ガンダム00  マイスター始めてみました   作:雑炊

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今回はGN-X登場回であると共に、冒頭でいきなりとある事件が起きます。
ほんでもって新たな伏線もチラホラ……

では、本編をどうぞ。


十七話―――悲しい事は続く物・・・って、ちょ、此処で敵がパワーアップイベントとか。もうちょっと心の準備という物を・・・・え?俺、今回特に出番無し?

アムロがパワーアップ(魔改造されたともいう)したOガンダムを受領する約数時間前。

 

リニアトレイン公社 会長別荘前

 

「ハァ…取材は空振りするし、費用も意外と掛かったし……これからどうすれば……」

 

タクラマカン砂漠での作戦に偶然参加していた兵士から得た情報で、なんとかリニアトレイン公社会長、ラグナ・ハーヴェイにまで辿り着いた絹江。しかし今現在彼女は取材を申し入れたものの、受付の人間にやんわりと断られ彼のオフィス兼邸宅となっている豪奢な建物の前で途方に暮れていた。

まあ、冷静に考えてみれば、どんなに怪しいとはいえ相手は自分の会社の大株主。

そう簡単に情報が得られるとは思っていなかったが、態々此処まで訪れて何の手がかりも得られなかったのは慣れている彼女にとっても流石に精神的にも“クル”物がある。

フゥ、と彼女は再び落胆交じりの疲労の溜息を吐こうと肩を落とした。

と、その時大きなマフラー音と共に、会長別荘の車庫の方から綺麗な赤色のスポーツカーが勢い良く飛び出してきた。

かなり手を加えてあるのか、若干激しい動きをしているにも拘らず、音は静かだ。

瞬間、不意に絹江の頭にとある事が思い出された。

 

「…そういえば、さっき総裁は面会中だって……」

 

記者の勘に従い、絹江はスポーツカーの前に出る。

スポーツカーの運転手は突然飛び出してきた絹江に驚いて急ブレーキをかけるが、絹江はそんなことに動じずに運転手とコンタクトを図る。

…一瞬だけ、その運転手の顔が「ウゲッ」とでも言うように苦々しく歪んだように見えたが、彼女は気にしない事にした。

 

「あの…」

 

「……何か御用かな?」

 

車を運転していた男は赤髪で、端整な顔立ちをしている。が、少し日に焼けているせいか粗野な印象を受けた。しかし、話し方は至って穏やかで好印象を持たせる。

絹江はバッグの中から身分証明証をとりだした。

 

「あの、私JNNの特派員なんですが、2,3個ほどお聞きしたいことがあるんです…今お時間よろしいでしょうか?」

 

「…フム……JNNの記者さん、ねぇ…」

 

男は困ったような笑みを浮かべる。

 

「構いませんが、私は今少し急いでまして…車中でよろしければ…」

 

「! い、いえ……それ、は…その…」

 

絹江は一瞬迷った。

それまではそれ位の事など一体何が怖いのだと思っていたのだが、男から感じた何かが本能を通じて自分を踏みとどまらせようとしている。

しかし、

 

「…やはり、止めておきますか?」

 

「…………」

 

少し考えた後、絹江は答えた。

 

「では、お言葉に甘えて…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後

 

別荘から離れた二人は海が一望できる橋の上を車に乗って走っている。

車を運転している男…ゲイリー・ビアッジは絹江が乗ってから何も話そうとしないが、橋の真ん中あたりに差し掛かったところで突然口を開いた。

 

「絹江・クロスロードさんですか……良いですね、あなたのような美人の記者さんがいて」

 

「いえ、そんな…」

 

お世辞だとは分かっているが、綺麗と言われてうれしくない女性はそうはいない。

だが、絹江はすぐさま気を引き締める。

 

「で、私に聞きたいこととは?」

 

「間違っていたら謝りますが、ビアッジさんは先ほどトレイン公社の総裁、ラグナ・ハーヴェイ氏と会われていませんでしたか?」

 

「ええ、会いましたよ」

 

彼はあまりにもあっさりと答える。それを聞いた絹江は、さらに突っ込んだ質問をする。

 

「どのような話を?」

 

「私は流通業を営んでおりましてね。物資の流通確認のために総裁に報告に来たんです」

 

「……態々、総裁に?直接?」

 

「ええ、一応私用も兼ねまして、ね」

 

「私用ですか?」

 

「ええ、私用です」

 

絹江は男のほうに身を乗り出す。

 

「差し障りなければその運搬していた物資と、その私用がなんなのか、教えて頂けないでしょうか?」

 

それを聞き、ビアッジ考えるような素振りをして間を置くが、すぐに八重歯が覗くような笑い方をする。

 

