・・・昔々(な~いしょナイショ)
ある所に南瓜の様なふっくらした頭巾(フード)を被った探索者が居りました。

ある日の義母(アーニェ)さんからの用事は・・・如何に?

1 / 1
な~いしょナイショなお話。

一応、著者との約束事ありきのナイショのお話です。

大々的にはしないとの約束ですので、こちらでひっそりとさせていただきます。

他所でこんな話があったなどという事は、出来れば差し控えていただきたいので。
そっと楽しむ位でお願いします。


出来る限り原作に沿った感じを心掛けておりますが、個人差は必ず生じるものと思われますので、ご容赦のほどを。


南瓜頭巾の乱探?

・・・昔々(な~いしょナイショ)

 

 ある所に真っ赤な南瓜の様なふっくらとした頭巾(フード)を被った探索者が居りました。

 

乱探(ランタン)、乱探は居るかしら?」

「なに? アーニェさん」

「まぁ!」

 

 六本の手、それぞれで口元を覆いながらワザとらしく、床にくずおれた。

 

「え!? ど、どうしたのアーニェさん!」

 

 慌てて駆け寄る乱探を、二本の手でしっかりと捕まえ、二本の手を床に置き体を支え、残る二本の手で顔を覆い隠しながらさめざめと言った。

 

「ここは、義母(おかあ)さんって呼んでくれる所よね?」

 

 余りの事態にダラダラと汗を流しながら、頭巾に負けず劣らず真っ赤な顔をした乱探。

 

「・・・お、義母(おかあ)さん・・・」

 

 消え入りそうな声で言った。

 

「え? なぁに? よく聞こえなかったわ。もう一度(リピート)私にも聞こえる様に(アフター ミー)!」

 

 ・・・絶対に聞こえていたと思う。

 ともあれ、このままだと言うまで放してくれないと思った乱探。自分を捕まえている手が二本、増えたからだ。

 

「・・・お、義母(おかあ)さん・・・」

「ん~、まだ聞こえないわね」

 

 更に手が二本増え、六本の手で捕獲されている!?

 

「・・・お、義母(おかあ)さん」

「はぁい、何かしら?」

 

 ぎゅぅう~っと、抱きしめられ谷間に囚われてしまった!

 

「フゴフガ!!」

 

 慌てふためく乱探を他所に、六本の腕を駆使して的確に抑え込むアーニェさん。

 すると、段々と抵抗が薄くなり・・・

 

「あら、ふふふ」

 

 健やかな寝息が肌を(くすぐ)るのを感じたアーニェさんであった。

 

 

   ・・・   ・・・   ・・・

 

 

ある日の義母(アーニェ)さんからの用事は?

 

「あら、もう起きちゃったの?」

「・・・う、うう・・・」

 

 余りの恥ずかしさから、真っ赤な頭巾に負けず劣らずな顔を怒ってます! とばかりにしているが、やっぱり目を合わせるのが恥ずかしいからか、そっぽをむいていて伝わって無い。

 それはそれで可愛いと思うらしく、笑顔を浮かべるアーニェさん。

 

「そ、それで、用事はなに?」

「そうそう、今日はギルドへ行くと聞いていたから、提出する書類を持って行って貰えないかしら?」

「それ位なら別に構わない」

「それと、これもお願いしても良いかしら?」

 

 そう言いながら、アーニェさんは小壜と丸められた巻き物を取り出した。

 

「これは?」

「頼まれてた割と良く効くお薬(・・)と、迷宮の分布に関する地図よ」

 

 迷宮に関する事と関係のなさそうなモノの組み合わせとなると、思い当たる相手は一人=司書さまに渡すべきモノらしい。

 

「分かった」

「それと最近、不思議な噂があるから気を付けてね」

「ボクは乱探だから大丈夫だよ」

「それでも、よ」

 

 口では心配している様な事を言いつつ、ちっとも心配そうではない顔をして、アーニェさんは乱探を見送った・・・と同時に、側にある糸を掴んで引っ張った。

 

 

   ・・・   ・・・   ・・・

 

 

 下町から上町へと道を歩いていると、オオカミさん=ジャックに出会った。

 

