色々はっちゃけてるのでキャラ崩壊とかが嫌な方はブラウザバックを推奨します。
スランプやらその後のゲームラッシュで遠のいてしまったのですが、書きたくななったのでリハビリとして書きました。
楽しんでいただけたら幸いです。
無事、三年に進級して早くも夏が過ぎ、葉が色付きだした秋口の総武高校。
その放課後、肌寒くなった空気に身を竦め肌を摩りながら俺こと、比企谷八幡は今日も今日とて我らが奉仕部の部室に向けて移動していた。
三年になって既に部活を引退した葉山たちのような運動部と違い、奉仕部はその辺り特に決めていないので卒業まで居座るつもりだ。
今年入った新入部員も無事総武に合格した小町しかいないため、雪ノ下と由比ヶ浜が卒業まで引退しないことに対して飛び上がらんばかりに喜んでいた小町の様子が今でも鮮明に浮かび上がる。
あれ?八幡ナチュラルにはぶられてませんかね?
そんないつも通りの俺の扱い(ヒドイ)のことを頭の片隅に追いやりながら最近の奉仕部での違和感に対して考え出した。
違和感と言っても、二年の修学旅行後のあの寒々とした息苦しい空間とは種類の違うもので、しかしその後の雪ノ下事変後の安心できるホーム的なものとも違うのである。
ちなみに、雪ノ下事変とは俺の中での三年初めにあった雪ノ下家に纏わるあれこれに関する名称である。
雪ノ下のお見合いから始まった魔王様の暗躍、雪ノ下母の行き過ぎた愛情、雪ノ下の家出、葉山との屋上での問答、奉仕部一泊二日の合宿と称した作戦会議、俺と雪ノ下の夜空を見ながらの会話、雪ノ下家突撃からの親子の激突、そしてなんだかんだがあり雪ノ下家族会議が開かれ和解が成立し、姉との確執も完全にとは言えないながらも解かれて雪ノ下の長年の問題が解決したという全部を語ったらそれだけで一本物語が出来そうなあれこれである。
それはさておき、俺が感じている違和感である。
前述のとおり、今まで感じたことのない違和感であるのだがその発生源は分かっている。雪ノ下と由比ヶ浜の二人だ。
仲がいい二人の間で何やら牽制のような駆け引きのようなものが繰り返されているのだ。今までは気のせいですむ程度のものであったのだが、ここ最近になってそれが強くなり気のせいでは済まないものになってきたのである。
しかし、二人が交わすものに人間関係特有のドロドロしたものがほとんどなく、喧嘩している者同士がだす第三者の前では仲良しですアピールとかでもなく何ともいえないのだ。
小町もそれを感じているはずなのだが「大丈夫、お兄ちゃんが心配してるようなことにはならないから」とポップコーン片手にプロレス観戦している人並みにお気楽モードなので頼りにできない。
「まぁ、小町も問題ないと言ってるしもう少し様子を見てみるか。……ん?」
そう口に出して思考に区切りを入れ、部室の扉に手をかけたところ中から声が聞こえたので、開けるのを中断して俺の中の第六感的なものに従い音をたてないよう扉を少し動かして隙間を作り覗き込む。
覗き込んで見えたものは、雪ノ下と由比ヶ浜が対峙するように向かい合い睨みあう姿であった。
……ちょっと小町ちゃん?!大丈夫じゃないですよ!!
◆◆
「……ゆきのん、今のもう一回言ってくれる?」
俺が内心で絶叫し、思考停止に陥りかけた時に由比ヶ浜が固い声で雪ノ下に問いかけた。
その問いかけで体の硬直が解け、何か行動を起こそうとした時に雪ノ下が爆弾を投下した。
「比企谷君を落とすといったの」
……は?
