咲の世界にジョセフのようなキャラクターをオリ主として登場させてみた 作:橆諳髃
……あり過ぎました。
「まぁでもそんなのいつもの事だし? 一応見てやろうじゃあねぇか。んじゃあ、スタートだぜ!」
やぁ皆! 俺の名前はジョルノゴ・ジョースター! 先週行われた麻雀世界大会で4連覇を成し遂げてきたところだぜ‼︎
はぁ? お前は誰だってぇ? おいおい……まさかこの物語でこんな話し方する奴他にいねぇだろ? 俺だよ俺! あぁ⁉︎ 分からねぇってぇ⁉︎ 逆に今時そんなの通用しないってぇ⁉︎
……あぁもう分かったよ。最初からちゃんと名前を言えっつってんだろ? はいはい、鶴賀学園1年の星条承悟で〜す。この前麻雀世界大会でジョルノゴ・ジョースターとして参加して4連覇してきました〜。
……これで良いんだろ? あぁ⁉︎ もっとやる気出せってぇ? ……もぅいいだろ。
まぁそんな事はさておきだ……最近東横の調子がおかしい。いつもなら俺にべったりとしてくるはずなのに、俺が大会から帰ってきた時からその回数が嘘のように減った。まるで何かを躊躇っているかの様な感じがした。
それにあの日から自分の事を姉と呼んでいたのに、何故かこれも私と元に戻っていた。
会話はいつも通りしてはいるはずなんだが……調子が狂う。この前の練習試合では、皆それぞれの戦績を収めてるって聞いてるし、悪いところはどこも無かったとも聞いている。
それ故に……気になって仕方がねぇ。だが、無理矢理聞くのも違う。だから俺は、東横が言うまで待つつもりだ。それがいつになるか分からねぇが……
(まぁ耐え切れなくなったら聞くかもしれないが……)
こんな事を考えながら、日常を送っていた。どこか満足できないと思いながらもな……
(それに、何故か東横は今週の1日だけだが部活を休んでるし……)
「いや……おかしいと言ったら、他の先輩方も何故か1日だけ休んでいた様な……」
まぁなんかの偶然だろうな。
そして金曜日も終わって、土曜日になった。この日は大事な用がある。
それは……
『いよいよ……いよいよこの日がやってキタァ‼︎ 麻雀世界大会がアメリカで行われて1週間後のまさに今日! ここ長野で初の試みが行われようとしています!』
なんか司会のやつ……スゲェテンション高いんだが……
『今回の大会は世界麻雀協会が主催したものではなく、ジョースター選手自らが主催したものであり、また世界的に見ても世界トップ選手が開くのは初めての試みです。そんな初の試みの中! 日本の長野で開かれるとは、私達日本の麻雀ファンにとってはとても嬉しい事です‼︎ では早速ですがジョースターさんにインタビューして見ましょう‼︎』
(えっ⁉︎ まさかの最初にこっちにふられんのかよ⁉︎)
『えぇ……では早速なのですが、今回何故ジョースターさんはこの地で開催しようと思ったのよでしょうか? ……あっ、に、日本語は大丈夫だったでしょうか?』
おい‼︎ そこ考えずに質問してきたのかよ‼︎ 全く……まぁ誤魔化せるけどな?
〈日本で開催する事は前々から計画していたので、日本語で質問されても大丈夫です。また、何故日本で開催するのかについては、昨今の日本から輩出される雀士の方々が強いということもあって……ですので、日本で麻雀している人と打ってみたいなという考えもありました。長野で開催する理由は、クジ引きで決めさせていただきました〉
『お、おお! そうだったんですか⁉︎ それにしても字も上手ですし、何より丁寧ですね。いつから日本語は学んでいたんですか?』
〈実は昔、日本で過ごしていた事もありまして……その為にある程度の日本語はその時に学びました。丁寧な所は、努力したからと答えておきます〉
『なるほど! そうだったんですね‼︎ まさかジョースターさんが日本で住んだことがあったのは驚きです! はてさて、掴み部分の質問はこれで終わりにするとしまして、ここからは今回行われる麻雀についてお話を聞かせていただきたいなと思います! ジョースターさん、今回の大会は年齢や学歴は一切関係ないとの事ですが、その中からジョースターさんを将来的にも超える人物が現れるかもしれないとは思っていますか?』
〈えぇ、そこは勿論思っています。あるいは、今日私を超える人も中にはいるとも考えています。ですがその前に、今回参加してくださった方と純粋に楽しみたいという気持ちが強いです。最後まで勝ったからどうという訳ではなく、今回は純粋に楽しんでほしいです〉
『ジョースターさん、コメントありがとうございます! それでは、試合開始の時刻も刻々と迫ってまいりました! 早速ではありますが、今回予選を勝ち抜いてきたから選手達の対戦表を発表致します‼︎』
大きなスクリーンに対戦表が出た。今回は元からある点数からのプラスが大きい順に評価していくという方式を取っている。このトーナメント……主催した俺も出る。まぁ負けるつもりはないし、でもさっき伝えたように楽しむ事を優先するがな?
