外伝クトゥロニカ神話『4つの愛』 作:カロライナ
シスターや旧友だったかもしれない存在を殲滅した一行は、壊れたパーツの修復に勤しんでいた。
もう戦うことも
衝撃的な光景に真面に動ける存在は、纒とぬいぬいの2人しかいなくなってしまった。
「い、挿れるよ・・・?」
纏はごくりと生唾をのみ、シスターに対して正常位の姿勢で息を荒げながら、乗り上げている。その様子を遠目から、ロジーナ・クリスティーナが見守り、飛鳥・星乃も歩哨を一時的に静止し輪の中に集まる。ぬいぬい修羅は纏の傍らに立ち、赤大は何か茶化そうと口を開くが、修羅から尻にローキックを叩き込まれ口をつぐんでいた。
そしてシスターの酷く落ち窪んだ穴の中に、纏の指がツプンと入り込む。
最後の部品である「めだま」がシスターの中に入ったのだ。
べつに纒の「おとこのこ」が、シスターの「おんなのこ」に
纏はすぐにその場からバックステップを踏むように離れる。
全員が全員、シスターから視線を反らさず息を潜めた。
不快な静寂が辺りを包み込む。
そして探索者には分からなかったが、ドールである4人には何故か理解することが出来た。今、目の前に居るのは自分達に攻撃を仕掛けてきたシスターではない。生前、記憶の片隅に居る、あの優しかったシスターであると何故か分からないが、そう確信を得たような顔をする。
「貴方達は・・・・確か・・・。」
声色も唄っていた時の叫び声と比較して非常に落ち着いたものであった。
「シ、シスター・・・? ボクを覚えていますか・・・? ・・・纏です。」
「えぇ、覚えてますよ。『
「なぁ、修羅。ファンキーな髪色をした赤髪の同僚って・・・。」
「さぁ・・・?」
「おい、何故目を逸らした?!」
纏の非常に戸惑いながらも、恐怖が入り混じったような語りかけに、非常に慈愛に満ちた優しげなシスターの声が崩れかけた教会に木霊する。声色を聞いている分には敵意のようなものを感じることは無く、シスターを囲むようにして離れていたものの誘われるかのようにシスターに近づいた。
「シスター! シスター!!! 私の事は覚えていますか?」
「はい。私の大切な教え子の・・・
「・・・・私・・・・名前・・・・・・ロジーナ=ブレア・・・・。」
「えっ!? わたくしのことも知っていますの!?」
「よくロジーナちゃんから
「・・・・・・ん・・・///」
「今も仲が良さそうですね。・・・成長した様子からシェルターから何年経過してしまったのでしょうか・・・。」
そして正気を取り戻したかのようなシスターに対し、やや喰い気味に飛鳥が一歩踏み出しシスターが見えやすいように纏の隣に立つ。シスターは笑顔で微笑み、一度頷くと飛鳥の名前も呼ぶ。
一足遅れる様な形でロジーナが何も言わず、クリスティーナを傍らに引き連れながら飛鳥の隣に立った。シスターの視線は、そんなロジーナとクリスティーナも捉えほっこりとした笑顔を作る。
予想外の相手から、自分の名前が出てきたことでクリスティーナは一瞬身体を飛び上がらせた。そんな彼女を宥めるようにロジーナは腕を組ませ、恥ずかしそうにしつつも積極的に引き寄せる。
一方、シスターは仲睦まじそうな様子を作り上げているロジーナを尻目に、虚空に向けて何も映らない空を見上げ呟きを漏らしていた。
「・・・・シスター。・・・ぁー。」
「シスターで構いませんよ。・・・私自体名前を忘れてしまいましたから。」
「それでは、失礼しまして・・・シスター。彼女の名前についても何か存知あげませんか?」
話が弾み、なかなか一歩踏み出すことが出来ない、ぬいぬいを引き連れた修羅が割って入る。ぬいぬいは修羅に背後に隠れながらも、シスターの近くまで来るとひょっこり頭を出した。
「・・・・・・。」
「・・・? どうかされましたか?」
「・・・・彼女の名前ですが・・・実は私も存知あげないのです。皆から、『ぬいぬい』という愛称で呼ばれていたことは覚えているのですが・・・。」
急にシスターの表情が強張る。
暗視ゴーグル越しに分かるシスターの強張りに修羅は丁寧な敬語で尋ねると、シスターは悲しげに首を横に振って、強張った理由について2人に話した。それを傍らで聞いていたぬいぬい自身も酷く落ち込んだ表情をする。
「・・・・ですが・・・。苗字であれば・・・知らないこともありません。」
「・・・・・。・・・あの・・・宜しければ、その苗字・・・教えて貰えませんか?」
「・・・確か、貴方の苗字は『
落ち込んだ様子のぬいぬいではあったものの、苗字だけであれば覚えているかもという彼女に対し、僅かな希望が宿ったような表情を向ける。ぬいぬいの表情に希望が宿り、それから一呼吸を置いたのちにその苗字を名乗った。
【後書き】
ちょっと官能小説っぽく書いてみました。官能は初めてなのですが、うまく掛けているでしょうか? まぁ、官能でも何でもないんですがね!!!