「……は?……ッツ!?」
雪ノ下の言葉に、思考と同時に口から間抜けた声が漏れ、慌てて口を押えながら中の様子を確認する。
俺の言葉は聞こえなかったようで、雪ノ下も由比ヶ浜もこちらには気づいてはおらず対峙したままだ。
それに安堵しながら雪ノ下の言葉を思い出す。
俺を落とす?え?何で、結構気を許させてもらえてたと思ってたんだけと俺って雪ノ下にどっかから突き落とされるぐらい恨み買ってたの?それとも俺は突き落として、一回人生終わらせてやりなおさないとダメなレベルだと結論出されちゃったの?やだ泣きそう。
そんな俺が頭の中でクエスチョンマークの量産と結構なショックを受けてへこんでいると由比ヶ浜が叫んだ。
「なんでこんな形で急にヒッキーを落とそうとするの!?それじゃ、私達の心が寒くなって生きていけないよ!恋の冬が来ちゃうよ!」
「比企谷くんに懸想している人たちは彼の気持ちも考えず自分の恋の成就のことしか考えていないじゃない!だから、そんな人たちに引導を渡すといっているのよ!」
「同じ人を好きなのにそんな酷いこと!」
「私、雪ノ下雪乃がその恋に幕を引いてあげると言っているの!」
「エゴだよそれは‼」
「理性やいろいろもたない時が来ているのよ!」
……あらぁ、由衣ったらエゴなんて言葉知ってるなんて偉いわぁ(白目)
ッハ!?今の衝撃でガハママさんが降臨なされた!ってガハママさん死んでないからね?ピンピンしてるからね?何だったらガハママさんの谷間にダイブしてビンビンになっちゃうまである。下品?フヒヒwサーセンww
などという、自分でもゲスだと思うことを考えながら思考の荒波を乗り越え彼岸から帰還することに成功して意識を取り戻す。
だが、意識を取り戻して二人の会話を思い出すとあのまま逝っちゃってた方が良かったのではないかと思ってしまう。
雪ノ下さんってば落とすって物理的じゃなくて恋愛的にだったんですね。よかった、まだ生きてられる。いや全然よくないからね。なに、雪ノ下ってば俺の事好きだったの?初耳だよぉ。それと、俺の気持ち云々とか言ってますけど最後の言葉で完全にブーメランになってますから!残念!!(古い)……ヶ浜さんはまぁ、なんだノーコメントでオナシャス!……いや、そんなことより私達って何で複数形なの?他にもいるの?モテ期なんですか?その中に戸塚はいますか?
など、まだまだ混乱している俺を取り残し二人の会話は進んでいく。
「今ままで一緒に頑張ってきて、同盟を組もうっていう時にどうして!」
「その同盟は、比企谷君に対する恋慕を建前にこの状態を維持したいという、弱気に魂を縛られたものだわ!比企谷君は!そんな私たちのエゴを全部飲み込めはしない!」
「私達が考えれば、そんなものだって乗り越えられるかもしれない!」
「ならば、今すぐに私達全員に叡智を授けてみなさい!」
「エッチって……気が早すぎるよ!ゆきのん!」
あ、叡智は知らないんですねヶ浜さん。
思わず、素に戻って心の中で突っ込む俺。いや、ヶ浜さんの頭の残念さと今の会話の同盟云々は置いておいて、雪ノ下の言葉には同意である。
何を決めていたのかは分らんし、怖いから聞きたくないが何人いるのかもわからない人数の全てを受け入れられるほど俺の心とかその他諸々は広くない。何だったら一人入れるかも怪しいまである。何それ狭い。
得体もないことを考えながら様子を伺うと、雪ノ下は由比ヶ浜の発言をスルーしてボルテージを上げている。そして雪ノ下に釣られて由比ヶ浜も今にも飛び掛からん迄に気持ちが高ぶっているようだ。
そんな二人を見て、流石に止めなければと扉にかける手に力を籠めようとした時に二人以外の、でも聞き覚えがある声が聞こえてきた。
「結衣さん、ちょっとせこいと思う」
「留美ちゃん!?どうして裏切るの!?」