「……フフッ…GNドライブ」

 

「GN…ドライブ?リニアトレイン関係の機材か何かですか?」

 

聞いたこともないような言葉に戸惑う絹江だが、それ以上に、隣にいるビアッジが先程から放つ気配は異常だ。それでも絹江はビアッジの言葉にじっと耳を傾けている。

 

「いえ……MSを動かす、最新型のエンジンです」

 

「へ?MS、の?でもそんな物まだ何処からも発表は「ガンダムですよ」……っ!!??」

 

ビアッジの気配が一段と異常さを増す。

自分が期待していた以上の答えとビアッジの気にあてられ、絹江は身震いする。

 

「知っているでしょう?CB(ソレスタルビーイング)の所有する、あのクルジスの少年……いや、少女兵と言った方が適切か。彼女とそして…おそらくですが同じ場所で少年兵をしていた化物がパイロットをしている、あのガンダムです…」

 

「クルジスの少女兵…?…化、物?」

 

おかしい。

何故この男は未だ何処の陣営もキャッチしていない筈の、“あの”ガンダムのパイロットについて何かを知っているのだ?

何処をどう考えても、普通の……少なくとも、“表”の人間ではない。

そんな絹江の不安を他所にビアッジは語り続ける。

 

「そのクソ餓鬼と化物をですね……誘拐して、洗脳して…あ、いや、化物の方は、拾ったのですがね。洗脳もしていません。まあ、そいつらに戦闘訓練を受けさせ、ゲリラ兵に仕立て上げたのは何を隠そう…」

 

そこでビアッジは、その笑みを更に凄絶な物にして絹江に向けた。

そして一言呟くように囁く。

 

「この私なんですよ…ククッ…」

 

「あ…あなた……?」

 

絹江の声が震える。

その様子を見ていたビアッジの笑みに更に凶暴なものが入り混じっていく。

 

「戦争屋です。戦争が好きで好きで堪らない…ククク…人間のプリミティブな衝動に順じて生きる、最低最悪の人間ですよ…ク、クククククク……」

 

ビアッジ、いや、アリー・アル・サーシェスはこれから彼女の身に起こることを考えながらほくそ笑んだ。

と、その時突然車が止まる。

絹江は一体如何したのかとうろたえるが、サーシェスは至って落ち着いたまま、正面から待ち人が来たとでも言わんばかりに笑うと、彼女にこう言い放つ。

 

「…記者さんよぉ……あんたぁ、知りすぎたんだ…運が無かったなぁ…ククク……じつは、今から俺ぁそのCBの重要な立場の人間に会いに行く所だったんだが……どうやら、待ちきれなくて向こうから来たみたいだぜ」

 

その言葉に驚いて絹江が前を見ると、橋の向こうから歩いてくる、一人の人影が見えた。

それを確認した彼女は直ぐに車を降り、それと反対側へと駆け出す。

それは一応今まで危険な橋を渡った事が何度もあった彼女の記者としての危機察知能力が働いたお蔭だったのかもしれない。

しかし………

 

――――――……!?

 

突然、身体に衝撃。

同時に、胸から激痛。

思わず身体を見下ろすと、其処には黒くて短い刃が突き刺さっていた。

瞬間、体中の力が抜ける。

意識を失う寸前、彼女が聞いた言葉は、「……あれ?出来ちゃってるよ」という若い青年とも少年とも似つかない、その中間程度の声質の誰かの呟きだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……オイオイ大将。アンタホントに人間か?あの距離から投げナイフをあそこまで正確に当てるとか、もうギネスもんだろ?」

 

「いやぁ、僕もまさか出来るとは思っていなかったよ……まあ、それは兎も角、これからよろしくねアリー・アル・サーシェス。会うのは2度目かな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後 某所

 

雨が降り注ぐ夜の裏路地で絹江は血があふれる胸部を押さえながら倒れていた。

ICレコーダーのようなデータを残しておく機材はすべて壊され、そこら辺に転がっている。

バッグの中身もすべてぶちまけられて、無残にも雨に打たれている。

その中に写真の入った定期入れが絹江の近くに転がっていた。

 

「う…く……」

 

絹江は残った力を振り絞り、写真へと手を伸ばす。

 

「と…うさ……ん………」

 

絹江、沙慈、そして二人の父の三人で撮った写真。

家族の大切な思い出だ。

 

「さ…………沙………………慈…………………………」

 

自分の大切な、大切な最後の家族である弟の名を喉の奥から振り絞り、何とか写真を掴もうと、彼女は手を伸ばす。

しかし、現実とは無情な物。

彼女はもうあと1mmで手が届くという所で、彼女は力尽きた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………ごめんね……沙慈…………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………これが?

