咲の世界にジョセフのようなキャラクターをオリ主として登場させてみた 作:橆諳髃
えぇ、ちょっと手付かずでしたし……こっからまた忙しくなりそうですけど頑張ります!
「よしその意気だ! つぅわけで物語の始まりだぜ‼︎」
side 東横
「ベーキングパウダーに生クリーム、卵に薄力粉っと……そんで後は……」
いかにも主婦か女の子が買い物をしているかのような材料を口に出しながら籠の中に入れているのは、今日私達が通っている麻雀部に入部を決意した星条くん。
実に楽しそうに買い物をしていた。全くそんな事想像できないと思うっすけど、案外星条くんには女子力というのがあるのかもしれないっすね。
(しかも毎日持って来るお弁当も自分で作ってるって言ってたし……)
高校生でしかも男の子なのに毎日作って持って来るなんて、普通の男子高校生ならできないと思うっす。まともに台所にも入ってないと思うっすよ?
でも星条くんはそれを普通の事のようにやっている……星条くんに初めて会って、そしてお弁当も食べさせてもらった時……私は彼の事を凄いと思った。それと同時に……少し悔しくも思えた。
私は女の子なのに……手料理をまともに作ったことがない。昔から人との関わりを絶って来た私は、昼も当然1人で食べていた。親からお昼代をもらい、それでパンを食べて昼を過ごしていた。
周りにも私と同じ様にお昼にパンを食べている人達はいたっすけど……皆誰かといっしょに食べていた。正直それに対しては憧れたっす……。でも私の体質上、それは夢の様な話だった。
でもあの日……私を認識できるあの人が現れて、お弁当まで分けてもらって……
(それであの人の笑った顔……)
私の薄い影すらも照らしてくれたあの人の笑みは、私を変えてくれた。
入学式が終わって、星条くんと一緒に帰り道を帰った後……すぐに家に帰って……
「ただいま! お母さん! お願い事があるの‼︎」
家にいる時そんなに大きな声で親と接した事が無かったために、最初は驚かれた。でもそれは最初だけで、それからは私のお願い事も聞いてくれた。
「それにしても、桃子がお弁当を作りたいなんて、何かあったの?」
「そ、それは……」
そんな私の反応を見たお母さんはニヤついて……
「桃子……まさか気になる子でもできたのかしら? ふふ、とうとう桃子にも春が来たのね!」ニヤニヤ
「ちょっ⁉︎ お母さん⁉︎」
「ただいまー……ん? どうしたんだ?」
「貴方! とうとう桃子にも春が来たのよ‼︎」
「な、なんだと⁉︎ ど、どこのどいつだ! 私の桃子は渡さんぞ‼︎」
「お、お父さんまで⁉︎ うぅ〜……」カァッ
そんな事がありつつも、私1人でもお弁当をなんとか作れる様になったっす。そして学校2日目の時には、私も朝早く起きてお弁当を作って持って行ったっす。ただその時……
「おっ⁉︎ 桃子がお弁当を作っている……まさかお父さんのためにか⁉︎」
「いや、それは違うよ?」
「なっ⁉︎ はっ! さては昨日言ってた……」
「……」ポッ
「も、桃子ぉぉっ‼︎ 冗談だと言ってくれぇー‼︎」
家を出る時になっても、お父さんはしつこく追求して来た。私は星条くんを待たせるわけにはいかないと思って早く出たかったのに……結局お母さんがお父さんにOHANASHIするために引きずって行くまで家を出れなかった。
(でも……久しぶりに親子とちゃんとした会話ができたっす)
それからというもの、私は親とコミュニケーションをよくとるようになった。それが普通の事だとは思うっすけど……それでも私としては変われたかなって思う。
そして……
「よしよし……これでケーキの材料は揃ったな。でもなんだろうなぁ……なぁ〜んか足りねぇんだよなぁ……」
「ねぇ星条くん。お姉ちゃんプリンも食べたいなぁ?」
「……分かったよ。なら卵とか諸々追加だな」
「やったー! 星条くん大好き!」
「ぐわぁ⁉︎ と、東横! いきなり抱きついたら危ないぞ⁉︎」
「ふふ、照れてるっすねぇ? そんな所が可愛いと思うっす」
抱き着きながら星条くんの横腹をツンツンとつつく。
「よ、横腹をつつくな‼︎ 横腹はっ……」
「まさか苦手なんすねぇ? ふふふ、また星条くんの事が知れたっす」
「そんなの別に知らなくても良いだろうが‼︎」
やっぱり星条くんと一緒にいると楽しいっす‼︎
side out
よぉ! 星条承悟だ‼︎ そういえば久々に下の名前を名乗った気がすんなぁ……。
まぁそんなのはともかくとしてだ! 俺は今東横と一緒に俺の家に向かってるぜ!
