咲の世界にジョセフのようなキャラクターをオリ主として登場させてみた 作:橆諳髃
なんか中々書けなくてですね……
「まぁいいや。とりあえず久々に始めようぜ?」
俺の目の前で……東横がイカサマ呼ばわりされた。
東
俺の目の前で……東横が傷ついた。
白
東横が俺に助けを求めている様な気がした。
中
そして俺は……目の前で東横がそんな悲しそうで辛そうな表情をしているのが……
中
許せなかった。
筒子1
だから俺は……
萬子9
(俺は東横を傷つけた奴を許さねぇ……絶対にだ‼︎)
索子9
俺がこれを引いて手牌からいらない牌を捨てた後、懐からバンダナを取り出しておでこに括り付ける。それを見ていた他の卓の連中もその動作に緊張を露わにしていた。にしても……
(この感覚……あの時以来だ。何もわからず純粋に打っていた……あの子供時代の時と)
役なんて正直分からなかった。ただ……同じ奴とかを揃えればそれで良いって思いながら打ってた。その子供時代の感覚が蘇るかの様に……今の俺は、秋口って奴をぶちのめすと思うと同時に楽しいと思える。
(俺の手牌は揃った。後は待つだけだ)
星条は静かに待つ……相手が牌をきるのを……
side 東横
星条くんの正面に座っていた。その場で真剣な表情で打つ星条くんの姿に……私は魅力された。確かにいつも真剣には打っていると思うっす。
でも今回は……いつもと同じ様に真剣に打っている感じはするのに、彼の顔を見ると笑っていた。それも、私が初めて会った時と同じ様な太陽の様な輝きを持つ笑みだった。いつもの様な悪巧みをする笑みじゃない。
そんな顔を見てしまったら……見てしまったから……
トクン……
「んっ……」
つい声が漏れてしまった。他の人にはかろうじて聞こえてはないと思うっすけど……
(か、身体が熱い……)
今の星条くんを見ると……何故かはわからないけど身体が熱い。できれば身悶えたいっすけど……ここでは我慢する。他の人には見えてはいないと思うっすけど……カメラの方には写ってると思うっす。それに……
(正面の星条くんにも……見られてると思うし……)
星条くんに見られること自体……嫌じゃない。ただ……身悶える姿の私を見られたくない……今はそう思ってしまう。
でもそれと同時に、今の笑みを浮かべた彼を見ると元気になってくる。さっきまでの嫌な気持ちが段々無くなって、明るい気持ちになった。だからか分からないっすけど……牌を切る時がとても軽い。それで……今打っているこの瞬間がとても楽しい!
(これも……星条くんの笑顔の影響っすかね?)
本当に……彼には助けられてばかりだ。彼がいたから、私は高校生活は毎日が楽しいし退屈じゃない。それに、こんなに人が多い場にも出ることができた。
そして、今私は目の前で彼と……星条くんと一緒に打ってる。いつもの様に……楽しいと思いながら打つことができている。
星条くんはさっき、次で終わらせると言っていた。その発言は、私のために言ってくれたこと自体とても嬉しい。でも……
(私は……この楽しい時間を終わらせたくない‼︎ だから‼︎)
「リーチ‼︎」
私は……もっと貴方と打っていたい‼︎
side out
東横がリーチをかける。他の奴には見えてないかもしれない。だが俺はしっかり見えている。東横がさっきの様な不安な顔じゃなくて、笑った顔でいつもの様に打っている事を……
それでここに来てリーチをかけて来た。でかい手なのは間違い無い。でも俺も……ここまで来て引くわけがない‼︎
東横が捨てた牌を見てみると、どの牌も満遍なく捨てられていて分からない。だが……
(粗方の予想はついた。多分東横が待っている牌は……)
俺の予想が正しければ……
承悟がそう思っていた矢先……承悟の次にツモを切る秋口が山から1つ牌を取る。しかしその取った牌が悪かったのか顔をしかめる。そしてそのまま手牌に加えず捨て牌にした。その瞬間……
「「ロン‼︎」」
その場に2人の声がその場に響いた。1人はリーチをかけていた東横だった。秋口が捨てた牌は筒子の9……その捨て牌で出来た東横の役は……
「リーチ、一発、清一色……倍満で16000っす」
「な……なっ⁉︎」
『おおっと⁉︎ 東横選手のロンが決まったぁ‼︎筒子のみの清一色! 鮮やかな手並み‼︎ そしてもう1人ロンした人は……』
「俺だぜ」
承悟は自分の手牌の両側を持って前に倒した。その結果は……
「国士無双……32000点だ」
『こ、国士無双だぁっ‼︎ なんと今大会初の役満だー‼︎』
全く……司会者のテンションが下がる気配がない……こっちが脱帽するくらいだ。それで……ここで点数計算してみようか。
秋口って奴は……まぁそこまで点数はないだろうな。あんなにばかすか取られたんだ。その証拠に意気消沈してやがるし……
まぁ? 自業自得だ。東横をイカサマ呼ばわりしたんだ。これぐらいで済んだ事をありがたく思って欲しいくらいだ。
丸井って奴の方は……特に何もしてねぇしお咎めは無しだ。でもロンする時は普通にロンさせてもらうがな? それよりも……
(東横……なんて楽しそうに打ってやがるんだ)
確かこれで東横が親の4本場だったか……8本場まで行くと強制でその親が勝つってルールがあったと思うが……
(それで勝ち越されるのもこっちとしちゃあ面白くねぇな……楽しく打ってくれるのは何よりだが、こちとらプライドは持ってる。早々に親を流させてもらうぜ?)