 

はい。最近我々を嗅ぎ回っていたJNNのジャーナリストです。

 

……フム…使えるかな?

 

死後、其処までは経っていないようなので、蘇生できれば、あるいは………ジャーナリストならば、記憶力も良いでしょうし…危機察知能力も良さそうです。

 

………よろしい。丁重に運んでおいてくれ。適性が無くとも“加工”できれば…何かの足しにはなるだろう。

 

畏まりました………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……?」

 

「? 如何したの、沙慈?」

 

「うん? いや……今、何か…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは……彼女にとっての………唯一の救いだったのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……?」

 

「? アムロ?」

 

「あ、いや………なんだったんだ?今の……?」

 

 

1名、余計なヤツがそれを察知したのは如何だったのかは不明だが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絹江がゲイリー・ビアッジ――――アリー・アル・サーシェスと接触するほぼ同時刻

 

人革連 広州方面軍駐屯基地

 

夜明けが間近な空に三つの赤い彗星が尾を引きながら地上へと向かって行く。

地上にある人革連の基地では人もMSも慌ただしく動いている。

 

『観測班から通達!三機の新型のガンダムと思われる機影がS-9788方面より飛来!当基地に対する軍事介入行動と思われる!直ちに迎撃に移れ!』

 

モニターから見える、その様子を見下ろすミハエルの目は敵を蹂躙する期待と少し前にあった“予測しがたい事態”に対する怒りによる興奮で見開かれていた。

 

『こっちはこの前の鬱憤がたまってんだ!吐き出させてもらうぜ!!いいよな、兄貴!?』

 

それを見た私は、少し嘆息した。O-01とその相棒であるハロによる教育で、平時では以前よりもある程度マシになったミハエルの苛烈さではあるが、今回ばかりは止める事は不可能そうだ。まあ、それもしょうがないのかもしれないが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間は少し戻る。

それはO-01が負傷し我々と連絡がつかなくなった後、代理として受け答えした彼の上司―――つまり監視者の一人だと思われる人物の指示で、アメリカの軍事工廠を強襲後、アフリカ北部のアジトへと渡るために大西洋上を横断していた時である。

 

『まさか、今の兄貴を梃子摺らせるがいるなんてな』

 

『うん。油断大敵ね』

 

「……肝に銘じるしかないな…私も、少し楽しんでいた部分があったのでな」

 

確かに、今にして思えば恐るべき相手だった。

軍事工廠強襲時、ミッションが終わるかどうかの所で、突然1機のオーバーフラッグに奇襲を仕掛けられたのだ。

最初は、高々オーバーフラッグの1機など……そう思っていた私だったが、その機体は私の反応速度を遥かに超えるスピードで接近すると瞬間的に変形し蹴りを一発此方に当てた瞬間、隙を突いてソニックブレイドで切りかかってきた。

咄嗟にビームサーベルを展開して切り払うも、再び蹴りを入れられバランスを崩される。

その隙を突いて向こうはビームサーベルを奪うと、再び此方に切りかかってきた!!

 

(チィッ!!!)

 

咄嗟に機体を翻して回避するも、少し回避が間に合わず、右腕を切り落とされる。

直後に、突然フラッグは動かなくなった。

おそらく、無茶な起動をしたために体が耐え切れなくなったのだろう。

このまま撃墜しても良かったが――――止めておいた。そもそも機体の粒子量を考えると、もう無駄に粒子を使うわけにはいかない。

結局、その場は見様によっては私だけほうほうの体で湾岸付近にあったアジトへと帰り着いたのだった。

 

閑話休題

 

あの時の事を思い出して、少し嘆息する。

少なくとも、あの時感じた事は『自分はまだまだ未熟だ』と言う事。

デザインベイビーとしてこの世に生を受けた為に身体能力だけは基準以上の物を、私達兄妹は持っている。しかし、それはあくまでも身体能力だけだ。実際のMS戦で勝つために必要な物はそれだけでは不十分……実際はそれに加えてその能力に見合うだけの性能を持った機体。そしてそれらを完璧に使いこなすだけの経験と実力が不可欠だ。

…つまり、私達に足りない物は―――――

 

ピピピ!!ピピピ!!ピピピ!!

 

「っ!!」

 

『うぇっ!?何!?』

 

『うおお!?』

 

咄嗟に機体に回避運動を取らせ、天空から降り注いだ桜色の光弾の雨霰を避ける。

即座に機体を光弾が放たれた方向に向けて、その空間を睨む。そこには―――――

 

 

 

 

『エクシア、目標を捕捉……三機のガンダムスローネを紛争幇助の対象と断定……これより、武力介入を開始する!』

 

 

(…!!! あれは…!)

