咲の世界にジョセフのようなキャラクターをオリ主として登場させてみた 作:橆諳髃
なんか今日は少し調子がいいみたいで……それで前々から書きたいと思ってた場面だから早めに書き上げました。
「へぇ〜……まぁどんなもんかは見てからのお楽しみだな! そんじゃ、1話の開始だぜ‼︎」
OP:BLOODY STREAM
1話 太陽のような笑顔の人
side ???
私は……小さい頃からとても影が薄くて、相手の事を呼んでもなかなか気付いてもらえなかった。そして、遂には目の前で歌ったり踊ったりしなければ相手に気付いてもらえなくなった。
そして私の事を産んでくれた両親にまで認知されにくくなってしまって、コミュニケーションも無くなってしまった。人は必要な事と不必要な事を天秤に掛けて、不必要な物は切り捨てるという事をする。
そして私も、いつの日からかコミュニケーションは捨てた。それは家族との間でも例外ではない。
そして今日は、春真っ盛りで満開の桜が、高校に新入生として入って来た私達を出迎えてくれたっす。入学式の日が桜で満開なのは、正直言って嬉しいっす。でも……
(それでも私の事に気付いてくれる人なんて……この世界にはいない)
体育館で入学式があった後、クラスが振り分けられている紙を見た。私は1年A組で、その教室に入った後は自分の名前が書かれた机に向かう。
名前は認知されているのに、“私”という存在は認知されない……
(でもこれもいつも通りっす。期待なんてハナからしてないっす)
そう頬杖をかいて窓を眺めていた時っす。
「えぇっと……俺の席は……おっ! あったあった! ここだな」
そんな声が耳に入って来たっす。その声を発した人物の足音が近づいてくる。そしてその足音は、私の丁度隣の席で止まった。どうやら私の隣の席らしいっすね。まぁそんなのどうでもいいっす。
「隣の席は……おっ! ラッキー‼︎ 女子じゃねぇか‼︎」
はいはい良かったっすね隣が女子で……私も女子なのに……
「なぁ、あんたの名前なんってんだ?」
早速女子に話しかけるとか、コミュニケーション能力凄いっすね。私は同性からも声かけられないのに……
「おいおい、聞いてんのか?」
はぁ……隣がうるさいっす。これは席運がなかったっすね。それよりも隣の女子、早くその人に返事してほしいっす。
「なぁ!」
羨ましい……こんなに声をかけてくれてるのに……何で答えないっすか?
「なぁって!」
「……えっ?」
その時、私の肩が誰かにトントンってリズムよく叩かれたっす。気のせいだと思って無視したら、またトントンってされたっす。
(わ、私の事を認識しているっすか⁉︎)
9割恐る恐る、でも1割は期待して叩かれた肩の方を向いたっす。すると……
「よぉ! やっと気付いてくれたんだなぁ。俺初っ端から女の子に嫌われたと思って落ち込むところだったぜ!」
そんな事を言いながらその人の顔は笑っていた。その笑っている顔がまるで……辺りが真っ暗でも一瞬で照らせるような、そんな優しい光を持った太陽に見えたっす。そう思ったと同時に……
「そんじゃ自己紹介な! 俺は星条承悟ってんだ! 好きなように呼んでくれ‼︎」
「わ、私は東横……東横桃子っていうっす!」
(この人の顔を……もっと見ていたいっす!)
そんな感情が、いつの間にか私の心に芽生えていたっす。
side out
よぉ皆! 元気でやってたか⁉︎ そうか、それなら良かった‼︎
ん? 何でお前はあんなことあったのに平気そうな顔してるかだって?
……確かに最初のうちは辛かったよ。いきなり俺の目の前から家族がいなくなるとか……もしかしたら前世の親もこんな気持ちだったんだろうな。多分俺が小さい頃に、俺がいなくても幸せに暮らしてほしいって思ったから、それに対して多分バチが当たったんだろうな。
今はそんな風に思ってる。別に独り暮らしが苦って訳じゃねぇよ? 何たって俺……元大学生Aだぜ? そうそう、某有名企業のap◯leの頭文字な!
そんな事はさておきだ! 独り暮らしを元からやってた俺が、今更身体が小さくなったくらいで苦になるわけないだろ!
(そんでも……心にポッカリと穴は空いちまったがな……)
家には、未だに麻雀の自動卓がある。今の俺の現状を作った原因……元は俺なんだが、それでもこの卓には俺の幸せだった思い出が詰まってる。だから、捨てれない……いや、捨てれるわけがねぇんだ!
でも結局1人しかいない家で1人で打つのは退屈だ。だから小学生高学年になった頃から、自宅にパソコンを設置した。そんでもって、ネットワークで対戦できる麻雀をし始めたんだ。
そんでこれがまぁ面白くてハマっちまった! 心の穴はそれで塞ぐ事はできなくても、それでも楽しいと思える場だ。それに中には強い奴もいるしな! 打ってて面白い。
そんなこんなで日が過ぎて、今日は高校の入学式だ。高校の名前は鶴賀学園って所で、ここ3、4年前から共学化した。なんでも過疎化が進んで、共学化しないとやってられないって事らしいぜ?