「よう、乱探。何処に行くんだ?」

「探索者ギルドにちょっと用があってね」

「そうか。所で、姉ちゃんがまたどっか行ってるみたいなんだが、知らないか?」

「ふぅん? 見掛けてないし、またスラムの方じゃないの?」

「それが、こっちに居るらしいんだが見付かんね~んだ」

「そっか、見掛けたらジャックが心配で捜し回ってたって伝えておくよ」

「お、俺はそこまで心配してねぇ!」

 

 という吠える様な声を背中に受けながら乱探は先に進む。

 

 

   ・・・   ・・・   ・・・

 

 

探索者ギルド

 

 ギルドにて所用を済ませ、後は司書さまの所へ顔を出して手渡せば万事解決。

 資料室に顔を出してみると・・・

 

「・・・こんにちは、司書さま」

「ん~、あ~。こ、こんにちは、乱探」

 

 何時ものとおり、ヴェールに覆われて顔を伺い知れない司書さま。

だが、どことなく何時もとは違う。ハッキリと判るものではないのだが・・・

 

「乱探、こっちに来て貰えるかな」

 

 ちょっぴり警戒しつつ近付く乱探。

 

「司書さま、司書さまのお口、とっても長くて大きいけどどうして?」

 

 すると、別の所から声がした。

 

「それはッスねぇ、その司書さまのお口はとっても大きく開くからっす」

 

 そちらを見ると、そこにも司書さまが居た。

そちらの司書さまの方へと寄ると、ヴェールの隙間から真っ赤な目が覗いている。

 

「司書さま、司書さまのお眼々、真っ赤だけど・・・」

 

 すると更に別の所から・・・

 

「それはねぇ、その司書さまの目が元々真っ赤だからですよ、乱探様」

 

 そちらを見ると、そこにも司書さまが居た。

そちらの司書さまの方へと寄ると。 

 

「司書さま、司書さまのお手々、しっとりとしてボクの手を掴んで離してくれないんだけど?」

「それはねぇ・・・」

 

 という声と共にパタン、と本を閉じる様な音がした方を向くと、もう一人の司書さまが居た。

 

「その司書さまは本物の司書さまじゃないからさ」

「って! そう言う司書さまの耳がフードから飛び出てるのは!?」

 

 チンッと金属が立てる音が聞こえた方を向くと・・・

 

「それは・・・仕方が無いんじゃないか?」

「イヤイヤ、司書さまの服はそんなに胸が大きく開いてなかったと思うから!」

 

 カチャリとした扉を開いた音がする方を向くと、もう一人の司書さまが現れて言った。

 

「ふむ、取り込み中でお邪魔だったか。では、ごゆっくり」

 

 そう言いながらドアを閉めようとする司書さま。

 

「イヤイヤ、待って! 司書さま! お姉さま!」

「なんだ? 私は忙しいからな、そうそう待っていてはやれないぞ」

「届けモノがあるんだ!」

「フム、どれだい?」

「これの様ですね」

 

 最初の司書さまが乱探の差し出すモノを受け取り、捧げ渡すと同時に一緒に出て行こうとする。

 

「って! 何で!?」

「フム、それはこれから来る狩人にでも聞いてみてくれ」

 

 と最後の司書さまが言うと同時に、扉は閉じられ、カチャリという音と共に鍵が閉められたようだ。

 

 後に残されたのは、四人の司書さま (【偽】)という名の獣と、南瓜頭巾の乱探・・・

 

 

   ・・・   ・・・   ・・・

 

 

 今にも南瓜頭巾の乱探が食べられてしまうのではないか・・・

 と思いきや、直に扉と扉の間に銀線が走り、バンッ! と開かれ、戦闘服に身を包んだリリオンが現れた!

 

「ずっる~い! 私も私も!」

 

 と、恋の狩人が飛び込んで来た!?

 

 

   ・・・   ・・・   ・・・

 

 

「・・・ふわっ!?」

 

 目が覚め、それが夢だったと安堵の息を吐くランタンだが、よく良く辺りを見渡すと・・・




さて、何となくで作って見ましたが、私はこんな風になるのでは? などと言った妄想の類いなので、私が楽しめる様にさせていただきました。

楽しんで良いと思って頂けた方には感謝を。
これはつまらないと思った方は、こちらを上回る様な物を是非、ご自身で作られるべきかと・・・

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。