 

『目標を――――――

 

「っ!チィ!!スローネアイン!これより防衛行動を――――

 

言うが早いが向こうはGNソードを展開する。

無論此方も既にビームサーベルを展開済だ。

 

反射的に背面スラスターを全力で吹かして接近する。

向こうもどうやら此方の意図を読んだらしい。同じ様に背面スラスターを全開にして接近してくる。

そして次の瞬間――――――

 

 

 

 

 

―――――駆逐する!!!』

 

―――――開始する!!』

 

―――そんな言葉と聞こえると同時に、お互いの獲物がぶつかり合った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…最初に聞いておこうエクシアのマイスター、刹那・F・セイエイ。何故我々に攻撃を仕掛けてきた?我々は君達と目的を同じとする『違う!!!』…何?」

 

『その機体が―――』

 

瞬間、此方の腕が跳ね上げられる。

 

『お前達が――――』

 

驚く暇も無く、機体の胴体が蹴り飛ばされた。

 

『―――――ガンダムであるものか!!!!』

 

そしてエクシアは、此方が体制を崩しそれを立て直す事などお構い無しに、GNソードの切っ先をスローネ達に向け、背中から大量のGN粒子を放出しながら我々へと向かって来た。

 

「チッ」

 

舌打ち一つで力点をずらし、突き入れられたGNソードの切っ先をずらす。

O-01がよくミハエルとの模擬戦で行なっていた戦法だ。

そのままバランスを崩したエクシアの横っ腹を、右手のGNビームサーベルで叩く。

しかし向こうも大したもので、殴られて出来た距離からGNソードのライフルモードで銃撃してきた。

回避するも、何発か機体を掠る。流石に正規マイスターは伊達ではないと言う事か…

 

『ちょ、ちょっと!どうするのヨハン兄ぃ!?』

 

ネーナからそんな通信が入る。フム、と首を捻った後、私は直ぐにエクシアのマイスターに通信を入れて説得を試みる事にした。何かの間違いで誤解をし、その結果で我々に襲い掛かってきているのであれば、此処での戦闘は果てしなく無意味な物だからだ。

 

「落ち着け。再度訊くが何故我々に攻撃を仕掛けてきた?我々は君たちと同じ戦争根絶と言う『違う!!』…」

 

『貴様達はガンダムではない!!』

 

更に攻撃を加えてくるエクシア。どうやら逆効果だったようだ。

錯乱しているかとも思ったが……そういう訳でもない。

どうやら本気で此方を排除しに掛かっている様だ。

……となれば、此方もやられる訳にはいかない。

 

「ミハエル、ネーナ。仕方が無い、応戦しろ。ただし撃墜するなよ」

 

『了解だぜ兄貴!!』

 

『待ってました!!』

 

それを機に、それまで静観していた二人がエクシアへと攻撃し始める。これで3対1。いかなオリジナルの太陽炉を有するエクシアと言えども流石にこの戦力差をカバーしきれる物ではない。

……筈だ。ハッキリ言ってそんな芸当をするような人間はO-01以外に居て欲しくない、というのが本音なのだが…いや、世界は私達が思っているよりも遥かに大きく、広い。もしかしたら、彼のような人間がまだまだ居るかもしれない。

そう考えながら、ビームライフルをエクシアの右肩をわざと掠めるように照準して撃つ。

エクシアはそれを一瞬で当たらないと判断したのかそのまま突っ込んでくる…掛かった。

 

「ミハエル」

 

『あいよぉ!ファング!!』

 

私の合図に応じて、ミハエルがツヴァイの腰からファングを射出しつつ、バスターソードで切りかかる。

向こうはそれを受け止めたが、そこへとファングから放たれたビームが殺到し、私もそこへとGNキャノンを放つ。

しかし流石は正規のマイスター。強引にGNソードを振る事でツヴァイを引き剥がすと、絶妙のタイミングで機体の胴体を捩り、全ての攻撃をかわした。更にダガーとビームサーベルを投げて3基、GNソードを振って残った全てのファングを破壊した。

その技量に舌を巻くが、まだ想定範囲内だ。

 

『まだあんだよぉ!!』

 

ミハエルはさらにファングを2基射出し、エクシアの死角から接近させる。

しかし次の瞬間、そのファングは一条のビームによって破壊された。

 

「むっ!?」

 

『援軍!?』

 

『ちょ、ちょっとミハ兄!!あれ!!』

 

