魔法少女リリカルなのは Metal Chronicle -鋼を統べる者-   作:零式機龍

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第3話 プールだ!水着だ!変態だ!?

 

 

 

「そう、集中して。心の中に、イメージを描いて」

「う、う~ん・・・」

 

ユーノの声に続くようにして、なのはが目を閉じ集中する。

 

「そのイメージをレイジングハートに」

「うん・・・レイジングハート、お願い!」

「Stand by ready.」

「イメージに魔力を込めて。一気に発動!」

「イメージを魔力に・・・」

 

レイジングハートの輝きが増してきた。いけるか!?

 

「リリカルマジカル。

 えっと・・・捕獲魔法、発動!!

 

桜色の光が迸り、こちらを拘束するべく迫ってくる!

 

「成功か・・・!?」」

「いや、してない!!」

「「え・・・?」」

 

目の前に迫る光は、集束しかけたように見え・・・

こらえきれずに弾き飛ぶ!!?

 

ドガアァァン!!

 

「のわあぁぁぁぁぁっっ!!!?」

 

 

 

 

 

魔法少女リリカルなのは Metal Chronicle -鋼を統べる者-

 

第3話 プールだ!水着だ!変態だ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゆ、祐介くん! 大丈夫!?」

「お~ぅ・・・なんとか生きてるよー」

 

爆発で吹っ飛ばされたものの、幸いにも怪我は無い。

死ぬかと思ったけどね・・・

 

「ご、ごめんね。上手くできなくて・・・」

「いや、昨日今日でベテランにはなれないって。

 だからこそ、レイジングハートを使いこなす為にこうやって練習してるんだろ?

 僕なら大丈夫。防御はしてるし」

 

そう、ユーノからレイジングハートを託されたなのは。

類まれな才能を持ってはいるものの、魔法に関しては素人。

そこでユーノ監修の下、この数日、早朝特訓に励んでいるのだ。

ついでに僕の能力行使の練習も兼ねている。

今朝は防御能力の練習と効果の確認だ。

 

「この『Phase Shift装甲』とかいうの、結構使えるか。無傷ですんだよ」

「確かに、この物理耐性はかなりのものですねー」

 

さっきの爆発で吹っ飛ばされて、背中から樹にぶち当たったんだが、

傷一つ無いところを見ると、防御は上手くいったみたいだ。

なのはの訓練は・・・アレだったが。

 

 

 

「ふぅ・・・なかなか上手くいかないねー」

「いや、でも凄いよ。たった数日で、ここまでできる様になってるんだから」

 

指南役のユーノからお褒めの言葉。

しかしなのはとしては複雑なようで・・・

 

「う~ん・・・そうなのかなぁ」

 

そこまで言った所で、なのはの携帯から音楽が流れる。

 

「あ、もうこんな時間」

「じゃあ、今朝はここまでって事で」

「おーし、お疲れさん、なのは」

「うん! ありがとう、レイジングハート。また後でね」

「Good bye.」

 

レイジングハートが杖から宝石(待機状態と言うらしい)に戻る。

これを使いこなすのも、ジュエルシードを集めるのも、時間が掛かりそうだな。

 

まぁとにかく今朝の特訓は終了、帰ろう帰ろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ・・・攻撃とか防御とかの魔法は、大分コツが分かってきたんだけどなぁ」

 

帰宅途中、歩きながらなのはがボヤく。

 

「なのはは、エネルギー放出系が得意みたいだからね。

 元の魔力が大きい分、集束とか圧縮とか、微妙なコントロールが苦手なんだよ」

「その・・・それはわたしが、力任せで大雑把な性格・・・という事では」

「おぉなるほど。自己分析はバッチリだな、なのは」

「ふえぇぇ!? ゆ、祐介くんひどいよー」

「で、でも、とりあえず大丈夫。捕獲とか結界の魔法は、僕がサポートできるはずだから」

「そうなのか。でも病み上がりなんだろ? 大丈夫か?」

「大丈夫。少しは魔力も戻ってきたし、元々、そっち系の魔法は得意だから。

 ・・・だけど、ジュエルシードの封印をするには・・・僕の魔力では・・・」

 

とたんに申し訳なさそうになるユーノ。まだその事で悩んでたのか。

すると、なのはがユーノを目の前に抱き上げる。

 

「大丈夫だよ。それはわたしがバッチリやるから。

 魔力が大きくて、攻撃と防御が得意なわたしが封印。

 補助魔法が得意なユーノくんは、わたしの魔法の先生で、現場では封印のサポート。

 それに、祐介くんや美月さんだって協力してくれてるし。

 だから大丈夫。みんな一緒なら、きっとね」

「ああ、できる事は多くないかもしれないけど、僕も協力は惜しまないよ」

「ですねー。私も頑張りますよー」

「みんな・・・ありがとう」

 

お? そうこうしてる内に解散場所だ。

早いとこ帰らないと。この後は学校あるしな。

 

「よし、じゃあ解散! またな、なのは、ユーノ」

「うん! またねー」

 

二人(もとい一人と一匹)を見送り、僕も帰路につく。

ふぃ~。今朝も大変だったなー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、お帰り祐介。今日も行ってたんだ?」

「ただいま姉さん」

 

帰宅すると、姉さんが朝食を作って待っててくれた。

母さんは例のごとく出勤。お勤めご苦労様だ。

とりあえず軽くシャワーを浴び、二人で朝食にする。

 

「それにしても、急に早朝ランニングなんてどうしたのよ。

 健康で良いけど、何かあった?」

「いや特には。まぁ思いつき?