「私は、八幡のことで話があるって聞いて来ただけだから元々由衣さん達の仲間じゃない」
そんな会話と共に、一歩進み出て俺の視界の入ってきたのは今年中学生に上がったばかりの鶴見留美であった。
……なんでルミルミがいるのん?え、もしかして君もなの?流石に犯罪臭がアレで何だから違うって言ってほしいと八幡思うんです。
だが、そんな俺の切実な願いは……
「なんで、私の側に?」
「雪乃さん、弱気に魂を引かれているって言っていたでしょ?私もそう思ったの。だって、恋ってなぎ倒して勝ち取る物でしょ?」
「えぇ、そうね」
などという、そこいらの肉食系女子など小指でノックダウン出来るような豪儀なことを笑顔で宣う二人に完膚なきまでに叩き潰されるのであった。
ルミルミったらなんて頼もしく成長したのかしら、八幡嬉しすぎていろんな穴から涙が出ちゃう。だけどなぎ倒してってそれ最終的に二人も戦うんですよ?そこの所、分かってます?分かってますよね、多分。
二人の笑顔の中に隙を見せたら喉笛食いちぎる!!という類の気迫を見て悟ってしまった俺であった。
しかし、二人以外にルミルミがいるとなると見えてないだけでまだ誰かいるんじゃないかと思ってしまう。
そう思った俺は、体制をずらして見える範囲を変えるとある意味予想道理であり、ある意味予想外の光景が見えるのであった。
そこには、貴方もいたんですかと言いたくなる人や、なんでお前がいる、と言いたくなる人までが居並んでいた。
細かい描写は俺の精神的に持たないので省かせてもらうが視界には、魔王城に引っ込んでてください魔王様とか青いポニテのファミコンとかあざとい飲料水とかウケ狙ってないのにウケる本とか腐った眼鏡などその他大勢。その中に大天使トツカエルはいない(絶望)
そんな俺の精神をディスクグラインダで削るような光景に眩暈を覚えくらくらしてしまう。因みにどうでもいいが勢力的には雪ノ下側が少なく、由比ヶ浜側が多い感じである。精神を削られ色々キテいる俺の目の前で、部室内の諍いは止まらず盛り上がり遂には見えてはいけない系のものまで見えてきてしまった。
それは広大な宇宙と、雪ノ下の後ろに現れた金髪オールバックの赤いパイロットスーツを着た男と由比ヶ浜の後ろに現れた白いパイロットスーツを着た男であった。……凄く今更ながら思うが配色的に逆ではないだろうか。
内心で幻覚に突っ込むいう危ない俺を置き去りに話は進み……
「留美ちゃん!!」
「馴れ馴れしいよ、会長さん!」
「それじゃ敵を作るだけだよ!」
「……貴方だけには言われちゃいけないって直感がするよ」
「ヒドイ!?」
ルミルミを説得して同盟側に引き込もうとした生徒会長味の飲料水がクリティカルヒットで撃墜された。その事に関しては、俺の中の全てがルミルミに同意している。
「同じ中学出身とか後輩生徒会長とか属性持って後から出てきてもあいつを射止められなきゃさぁ…」
「不良っぽいけど真面目で家族思いな女の子で得意料理が里芋の煮っ転がしとかいうサキサキは黙ってようね」
「あぅ……」
メタ発言というキャラに似合わない捨て身をしたさーちゃんさんが腐った眼鏡が本体さんに黙らされる。
などの抗争?が部室内のあちらこちらで起こっているが、その中で両陣営を眺めながら最高に黒光りしている笑顔を顔に張り付けた○ーン様は別枠として、やはり一番すごいのは守護霊的なものを背負った雪ノ下と由比ヶ浜である。
「よけた!?」
「それでこそ私の友人よ!」
などと、明らかに後ろの二人が見えているだろうという感じで守護霊的な二人を動かし格闘戦をさせている。