ネーナが何かに気付いて指を向けた。

咄嗟にその方向へとライフルで迎撃するが、更に大きな光弾を返されたので急降下で避ける。

あれは……

 

『……ティエリア・アーデ?』

 

「ガンダムヴァーチェ、か?」

 

『ヴァーチェ、目標を破壊するっ!!』

 

…どうやら実働部隊は本気で此方を消したいらしいな。レーダーを見る限り、更にその後ろからキュリオスとデュナメス、さらにはサキエルの反応まである。

私は、溜息を一つ吐いた後、冷静に状況を考える。何度か脳内でシミュレーションを行い、問題点を見つけ、この後に続くミッションの内容等も加味すると…

 

「……フム、ミハエル、ネーナ。戦闘中止だ。逃げるぞ」

 

『兄貴!?』『ミハ兄!?』

 

ほぼタイムラグ無しで二人が驚愕を持って返事を返してくる。

文句を言われる前に説得するとしよう。

 

「状況を考えろ。我々は先日の事もある上に、大幅な迂回をしながらここまで来ているんだ。それに目的地はまだ遠い…次のミッションも中々に大きな物になりそうだ。今此処で徒に消耗する事だけは避けたい。それに流石の我々でも、4機のガンダムを撃墜せずに相手取るのは無理だろう。それ以前に少し損傷させるだけでも大幅に計画に支障が出てしまう」

 

『悪りぃが…逃げきれると思ってんのかい?』

 

不意に誰かから挑発された。声の感じと近くに居ることから、これはおそらくデュナメスのマイスター“ロックオン・ストラトス”だろう。

フッと頭の中で『思いっきり戦いたい』という本能と、『早く逃げなければ』という理性の衝突したビジョンが浮かぶが、此処は素直に理性に従う事としよう。

……しかし逃げ切るには、少々嫌な手を使うしかないな。

先程の挑発で今にも爆発しそうなミハエルとネーナを宥めながら、私はカードを切る事にした。

 

「……ロックオン・ストラトス。君は我々よりも先に戦うべき…否、戦わねばならない相手がいるだろう?…いや、それとも、“ニール・ディランディ”、と呼んだ方が良かったかな…?」

 

『…!!! 貴様!!俺のデータを!』

 

画面の向こうで彼が怒声を放つが、あまり気にしてもいられない。淡々と言葉を放ち続ける。

 

「当然、O-01からデータは拝見している。彼と共にミッションをこなす場合は、基本的に君達のサポートが我々の主な役割になる。1度だけ、しかも秒単位というかなり短い時間だったが、十分な程に見せてもらえたのでね。無論、他のマイスター達についても、詳細に見せてもらった」

 

嘘だ。実際には「プライバシーの侵害という言葉の意味を10回ほど調べて来い」と言われて拒否されたので、ヴェーダを通じて、“コッソリと勝手に”拝見させてもらった。

 

『あの不審者め…!一度やっぱり本気で狙い撃った方が良かったか……!!』

 

……申し訳ありません、O-01。どうやら余計な事態の火種を作ってしまったようです。

心の中で彼に謝罪の言葉と十字を切りながら、更に言葉をつむぐ。

 

「ニール…君がガンダムマイスターになってまで復讐を遂げたい相手の一人。実はその内の一人が、今、此処に、君の直ぐ傍に居るぞ」

 

『…!? なんだと…?』

 

「…信じられないか?では、ハッキリと口に出そう。その人物の元の所属は、今は無き中東のクルジス共和国。そこで主に活動していた反政府ゲリラ組織、KPSA。その構成員の中に、ソラン・イブラヒム……」

 

そして、一呼吸置く。

一瞬、誰かが息を呑む声が聞こえた。

それが消えるかどうかの所で、口を開き、告げた。

 

「今は、刹那・F・セイエイという名の少女が居た」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暫らく、沈黙が続く。

それを破ったのは、案の定、ロックオン・ストラトスだった。

 

『ん…な…せ、刹那、だと?』

 

若干声が震えているな。此処でドッキリカメラ等と書かれたプラカードを出したら一体どんな顔を―――――…って、待て待て!!違う!!私はこんなキャラではない!!むしろそれはO-01の役割だろう!!『オイ、ふざけんな。何でそうなる』何か聞こえたが無視だ!!