 健康な精神は健康な肉体に宿る、ってね。

 精神が健康になれば、密接に関係してるであろう脳への刺激により、

 老化防止・記憶の復旧にも役立ち―――」

「・・・本気で言ってる?」

「いや、まさか。適当に今考えた」

「ま、いいけどね。怪我しなければいいって母さんだって言ってたし。

 それはそうと、今日の準備ってちゃんとしてるの?」

「今日? 何かあったっけ・・・?」

「ほら言ってたじゃない。この前できた新しいプールに、放課後みんなで行くって」

「あー、忘れてた。そういえばそうだった。

 学校から直行だった。後で準備しとかないと」

 

まぁ男の準備って言ったって、すぐ済むけど。

 

「いいわよねぇ、私も行きたかったなぁ。

 知ってたら、友達との約束入れてなかったのに・・・」

「まぁまぁ。また機会があればみんなで行けばいいし。

 だから今回は我慢して。ね?」

いや今からでもキャンセルしてプールに・・・

 そうすれば一緒に・・・

 目移りも防げて・・・私の・・・も・・・・・・・

「・・・何を考えてるのか分からんが、また今度な・・・・・・」

 

妙な計画を立て始めた姉さんをなだめつつ朝食を食べ、いつも通りに登校。

 

 

 

 

 

しかし放課後、家に帰らずに遊びに直行するって・・・

何か興奮しない? 寄り道って。

 

《興奮してる理由ってそれだけですかぁ?

 みんなのカワイイ水着姿を見られる~って期待してるんじゃないんですかー?》

《バッ、バカ言うな。

 僕は純粋に寄り道と言う冒険心くすぐる行為に期待を馳せているのであって、

 そんな事に期待なんか・・・》

 

・・・・・・してない、と思いマス・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後、集合場所である温水プールへと向かう。

その途中で、電器屋の前を通りかかったとき・・・

 

   『先日、海鳴市美坂町で発生した、市街地の壁が突然壊れた事件ですが、

    その後の調べで、自動車事故ではない模様。

    爆発の痕跡も無かった事から、ますます謎が深まっています。

    幸い怪我人は無く、最も被害が大きかった槙原動物病院の入院患畜にも、

    怪我人…もとい怪我動物もいませんでした。

    が、近隣の住民は、原因不明の出来事に不安を隠せないようで…』

 

店頭のテレビからニュースが流れている。

・・・・・・え~と、これってこの前の・・・

 

《結構な騒ぎになってますねー》

《かなり暴れてたからなぁ、黒坊のヤツ》

《何気に他人のせいにしてますケド、半分は祐介のせいじゃ?》

《サぁ何ノ事ヤラ? 知ラナイナぁ。

 ア、モウコンナ時間ダ、急ガナクッチャ》

《悪い子ですねー》

 

とかやりつつ、心の中で住民の皆さんに謝っておく。お騒がせしてすみませんでした・・・

これからは器物損壊とかしないように頑張りますです、はい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで現地到着。みんなはまだ来ていないようですな。

え~と、今回は何人になるんだっけ?

いつもの3人娘と・・・なのはの姉さんである美由希さん、

すずかの家のメイドさんの、ノエルさんとファリンさん。

恭也さん、なのはの兄さんは・・・もう中か。今日は監視員のバイトしてるって言ってたし。

 

 

 

おや? あれは・・・美由希さんだ。ちなみにユーノが肩に乗っかっている。

すっかりお気に入りマスコットにされてるな、ユーノのやつ。

 

「どうもです、美由希さん」

「こんにちは、祐介くん。そっか、今日は咲ちゃん来られないんだったね」

「最後までぶーぶー言ってましたよ。

 まぁまた今度遊びにでも誘ってやって下さい」

「そうだね。みんなはまだ来てないの?」

「もうそろそろだと思いますけど・・・

 お、噂をすれば」

 

月村家の立派な車がやってくる。残り5人の到着だ。

 

「あ、お姉ちゃーん! 祐介くーん!」

「なんだ、もう来てたの。早かったじゃない」

「ご、ごめんね。待った?」

「いや、そんなには。さっき来たばっかりだし。

 ノエルさんにファリンさん、お久しぶりです」

「お待たせして申し訳ありません」

「いやーごめんねー。道路が混んじゃって」

 

そんな感じでみんなに挨拶し、全員揃った所で、いざ! プールへ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

男の着替えなぞ早いもんだ。あっという間に準備を終え、更衣室を出る。

まぁ当然ながらみんなは誰もいな・・・って一人いたよ!?

