分かってるけど、人の少ない時間帯じゃないと、良い写真撮れないだろ、婆ちゃんと兄さんに、写真持って帰るって言ってるんだよ」
本当に、金一お兄さんが行方不明になる前は、私もこんなだったっけ?もっとトゲトゲしてたと思うけどなぁ。何か調子が狂う。
「スゴいですねぇ、全然変わってないですよ。昔何度か来たことあるんですが、全然変わってないです」
昔って、前世のこと?やっぱり星伽神社の巫女さんだし、神社の関係者ってここに憧れたりするのかな?一応日本一格が高い神社の一つだし。
なんせどの時代の格式を見ても筆頭か、最早別格のランキング外、神社の中では信仰も知名度もNo.1名実共にあらゆる神社の上に君臨してる存在だからねぇ。
それに比べ星伽はそもそも仏教でも神道でもない、異例の神社。
格はバカみたいに高いみたいだけどね。明らかに官弊大社とか明神大社クラスの影響力は有るよ、女人禁制の宗像大社沖津宮が、裏伊勢何て呼ばれてるけど、男性禁制の星伽神社は、二大禁制大社何て呼ばれて、同じ格の扱いをうけてるし。
「星伽も、格式は負けてないと思うんだけど?」
「そんな事無いです。歴史だけなら最古の自信はありますが、古いだけで他には何も無いですから」
恥ずかしそうに言って、私の手を握る志乃。
「ほら、早く行きましょう?私終わったら神馬に会いたいんです。今日は一日なので八時頃に正宮前に来るはずなんですよ!?」
お、おうふ、そんなに興奮しなくても、どうせ長くても二時間位何だから、大人しくだね?
「そういうことなら急ごう、神馬は殆ど会えないって、雑誌に書いてからな、写真撮れれば婆ちゃん喜ぶぞ」
あ、キンジもやる気出してるよ。でも走るのはダメだよ?石畳の端を歩いて通って、正宮に早朝にお参りするのが、条件の一つなんだから。
「急ぐのは分かったけど、走っちゃダメだからね?正宮から
「それもそうですね」
「急がば回れとも言うしな」
分かったなら、良いです。左手で志乃と手を握ってるから、右手でキンジの左手を掴む。
「おい、写真撮りにくいだろ」
キンジが文句言ってくるけど、これも残念ながら条件の一つ、異性を連れてくる時は、内宮の中では手を繋げ、を守るためだから、仕方は無いんだよ。ったく、何でこんな面倒くさい事を条件にするのかな?おもちゃにされてる感がスゴいするんだけど。
まぁ、守らなきゃ会えないから、諦めるしか無いんだけどね………はぁ。
「これも必要な事ですから、諦めて下さいよ」
私が疲れた顔で言うと、キンジは諦めたように片手でシャッターを押す作業に戻った。どんだけ撮るねん。フィルム………ってそれデジカメか、デジカメの容量、全部使いきるつもりでシャッター押してるよ、キンジ。
「遠山先輩写真好きなんですか?」
志乃の言葉にキンジが写真撮りながら答える。どうでも良いけど、前見ないと危ないよ?
「いや、最近はまり始めてな、結構面白いぞ?」
へぇ、ここまでずっと写真撮ってるし、本当なのかな?
「私も、終わったら写真撮ろっかな?ののか喜ぶかもだし」
「じゃあ記念撮影しましょうよ、正宮前で一枚!お馬さんとも撮りたいですね~」
志乃ってお馬さん好きなんだね~、意外だなぁ。動物好きとは思ってたけど、もっとちっちゃいのが好きだと思ってたよ。チワワとか、ウサギとか。
三人でお喋りしながら正宮前まで来た、明らかに他とは違う神域とも呼べるまでの、静かな空気に、二人とも圧倒されてるみたい。私は何かアホらしいけど。見栄張り過ぎだよ、あんなにちんちくりんのくせして、昔は負けたけど。今は勝ってるんだからね!!