 

「そうだ……詰まる所彼女は君の両親と妹を殺した組織の一員……つまり、君の仇。忌々しき君自身の暗い人生の根源の内の一つというべき存在なのだ」

 

デュナメスがエクシアを視界に入れる。対するエクシアは身動ぎ一つしない。

……ふむ。嘗ての罪は、余す事無く受け止める、とでも言うつもりだろうか?殊勝な事だ。

そんな事を考えながら、我々は機体を飛ばしていった。

おそらく後ろから背中を撃たれる事は無いとは思うが、少し心配な事はある。

ミハエルとネーナを先に行かせた後で、私は機体を翻し、離脱した。

……後方からなにやら途轍もない負のオーラと共に感じられる気まずい雰囲気を感じた瞬間に、「やはり言わなければ良かった」、と、後悔したのは秘密だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在

 

「…という事があって今に至る」

 

『? 兄貴?』

 

「……………作戦上では問題ない。ただ、やり過ぎるなよ」

 

『あ、ああ、了解!!』

 

地上から機関銃と砲撃による攻撃が開始されるが、三機は別れて行動を開始する。

 

『おらおらぁ!!』

 

『当たれ当たれぇ!!』

 

……何故かネーナも参加している?O-01が聞いたら、また頭を抱えそうだ…まあ、今はそれどころではない。そう考えた私は、直ぐにネーナに指示を出した。

 

「そろそろ片をつける。ドッキングするぞ」

 

『『了解!!』』

 

それまで好き放題に暴れていた二人が私の後ろに回ってシステムを連結しようとする。

その時だった。

赤い光が三機の間を奔り、分断させる。

 

『な、なに!?』

 

『またエクシアかよ!?』

 

二人が困惑した声を出した。

……だが、あの地獄の修行なるシミュレーションで徹底的に鍛えられた私の目は、放たれたビーム粒子が一体どの様な物なのかをハッキリと捉えていた。

 

「いや、違う!今のは…!」

 

咄嗟にモニターに表示された敵の数を見る。

瞬間、私は驚愕に目を見開き、思わず声を荒げてしまった。

 

「十機の編隊だと!?」

 

ちょうど夜が明け、日の光がその正体を照らし出した。

全身が白でカラーリングされ、胸部からでた突起状のスラスターと思われる物体が、Vの字に肩の後ろまで伸びている。

顔は額に紫色の楕円型のクリスタル状のセンサーが埋め込まれ、顔のバツの字型のスリットからは紫に光る四つの目が覗き、中世の甲冑に身を包んだ騎士を連想させる。

そして、何より着目すべきは背中から放出されている赤い粒子と三角錐の出力機関…紛れもなくGNドライヴとGN粒子…なの、だが……

 

「これは…ガンダムでは、無い?……いや、データにあったスローネヴァラヌス?しかし、あれは此処までスマートでは……?」

 

『オイオイ兄貴、どういうこったよ!?』

 

『でもGN粒子は放出してるよ!?』

 

「あれもまた、ソレスタル…いや、そんな筈が無い…まさか!?」

 

私達が動揺する中、先頭を切る機体から、順次それらのMSがフォーメーションを組み始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソレスタルビーイング某所のアジト

 

「…………此処カラ再ビ三人称!!三人称!!」

 

「うおぉっ!?相棒いきなりどうした!?」

 

「最近出番無イ!!無イ~!!!!」

 

「あったろうが1話位前で!!」

 

「セリフ無イ!!セリフ無イ!!!」

 

「喧しいわ!!つーか今思ったけどもしかして今回俺らって今回出番これだけ!?」

 

「大正解!!大正解!!」

 

「ガッデム畜生!!!!」

 

「叫んでないではよ昼飯作らんかいダボスケェ!!!!」

 

ドゴァッ

 

「アボガドッ!?」

 

「ちょ、ヒリちゃん!?後頭部をスパナで殴打は真面目に死ねるよ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「頂部GN-X部隊…これより攻撃行動に移る。虎の子の10機だ。大破はさせるな…」

 

部下に指示を出しながら冷静さを保っていた彼であったが、内心では既に目の前の“獲物”に対してその獰猛な牙を突き立てんとしようとする気持ちが我慢の限界であった。

 

「かかれ!!」

 

人革連“大佐”セルゲイ・スミルノフの怒号とともに10機のMS……GN-Xから血の様に赤く光る光弾が発射される。

 

「くっ!!」

 

その威力に顔をしかめながらもネーナは全く別のことに驚いていた。

 

「何よ、こいつら!?こっちと互角!?」

 

今まで自分たちが相手にしてきたMSとは明らかに全てが違う。

多彩な動きにそれを生かしきれるスピード。

地獄の修行の敵機や実働部隊、そして自分達のガンダムには少々劣るが、流石にこれだけの数が相手だと実力の上がったネーナと言えども手古摺る物がある。

 

「なんという性能だ…!やはりこの機体…」

 