そんで校長の長い話が終わって振り分けられてる教室に着き、そこめ自分の机を確認する。そこまでいって席につき……
「隣の席は……」
不意に隣の席を確認した時だ。確認した限り、女子の制服だった。そんで気も緩んでいたためか……
「おっ! ラッキー! 女子じゃねぇか‼︎」
隣の席に聞こえるぐらいの声で言っちまった。絶対に聞かれてるし、これで俺の事嫌いになっちまったかなぁ……いや、でも取り敢えず自己紹介はしときたい‼︎ だから俺は隣の女の子に名前を尋ねたんだ。でも反応なし。諦めずにまた声をかける。またもや同じ無反応……今度は強めに呼びかけて見る……結果惨敗……。
嫌われちまったかなぁ……と本当に思いながらも、最後の手段として相手の肩を叩いてみる。これで反応が無かったら試合する前に不正がバレて失格……てな感じかな。
でも反応して欲しいと一縷の望みを持ってその子の肩を優しく叩いた。すると、ビクって反応したんだ。まるで怯えている小動物が、背後から何者かに触れられたように……
まぁともかく気付いてくれそうだったんで、俺はまた肩を優しく叩いた。すると、女の子の方もやっとだが、俺の方にゆっくりと顔を向けてくれたんだ。
(よし! ファーストコンタクトはなんとかなったな! いやぁ……入学初日から女の子に嫌われるってのは……なかなか堪えるからな。それも隣だし……)
だが、どこか妙に感じた。なんでそう感じたかっつったら、相手の目が見開いていたからだ。まるで何かに驚いてるかのように……
(ただ目を見てるだけだが……なんでこんなに驚いているんだ? 知り合いって訳でもないし、俺の記憶の中にもいない)
まぁそれを考えるのは後回しにして……
「よぉ! やっと気付いてくれたんだなぁ。俺初っ端から女の子に嫌われたと思って落ち込む所だったぜ!」
今は自己紹介だな。……怒ってないと良いんだが……
「そんじゃ自己紹介な! 俺は星条承悟ってんだ! 好きなようにに呼んでくれ‼︎」
「わ、私は東横……東横桃子っていうっす!」
それでその女の子は、やっと返事を返してくれたんだ。それも俺の予想以上の元気で明るい声ととびきりの笑顔で……
まぁそんな顔を見ちまったから……
「……すげぇ別嬪さんだ」
「べっ⁉︎」
またつい口から言葉が出ちまった。そのせいか東横の顔が赤くなってる。
(これは怒らせちまったか? いや、なんとか誤魔化さないと‼︎)
「いやぁ……横から見たら髪で顔が隠れてて……そんでやっと振り向いて返事をしてくれたと思ったら、東横の顔がが凄く綺麗で可愛かったから……つい口で言っちまって……」
「き、ききききれ⁉︎ か、かかかわっ⁉︎」
俺が言った発言で、ますます東横の顔が赤くなっていった。耳まで最終的に赤くなって、今にでも顔から蒸気が出そうな、そんな雰囲気だった。って……
(これってさっきと何も変わってねぇじゃねぇかぁ⁉︎ 寧ろ詳細に言っちまってるし⁉︎)
頭の中でどうしようと慌てふためいている時、不意に俺の手が誰かの両手で握られていた。柔らかくてスベスベとしたその手は……東横の手だった。
「私……私そんな事言われたの! 星条くんが初めてっす‼︎ とても嬉しいっす‼︎」
あり? これって怒ってるんじゃなくて、逆に喜んでる?
とまぁそんなこんなで、俺の第2とも言える高校生活がスタートした訳なんだよな。
to be continue →
「んでもって1話終わった訳だな! よし! じゃあ今回登場してくれた人に出てもらおうか‼︎」
という事で東横さんお願いします!
「はい! 1年A組で、星条くんと隣の席の東横桃子です‼︎」
「てな訳で、今回は東横に来てもらったぞ! そんで質問したいことがあるんだが……」
「な、何っすか?」
「いやな? 今回……というよりこの物語始まったばかりだけどさ……なんで俺が呼びかけて目が合った時、あんなに驚いてたんだ?」
「そのことっすか? それはっすね……私が昔から影が薄くて、誰からも呼ばれなくなったのが原因っすね。だから星条くんが最初に私に呼びかけた時も、違う子に声をかけてたんだなって勘違いしてたっす」
「なるほどなぁ……そういうことだったのか。どうりで反応がない訳だな」
「それで……私の方からも星条くんに質問しても良いっすか?」
「ん? なんだ?」
「その……どうして星条くんは私の事を認識できたっすか? それも初対面なのに……」
「あぁそれかぁ? それはな……」
「そ、それは……」ゴクッ
「ズバリ! CMの後‼︎」
「なっ⁉︎ ここじゃあCMは流れないっすよぉ〜」
「ははは、悪い悪い! まっ、それも物語を進めていったら分かるんだろうぜ‼︎ だからそれまでお預けな?」
「うぅ〜……気になるっす……」
とまぁ、今回はここまでにします。読者の皆様が、また読んでくれる事を楽しみにしてます。それでは……
「「またな‼︎/またっす‼︎」」