鳥居は前で、参道の時と同じようにお辞儀をして、中に入る。中で三人で順番に参拝すると、近くの物陰から音がした。
「貴女相手が遠山って、ナルシストなの?」
「うるさいわ!!どいつもこいつも、事情を知ってるやつ皆して、私はキンジに恋心何て持ってないからね!!?」
いきなり物音の方向からのあんまりな言葉に、思わず怒鳴る。二人が何か驚いてるけど、こちとらこれで会うのは三回目何だから、もう馴れたわよ!!
「久しぶりね、中学生になってから、一度も来てくれないんだもの、寂しかったわ。大きくなったわね、前と比べて強くもなったみたい。未だ振り回されてるけどね」
クスクス、物陰から笑い声が聞こえてくる。時間軸も物理法則も、全部当てはまらないような存在の癖に、よく言うよ。
「好き勝手に覗きが出来るくせに、よく言うよ。後大きくなったって、嫌味かコラ」
おん?いっこうに幼児体形こら成長しない私への、嫌味かちくしょう。
「え、えっと、あかり?大声出しちゃダメだよ?後誰と喋って」
「そ、そうだぞ、あかりの知り合いらしいが、隠れてないで出てこい」
キンジが言った瞬間、気配が物陰から私達の後ろ、丁度正宮の建物の前に、女の子が現れた。
「「ッッッ!?」」
二人は突然の事で驚いて警戒するけど、こいつ相手に警戒とか、ハッキリ言って無駄の極みだよ。人の勝てる領域じゃないんだから。
「あかり、さっきから言葉遣いが、悪くなってるわよ?女の子何だから綺麗な言葉を使いなさい」
ぐ、こいつ、女にしたのはお前の「あかり?」…………分かりました
「よろしい、良い子にしてた?」
神威を纏われた、豊受大御神の御言葉に、私はその場で膝を地面に付いて、頭を深く下げる。土下座にも似た臣下の礼をして、私は答える。
周囲はさっきよりも、神域の強さが増してる。一般の人には、私達を認識することすら無理なレベルだ。最早一つの異界とかしてる。
「………はい。お陰様で、至極平和な日々を送れております。これも全ては、大いなる天照大御神の守護なれば、誠に感謝の念が絶えず」
「ちょっ!?あかり!!?」
「どうしたんだ一体!?」
二人とも慌ててるけど、今はこれが正解なの、二人とも早く私の真似をして、じゃないと大変なことに。
「お二方も、私に
「……………後で聞くからな(聞きますからね)?」
二人は不承不承の形で、私の真似をして臣下の礼をする。
ありがとう。二人が来てくれて本当に良かった。
「で、今日はどういう風の吹き回しなのかしら?」
天照大御神が質問された事を、出来るだけ丁寧に答える。
「本日におかれましては、誠に勝手ながら、天照大御神のお力添えを頂戴したく、御身の前に訪ねさせて頂きたく、お願い申し上げ存じます」
「そう……………大御神は今、所要があり会うことは叶わぬ。」
神威を纏いながら、豊受大御神は私達に神託を出された。
「明日、
「誠に有り難き采配、感謝の極みでございます」
私が感謝の言葉を述べると、豊受大御神は軽く息を吐き、神威を解除されておっしゃった。
「………もう好きにして大丈夫よ、お仕事おしまい」
……………ふぅ、「くたばりなさい覗き魔!!!!」
「だから、女の子が汚ない言葉つかわないの!!」
桜花を使って顔面に殴り掛かる私を、この覗き魔は片手でいなした。
ちくしょう!!強くなったって、貴女を殴れなきゃ意味無いもん!!一発殴らせなさいよバカァ!!!!
「え、えっと?」
「何がどうなってるんだ?」
「私は豊受大御神の巫女………そうね、
「このオバさん、今年で八十二のくせして、若作りしすぎだっての」
「めっ!」
いて!?叩くなバカ!
