外伝クトゥロニカ神話『4つの愛』 作:カロライナ
森の中で少女と出会うドール達。彼女は纒が教会で拾った写真に写っていた少女と類似していた。
纒は思い出せないことを申し訳なさそうにしながらも、彼女に自分たちのことについて尋ねるが彼女もドール達のことを知らないようだ。
纒は彼女の様子に、何か『引っかかり』を覚え彼女を注意深く観察し、逸早く危機を察知するのであった。
===1ターン目===============
編成
【奈落】
『アポルオン』
【地獄】
ツデムシ1~4
【煉獄】
ヘビトンボ1~9
ぬいぬい、飛鳥、纒
【花園】
なし
【楽園】
ロジーナ
COUNT14
ラピット
ロジーナ
【集中】
飛鳥
ワイヤーリール
対象アポルオン
【奈落】→【地獄】
飛鳥
せぼね
ロジーナ
対戦車ライフル→10+2【成功、任意+2ダメージ】
対象:アポルオン
頭部全損
常に誰よりも素早く行動していた探索者は存在しない。鼓舞するかのように敵をなぎ倒し、自分達を勇気づけてくれていた存在が居ない事に対して、4人は寂しさを感じつつも、同時にこの場に彼女達が居ない事に対し喜び笑みを溢した。
『アポルオン』から湧き出た蟲たちは、今も自分たちの肉体に噛みつき蝕んでいる。
もし、こんな中に人間である彼女達が同伴していたら、考えるだけで浮かび上がるおぞましい光景に4人は身を震わせた。
飛鳥は、『アポルオン』とその他の不愉快な害虫共が自分達を囲んだところで、踵を返し『アポルオン』を霧散させるために一歩踏み出し接近する。
『アポルオン』の目前には彼女を護るかのようにツデムシ達が陣取っていた。しかし気にする様子もなくライトセイバー片手に突っ込むと思わせ相手の動きが強張ったのを確認してからワイヤーリールデ『アポルオン』を手前に引き寄せる。
ロジーナは瞬時に超遠距離から対戦車ライフルで『アポルオン』を狙う。纏は生きた人間でもアンデットでもない事を語り、更に自分自身は『集合体への自我を習得している』という情報を知り得ている。
蟲の何処に自我を持ち合わせているのか、ロジーナにそれを見抜く力は持ってはいない。されど人間であれアンデットであれ、大事な機能が詰まっているであろう脳天に狙いを定め、鉛玉を放った。その弾丸は数多の巨大昆虫の隙間を潜り抜け、一撃で『アポルオン』の脳天を貫いた。額の中央に穴が開いたと思えば、後頭部が膨れ上がり霧散し粉々になった蟲の欠片が、飛び散る脳味噌の様に噴出する。
『アポルオン』はそのまま反動を受けたように倒れるように仰向きで崩れると動かなくなった。
===戦闘終了===========
周囲のヘビトンボやツデムシも驚いているのか、視線を狙撃された『アポルオン』へと注目を浴びせていた。次第に4人を覆っていた羽虫たちも、逃がさぬよう形作っていたがその姿を消す。周囲には『アポルオン』の亡骸と、浮遊するヘビトンボ、地べたを這いずるツデムシしか居なくなった。
「私が引き寄せる必要もありませんでしたね・・・。」
「ロジーナさん! 凄い!!」
「ロジーナ!」
飛鳥はがっくりと肩を落し落ち込む一方、ぬいぬいと纏はロジーナを讃えるように明るい顔でロジーナの方に振り向く。しかし、ロジーナの顔はスコープ越しに倒れ切った『アポルオン』から視線を外すことは無い。それよりも一層、顔を険しくさせた。
直後、頭部を射抜かれ後頭部を爆ぜさせた『アポルオン』が立ち上がったのだ。
その立ち上がり方は実に不気味であった。大の字に仰向けで倒れていた彼女は手足を使うことなく大の字を描いたまま、まるで逆再生するかのように起き上がったのだ。
後頭部は完全に弾け飛び、その姿は人の形をしていなかったが それでも白目の無い黒い眼球でドール達を睨みつけていた。
「う ぇ ぇ ぇ ・・・・・・ひ ど ど どぃぃぃ、わ・・・・・ぁ。ぁ―――――、はぁ―――――――、でもまd・・・・・、きる、かわ・・・・・・さえ・・・・あrbbbbbbbbb」
「・・・・・・来る・・・・っ!!!」
『アポルオン』は辛うじて聞き取れる日本語で脳天を抉ったロジーナを視点の定まらない目で見つめた。
さらに不完全の日本語を話した直後、彼女の皮膚のところどころに黒い黒点がポツポツと複数現れ始める。その黒点は最終的に全身の肌を覆う様に黒くなったかと思うと、次第に大きくなり始め、中から生き残っている大量の蟲が『アポルオン』だった身体を食い破り雪崩の様に湧き出てきた。
狂気判定
ロジーナ→3【失敗】
飛鳥+1
ぬいぬい→2【失敗】
纏+1
飛鳥→2【失敗】
纏+1
纏→10【成功】
【後書き】
探索者達が居なくなってから、出目が輝き始めるドール達ってどうなの・・・。
探索者とは別れる形になりましたが、兵力は変わりません。1.5倍で戦闘を続行します。
戦闘勝利条件が『アポルオン』の撃破じゃなければ詰んでいたような気もします・・・。そこはシナリオに感謝です。