アリサ早っ!? なんでもういるの!?

と、向こうもこちらに気付く。

 

「あら、遅かったじゃない」

「どんだけ高速で着替えたんだよ・・・早すぎだろ・・・・・・

 まさか、『既に服の下に着てました』みたいな事を!?」

「そんな訳ないでしょうが!! 普通に着替えたわよ!!

 時間を無駄にしない為にも急ぐのは当然よ。

 あ、ほら、あれ。恭也さんじゃない?」

 

見ると、向こうで監視のお兄さんが、はしゃいでいた子供たちに、笛をふいて注意をしている。

 

「恭也さ~んっ!」「お疲れ様です、恭也さん」

「アリサ、それに祐介か。早いな、一番乗りか?」

「はい! なのはとすずかは、まだ着替えてます」

「アリサが早すぎるだけだと思うんですがね。

 まぁみんなも、おいおい来るんじゃないかと。あぁほら」

「あ、アリサちゃーん! 祐介くーん! おにいちゃーん!」

 

どうやら後続も到着したようだ。

 

「ああ、みんなお揃いだな」

「うん! お姉ちゃんとユーノくんも、もうすぐ・・・」

「おまたせー! おぉ恭ちゃん、監視員姿似合う~

 で、こっちはどう? 今年初の、みんなの水着姿は」

「え、あぁ、その何だ・・・」

 

 

 

感想を求められ困ってそうな恭也さん。

そういうフリが来るとは思ってた! 恭也さん、頑張れ! (心の中で)応援だけはしてますから!

 

「ちょっと、あんたはどうなのよ」

「・・・へ?」

「そうだよ、私たちだって頑張ったんだから」

「感想は?」

 

ちょ、矛先が恭也さんに向いてて安心してたのに、

ここでこっちに振ってくるとは全くの予想外!?

 

「あぁ、いやその・・・・・・に、似合ってると思うぞ! 3人とも!」

「・・・まったく」「にゃはははは・・・」「・・・クスッ」

《まったく、つまんない答えですねぇ・・・》

 

・・・・・・無難すぎたらしい。呆れ、苦笑。そんな反応されるとわ・・・

こ、こっちだって困るわ! ていうか美月、つまんないって何だよ!

男の子としては気恥ずかしいっての!

 

 

 

 

 

それはともかく・・・今更ながら、この施設の規模に圧倒されそうになる。

 

「でも、ここ凄いねー。

 飛び込みプールあるし、流れるプールあるし」

「あっちには、お風呂もありましたよ」

 

確かに凄いなこりゃ。ほんと大人から子供まで、誰でも楽しめるようになってるんだな。

 

そうして見回していると何やら妙なものが目に入った。

 

「恭也さん、あれ何です? あの、お立ち台みたいなやつは」

「あぁ、そのまんまだよ。希望者が歌って踊れるステージなんだ」

「「「「「「「えぇ~~~っ!?」」」」」」」

 

何だそりゃ。アイドルイベントでもあるまいし。見世物以外の何物でもない・・・

 

「こ、こんな場所で、歌ですか・・・?」

「いや、これが結構人気あるんだよ。

 ついさっきまでも、女の子たちが歌ってたし」

 

・・・マジか。相当な勇気が要りそうなんだが・・・僕は絶対やりたくない。

 

「へへへ~、誰か歌う?」

「わ、わたしはいいよ」「私も遠慮を・・・」「ぜってー無理」

 

アリサがけしかけるが、なのはもすずかも気乗りしない様子。

そりゃそうだろう。ていうか自分で行け、自分で。

 

「美由希さん? ファリンさん?」

「だ、だめだめ! 私、歌下手・・・」

「わ、わたしなんかもっとです・・・」

「やはりここは、言い出した方が先陣を切られるべきでは? ね、アリサお嬢様?」

「え"・・・」

 

おぉ! ノエルさん、ナイスです!! そうですその通り!!

 

「アリサの歌を聴いてみたい人ー?」

「「「「「はーーーーい!!」」」」」「キュ」

「えぇ~~!? や、藪蛇だわ! こ、これは何かの罠!?」

 

自業自得・・・ 何気にユーノも手を挙げている。アリサに逃げ場は無い。

 

「ほら、受付はあっちだぞ。行っといで、アリサ」

「頑張って、アリサちゃん!」「ファイトっ!」「しっかりやれよ発案者っ!」

 

そしてみんなで囃し立てアリサを追い詰める。

アリサはしばらく困ったようにしていたが、ついに開き直ったのか、叫んだ。

 

「いいわっ!! 泳ぎの前の景気付け!! 歌ってみせようじゃないの!!」

 

そう言って、受付の方へ走っていくアリサ。

思い切りの良さと、切り替えの早さは流石だな。

 

 

 

 

 

そうして数分後、ステージの上にアリサが登ってくる。

 

『え~次に歌ってくれるのは、海鳴からお越しのアリサ・バニングスちゃん!