4本場が始まった俺の手牌……これって本当に機械がランダムで配ったのか? 何せ白・撥・中が2つずつ揃ってやがるし……まぁここはあまりでかい手を狙わずに親を流すか。まぁ小三元にはするが?
結果的に俺は10巡目に行かないくらいで小三元で上がった。4巡目ではもう白と撥が3つ揃っちまったからな……だから後は適当にした。そこでドラも2つのって子の6飜……跳満の12000を掻っ攫う。因みに東横からだがな?
本人の顔を見ればとても悔しそうにしていたが……それでも戦意喪失はしちゃいなかった。いやぁ……本当に今が面白い!
(ただ……昔から家族とこんな風に打ちたかったっていうのは……我儘な事かな……)
一瞬そんな事を思いながら、今を全力で楽しむために俺は丸井の親を安手で流した。
そして俺の親……俺の手牌は索子中心だ。って……これは……
(俺はもう何で和了るか決まったぜ……さて、東横はどうする?)
いつものような悪巧みの笑顔を浮かべながら承悟は東横を見た。東横は承悟の視線に気付いたようで、臨むところだと言った意味合いで視線を返した。
それから場は進んでいった。承悟は索子以外を捨てながらもう1つある牌を待ち、東横は東横で全ての種類を満遍なく捨てて行く。しかしながら傾向としては真ん中の牌が多かった。そんな時……
(げっ……これは中々に危ない牌だぜ……)
承悟が手にしたのは筒子の9……その牌は、未だに捨て牌の場には無かった。
(えぇい! ままよ‼︎)
承悟は筒子の9を捨てた。それを見計らってか……
「ポン!」
東横がそれでポンをした。そして捨てたのは撥だった。
(……東横の奴分かってやがるな)
俺の手元には……撥は1つだけ。後もう1つ来てくれればなぁ……と思ってた時
「ろ、ロンです! 四暗刻の役満で32000です‼︎」
丸井って奴がその撥で四暗刻を決めた。それで俺の親も流れてそのまま試合は終了……会場は拍手に包まれたが、俺は何とも打ち足りなかった。
(でも……東横な様子がいつもの様に戻ってよかったぜ)
終わった後はその事ばかり考えていて、その後司会者に何を問われて何を答えたか覚えては無い。その状態で楽屋に戻ったんだが……不意にドアがノックされた。それに応えると、スタッフさんが入って来て、俺にお客さんですと言ってきた。誰だろうかと思ってたら……
「ほ、星条くん……」
「東横……」
俺としては全くの予想外だった。まさか東横が俺のところに来るとは……だってここ高校じゃねぇしさ? でも何の用なんだろうな? 世間話……? でも別に構いやしねぇが……
「星条くん……その……私が来て迷惑じゃあ……無いっすかね?」
……ん? なんだって?
「と、東横? そのぉ……なんだ。確かにいきなり来られて驚いているのもあるんだがな……そのせいかさっきなんて言ったのかよく分からなかったんだ。だから……もう1回言ってくれないか?」
「わ、私が来て……その……星条くんは迷惑じゃ無いっすか?」
「は? 迷惑な訳ねぇだろ? なんだいきなり?」
「その……私のせいで、星条くんにさっきの大会で迷惑かけてしまったっすし、それに……私星条くんの事考えずにいつも自分勝手に振舞ってたかなって……」
そう語っていた東横は……泣きそうな顔をしていた。俺はまた、いつのまにか東横に辛い思いをさせてしまっていたようだ。だけど理由が分からない……情けない話、今回は思い当たる節が無い。
(いや……ただ俺が見落としているだけかもしれねぇ)
でも、考えても考えても分からねぇ……俺は一体東横に何しちまったんだ?