これから、明日麻雀部に入部するための手土産を作ろうって魂胆でお菓子を作る事にした。それで東横も、自分で手伝いたいって言ってきた。
まぁ1人じゃなくて、俺と2人で作るし、東横の料理……弁当しか食べたことはねぇが、それでも美味しかった。だから、お菓子作った事がなくても東横なら教えればすぐにできるだろう。
そんなことを考えながら、着々と俺の家に向かっている。
「ふふふ、星条くんの家に行くのお姉ちゃん楽しみっす!」
「東横にとっては、友人の家に行くこと自体初めてのようなもんだものな」
「そうっすよ! それも最初が星条くんの家なんて‼︎ ドキドキするっすよ‼︎」
「まぁ確かに……初めて友人の家に行く時ってのは、ドキドキするもんかもな」
「そうっすね〜。でもお姉ちゃんがこうドキドキしているのは……星条くんと長くいるという時間を共有できるからなんだよ?」
「っ⁉︎ そ、そんな事を急に言われたら……」
「どうしたの? まさか照れてるのかな? だとしたらお姉ちゃん……嬉しいっす♡」
東横が俺の左腕に抱き付いてくる。東横特有の柔らかい感触も同時に感じて、それだけで身体が熱くなってくる。何で東横は、こんな大胆な事が出来るのだろうか……
(た、確かにぃ? 俺としても嬉しいところではあるけどさ……)
女の子にここまでされるというのは、前世含めて無かった。確かにこれまでは友人関係は大事だと思って、男女関係なく平等に……そして大切に接して来たつもりだ。今だって、それは変わらねぇ。
でも……東横の様なスキンシップをとる子は今までに会った事がない。
最初は……席が隣だったことから始まった。それで本人の体質故に、俺だけが完璧に本人を認識できる事から友人関係がすぐに構築できて、そして今この状況にある訳で……
(でもよくよく考えると……高校に入ってからの交友関係で1番長くいるのは東横なんだよな……)
そうとなると……今まで俺がやって来た様な交友関係の平等さというのが傾いていると感じてしまう。
だが……友人は誰1人としてお粗末にしていない事だけは事実だ。俺には……東横の様に何かを切り捨てるなんて事は……多分怖くてできない。関わりを持ったのなら……大事にしたい。
そんな想いがある。
それから程なくとして俺の家が見えて来た。あの家だと指を指して東横に教えたら、年相応でなくはしゃいでいたな! でも俺としては、ギャップというものは良いものだと思う。自分の思い込みが発端ではあるが……その人の思いがけない様な姿を見た時、新しい価値観というものは必ず生まれるだろう。
それが良いものか悪いものかは……感じる本人次第だが……な。
そんで玄関の前にようやく着いた。何故かいつもより時間がかかったなとは思ったが……
「はわ〜……なんか緊張するっす……それに星条くんの親とも初めて会うかもしれないっすし……何だか心臓が飛び出そうっすよ‼︎」
「……」
あぁ……俺は忘れちまっていたよ……その事を完全に忘れていた。東横は確かに影が物凄く薄い。だが……だからと言って親に完全に認識されないと言われれば……そういう訳じゃない。
確か東横が昼に弁当を持ち寄った日からだったか、親ともよく会話をする様になったって言っていたな。そして日に日に、親とコミュニケーションを取る時間が長くなったんだと。
なんか俺のおかげだって言ってた様だが……俺は何もしちゃいない。ただ……東横がそうしようっていう気持ちがあったからこそだ。
対する俺だが……周りには明るく振舞って来たつもりだ。そして大切にもして来たつもりで、そこに嘘なんてこれっぽっちもない。
でも俺には……唯一近くにいるはずの親がいない……俺が幼いながらも前世の記憶を持っているが故に……そして常人では持たない様な能力を持っているが故に……離れちまった。ずっと小さい時に……
「ただいまー」
「お、お邪魔します!」
身体は……そんな俺の心情を御構い無しに自然と動作する。遂に東横を……友人を家に招き入れちまった。
「……あれ? 物音1つ聞こえないっすけど、もしかして星条くんの親は留守なんすかね?」
「……」
俺はその問いに答える事なんてできない……
そんな中でも俺と東横は俺の家のリビングへと進む。
そして東横も……自分の体質故に段々と気付きだした。