 曲は[Precious time]です。それでは、お願いしまーす』

 

曲が流れ始める。

はじめこそ少し緊張気味だったが、しばらくするとノッてきたのか振り付けまでして歌うように。

おぉ・・・凄いなアリサ。なかなか上手いじゃないか。

 

気づくと素で聞き入ってた・・・

 

 

 

 

 

観客の拍手と共にステージを降り、アリサが帰ってくる。

 

「凄いよアリサちゃん! 歌上手~!」

「満足できて良かったなアリサ。凄かったぞ」

「あははは・・・ちょっと気持ちよかったかも」

 

みんなで拍手で迎えてやる。

 

確かにステージは凄かった。が、本来の目的はソコじゃない。

ここはプールなのだ。

さて、それじゃあ・・・泳ぐかー!

 

 

 

 

 

みんな思い思いに好きなプールへ突撃していく。

僕も3人娘に引きずられる形で、流れるプールに叩き落とされたのだが、

そのまま放置されたので、しくしくと泣きながらしばらく流れに身を任せていた。

 

《祐介、祐介》

《んぁ? なんだ美月?》

 

突然、美月が秘匿通話を繋げてくる。

 

《ちょっと小耳に挟んだんですけど・・・

 この施設、最近ちょっと物騒みたいですよ?

 更衣室荒しとか、着替え泥棒とか・・・この間も捕まったみたいですし》

《・・・変態がでるのか。そりゃちょっと心配だな・・・

 まぁ、気にしすぎない程度には警戒しとくか》

 

そう言って、とりあえず流れから脱し、みんなの姿を探す。

 

 

 

すずかは美由希さんと競泳中、か。

すずか凄いな・・・なんて速さだ。

別に美由希さんが極端に遅い訳でもないのに。

 

アリサはノエルさんと泳ぎの練習。なんだ泳げなかったのか?

 

 

 

なのはもその横で泳いでるようだけど・・・何かボーッとしてるな。

どうかしたんだろうか?

 

「どうしたなのは。考え事か?」

「あ、祐介くん・・・ううん、大した事じゃないんだけど。

 こうしてのんびり泳いでると、色々考えちゃって。

 魔法使いになっちゃった事とか、なんだか夢の中の事みたい・・・

 でも・・・・・・」

 

そうして、首に掛けたレイジングハートを目の前にかざす。

 

「夢じゃないし、ユーノくんのためにも、わたし・・・頑張らないと」

「・・・そうだな。関わったからには、出来る事は頑張らないとな。

 でも思いつめるなよ? そう一朝一夕に魔法が上手くなる訳でもないんだから」

「うん・・・そうだね。ありがとう、祐介くん」

「そういえば、そのユーノはどうしたんだ? さっきまで一緒じゃなかったか?」

「何か、その辺を散策してくるって言ってたよ。迷子にならなきゃいいけど・・・」

「まぁ大丈夫だろ。ただのフェレットじゃないし。

 さ、そろそろみんなと合流しよう。一応そんな時間だし」

「うん!」

 

 

 

 

 

さて・・・向こうであっぷあっぷしながら励んでいるアリサの練習具合はどうかな・・・?

 

「アリサちゃん、どう?」

「うん! だいぶ・・・!」

「えぇ、アリサお嬢様は本当に飲み込みが早いです」

「ほー、やる時はやるんだな、アリサ」

「ふふーん、どうよ。

 あ、すずか達はまだ競争してるの?」

 

あぁ、そういえばハンパない競り合いしてたな。どうなってるんだろ?

 

 

 

「さぁゴール直前! すずかちゃん追い上げる! 美由希さん逃げ切れるか!?」

 

競泳用プールに向かうと、何故か実況しているファリンさんの声が聞こえてくる。

どうやら接戦のようだ。

僅かにリードしている美由希さんの後ろから、すずかが猛スパートをかけている。

 

「すずかちゃん速い速い! あぁゴール直前!

 後3メートル・・・2メートル・・・ゴールは・・・!?」

 

  ピーッ!

 

ファリンさんがホイッスルを鳴らす。

勝ったのはどっちだ? かなり僅差だったけど・・・

 

  ピッピッピー!

 

「美由希さんの勝ちー!」

 

「残念・・・かな」「あ、危なかった~」

「お姉ちゃん、すずかちゃん、おつかれ」

「はい、タオル」

「本当にタッチの差だったな。おつかれさん」

「すずかちゃん、ほんとに速いねー。手足の長さ、こーんなに違うのに・・・」

 

  ピーッ!

 

と、またファリンさんがホイッスルを吹く。何だ? まだ何かあるのか?