んでスクリーンを見ていたんだが……
(はぁ⁉︎ 加治木先輩に蒲原先輩……それに津山先輩に妹尾先輩まで⁉︎ つぅことは……)
俺は無意識のうちか、もう1人の名前も探していた。最近は何故か余所余所しいと感じてしまう……あの子の名前を……
そして俺は見つけた……東横桃子の名前を……
選手は番号が振り分けられていて、それでどこの卓か支持される。まぁ、俺が鶴賀学園の麻雀部の人と当たるかは分からねぇが……まぁ自動的に振り分けられるからな。当たった時はいつも通りにやるさ。
そして試合は始まっ
ー試合は早くも最終戦へー
た……ってはやっ⁉︎ えっ⁉︎ いつの間にこんなに進んだよ⁉︎ おいさくsy『さぁ! この大会もいよいよ終局になってまいりました‼︎ ジョースターさん、今のお気持ちはどうですか?』し、司会者がここで俺に質問をふるだと⁉︎ ……おのれ作者めぇ……
とりあえず司会の質問には答えよう……
〈私もここまで参加者の皆さんとは戦ってまいりましたが、プロアマ問はず個性が抜きん出ている方も大勢いた様に感じます。その個性をこれからも磨いていって欲しいです〉
『はい、ありがとうございました‼︎ ではここで、最終決戦に進出する選手を発表致します‼︎』
そしてスクリーンに選手の名前が表示された。今回は……まぁ俺もいつのまにか試合に参加していた様で(何故か試合が始まったかと思ったら最終戦になっていたため……)俺の名前が呼ばれる。
まぁ? 主催者も大会に混じるってほとんどない様だから違和感がある。んでも、だからこその試みな訳だが……
そして1人また1人と紹介された。その2人はどっちとも男で、少しヤが付いてしまいそうな雰囲気はあった。まぁ雰囲気だけな? そして最後の1人は……
『最後の1人は……なんと高校生! また試合の時は、相手は何故かその選手に振り込んでしまうという謎現象を引き起こした今大会のダークホース! 鶴賀学園1年! 東横桃子‼︎』
……ここまで勝ち残ってきたんだな……。あの大会以来、素っ気ない態度されて悩んでいた。でもこの場で……この場でなら、それを知ることもできるかもしれない。これはただの勘だ。
それに俺の正体も東横には知らせてない……ましてや誰にも分かってないだろう……
(でも俺は……いつも通りの麻雀をして……この大会に参加してくれた東横を楽しませてやる!)
もう大会を開いた主旨とは随分離れた感じはする。だが俺はこれでいいと思う。なにせ試みだ。ダメだったらまた考え直したら良いだけだ。だから……
「この試合……全力で楽しんでやるぜ」
誰にも聞こえない口調でそう呟き、俺は卓に着いた。
side 東横
いよいよこの大会もここまで来たっす。最初はただ……あの人が星条くんかを確かめるものだった。でもやっているうちに楽しくて……そうしたらいつのまにか相手が勝手に私に振り込んでくれたり、相手から見逃しもされた。いつも麻雀部で出てくるその能力が出ていたっす。
こんな初対面の人達の前だと、緊張して能力が出るまでに時間がかかるはずだったんすけど……あの人と打ちたいと思った影響か、試合が始まってすぐに能力が発動していたっす。私と打った人達は、私に振り込むたびに驚いていた。
その結果として、決勝まで登ったっす。そこには、予選で打ったことのない男の人2人と……
(この人が……ジョースターさん……)
テレビ越しでは感じられない迫力が感じられたっす。でも……
(それと同時に……落ち着いている私がいる……)
これは……星条くんと打ってる時と同じ感じ……
その感じを感じながらジョースターさんを目に映した。その時に、一瞬だけっすけど……星条くんがそこに立っている気がした。
でもずっと見ているわけにもいかなくて、ジョースターさんもこちらを見てきたからさっと目をそらしたっす。グラサンをしていたっすけど……私はこの体質だから人の視線にも少し敏感なところがあるっす。
今は多分、この場にいる人達に私の姿は見えていると思うっすけど、もう少し時間が経ったら見えなくなると思うっすね。
そして試合は始まったっす。最初は丸井さんという方で、席順は東から丸井さん、私、秋口さん、ジョースターさんとなったっす。
そして今は秋口さんの8巡目で、索子の2を切ってリーチしてきた。秋口さんの捨て牌率を見ると、見るからに索子が多かった。でも所々に出してない部分もあったので、そこも注意しながら打つ。
次はジョースターさんの番で、山から牌を取る。そして迷うそぶりを見せず、それを加えて手牌から牌を捨てた。どうやらそれは安牌の様っすね。丁度いらない牌があるので、次はそれを捨てることにするっす。
それから何巡目かで丸井さんが秋口さんに振り込んだ。安い手ではあったっすけど、親が私に流れてきた。そしてここからは……
(ここからは……ステルスモモの独壇場っすよ!)