「……これって……まさか……星条くん?」
関心をつく様に……東横が俺の顔を見上げてくる。その瞳には……悲しさが垣間見えた様な気がした。
それでよ……ここまで気付かれてしまったのなら、隠す事なんてもうできない。隠していたわけではないが……な。
「すまない東横……本当は隠すつもりなんて無かった。だから今正直に言う。俺には……家族がいないんだ」
そこからは、俺に起きた過去を隠さずに話した。東横は依然悲しさを含んだ瞳をしながらも……俺の話を遮らずに最後まで聞いてくれた。
「……そうだったんすね」
「あぁ。隠すつもりは無かった。でも俺にとっては……今この時が楽しくてよ……だからそれを壊すまいと、そう考えるとこんな事言えなかった。俺は……本当は臆病なんだよ。臆病だから、周りにはああして明るく振る舞うしかなくて……それで……俺から何かが離れていってしまうと思うと怖くて……」
俺の口から次々と言葉が溢れ出してくる。今まで押し殺して来た本当の思いが……言葉として出ながらも次々と消えていった。これまで生きて来た中で、欠けていた時間を代弁するかの様に……
「ははっ、いやすまねぇ! ちょっとどころかかなり辛気臭くなっちまったけど、今日はサプライズを作るためにわざわざ東横にも来てもらったし、時間も無駄にはできねぇ。つぅ訳で早速手をつけるとするか‼︎」
そう言ってリビングのソファから立ち上がろうとした。でもそれは遮られた。
目の前が真っ暗になった。一瞬のことだったから、なんかの弾みで倒れて気を失っちまったのかなって思った。
そう思ったんだが、感覚としてはちゃんと生きている。俺の体を優しく包み込む感触と温かさ……そして……
「ずっと……寂しかったんすね」
そんな優しい響きが俺の耳に入り込んできて……それが俺の心の中にも入り込んで来る。東横がそう言ったんだってすぐに分かった。
本当は……自分の過去を語っている時悲しかったんだ。でも……東横にはこれまでさんざん迷惑をかけてきた。さんざんじゃねぇかもしれねぇけど……俺からすればそんな感覚があって……
だから……話している時は、そんな素振りは見せていないと思う。でもそれが、東横にとっては寂しく見えたんだろう。自分の体質故に、俺の心の内も見えちまったんだと思う。
「星条くんは……周りにはいつも明るく振舞っているし、気さくに話しているからとても凄いなって思う」
「……俺は何も凄くなんかない。ただ……臆病だから……」
「星条くんが言う様に……確かに臆病なのかもしれない。でも私は……」
「お姉ちゃんは、そんな星条くんだから今の自分がいるし、それに星条くんと会えたんだよ? だから自分が臆病な事は、星条くんが思うよりも悪い事じゃないんだよ? だから……」
体を包み込む温かさが増して、心に響く声も……この前あったあの時の様に心の奥底に染み込んでいく。
「お姉ちゃんは貴方の事を尊敬する。自分の事を臆病と思っていても、周りに明るく振舞っている貴方の事を尊敬する。そして……そんな星条くんに会えてお姉ちゃんは幸せだよ」
「っ⁉︎ ……うぅ……」
「我慢しなくても良いの。泣きたい時は泣いて? お姉ちゃんが、全部受け止めるっすから」
「ぐぅ……うわぁぁぁぁぁっ……‼︎」
それから泣き止んだのは数10分経った時だ。女の子の手前でまた泣いてしまって、自分の事を情けないと思ってしまう。情緒不安定にも程があるだろうって事も思っちまう。
そんな中でも東横は、俺の事を優しく抱きとめてくれた。泣いている間、ずっと俺の背中を優しくさすってくれて、頭も撫でてくれた。
その時間が……俺にとってはとても安心できた。もっとこうしていたいと思えるくらい、愛おしい時間だったんだ。それと懐かしくも感じた。
まるで自分の親にそうされている様な……上手くは言えないが、ともかくそう感じたんだ。別に東横が俺の親の様だって言ってるわけじゃねぇぜ? それは分かって欲しい。
まぁそれはさておきとして、そのまま東横に抱きついているのも良かったんだが……今日はそのために東横を招いたわけじゃなくて、明日麻雀部にサプライズをするために手伝いに来てもらったんだ。だからそこからは東横と一緒にケーキとか作ったり、他のお菓子を作ったりした。
正直……あのまま抱きついて時間を過ごすというのは、俺としてはありだった。だが……