 

「という訳で・・・敗者には、罰ゲーム!!」

「えぇっ! き、聞いてないよー!」

「アリサちゃんの発案で、

 負けた人はさっきのステージで一曲歌ってもらう事になってま~す♪」

「アリサちゃん!?」

「おっほっほっほっほー、行ってらっしゃ~い!」

「したたかなヤツ・・・」

「よ、良かった・・・勝って良かったぁ~・・・」

 

美由希さんなんて冷や汗かいて安堵してるし。

 

「では、すずかお嬢様。受付に」

「えぇ~・・・は、恥ずかしいよ~」

「慣れちゃえば、結構気持ちいいよ?」

「まぁ何だ、あきらめて頑張れ・・・」

「うぅ・・・えっと・・・それじゃあ・・・行ってきます・・・」

 

結局折れて、とぼとぼと受付に向かうすずか。

ステージに上がるのにあんなテンションで大丈夫なんだろうか・・・?

 

 

 

 

 

『それでは、月村すずかちゃんに歌っていただきます。

 曲は[きっとStand by you]。どうぞー』

 

・・・・・・なんだかんだ言ってたが、すずかのやつ結構ノリノリだな。

しかも上手い。真面目に上手いじゃないか。

観客だってみんなテンション上がってるし・・・アリサといいすずかといい、やるな。

 

 

 

 

 

歌い終わったすずかを皆で迎え、それぞれ再び自由行動となる。

 

「とりあえず、風呂の方にでも行ってみるか・・・

 ――― ッ!!」

 

突然、何か嫌な気配を感じる。これは・・・ひょっとして・・・

 

《美月! なのはとユーノに連絡つくか?》

《今繋ぎます!》

 

《なのは! ユーノ! 大丈夫か!?》

《祐介くん! うん、わたしは平気。ユーノくん、これって・・・》

《うん・・・ジュエルシードだ。すぐに戦闘になる・・・

 ごめん2人とも・・・せっかくのプールの最中なのに・・・》

《まぁ不可抗力だろ。むしろ捜し物見つかってラッキー、くらいに思えばいい》

《うん、みんなで一つのチームだもん。いいよ、いつでもOKだよ!!》

《すぐにそっちに合流する。美月、行くぞ!》

《りょーかーい!》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・何じゃコレ・・・・・・・・・・・・」

 

合流しようと戻ってきた場所は、何だか凄い事になっていた。

 

  オオオォォォォ

 

「いやぁぁっ!」「こんのぉ! やらしい動きすんなぁ!」

「水の・・・オバケ・・・? 命の危機って訳じゃなさそうだけど・・・」

「見てはいけない見てはいけない見てはいけない・・・・・・」

 

水を固めたのであろうジュエルシード暴走体が、

女性客の水着(今の狙いはすずかとアリサ)を奪おうとしてるわ、

なのはは呆けてるわ、ユーノは目を背けてブツブツ言ってるわ・・・

 

しかしまぁ、じっと直視するのも気まずいな。ていうか後でアリサに怒られそうだ。

 

「ユーノ、この状況は何事だよ?」

「見てはいけない見てはいけな・・・え?

 あ、うん・・・想像なんだけど、あのジュエルシードを発動させた人間・・・

 多分、捕まったっていう更衣室荒しの人の願いと興味が、

 形になったんじゃないかな・・・と・・・・・・」

「・・・え・・・?」

「つまり・・・女の子の服を集めたいって願いだから・・・・・・」

「ただの変態じゃねーかッ!!」

 

おいおい・・・まさか変質者のジュエルシードなんて・・・

 

  オオオォォォォ

 

「「きゃあぁぁっ!」」

 

って、水着を取られた2人に大波が襲いかかってく!?

つい慌てて目を逸らす。み、見てない見てない、僕は何も見ていないー!!

 

「アリサちゃん、すずかちゃん!!」

「Protection.」

 

どうやら、なのはが何とか防いでくれたらしい。

ホッと胸を撫で下ろす、が美月に怒られる。

 

「祐介、ちゃんと働いて下さいよ」

「そうは言っても状況的に直視し難いんだが・・・」

「直視して下さい。女性をガン見しなくていいですから状況はちゃんと見て下さいよ。

 女性と思うからダメなんです。他のものだと自己暗示してみるとかどうですか?」

「そうか。よし・・・あれはただの肉塊、あれは肉塊、あれは肉塊・・・・・・」

「それはそれで怒られそうですけどねー」

 

とにかく自己暗示により、ようやく状況を確認する。

しかしどうしたものか・・・このまま戦う訳にもいかないし・・・

 

「・・・ごめん2人とも! ちょっとだけ眠ってて!!」

 

ユーノがそう言って魔法陣を展開、アリサとすずか・・・じゃない、2つの肉塊を淡い光が包む。

すると2人はそこに倒れて眠り込む。よく分からんが催眠系の魔法でも行使したんだろう。

 

「ユーノ、ナイス! よし、これなら・・・なのは!」

「うん! レイジングハート、お願い!」

「Barrier jaket.」

「美月、こっちも戦闘準備!」

「了解! 常時発動防御として全身にPS装甲を付与(エンチャント)

 Quick launcher 全解凍、高速顕現状態へ!」

 

2人とも臨戦態勢に入る。

 

 

 

「個人の趣味や嗜好をとやかく言うつもりは無いケド!

