外伝クトゥロニカ神話『4つの愛』   作:カロライナ

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【前回のあらすじ】
 修復を決意した纒とぬいぬいはシスターも繋ぎ直したところ、シスターが正気を取り戻した。
 シスターは4人+1人へ向けて、シスターが知る限りの本名について教えてくれる。
 中には探索者のことすら顔馴染そうであったものの、本人は思い当たる節は特になかった。




Episode3-11 『コワレタ人形』

 修羅は考える様な険しい表情になる。

 ぬいぬいは修羅の様子に気が付いていないのか、対照的な笑顔をシスターに向けた。

 

「・・・つかぬことをお聞きしますが、他の3名の名前を覚えているのにも関わらず、ぬいぬいさんの名前だけは愛称以外知らないというのは、それはぬいぬいが貴方の元に通い始めてから本名を知る前に・・・・先ほど貴方が仰っていたシェルター内で何かが起こったという事ですか?」

「ロジーナさん、纏さん、飛鳥さん、ぬいぬいさんは口を揃えて、『記憶にあるシスターの教会はここじゃない。』と仰いました。シスター、貴方が4人の事を覚えていらっしゃるという事は、可能性として4人が言っていた教会はそのシェルター内部にあるのではないかと仮定しております。」

「また、先ほどの貴女のシェルターでの出来事を懐かしむような言葉。しかし、貴女は自分の教会ではない教会で“ゾンビ”・・・いえ、アンデットとして佇んでいた。これはシェルター内で何かが起きたと考える他無いように思えるのですが?」

 

 修羅の険しい表情は一転し、真剣な赴きになってシスターを見据える。シスターは真剣な様子で核心に迫る修羅を真意に受け止め、何か話そうと口を開いた。

 

「それは・・・・・ぁ・・あ゙? ・・・・・が・・・・ごぼ・・・・・。」

 

 突然、シスターは眼を見開いたかと思うと口から泡のような物を噴き出す。纏が折角直した「めだま」は、ぐるりと白目を剥き眼球から零れ落ちる。彼女は苦しそうにもだえ苦しみもがきながらも、震える手先でとある方向に指差し動かなくなった。

 

狂気判定+SANチェック0/1

ロジーナ→8【失敗】

ぬいぬい→9【成功】

飛鳥→5【失敗】

たからもの+1

纏→1【大失敗】

飛鳥+1

 

クリスティーナ68→52【成功】

修羅64→54【成功】

赤大63→24【成功】

星乃73→72【成功】

 

記憶の欠片【入手】

全員【名前(特殊)】

 

 正気を取戻し、あれほど穏やかな表情を浮かべていたシスターが。苦しみもだえる様子にドールたちは再び目を瞑るなり、相方にもなりつつある探索者の背後に隠れるなどをし、つらく厳しい現実から目を背ける。

 一時的に動かなくなったシスターは、再び身体を持ち上げよたよたと歩き始めるが、その姿は明らかに異常であった。この教会で出会ったころは、しっかりとした足取りで二足歩行であった。今は引きずるような足取りで、ドールや探索者に縋りよっている。纏が戻し、零れ落ちた「めだま」を引きずる足で踏み潰した。口から涎のような粘液を絶え間なくしたたらせ、片目に残った眼球は完全に白目を剥いており、黒目はどこにも存在していなかった。

 

 クリスティーナは自分の腕を抱きしめているロジーナを星乃に任せる。それからショットガンを取り出しシスターが、今度こそ無事にあの世に旅立つことができるように祈りが込められる。

 直後、銃声が一つ闇に響き、余韻は溶けるように吸い込まれて行った。

 

 

 




【後書き】
 今気が付いたのですが、今回のシスター戦闘中にサヴァント的発言をしていませんね。
 もうちょっと喋らせてあげれば、良かったかもしれません。

 そして本日クトゥルフサプリのデルタグリーンの翻訳で『ドラゴンブレス弾』の記載を見つけました。シスターにぶち込んであげれば、完膚なきまでに他界させてあげることができたのですが・・・・惜しいですね。見つかるのが遅すぎました。


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