丸井さんと秋口さんには、この状態になった私を認識することはもうできないと思うっすけど……問題は……
(ジョースターさんがもし、星条くんと同じくこの状態の私を認識する事が可能なら……)
少し複雑っすね……私を認識できる人が親や星条くん以外で普通に認識できるとなると……
そう考えると何故か悲しい。この私の能力は特別だと思っていた。高校生になるまで、私を認識できる人はいなかった。親でさえ……私の事を認識しづらくなった。
そんな中……星条くんと出逢った。私の事を認識できる人に……それから私の日常は変わった。親とも昔の様に楽しく接する事ができた。そして私の隣には……いつもとは言わないけど星条くんがいた。星条くんといると……いつも楽しくて嬉しくて……そして……
(あっ……私……星条くんの事が好きなんだ……)
今気付いた……私は出逢った時から星条くんのあの笑顔に救われて、そして接しているうちに好きになっていったんだ。だから、星条くんに会えなかったあの日も寂しかったんだと思う。
(でも結局はこれも私よがりで依存になるのかな……)
だけど今はそれを考える前に、この大会を楽しもう。そして……ジョースターさんが星条くんなのかどうなのかを確かめるっす! そのために……
「ロン! 8000っす!」
「ツモ! 3900オール!」
「ロン! 5800っす‼︎」
この試合……全力で楽しむっすよぉ‼︎
そして私の4本場になろうとした時……
「イカサマだ!」
そんな声が会場に響いた。それを発したのは秋口さんだった。
「さっきからリーチかけてる様だけど、こっちはそんな宣言全く聞こえてないんだよ!」
「そ、そんな……私はちゃんと!」
「嘘をつくな! なら丸井さんにも聞いてみようじゃねぇか! 丸井さん! あんたにはこの子のリーチ宣言が聞こえたか⁉︎」
「えっ? そ、そうですね……僕にも聞こえてなかったんだけど……」
「ほら見ろ! 丸井さんにも聞こえてねぇみたいじゃないか! この卓で2人も聞こえないんだったら、そんなのイカサマに違いない!」
秋口さんの視線が……私には怖く見えた。そして……会場で見ている人達も私に視線が集まって……それも怖く思えてきた。
怖い……怖い怖い怖い怖い怖い……
(助けて……)
私は……依存しているかもしれない……でもその時は……心の中で助けを求めるしかなかった。あの人に……太陽の様な笑顔を向けてくれるあの人に……
(助けて……星条くん……)
涙が私の頰を伝った時だった。
「……ねぇ」
(……えっ?)
その声は……私が今1番聞きたい人の声だった。でもどこから? 周りを見渡しても、それらしき人はいない。いや、そもそも星条くんは私よりも麻雀が好きで強い……なら、この大会に出ていてもおかしくないはず……なのにこの大会では見かけなかった。それにあのスクリーンにも映っていなかった。なら……どこから聞こえたんだろう?
