外伝クトゥロニカ神話『4つの愛』   作:カロライナ

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【前回のあらすじ】
 まともに運転していたクリスティーナだったが、どれだけ走っても変わることのない光景にうんざりしていた。
 背後が、にぎやかになってきたところで隣で窓の外の光景を共に眺めていたロジーナに話しかける。
 声にメリハリをつけて、衝撃の事実を伝えたが以外に反応は薄かった。




Episode4-4 『死の死』

 そこは随分と寂れた道路。

 片側は山側の斜面となっており、角度も急すぎて装甲車では走ることは不可能であることがわかる。もし、無理に走ろうとすれば間違いなく横転してしまう未来を想像にかたくない。

 反対側は海岸沿いであるだけあって形を成していないガードレールはところどころ破損し、少しでも接触してしまえば全損するような破損をしている。

 また崖下は、打ち付けられる波により浸食が進み、道路自体まだ残っていることが不思議なほどに管理者の居ない道路は危険に道溢れていた。

 

「修羅さん。ちょっと見て貰いたい光景があるのだけどいいかしら?」

「構いませんよ。伏兵でも待ち構えていましたか?」

「いいえ。むしろ伏兵の方が良かったですわ。」

「どれ。・・・ふむ。」

「本当にこのルートしか迂回路はありませんの?」

「ナビゲーターも使えない今、この地図を信じる他ありませんからね。この地図の通りであればそのようになります。」

 

 クリスティーナは装甲車を止め、修羅を呼びフロントガラスから見える景色を見せる。

 修羅は一通りの確認を済ませると7人を呼び地図を見せるが、ここを通るほか森を迂回するルートは無いことが全員に理解することが出来た。

 

「ここからは車両も動かしますが、念のため全員降りて徒歩で行きましょう。もしも、全員96に乗車したまま海へ落ちたら元もこうも無いですから。」

「わかりましたわ。ですが、運転手の座は譲りませんことよ。」

「・・・・よろしくお願い致します。」

 

 修羅の提案に頷き、それぞれは各々の火器を持ち装甲車の外に降り立つ。空は相も変わらず鉛色、海もまた青白く光り、現実とは思えないほどの不気味な光沢を魅せていた。

 

「私達が先頭を努めますので、纏さん達は後方の索敵をお願いいたします。」

「こう・・・海まで汚染されちゃ・・・本当に世界滅亡したみたいだな。」

「纏さんの話ではもう滅亡しているんですよ。あまり海岸側に寄らないで下さい。縁ほど崩落しやすくなっているかもしれません。」

「へいへーい。」

「クリスティーナさん、天井ハッチを開けていつでも脱出が出来るようにしてくださいね?」

「わかっていますわ。」

 

 修羅の指示の元、7人は装甲車を護るように円陣を囲み徒歩での迂回路に変更する。装甲車の操縦をするのは、クリスティーナであり、皆の歩幅に合わせて車両を徐行させる。その様子を屋根からロジーナが心配そうに見守り、星乃と飛鳥は山側斜面で森側からの強襲や落石を警戒する。赤大は修羅に適当な言い訳をつけて、後方に回り込むと纏に音楽プレイヤーを持たせ、修羅が没収しないように代理で預かって預かるように頼み込んでいた。纏も秘密を共有する身として、周囲を見渡しソワソワしながらそれを承諾。修羅とぬいぬいは最も危険と思われる海岸側で磯と油の混じった変わり果てた海の香りを味わいながら、真面目に索敵を行っていた。

 

対話判定

ぬいぬい→ロジーナ 5【失敗】

飛鳥→星埜 6【成功】

纏→ロジーナ 8+1【成功】

 

幸運+(行動判定+2)

クリスティーナ70→67【成功】

修羅75→21【成功】

赤大65→40【成功】

星乃95→100【ファンブル】

ロジーナ→9+2【大成功】

ぬいぬい→4+2【成功】

飛鳥→6+2【成功】

纏→4+2【成功】

 

「・・・・っ! ・・クリスティーナ・・・・・クロを急いで出して・・・!!!」

「分かりましたわ!!」

 

自動車運転

クリスティーナ81→78【成功】

 

 それは海岸沿いの危険地帯を半分超えた辺りの事であった。

 海岸沿いの波に一際大きな波が壁に打ち付けられたとき、聞き耳を立てずとも辛うじて繋がっているであろうアスファルトに亀裂が入るような大きな音が周辺に響き渡る。その物音がする前、異変に真っ先に気が付き動き出したのは、装甲車の上で索敵をしていたロジーナであった。

 ロジーナの叫びに修羅、赤大も素早く装甲車にしがみ付き天井部に低姿勢で這いつくばる。次の瞬間、装甲車はアクセル全開の全力で走行した。ロジーナはそのまま流れるようにぬいぬいと纏を装甲車の進行方向とは逆側に押し倒し、音の発生源から出来る限り離れる。

 装甲車が、その場から居なくなるのと同時に道路の崩落が始まった。飛鳥は崩落に巻き込まれ落下したものの瞬時にワイヤーリールを崩落の始めた縁に突き刺し、海への転落から己の身を守る。しかし、星乃はどの段階においても間に合うことは無かった。

ロジーナの指示によって走り出した装甲車に掴む事はおろか、人の身では飛鳥の様にワイヤーリールで海への転落を防ぐこともできない。そのまま他の瓦礫と共に海の中へと消えていった。

 

Идти!(Go!) Идти!(Go!) Идти!!(Gooo!!)

運転

クリスティーナ51→??【??】

 

 背後から迫る崩落の音にクリスティーナは滾らせる様な方向を飛ばしながら、全開でアクセルを踏み続ける。その崩落は、まるで全てを飲み込む大蛇を連想させるかのように3人へ対し死の手を伸ばし、大きくその一撃を叩きつけた。

 

 

 




【後書き】
 幸運95でもファンブルするんですね。しかも100ファンブルの場合、技能値上限は99なのでPOWが20だったとしても失敗するという・・・。ダイスボットはネクロニカからクトゥルフに変更しようと決心したシーンでもあります。
 はい。出目は偽れません。偽ってはいけません。
 星乃は・・・・駄目だったよ・・・。装甲車に飛び乗れませんでした。


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