ワンピースの赤犬の能力を持った少年が、雄英高校に入学してヒーローを目指す物語。原作赤犬みたいなクレイジージャスティスではないので、別人として見ていただけるとありがたいです。
続くかはわかりません(作者は逃亡厨)

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ヒロアカ面白いですよね


赤犬のヒーローアカデミア

『個性』が確認され、世界は変わった。

それまでは空想の世界にしかなかった『個性』という力、人々はその力に酔いしれた。もちろん全ての人が『個性』を利己的に使ったわけではない。しかし、強力な力を手にして欲望のままに使う人々も確実にいた。

 

現在ではヴィランと呼ばれる犯罪者、それらの犯罪を抑制し取り締まるのはヴィランと同じく、強力な『個性』を持つヒーローが必要だった。

 

No.1 ヒーロー『オールマイト』

 

数多くいるヒーローの中でも、最も有名で人気のあるヒーローだろう。

もちろんただ有名なわけではない、『個性』も強力であり、圧倒的な身体能力を使い数多くのヴィランを逮捕、そしてそれ以上に多くの人々を救っている。

 

「サカズキ少年!雄英高校に来てヒーローにならないか!」

 

「あの、……まずなんでオールマイトさんがここにいらっしゃるのかお聞きしてもいいでしょうか?」

 

ここはとある中学校の校長室。

筋骨隆々な線の濃い男性、日本人ならほぼ全員が知っているであろうヒーロー、オールマイト。そしてその前に座っているのは一人の男子生徒。短く切り揃えた黒髪と意思の強そうな目をした彼は、少し混乱している様子はあるもののオールマイトの目をしっかり見て話をする。

 

「説明させてもらおう!……その前に少し質問をしたい。サカズキ少年、君は自身の『個性』をどう思っている」

 

「……」

 

サカズキと呼ばれた少年、赤犬サカズキはオールマイトの質問に、元々険しく見える顔をさらに険しくししばし沈黙した。

 

「オールマイトさん、それは自分の『個性』を理解した上での発言なんですよね?」

 

「そうだ、君の『個性』はちゃんとわかっている。……幼少期の事もね」

 

「ですよね……自分はこの『個性』を、はっきり言って憎んでいます。幼少期の事も知っているのであればおわかりでしょうが」

 

「君はそう言うと思ったよ……」

 

オールマイトはそう言うとスクッと立ち上がった。そして向かいに座るサカズキに向かって手を差し伸べる。

 

「サカズキ少年、私が今日ここにいる理由は君を雄英高校にスカウトするために来たんだ。君が憎むその『個性』を人々のために使う気はないか?もしも君がそう思ってくれるならば雄英高校が、いや、私が全力でサポートする!」

 

サカズキは差し伸べられた手をジッと見つめ、しばしオールマイトの言葉を噛み締めた。そして、オールマイトに掌を見せるように伸ばし、目線を上げオールマイトを目をしっかり見ながら口を開く。

 

「……オールマイトさん、最後に一つだけ質問させてください。もしも自分がこの手を取ったら、この『個性』は正義になりますか」

 

サカズキが言葉を紡ぐとどうじに、サカズキの掌が光を放つように真っ赤に光り、ボコボコと音を立て始めた。

まるで火山の火口のような掌は今にも噴火しそうだ。

しかし、オールマイトはその掌を見てニヤッと笑った。

そして、躊躇することなく、力強く、サカズキの手を握りしめた。

 

「っ!?あんた何をっ!?」

 

「安心したまえサカズキ少年!君の『個性』は!君は!私が必ず正義にしてみせる!」

 

「そんなことより早く治療を!!!」

 

サカズキが振りほどくように手を離すと、オールマイトの手はジュウジュウと音を立て火傷になっていた。

オールマイトの『個性』によるものか、触れていたのが短い間だったからか、火傷になっているのは掌の表面近くだけのようだが、自身の『個性』で人を傷つけしまったからかサカズキはうろたえている。

 

「安心したまえサカズキ少年、この程度の火傷ならヒーローをしていれば日常茶飯事だ!……それに、君が素早く『個性』を止めてくれたから見た目ほどひどい怪我ではないよ」

 

オールマイトは怪我をしている手とは逆の手を差し出し、サカズキの手を再びしっかりと握りしめた。

 

「それに、今ので確信した。君は人の痛みをわかることができる人間だ!安心したまえ、君がその心を忘れない限り必ずその『個性』は正義となる!」

 

サカズキはしばし考えるそぶりを見せる、そしてゆっくりと手を動かした。オールマイトの言葉はサカズキの心を動かすに足りたようだ。

サカズキはもう片方の手をオールマイトを手に添え、オールマイトに負けないぐらいしっかりと握りしめた。

そして、頭を深々と下げ、再び上げると、しっかりと口を開く。

 

「オールマイトさん、あなたの信頼を裏切らないよう、必ずこの『個性』を人々のために、正義のために使うヒーローになってみせます。どうか、自分を指導してください!」

 

「私に任せろ!!!」

 

こうして、『個性』噴火、を持つ赤犬サカズキの雄英高校での生活が決まった。

 

 

 

 

 




駄文御免


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