「観客にだって聞こえてねぇはずだ! それがこの反応だろう⁉︎」
「……じゃねぇ」
(また……聞こえた……)
「こんな試合! ジョースターさんに恥ずかしいとは「ふざけんじゃねぇ‼︎」っ⁉︎」
「その子はさっきからリーチをかけていた時、ちゃんと宣言していたぞ。それは中継でも取られているはずだ。お前達に聞こえてないのは……ただ単にその子の声を聞こうとしてねぇからじゃねぇか?」
それを言ったのは、ジョースターさんだった。でも、そんな事よりも……
『じょ、ジョースター選手が喋ったぁ⁉︎』
いや違うっすよ‼︎ そんな事よりももっと驚く事があったっす……
「そんでテメェ……確か秋口って言ったか?」
「あっ……は、はい……そうですが……」
「テメェ……その子の事をイカサマと言ったよなぁ? ちゃんとリーチ宣言したその子にイカサマっつったよなぁ?」
「で、でも俺には全く聞こえては「つべこべ言ってんじゃねぇ! そんなこと言うんだったら、俺を含めた現役のプロや高校生で有名な人で強い奴らは皆そんなんばっかだぞ。その人達にもイカサマとテメェは言うのか?」い、いえ……そんな事は……」
「ほぅ……なら、現役でプロの人達や高校生で誰もが知っていら様な選手にはイカサマと言わず、この子にはイカサマと言うんだな? ルールに則ってちゃんと、そして楽しみながら打っているこの子には言うんだな?」
それを聞いていた秋口さんはとても震えていた。途轍もなく震えていて、さっきまでの態度は消えていた。
「それに……テメェはこの子を傷つけた。俺はそれが許せねぇ。だから……」
ジョースターさんがきていた服を脱ぎ去った。正確に言えば、上着を脱ぎ去っていたっすが……問題なのはそこじゃないっす。脱ぎ去ったその後……そこには……
「次の局……俺はテメェを飛ばしてやるよ‼︎」
秋口さんに対してハコ宣言をする星条くんがいたっす!
side out
俺は……東横がイカサマと言われるのが我慢ならなかった。彼女が傷付いてしまうのが我慢ならなかった。
だから俺は、この場で正体を明かした。4年間……誰もがずっと俺の素性を知らないでいた。頭には……マナー違反ではあるが帽子を付けていた。そしてグラサンもかけて、口はつぐんで喋らない様にしていた。これは、俺をプロデュースしている人に対してもその態度を取っていた。
俺がいくら非難されても馬鹿にされても……怒るなんて事はしなかった。それで自分の素性がバレるのが怖かったからじゃない。ただ起こる理由が無かったからだ。
俺が非難されるのは……それを言う人達にとってはそう見えただろうから。俺が馬鹿にされるのは……この格好や態度が非常識に見えただろうから……とかそんな風に考えていた。
だが俺は……我慢ならなかった。俺以外の……しかも純粋に麻雀を打って楽しんでいる彼女に対してイカサマと言われたのが我慢ならなかった。そして……東横が傷つくのが我慢ならなかった。
だから俺は……今この場で……テレビでも生放送されているであろうこの場で姿を晒した。
こちとら、この姿を隠していたのは……メディア関連が面倒臭かったからだ。嗅ぎ回られるのは好きじゃないし……でも俺は……それよりも目の前で、俺にとっての大切な人が傷つく方がよっぽど見たくなかった。
それに、東横が助けを求めている気がしたんだ。だから、俺がここにいるって安心させてやらねぇとな? 後は……東横をイカサマ呼ばわりしたあの秋口って奴を叩きのめすだけだ!
「さぁ……続きをやろうか? それで最初に言っとく……俺が上がる時は、あんたが箱になる時だ」
その言葉でこの場は不穏な空気になる事は分かったが……いまの俺にそんな事は関係ねぇ! ただ、東横を侮辱した奴を叩きのめす事しか考えてはいなかった。
そして東横が親の2局4本場が始まった。自動卓から牌がせり上がってくる。
そんで俺の手牌……萬子索子筒子字牌がバランス良く揃っていた。ただ……これは九種九牌でこの場を流すこともできる。だが俺はそんな事はしない。何故なら……これは俺が望んだ手だからだ。
そして俺の番……俺が1番初めにこの牌を加えるか加えないかで俺の作る役は決まる。
それを引いた承悟の空気が変わった。少しだが、承悟の周りが光った気がした。しかしそれは、この場にいる殆どの人が気付いてはいない。ただ……東横だけはそれに薄っすらと気付いていた。あの……最初の日に承悟に出逢った時の笑顔と一緒の輝きだと……
to be continue →
「……これどうなん? 正直この終わり方……不満かわなくねぇか?」
……すみません。
「そもそも……ちょっとこの試み無理があったんじゃね? 確かに主人公をカッコ良く見せようってのは分かるけどさ? でもこれは……ずさんじゃね?」
……正直者書いていると行き詰まりました。ですがそのまま終わるのは……私としても嫌だったので、無理矢理にでもと……
「……はぁ〜。まぁ作者の気持ちも分かるわぁなぁ……多分お前以外にもこういう事にぶち当たる奴はいるだろうな。でもこれまだこの大会終わってねぇだろ? なら最後まで書けよ?」
それは勿論です。
「よし! ちゃんと約束したからな‼︎ 読者の皆も、なんか変な展開になりすぎてついて行けねぇかもしれねぇが、作者は一応この作品で色んなの妄想してるからよ! だからそれが気になるんだったら、また見に来てくれよな‼︎」