 人様に迷惑をかけるような変態的行動してんじゃねー!

 そのままおとなしく封印されてくれ!

 なのは! 頼む!!」

「了解っ! レイジングハート!!」

「Sealing mode. Set up.」

 

レイジングハートがいつもの様に変化する。

 

「リリカル、マジカル。封印すべきは忌まわしき器、ジュエルシード!

 ジュエルシード、シリアル・・・あれ・・・? 番号が・・・読めない!?」

「なに!?」

 

見ると、うごめく水の中にぼんやりと光る部位はあるものの、

数字が判別できない状態になっている。

 

「よ、読めないけど・・・! とりあえず――― 封印っ!!

「Sealing.」

 

光が水に突き刺さっていく。

そして水が弾け飛び・・・

 

「と、止まった・・・か?」

 

四散した水に近づいてみるが、捜し物は見当たらない。

 

「大量の水着と下着ばっかりで、肝心のジュエルシードがないんだが」

「反応も消えてない! まさか・・・分裂してるのか・・・!?」

「「えぇ!?」」

「取り敢えず、急いで反応の方に! ・・・・・・くっ」

 

駆け出そうとしたところで、ユーノの体が傾く。

 

「ユーノ! 大丈夫か!?」

「だ、大丈夫・・・ちょっとクラっときただけ・・・

 結界を張っただけなのに、これじゃあ・・・

 

恐らくは魔力の使いすぎによるものだろう。

ボロボロになるまで一人でジュエルシード捜して、

その怪我だって魔力で治療したとはいえ、まだ治ったばかりだ。

 

「なのは。取り敢えずユーノを頼む」

「うん。ユーノくん、乗って。わたしの肩、しばらくユーノくんの指定席だね」

 

そして改めて反応の方へと走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  オオォォォ  オオォォォ  オオォォォ

 

「って増えてるしッ!?」

 

現場に着くと、少し小さくなった水オバケがたくさんいた。

 

「分裂して増殖してる! まとめて封印しないと、また増えちゃう!!」

「ど、どうすればいいの?」

「大型の魔力放射砲で強制停止・・・なんて、まだなのはには無理だし・・・

 複数用のロックオン系魔法・・・なんか用意してないし・・・

 ・・・よし。僕があいつらの動きを止めて、何とか一つにまとめるから―――」

「そんなフラフラの体で何言ってんだ! 無理するな!」

「で、でも・・・」

「・・・動きを止めて、一つにまとめるんだよね。

 ちょうど今朝教わってた魔法の応用編・・・やってみる!!」

 

そういうと、なのははレイジングハートを構える。

 

「イメージを・・・魔力にのせて・・・」

 

  オオォォォ  オオォォォ

 

「祐介! 敵がこちらに気づきました!」

 

魔法の発動に反応したのか、水オバケが一斉に向き直る。

 

「狙いは・・・なのはかっ!!」

「一度空に回避を!」

「残念ユーノくん、空飛ぶ魔法はまだ教わってない!」

 

ユーノが「あぁ~そうだった~!」と頭を抱える。おいおい、しっかりしろよ師匠!

 

「でも・・・大丈夫! 祐介くんっ!」

 

なのはがこっちに声をかける。

 

「分かってる! なのはの邪魔はさせない! 美月、いくぞ!!」

 

両手に、小銃『BR-M-79C-1』を構える。

以前使ったビームライフルでも良かったが、今回は質より量だ。

 

「いっけぇぇッッ!!」

 

水オバケの大群に向かって緑銀のビームを連射する。

小さくなった分だけ弱いらしい。ビームの一発で弾けて水になる。

倒すのに苦労はしないんだけど・・・・・・

 

  オオォォォ  オオォォォ  オオォォォ

 

「ぎゃーッ! また増えたーッ!!」

「これはきりがありませんね・・・」

 

後ろでは、なのはが魔法の完成に集中している。

もうちょっと時間を・・・ッ

四方から接近してくる水オバケを片っ端から吹き飛ばす。

しかし、倒すそばから増殖されると本当に厳しいな・・・・・・

 

「なのはさんの魔力、集束していきます!」

「出来たか! よし、任せたぞ! なのは!!」

「リリカル、マジカル・・・

 捕獲、そして固定の魔法! レストリクトロック!!