今のは、白いパイロットスーツを着た男が赤いパイロットスーツを着た男に右ストレートを放ち、それを赤いパイロットスーツを着た男が、上半身を左に反らし、最小限の動きで回避するいうどこのプロボクサーだよと言いたくなるぐらいの動きであった。ていうか、説明が長くなるからこれ以降は、白男と赤男と呼ぼうそうしよう。
この時の雪ノ下と由比ヶ浜であるが、二人とも全く動いておらず、雪ノ下は腕を組み胸を張った堂々としたもので、由比ヶ浜は少し前かがみになりながら手を祈る様に重ねている。
…ポーズ的にもセリフ的にも雪ノ下が優位なのだが、ある一部分では圧倒的に負けていたりする。それが何処だって?由比ヶ浜の両手に押しつぶされている胸部装甲だよ。言わせんな恥かしい。
そんなことを考えていると、見つかってもいないのに背筋に冷やしただんびらを入れられた様な悪寒がして即思考を破棄して何も考えないようにする。ハチマンナニモカンガテマセン。
「由比ヶ浜さん!惰弱な恋慕に囚われたものは害悪だとなぜ分からないの!!」
「……うぁ!?」
雪ノ下の叫びと共に放たれた、赤男のワンツーからのボディが決まり白男がよろめく。
そんな白男の挙動に合わせるような由比ヶ浜が身をよじる。
もろに食らった白男に比べたら、全然だが由比ヶ浜にも多少は影響があるらしいので憑依合体とかスタンドとかシンクロ率とかそんな感じのが関わっていそうで危なくなったら二人の間に飛び込まなくてはいけないだろう。
ただ、今の状態で飛び込んだら俺の貞操とかが危険で危ないため最終手段ではある。
できればしたくない覚悟を固める健気な俺は置き去りに
「恋愛の事……知らないんだね。停滞した恋を進めるのはゆきのんみたいな頭のいいインパラだけど、強すぎる気持ちが止まらなくなって、いつも空回りするんだ!」
「……もっと勉強しましょうね」
「憐れまれた?!」
真面目っぽいこと言ってるのに、その中にいきなりウシ科の偶蹄類入れられりゃ誰だって憐れむわ。なんで、憐れむを知っててインテリを知らんのだ。
「んんっ……でもね、その強すぎる感情が相手を萎縮させて、要領がいい女性に掠め取られていくからイン……インテリ!そう、インテリはそんな経験がいやで恋愛から遠ざって独り身になっていくんだよ!」
「私はそんなアラサー教師のようにはならないわ‼」
「分からないよ!」
やめてあげて!今まで関係なかったのにこんなところで引き合いに出さないであげて!そして誰かもらってあげて!!
あと、インテリが分かって凄い嬉しそうな顔してましたけどインテリである必要なかったと思いますよヶ浜さん。
「このくらいッ!」
「なッ!?……パワー負けしているの!?ックゥ!」
そんな届かないツッコミを、内心でやっていると由比ヶ浜の気合と共に取っ組み合っていた白男と赤男の力の均衡が崩れ、白男が赤男の腕をとり関節を極めて一気に形勢逆転という状況になっていた。
……今更だが、いつの間にか二人の男を見守る様に端のほうに褐色肌の少女が現れており時々俺の方に仲間を見るような熱い視線を向けてきているが無視しよう。
劣勢に立たされた雪ノ下が、苦しそうに顔をゆがめて打開策を探し、ある物を発見して苦渋の決断をするようにそれに手を伸ばす。
「ゆきのん何をしてるの!?」
「フフフ……うふふ」
「何がおかしいの!!」
「……このまま不毛な争いしていても状況は動かない。だから、やりたくはなかったけれど少々強引な手を打たせてもらうわ」
「何を……まさか!?」
雪ノ下の手に握られたスマフォを見て、何をしようか分かった由比ヶ浜が目を見開いた後雪ノ下に手を伸ばすが、すでに遅く最後に手を掲げて画面に指を触れる体制なった雪ノ下が叫ぶ。
……その画面は、俺にも見えておりそこには「はちまん♡(旦那様)」というツッコミどころしかないものが映っていて結末が予想できた俺は顔面蒼白になりながらその場を離脱するため立ち上がろうとするがすべてが遅すぎた。