(ただ……様子がおかしくなったのは今週からだよな? とすると、何かあったのは先週の金曜日から今週の日曜日にかけての3日間の間? 俺がアメリカに行ってる間に何かあったって事になる……)
「東横……良かったらで良い。そう言ってしまう訳を話して欲しい」
「……私、星条くんがアメリカに行ってから、ずっと寂しかったっす」
「授業中も全く手が入らなくて……練習試合の時はいつもの様な調子でいけたのに、その後は全く違って……それで何でなのか考えたっす。そしたらっすね……」
「私……星条くんが傍にいないとダメだって……星条くんが私の隣にいないのが寂しいって……そう考えついてしまったんっすよ」
「そこからまた深く考えた。そう思ってしまったのは何故だろうって? それで分かったんっすよ。私は……」
「私は……星条承悟くん……貴方の事が好きだって……大好きだって」
そう……だったのか。東横は……俺の事が好きだったのか。しかも友人ではなく異性として……
「でも……それと同時にこうも思った。相手の事が好きなら……相手の事も深く考えなくちゃって。それで私は……星条くんに依存してるんじゃ無いかって思った」
「依存?」
「そうっすよ……そう考えたら、いつも星条くんに対して姉の様に接している私が気持ち悪い存在に思えたんすよ」
……だから最近、妙に様子がおかしかったのかよ……
「そう思ったから私……星条くんに聞きたい。私は……星条くんにとって迷惑じゃ無いっすかね? 私……」
さっきの試合とは違って……いや、心の中では不安だったんだろう。それに……俺は気付けなかった。だからそれについては、俺は東横に謝りたい。でも……それよりも前に東横に言いたい事がある!
「この……」
「……?」
「このっ……馬鹿野郎‼︎」
「っ⁉︎ ほ……しじょうくん?」
俺は……初めて女の子に馬鹿野郎って言った。女の子に対して汚い言葉は……出来る限り使わない様にしていたんだけどな。だけど、今回は使わざるを得ない。いや……使わないと俺の想いが届かないと思ったんだ。
この……今俺の身体の中を巡り巡ってるこの熱い想いを……東横に知って欲しい。分かって欲しい。そんで俺も言ってやるんだ‼︎ ……まぁ抱きしめてしまったのは勢いだけどな?
「俺が……俺がいつ東横の事を迷惑っつったよ⁉︎ 迷惑だったならこちとら最初から相手してねぇんだよ! 俺はな? 俺は……お前がいつも一緒にいてくれて助かってんだよ」
「私が……一緒にいて?」
「そうだよ! 他の誰でも無い! 東横、お前がいつも傍で笑ってくれるから……俺はいつも孤独じゃあねぇんだよ。昔みたいによ……誰もいない寂しい所で泣く事なんてもうない! その後悲嘆に暮れることもない‼︎ 俺は……東横に救われてんだよ」
「……本当に?」
「当然だろうが……! だから……東横が俺の事を好いているって言われて嬉しいんだよ。んで……俺も東横……お前の事が好きだ。だから、俺にどんだけ依存したって構わねぇ! というかいつもの振る舞いが依存に入るのかって思うほどだぜ? それに俺……東横なあの姉キャラな……気に入ってんだ。だから……毎日よ……あぁ振舞ってくれねぇと……困る。だから……だからよ……自分の事迷惑だなんて……もう言うんじゃねぇぞ……?」
「うん……うん! 私……ううん……お姉ちゃんはもう、そんなこと言わないっすよ。そしてこれからも……星条くんの事好きでい続けるから」
その日、星条と東横は恋人同士となる。
あぁ……あぁ……やっと書けた……しかも久々に!
「ウルセェよ作者‼︎ それに最後のあれ……な、ななななんだよ⁉︎」
(´・ω・`)
「えっ? なんだよその顔⁉︎ なに見て分からないのって顔してんだよ⁉︎」
だって事実でしょ?
「こいつムカつく……」
「まぁまぁ星条くん! それはさておきとして、私達……やっと恋人になれたっすね‼︎」
「あ、あぁ……それはそうなんだがな……」
「もしかして……お姉ちゃんとは……いや?」(ウルウル)
「ばっ……馬鹿言うなよな⁉︎ そ、そんなん……嫌な訳ねぇじゃねぇか! 寧ろ好きだよ‼︎」
「ならいいと思うっす。さて! 次回は、なんと今回恋人同士になった私と星条くんが大人の階段登っちゃうっすよぉ〜! 皆さん乞うご期待っす!」
「しません! そんな事したら話変わるから‼︎ というよりタグも変わっちまうから‼︎ ま、まぁ次回も見てくれよな?」