 

水オバケ達の周囲に光の輪が発生し、水オバケを一つにまとめる。

 

「凄い・・・! 範囲対象の完全固定・・・集束系の上位魔法・・・!!」

 

ユーノもこれには驚いたようだ。

この魔法がどれだけ凄いのかはよく分らんが。

ともあれ・・・

 

「一箇所にまとまってる今がチャンスだ! なのは!!」

「了解! いくよ! レイジングハート!!」

「Sealing mode.」

「リリカル、マジカル。今度こそ・・・!」

 

光の帯が、ぎゅうぎゅうにまとめられた水オバケを貫いていく。

そして今度ははっきりと数字が浮かぶ。

 

「見えたぞ! 17番だ!!」

「うん!

 ジュエルシード、シリアル17! ――― 封印っ!!

「Sealing.」

 

  オオオオオオォォォォォ

 

 

 

 

 

辺りの光が収まる。

 

「・・・・・・成功?」

「うん・・・今度は、間違いなく・・・・・・」

 

残ったのは青い宝石と、大量の水・・・と、またもや大量の水着。

 

「・・・どーするんだ? コレ・・・・・・」

「取り敢えず、祐介が回収・保管、という事にしましょうかねー」

「断固拒否! 僕を変態犯にする気か!!」

 

その時、突然服があちらこちらに飛んで行き始める。

 

「あ・・・服と水着が戻ってく・・・・・・」

「魔法が解けたから、持ち主の所に戻るんだ」

「・・・どういう理屈でだよ・・・」

 

まぁでも助かった。

・・・マジで回収とかさせられて変態扱いはゴメンだ。

 

 

 

 

 

「でも、ジュエルシードもこれで4つだね」

「だな。後17個か」

「う、うん。ありがとう・・・」

「何にしても、今回も無事に解決して良かったですねー」

「あぁ。そういえば・・・なのは、そのままでいいのか?」

「え? あ! バリアジャケット解除しなきゃ!」

 

慌てて元の格好に戻る。

ちなみに僕はずっと水着(の上にパーカー)だったが。戦闘服なんてないもん。

・・・あれ?

そういえば今になって気づいたケド、戦闘中、人の気配あったっけ?

・・・まぁいいか。見られて騒がれるより。

 

「ま、何はともあれ、お疲れ様だな」

「うん! さ、戻ろう! ユーノくんも、バスケットで休んでて」

「あ、うん」

 

取り敢えず事は済んだし、とっとと戻ったほうがよさそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戻ってくると、そこには何事も無かったかのような喧騒が広がっていた。

アリサとすずかはまだ眠っていたので、なのはは浮き輪でボ~っと浮かびに行ったらしい。

僕は、騒ぎで行きそこねていた風呂に浸かり、こちらもぼへ~っとしている。

 

「・・・・・・は~、癒される」

《祐介、ジジくさいですよ~?》

 

ほっとけ。

 

 

 

「そりゃぁっ!」「えぇいっ!」  ざっぱ~んっ!!

「きゃあぁぁっ!?」

 

お? どうやらアリサとすずかも目を覚ましたみたいだな。いきなりなのはが撃沈されている。

 

その後結局僕も巻き込まれて引きずり回された訳だけど・・・まぁ楽しんだのでよしとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

散々遊び倒した後、それぞれ帰路につく。

 

余談だが、事件時、ボイラー室の見回りをしていた恭也さんは、

お湯の濁流に呑まれて清掃の残業をさせられたそうな。

 

きっと水オバケのせいなんだろうけど・・・お疲れ様です、恭也さん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜。

なのはやユーノと念話で(例によって美月の中継つきで)、今日の事について話していた。

 

《そういえば、新しい魔法ちゃんと使えるようになって良かったな、なのは》

《うん。 でも今になって、どっと疲れがでてきたよ・・・》

《それはそうだよ。なのはが昼間使ったのは、集束系の上位魔法だもの》

《しかし、よくあの土壇場で成功させましたねー。

 今朝はまだ集束出来ませんでしたよね?》

《なんか、出来る時は自然に出来るんだよね。自然に》

《集中力の問題なのかな・・・余計な事を考えると、上手くいかないのかも》

《考えるより集中、か・・・・・・

 なのは、ややこしい事考えるの苦手か・・・?》

《そ、そんな事ないよ!? わたしだってちゃんと頭使うもん!

 ・・・それにしても・・・・・・》

 

なのはの声が曇る。

 

《ジュエルシードって、やっぱり危ないね・・・・・・》

《・・・そう、だな・・・・・・》

 

確かに・・・

今回は、ただの変態想いだったから、まだ服が盗られるだけだったけど・・・

仮に凶悪な犯罪者の想いが発動させた時の事を考えると・・・・・・

 

《明日から、またしっかり探そうね。みんなで一緒に》

《あぁ》《はい》《うん》

 

皆で決意を新たにする。よし、頑張るか!