「私はてっきり、神様だと思ってたんだけど、一体あれは?」
「神卸しよ」
オバさんの言葉に志乃が息を飲む。
キンジは未だ混乱してるけど、志乃は何となく分かったみたい。このオバさんこと小百合は、今年で八十二になる豊受大御神の巫女にして、日本で三人しか居ない、
「よく分からんが、人間なんだよな?」
私の超能力の知識は、この人からの受け売りで、この人の超能力知識で、
「勿論、何なら触って確かめてみる?」
「無理すんなオバさッッッいったぁ!?」
ペンタゴンからダイ・ハード………殺すことが至極困難な存在に認定され、準一級危険人物リストに載ってる人、趣味はお菓子作り、未だに結婚経験無し、生涯現役を謳っている、人間やめた人間だ。叩かれた所がメッチャ痛い、これ絶対アザできてるよ。
いや、痛覚を弄られてるんだ、何か身体に違和感がある。人の身体に勝手に弄って、本っ当にいけすかないオバさんだよ。
…………………………非常に不本意ながら、私の遠縁の親戚でもあり。私の身元保証人の一人でも有るのだ、この人。
「その人が何で、私達がここに居るって、分かったんですか?」
「あら?聞いてないの?ここに来るまでの条件、あれはこの子の魔術の一つよ。特定の条件じゃないと発動しないのしか無いけどね」
べらべら私の秘密バラすなぁ!!
「え!?あかりが魔術士!!?」
「もう、何がなんだか」
「私の家に行きましょうか、そこで説明するわ?ほらあかり、いつまで
いてててててっ!!?
立つ、立つから耳引っ張らないでよ!!!
「そろそろ結界解くから、皆付いてきなさい」
オバさんがそういうと、周囲に蔓延してた、高濃度の神威によって上がってた神域が解除される。人払いの結界も同時に張ってたのか、周囲に人は居なかったけど。
「あ、神馬だよあかり!!」
「すいません小百合さん、写真撮りたいんで、ちょっと良いですか?」
「もちろん、私も久しぶりに見たわぁ」
正宮前で神馬が神官と一緒にお辞儀をしてた。
キンジはオバさんに、写真の許可を取ってる。志乃何かテンション上がって、小声で叫んで携帯のカメラで、メッチャ写真撮ってるし。
神官と神馬が見えなくなった頃、志乃がメッチャ騒ぎ始めた。嬉しいのは分かったから、そこまでテンション上げなくても、そんなに馬が好きなの?
「スゴいよスゴいよ!ものすごい綺麗な白馬だったよあかり!!お行儀もスゴい良かったし!本当に賢い子何だよ、あのお馬さん!!!」
う、うわぁ、ちょっと本当に興奮しすぎだって、確かにスゴいカッコいい白馬だったけど、何もそこまでテンション上げなくても良んじゃ?落ち着きなって。
「お、落ち着いてよ志乃、騒いじゃ駄目だよ?」
志乃が動かないように抱き着いて、上目遣いで言う。
嬉しいのは分かったから、トリップするのはホテルに戻ってから、ね?
「あ………ゴメンね、あかり」
志乃は落ち着いてくれたみたいで良かったぁ。キンジはデジカメで撮った写真の写りを確認してるし、本当に観光に来てるんじゃないよね?何か不安になってくるんだけど。
「もしかしてそっちなの?」
何て意味わかんないこと言ってきたオバさんに、思わずツッコミを入れる。私は至極真っ当な女の子ですぅ!!
「なわけあるかオバさん」
「私はあかりなら、何されても平気だよ?」
そんな事、冗談でも言っちゃ駄目だよ志乃。アイドルなんだし、男の子だったら本気にしちゃうよ?志乃可愛いんだから。
「あらあら、やるわねぇあかり」
「誤解招くようなこと言わないでよ二人とも!!」
女三人よれば
私達のおしゃべりで道中は、行きの静かな雰囲気とは違って、非常ににぎやかな帰りとなったのは、最早必然と言わずして何と言うのか。
「一気に騒がしくなったなぁ」
キンジの黄昏たような呟き声が、早朝の鳥の声に紛れて、空に溶けた。