外伝クトゥロニカ神話『4つの愛』 作:カロライナ
「よく、ここまでたどり着きました。すばらしい。」
広場で仲良く鱗粉落しをしていると突然、細くしわがれた『声』が4人の精神に直接響いてくる。それは空気を震わせる『音』ではなく、自我を直接震わせてくるような『テレパシー』のような感覚だった。まるで心の奥を覗かれ頭の中で囁かれる様な初体験は4人に酷い不快感を味わせた。
狂気判定+1
ロジーナ→8+1【成功】
ぬいぬい→3+1【失敗】
飛鳥+1
飛鳥→1+1【失敗】
纏+1
纏→2+1【失敗】
飛鳥+1
ロジーナを除く3人は恐怖に身を縮こませていた。
しかし、恐怖現象はまだ終わる事はなかった。唐突に飛鳥の巫女服の胸元がはだけ、乱暴に押し広げられるように開かれたため、乳房がポロリと零れる。ブラなど付けていない為に露わになるのも唐突であった。
胸元からは地下の研究施設で拾いここまで連れてきた『未來』はふわりと空を滑り、死体の山の上に浮かび上がる。ドール達は、先ほどのテレパシーがカプセルの中の胎児から発せられていることに気が付いた。
狂気判定
ロジーナ→2【失敗】
飛鳥+1
ぬいぬい→8【成功】
飛鳥→3【失敗】
纏+1
纏→7【成功】
「あなたたちは素晴らしい男女です。私を愛し、名前まで付け、護り、敵を打ち破る強さも兼ね備えている。・・・・・途中イレギュラーや、最も母らしい女性が戦闘面では点で役に立たな・・・・ゲフン 人には得意不得意がありますからね。仕方ないことでしょうが・・・・本当に素晴らしい。」
行動判定-1
纏(おとこのこ)使用→5,7-1【成功】
『未來』のテレパシーは真の愛情に満ち溢れているものの、老いた男の様相をにじませていた。だが纏は見抜いた、優しい愛情の籠ったその声の裏腹には下衆な下心、下劣で見るに堪えない欲望が潜んでいることに。
彼の口調は丁寧で、外見はカプセルに入った胎児そのものであったが、ドール達を『男』の目で見ていた。
「途中イレギュラー共のせいで、前回の屑肉同様。またもや捨てられ、本気で最初から胎の中に居ておこうかと考えましたよ。しかしッ!! あなたたちは それでもわたしを愛し、捨てなかったッッッ!! 素晴らしい! 素晴らしい!! すばらしいっ!!!」
『未來』はその歓喜に酔いしれカプセルの中で身を捩る。ドール達はその様相に、纏を除いたロジーナ、ぬいぬいただただ呆然としていた。
そんな中、ロジーナ、ぬいぬい、纏の肩を叩く者が現れる。飛鳥であった。飛鳥は非常にまじめな顔をして言う。
「声を聞く分には男性のようですね。つまり『希望』に改名した方が良いという事でしょうか?」
「今、それどころじゃないと思うんだけど・・・。」
「いえ、大事ですよ? 子供の名前は今後の将来を左右するかもしれません。もし彼が成長できたとして女性名で世界を旅する存在になったら・・・名付け親としてなんだか恥ずかしくないですか?」
「・・・・・・確かに・・・・。」
「ですから彼の事は『未來』ではなく、『希望』に改名しませんか?」
「するのなら、後でぬいやクリスティーナさんにも教えないと・・・。」
真面目な赴きで比較的どうでもいいことを呟く飛鳥に全員が、思わずロジーナ、ぬいぬい、纏は鼻で笑ってしまいながらも、改名案について小声で話し始める。『未來』改め『希望』はそんなドール達に見向きもせず、自分の功績について語り始めていた。
対話判定
ロジーナ→飛鳥7+1【成功】
ぬいぬい→飛鳥9+1【成功】
纏→飛鳥9+1【成功】
「老いて死ぬ くだらない人間だった私は遥か過去に消えたのです! この素晴らしい神の身体を研究の果てに得た! まさに努力の結晶!! 私は人をやめ、神となったのです!! 私はこの体で全てをやりなおし・・・・いえ、全てを最高の環境で見つめるのです!ああ、すべては母様がいてこそ! なんて素晴らしいことでしょうか!」
「母様たちを念入りに造った甲斐がありました。老いて死んでいたら、、なんという損失だったのでしょう。」
「あの目から光線を姑獲鳥やシスターは良い線を行っていたのですがね。戦闘面に関しては蟲達に食われた屑肉の堕胎者共も・・・ですが、彼女たちは母様たちほど強くも美しくも素晴らしくもなかったのです。最後に至っては馬糞以下の存在でした。屑肉は見つけ次第ミートシュレッダーに食わせるとして、残りは母様たちの護衛にでもさせますよ。まぁ、そんな護衛など無くとも母様たちは素晴らしいですから必要ないと思いますがね。」
「・・・・・ところで。母様、わたしの話を聞いていましたか?」
やっとドール達が、自分そっちのけで改名案に話が盛り上がっていることに気が付いたのか『希望』は4人の方に目を向ける。
「あ、聞いてます。聞いていますよー。」
飛鳥は一旦話すのを止め、『希望』に向けて手を振る。随分と己に陶酔しきった気持ち悪い男の自慰紹介であったが、飛鳥の表情は全く人の話を聞いていない事を裏付けるかのような明るい笑顔であった。
しかしその反応は『希望』とって良いことでもあった。彼は上機嫌になり、一度は区切った話を再開し始めた。
【後書き】
お ま た せ
小説を執筆しながら先の展開を読み上げた時に憤りを感じたネクロマンサーさんです。
お前だけは絶対に殺す。そう思いましたね。生理的嫌悪と思考の狂気。悍ましさの塊です。
よくタイトルなどで『ポロリ』というと首などが落ちるシーンが多いですが、今回は期待を裏切らせず乳房をポロリさせました。ベストな状態でのタイトル回収ですね!
飛鳥がポンコツキャラ確定となっていますが、さんざん彼女の出目に振り回されたので仕方のない処置ですよね。