 

《魔法もいっぱい練習しなきゃ。

 あ! そういえばユーノくん。

 空飛ぶ魔法って言ってたけど、もしかしてわたしも空飛べるー?》

《え、うん。初級の最後くらいの魔法だから、なのはくらいの魔力があれば、簡単に》

《すごい!! 何か準備するものとかある!? ホウキとか、掃除機とか!?》

《こらこら、いつの時代の魔法天使だ・・・》

《そんな発想が出てくる祐介もおかしいですよー?》

 

うるさい。母さんが世代なんだよ、甘いハッカ。

 

《別に何もいらないよ・・・レイジングハートがあれば》

《ちょ、ちょっと外に出て、飛んでみてもいいかな!?》

《待て待て、疲れたんじゃないのかよ。さっさと寝た方がいいって》

《そ、そうだよ。今日はもう遅いし、疲れてる時に飛んで落ちたら大変だよ・・・》

《そっか・・・じゃあ、明日に備えて・・・おやす・・・み・・・なさ・・・・・・》

 

声が尻すぼみになり、途切れる。

 

《・・・・・・寝落ちか?》

《うん、やっぱり疲れてたんだね》

《そっか。お前も早く休めよユーノ。体、まだ本調子じゃないんだろ?》

《ありがとう、そうするよ。おやすみ、祐介》

《あぁ、おやすみ》《失礼しますね》

 

美月が念話を切断する。

 

 

 

「なのは、テンション上がってたな」

「そうですねー。やっぱ自分で空を飛ぶってのは憧れなんですかね」

 

まぁ、人類そういう憧れがあったから飛行機とかも造られたんだろうし・・・・・・

 

「そう言われると、僕もできれば飛びたくなってきた。どうにかなるかな?」

「さぁ? 何か飛べそうな機鋼も探しましょうか?」

「何かあるといいけど・・・・・・取り敢えずは明日だな。今日は僕も寝るし。

 おやすみ、美月」

「はい。おやすみなさい」

 

そう言って電気を消し、布団に転がる。

 

やっぱり遊び回って疲れたのか、すぐに睡魔が襲ってきて、あっさりと意識を手放した。

 

 

 

 

 

・・・・・・その日の夢は、鳥人間コンテストで湖に落下する夢だった・・・・・・

 

 

 

 

 

      第3話   終

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   ~あとがき・・・もどき!!~

 

 

 

祐介「・・・・・・・・・・・・」

美月「どうしました? 祐介」

祐介「いや、ホウキや掃除機で空飛ぶなのはを想像したら・・・かなりシュールだなぁと思って」

美月「まぁ確かに・・・というか祐介も良く分からないネタを言ってましたね」

祐介「僕は知らないぞ! 作者に言え作者に」

作者「魔法天使がどーのこーのってやつ?

   いや・・・昔、『魔法エンジェル スイートミント』って魔女っ子アニメが

   あったとか。観たことないケド。掃除機で飛んでたらしいから」

祐介「それで・・・スイート=甘い、ミント=ハッカってか・・・・・・」

美月「そんな事より、プールですよプール! やったね水着回!」

祐介「水着の描写なんかほとんど無いケドな」

作者「えぇどうせ表現力無いもんで・・・」

美月「作者がイジけた!?」

祐介「と、とにかく今回の能力説明を! ほら作者出番だから!

   えっと・・・最初と戦闘時に出てきた『PS(Phase Shift)装甲』ってのは!?」

作者「説明しなくても良い気が・・・

   C.E.(コズミック・イラ)(ガンダム種)の、安物じゃないMSには大概積んでる装甲。

   電圧をかける事により、物理的な衝撃をほぼ全て防ぐ材質へと変化するもので―――」

美月「うわ・・・薀蓄モード入っちゃいましたよ・・・」

作者「――― そもそもPhase Shiftの名が示す通り、物質の相転移を用いたものであり―――」

祐介「しばらく好きにやらせとこうか・・・」

作者「――― では相転移とは何かという問題ですが、温度や圧力等の外的要因によって

   位相(物質の状態)が変化する時、物質の性質が変化する事であり―――」

美月「でもこの後はどうやって説明します?」

祐介「大丈夫、作者のメモ書きパクってきたから。

   後は・・・『BR-M-79C-1』か。今回は2丁拳銃の要領で使ったな。

   えっとこれは・・・[RGM-79ジムのビームスプレーガン。

             ガンダムのビームライフルのスペックダウン量産品。名前の由来は、

             命中させ易いようにビームの収束率を下げてるからだとか。

             が、命中率に影響するほど拡散してるのかは謎。

             ビームライフルとかと一緒にしか見えない。

             塗装用のスプレーガンに似てるからという説も。

             ・・・知ったかぶりして書いてるケド、型式合ってるのか自信ない。]

 

   だって」

美月「なるほどー。

   これから先、資料がある物はいいですけど、資料の無いものはどうする気なんでしょうね」

祐介「どうせメチャクチャ簡略した概説になるんじゃないか?」

美月「適当にも程がありますね・・・・・・」

祐介「取り敢えず満足するまで放っておこう。好きなだけ説明させておけばいいか」

 

作者「――― 最も代表的なのは、冷却した時に物質が超伝導体となる現象で―――」

 

 

 

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