セルゲイはGNドライヴ搭載機の性能をかみしめながら腰のビームサーベルを抜いてドライへと斬りかかる。

 

「凄い!!」

 

「このぉ!!」

 

斬りかかられたネーナは同じ様にビームサーベルを展開して左手でそれを構えて、攻撃を受けた。

同時に一瞬の硬直を突いて、右手のビームガンで相手の胴体を狙うが、セルゲイは動じない。

 

「もはやガンダムなど、恐るるに足らん!!」

 

驚くべき事に、彼はまるでビームサーベルの刃を滑らせるようにして一気にスローネドライの真下へと回り込むと、そのまま左手をサーベルごとたたき切らんとサーベルを振るう。

 

「冗談!!」

 

しかしネーナもただ黙ってやられない。

直ぐにビームサーベルから手を離すと、即座にもう一本のサーベルを取り出してわざと相手の頭部スレスレを狙って横薙ぎに振るい、相手がそれを避けようとして少し下にずれた所で、肩の小型シールドに搭載されたGNミサイルを発射する。

しかし、

 

「嘘!?」

 

「でぇやあああぁぁぁぁぁ!!」

 

セルゲイの操るジンクスは事も無げにそれを避け、逆にドライの顔に回し蹴りをお見舞いした。

 

「きゃああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

「ネーナ!!」

 

地上へと落下していくドライの救援にツヴァイが向かおうとするが、

 

「貴様の相手はこの私だ!!」

 

「なめんじゃねぇ!!行け、ファング!!」

 

ツヴァイは自身を止めようとしたソーマのジンクスにファングを飛ばす。

中距離から嵐のように赤い光弾が降り注ぐが、ソーマは事も無げに避けていく。

 

「マジか!?O-01じゃあるまいし!!」

 

ミハエルは完全に回避されたことで動揺するが、ソーマはさらにファングにビームライフルによる反撃を行う。

数機のファングが破壊され、残ったファングは攻撃を続けるが一向に当たる気配がない。

 

「機体が私の反応速度についてくる!!……これが……これが……ガンダムの力!!」

 

ソーマは自身では後から同僚に言われるまで気づいていなかったのだが、この時、今までに味わった事の無い充足感という物に、子供のように喜んでいた。

何せ、今までは機体の性能限界によってできなかった自分の能力をフルに活かしきって戦うという事が出来ているのだ。

その特異な経歴上、どこか自信を兵器、あるいはそのパーツの一つとしか見ていない彼女にとって、自身の持ち得る最高のパフォーマンスを発揮する事によって、初めて友軍に対して…取り分け、自信を温かく迎えてくれたこの部隊の同僚と上司に貢献できているためか、今までに見せたこともないような笑顔を見せる。

 

「クソッたれがぁ!!」

 

一方の対するミハエルは怒り心頭である。何せO-01に負けてからは一人密かに二度と敗北したりしないと決めていたのだ。

借りを返そうとペダルを踏み込もうとするが、それを遮るかのようにヨハンから通信が入る。

 

『撤退するぞ。殿は私がする』

 

「兄貴!!」

 

『このままでは一方的に消耗するだけだ。反論は聞かん。行け!!』

 

よく見ればヨハンも一機のGN-Xに押され始めている。

 

「覚悟!!」

 

「甘い!!」

 

GN-Xによるビームサーベルが突き込まれる。

しかしヨハンは瞬間一気に相手の懐に入りながら、そのまま何も持っていない左腕で、相手の胴体にフックをかけた。

それを受けたGN-Xが若干ながらも体勢を崩す。

それを見たヨハンはすぐさま標的を変更。今度は今までミハエルが相手をしていた機体―――ソーマ・ピーリスの駆る機体へと襲い掛かっていく。

それに対しソーマは咄嗟に武器をライフルへと変更。

威嚇射撃をしながら、左手にビームサーベルを展開し、正面から突っ込む。

無論、周囲のGN-Xも彼女の援護に回り、アインに対して弾幕を張った。

しかしヨハンはそんな物がなんだと言わんばかりに機体をさらに加速させる。

対するソーマはまさかこの弾幕の中でそう出てくるとは思わず、無意識的にではあるが、一瞬機体を停止させる。

 

それが、勝敗を分けた。

 

流石にあの地獄の修行もとい“エクストリームガンダム地獄”を経験してきただけはある。

ヨハンはその一瞬の停止の隙を突き、一気に機体の出せる最大のスピードを叩き出すと、そのまま、まさかの“MSによる体当たり”を敢行した。

しかもGN粒子の質量軽減性質を反転させて、瞬間的にではあるが機体重量を基本重量の2倍にするというオマケ付きである。

そのおかげで体当たりを食らったソーマの機体は、咄嗟にシールドを構えて防御したとはいえ相殺し切れぬほどの凄まじい衝撃を受けて、まるでアメリカンクラッカーの球の如く、綺麗に吹っ飛んだ。