(途中から気付いてまってたんだが……抱きついていた時に俺の顔に当たるあの柔らかい感触……)
「星条くん、こっちは星条くんの言った通りにやっておいたっすよ! 後は待つだけだし、洗い物も殆ど終わったっす。だからぁ……」
ダキッ
東横が俺の左腕に抱きついて来た。そしてまたこの柔らかいっ⁉︎
「ふふふ、星条くんのその照れた顔……可愛いっすよねぇ♡ またさっきみたいに星条くんを抱きしめたいっす」
……今日はなすがままにされても良いかと正直……正直に思った。
そして翌日の放課後……
「ここが麻雀部の部室か……」
「いよいよっすね」
「あぁ、楽しみだぜ。これからの学校生活……どう変わって見えるのかな」
「お姉ちゃんは、星条くんと毎日こうして話しているだけで満足っすよ?」
「……さて行くか」
「ちょっ⁉︎ お姉ちゃんの事無視しないで欲しいっす‼︎」
そんないつもの……俺としてはいつもの様に、隣の東横とそんな会話をしながら麻雀部の扉をくぐった。
「ようやく……ようやく来てくれたね」
「ワハハ、待っていたよ。joestarくん」
「な、なんだか想像していた人とは違う雰囲気はしますけど、よろしくお願いします!」
出迎えてくれたのはその3人で、薄紫色のロングヘアーでどことなく大人びた人と、赤いショートヘアーで失礼ながら何も考えていない様な顔の人、そして髪を後ろでポニーテールでまとめた普通そうな人だった。
「入学初日のオンラインからお世話になっています。私はハンドルネーム【joestar】こと、星条承悟です。入部した目的は、私……いや、俺自身が楽しく学校生活を送ることと、先輩方を全国に導くためです‼︎ よろしくお願いします‼︎」
「そして私は【guest】の東横桃子と言うっす。先輩方よろしくお願いしますっす」
「あぁ、よろしく星条くん。私達は君を歓迎しよう!」
……ん? ありぃ? なんかおかしくね?
(って……まさか東横の事が見えてない⁉︎)
急いで俺はある事をして東横を先輩方に認知させた。案の定先輩方は驚いていたが……
「ふふ、先輩方にも見えてない事はこれで分かったっすね。オンラインでは結構点数は取られてはいたっすけど、実際に麻雀したらどうなるのか楽しみっすね」
「え、えぇっと……君は?」
「さっきも自己紹介はしたっすけど、私の事を認知できていなかったみたいっすからもう一度するっすね」
こうして東横も自己紹介は終わって、鶴賀学園の麻雀部は5人になった。
to be continue →
−おまけ−
オンラインでの対局時、ジョジョがロンやツモで和了る場面
ジョセフvsシーザー
「お前はこの女の子に勝つ事すらできない!」
「ケッ! ならテメェはこの鳩にすら勝てねぇよ‼︎」
結果……ジョジョが女の子に首を絞められて息が不安定になるも、波紋を纏った鳩で金髪波紋使いシーザーと相討ちになる。
ジョセフvsエシディシ
「孫子ってのを知ってるかぁ? 俺は勉強嫌いだがエリナおばあちゃんの歴史は好きでよ! だからこの戦いで孫子の兵法を活用するぜ‼︎」
「孫子かぁ……懐かしい名前だな。それに俺は孫子とも実際に会っているし、そしてこの言葉をお前に贈ろう。戦う前から既に結果は見えているとなぁ‼︎」
結果……エシディシはジョセフのロープマジックにより破れる。
ジョセフvsワムウ
「あれから随分と修行した様だな……この1ヶ月を待った甲斐があったものだ」
「ケッ! そうやって余裕ぶっかますのも今の内だぜ‼︎」
結果……辛くもジョセフは勝利したが、破れたワムウに敬意を評して敬礼する。
ジョセフvsカーズ
「カーズゥ! 貴様ぁ‼︎」
「フハハハッ! 勝てばよかろうなのだぁ‼︎」
結果……カーズは最終的に究極生物となるも、ジョセフと火山に岩ごと押し上げられる。カーズはそこから脱出を図るが、後から来た小石などによって大気圏外に押し上げられる。ジョセフは押し上げられた岩とともに海水面に落下……九死に一生を得る。
そしてカーズは、空気操作で地球に戻ろうとするが、宇宙によって冷やされ、挙げ句の果てに鉱物と生物の中間の存在となる。それからカーズは生命が存在する様な惑星に行ける事はなく、そして死ぬこともできないので……カーズは考えるのをやめた。