「ここに比企谷君を呼び出し、すべてにケリをつけ比企谷君の子供の母親になるのは私よ!!」
その叫びと共に雪ノ下の指が画面に触れて、若干のタイムラグの後に完全に立ち上がって扉を背にした俺のポケットからワーグナー作「ワルキューレの騎行」が流れ出し時が止まる。
俺だけではなく先ほどまで、喧々囂々としていた部室内の音もピタリと止まり唯一ポケットから聞こえてくる勇ましい音楽に恐怖心が倍増される。
数十秒なり続けていた音楽が止まり、背後の扉がゆっくりと開く音を聞きながら俺は心の中で小町に問う。
(……確かに、俺が心配していたようなシリアスな意味での奉仕部崩壊とかはなかったけどね小町ちゃん。だからってこれはないと八幡思うのです)
そんな考えを最後に、視界の端から徐々に近づく黒いのにピンクっぽい瘴気と背後から延びる無数の手によって部室に引きずり込まれ意識を手放す俺であった。
◆◆
「……やめ……ッやめろおぉ!!」
そんな叫びと同時に体に衝撃を受け目を覚ます。
痛みを訴える腰を摩りながら、上半身を起こして状況を確認、自室であることに状況を理解し安堵のため息を出し額を拭う。
「ふぅ……夢か。って寝汗すげぇ」
拭った掌に大量の汗が付着していたことに顔をしかめながらベットの上を見て悪夢の原因が分かってしまった。
枕元には結構な厚みを持つ原稿用紙と電源がついたままの携帯ゲーム機が落ちていた。
「確か、材木座から押し付けられた新作読んでてあまりのご都合主義なハーレムものに辟易して口直しにSD○ンダム始めて、そのまま寝落ちしたのか」
携帯ゲームの画面には「逆襲の○ャア」のステージクリア後のイベント画面が映し出されており、巨大隕石を人型兵器が押し出そうとしている所であった。
近くにあったタオルで汗をぬぐいながらゲーム機の電源を消し諸悪の根源である原稿を乱暴に学校カバンの中に突っ込む。
「ったく、材木座には賠償として一週間マッ缶奢らせてやる。……ん?」
悪態をつきながら、汗で張り付く上着を脱ぎシャワーを浴びるための準備をしている所でスマフォのライトが点滅していることに気が付く。
電源をつけ確認すると、メールが来ていたようなのでどうせスパムだろうと興味を失い置きなおそうした時に手の中でスマフォのバイブが振動し驚いて落としてしまう。
「うぉ?!びっくりした……またメールか、って雪ノ下?」
拾いなおしたスマフォを見ると、画面には「雪ノ下雪乃」という珍しい人物からであり、思わず片眉が上がって疑問形の言葉が口に出た。
雪ノ下が連絡をよこす場合、電話が主なので連絡先を交換してからメールを送ってきたことは今までになくあっても最初の確認メールのみだ。
そんなこともあり疑問が口をついてもしょうがない。などと考えながら内容を確認する。
「何々、明日家に来れるか?って……」
内容を口に出して確認したところで背筋に悪寒が走り身震いする。
……いや、あれは夢だからね?現実にそんな事起こらないからね?今の悪寒は冷えた身体の生理現象ですから!!
脳裏によぎった馬鹿な考えを頭を振って追い出し詳しく内容を確認して杞憂であったと一つため息を吐き了承の返事を打ち送信した。
なんてことはない、由比ヶ浜の勉強を見るからついでに俺も一緒にどうだという確認であった。
「まぁ、たまにはいいだろう」
珍しい雪ノ下からのお誘いにそう考え、冷え始めた身体を温めるために風呂場に移動をするため部屋を後にした。
次の日に、正夢というものが現実に起こるとも知らずに……
ここまで読んでいただきありがとうございます。
……まぁあれですシチュエーションについてはありふれてる感じですが、これのパロはなかったと思うので大丈夫じゃないかなって思ってます。
では、また機会があればお会いしましょう!!