しかし、流石は超兵というべきか。体当たりを食らった瞬間、彼女は無意識にではあるがビームライフルを捨て、咄嗟にGN-Xの固定武装の一つでもあるGNクローを突き出すことに成功したのだ。

これには、まさかそんな物が付いていたとは思わないヨハンも面食らい、回避もできぬまま左肩にクローの直撃を許してしまう。

咄嗟に右手のビームライフルのグリップでGN-Xを殴り、何とか振り放すものの、コンソールを見てみれば受けたダメージがどれだけ酷い物であるか一目瞭然である。

それでも敵が攻撃の手を緩めてくれる訳ではない。

ヨハンはそんな現実に溜息を吐きながら、再び襲いかかってきた複数のGN-Xを手玉に取り始めた。

 

そんな一連の攻防を見ていたミハエルは、自身の胸に、初めて兄に対して上手く説明のできない澱みのような感情が芽生えたのを感じた。

そんな自分が気に入らず、舌打ちをしながらも、自分を追おうとしていた1機のジンクスを牽制しつつネーナの乗るドライを片腕に抱えながら撤退にかかる。

それを見たヨハンはそのまましばらくGN-X数機を相手に軽く立ち回ってから、良い塩梅になった所で左肩のシールド裏に付いていたスモークグレネード(GN粒子混込済み)を何発か射出して目くらましをしてから、悠々と上空へと退避していく。

 

「待てっ!!」

 

そんな中、なおも果敢に追おうとするのはソーマだ。何せ向こうが撤退をしているという事は、例え手玉に取られていたとしてもこちらが有意であったことには変わらないという思考が、彼女の中にはあったのだから。

しかし、そんな彼女をセルゲイはやんわりと制止した。

 

『少尉。追うな。今日はこの位で良い。少し“アレ”な展開ではあったが、あくまでもこれは世界にGN-Xの力を示す為の、言わばデモンストレーションなのだからな』

 

「しかし中佐!!」

 

『大佐だ…それに眼下の基地を見ろ』

 

「基地?」

 

ピーリスはセルゲイに言われた通り、眼下の基地に目を向ける。

そこには生き残った者たちが歓声とともにこちらに手を振っている。

 

「これは……何故………?皆、あれだけの被害を受けたというのに…?」

 

『……そういえば、少尉は初めて味わうんだったな』

 

ピーリスは不思議そうに首をかしげる。

そんな彼女の顔を見ながら、セルゲイはニヒルな笑みを浮かべつつ高らかに、されど静かにこう言った。

 

『これが……勝利の美酒というものだ……中々に良いものだろう?』

 

「勝利の……美酒…………」

 

敵を仕留めきれなかった。所か、自分を含めた一部の味方に至ってはたった1機に手玉に取られた。

味方の被害も甚大だ。

なのに、眼下の友軍である“皆”はその顔に眩いばかりの笑顔を浮かべ、歓声を上げながら自分たちを祝福、或いは称賛してくれている。

それを見ている内に、ソーマは胸の奥から込み上げてくる、暖かな“何か”を感じた。

彼女がそれをキチンと理解するのはまだ先の事になる。

兎も角、“超兵”ソーマ・ピーリスは、とりあえず今はその感情に素直に従い、満面の笑みを浮かべた。

それは正真正銘、まるで“花が咲いたかのような”美しく、可愛らしい笑顔だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

余談ではあるが、この時の彼女の微笑みはそれはそれは可愛らしかったらしく、この後直ぐの短い期間で秘密裏に彼女のファンクラブが結成されたという記録が、とあるパイロットの手記として後世に残っているが……ウソかホントかは、定かではない。




如何でしたでしょうか?

どうも雑炊です。

さて、原作においては沙慈君にとって此処からとっても欝展開が始まるはずだったのですが、本作においてはルイスさんとは疎遠にする予定無しなのでまだ大丈夫かな……それでも人生ハードモード突入は確定ですが。

で、トレミー組VSトリニティ勃発。アッサリと終了しましたが。
ここら辺の後始末はまた次回に持ち越しです。

で、VS GN-Xはこんなかんじに。
納得行かない人も居るかと思いますが、まあ、ヨハンが活躍しているのにはワケがあるのだと解釈してやってください。


で、一番最後の蛇足は……一応2期にやるあるイベントの布線です。憶えておかなくても結構ですが。

では、また次回
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