外伝クトゥロニカ神話『4つの愛』 作:カロライナ
巫女である星乃は、探し人が居るらしい。みんなで手分けをして探すことに。
修羅はどこか上の空。話の3割も聞いていない。
小説的には美味しいですが、開幕ファンブルとか勘弁してください女神様。
修羅は同僚に踏みつけられる。
部屋の中は雑多な実験器具が並ぶ、いかにも研究室と言った部屋だった。
ベッドが4つ置かれており、そこには8~17歳ほどの少女たちが横になっているのが見える。
その周辺に簡単な机と椅子、薬品棚、書類立て、電源のないコンピューターなどが置かれていた。埃は積もっていないものの、どこか病的な清潔さを醸し出していた。凹凸の無い本棚、キーボードにはカバーが取り付けられ、クリアファイルも細かく色分けされていた。
部屋には青白い光が灯っており、寝ている少女たちの顔色が更に悪く見えるのだった。
「ベッドに寝ているあの子たち以外に誰も居ないみたいですわね。・・・・修羅 縫さん大丈夫ですの?」
「・・・・・大丈夫です。」
クリスティーナはショットガンを降ろし、ホッと一息を付く。
そして背中にくっきりと赤大の踏み跡が残る修羅に手を差し伸べた。差し出された手に修羅も掴まり、恥ずかしげに顔を染めあげながらも、付着した土埃を叩き落しながら身体を起こした。
図書館
赤大25→67【失敗】
目星
赤大25→18【成功】
「おい、星乃。ちょっとこっちに来てくれ。」
「・・・・・・。」
「これ、お前の探しているって奴じゃないよな?」
その間に赤大は書類立てに近づくと、何気なく置かれている書類を適当に手に取り読み上げてみる。そこには日本人や外国人、ハーフまで様々な名前が記入されているのが目に留まった。その書類を何気なく読み上げて居るときのことだ。書類の中に『五十嵐 飛鳥』と書かれた文面を見つける。
修羅が冷たい視線を赤大に送っているさなか、星乃は赤大に呼ばれ機械的な足取りで歩み寄る。そして赤大が呼んでいた書類がそのまま手渡され、それに目を通すが『五十嵐 飛鳥』と書かれた文面を見るや否や、書類を赤大に返し首を横に振った。
目星
クリスティーナ70→52【成功】
修羅80→24【成功】
赤大と星乃が書類を読み上げている間、クリスティーナと修羅はベッドで寝ている少女たちに若干の警戒をしながらも近づいていく。
少女たちはどの子も時が止まったかのように、静かにベッドの上で横たわっていた。このベッドも、他と同様に病的なまでにシワ一つない清潔感を保たれた様な有様をしている。
2人は近づき、少女たちを観察している間にある事に気が付く。彼女たちは寝ているのではない。既に息絶えている。呼吸による肺の脈動も無ければ、首に指を当ててみても脈は無く、そこにあるのは異様なまでの冷たさのある皮膚だけだ。
「えっ・・・・。」
「・・・まさか。」
さらに悲惨な事実にも気が付いてしまう。今横たわっている4人の少女たち。そのうちの2人は、クリスティーナと修羅が良く知る人物の人相をしていた。
クリスティーナは、4人の少女のうち最も成熟した17歳ぐらいであろう死体の傍らに立ちつくす。その外見は死んでいるにも拘らず、艶のある長い紫色の髪をしスーツを纏った正装の少女。クリスティーナにとって、知っている彼女は若い。否、若すぎる姿であったが、この少女は自分が幼い頃から慕い続けていた『ロジーナ』である事に気が付いてしまった。
またベッドの下に何かがある。コツンと蹴り飛ばしたような感覚がしたため下を覗いた。ベッドの下には、ロジーナが子守歌としてかなりの頻度で話してくれたソ連時代の得物である『対戦車ライフル』があり、クリスティーナや妹のクラースヌイに武器の扱い方を教えてくれていた時に所持していた『ショットガン』や『日本刀』などが見つかってしまった。
修羅も軍人用の革手袋を脱ぎ取り、自らが最も記憶として残っている少女に近づいてベッドに腰を掛ける。
そして愛おしそうに既に息絶えている少女の左頬を撫でた。その少女は修羅と同じように桃色髪であり、修羅よりは小さなものであったが、髪の毛を後頭部で結っているのか小さなポニーテールがあった。年端もいかぬ未熟な8歳ぐらいの身体に、衣装はメイド服を纏い、背中からは天使を連想させるかのような2つの翼が生えていた。
そして彼女の遺品であるのか、柵には立て掛けられた日本刀がある。修羅は、自分が今見ている光景が誤りである事を願うような顔つきで、その日本刀を手に取り抜刀する。
・・・・無慈悲にも、現実は修羅を酷く傷付けることとなった。刀に名前が彫ってある。『ぬいぬい』と。
親しい人人間が死亡していたSANチェック【0/1D4】
クリスティーナ79→98【失敗】
1D4→4
修羅73→80【失敗】
1D4→3
「ロジ・・・。どう・・・・・して・・・・・・。」
「ぬい・・・・。」
「おい、修羅、クリスティーナそっちは何かあったか?」
「書類。名前。リスト。」
目星
赤大25→10【成功】
星埜55→10【成功】
「桜井!? お前っ・・・お前もこっち――」
「飛鳥。飛鳥。探す。ました。飛鳥。」
呆然としている2人に対し、一通り書類を読み終えた2人も少女たちが横になっているベッド付近まで近寄る。
2人も同様に気が付いてしまった。ベッドで寝ている存在について。
赤大は呆然となっているクリスティーナと修羅を尻目に、ベッドで寝ている少女のような存在に駆け寄る。
彼女は、否、彼は少女と言うよりも少年と言った井出達をしていた。女の子のように小柄で、非常に可愛らしい顔つきをしており、ピンクのショートヘア風に後頭部の襟足を伸ばし、長い三つ編みが結われていた。また白色メッシュが左前髪に入っている。
赤大は『桜井』と呼んだ。彼へ、より接近し乱暴にベッドから引き起こす。もちろん彼も既にこの世にあらず。引き起こされても、そのアルビノ肌をした素体は不自然にぐにゃりと崩れ、首も支えてやらねば座ることは無い。そして赤大が座らない首を支えようと首に手を回した時だ。何か、何か『
言葉にしようのない絶望と恐怖、怒りがこみ上げるのを赤大は表情に表した。
星乃も残りの1人の少女に近づいた。『飛鳥』と呼ばれた少女は、3人に対して説明した通り、白髪のロングヘアに死後も安らかな眠りにつきつつ優しそうな顔つきをしていた。そして星乃と同じ巫女服を着用し、額には赤ハチマキを巻いている。祈るかのように指を組み、ベッド上で横になっていた。
星乃はベッドで横になり、決して起きることのない眠りについたままの『飛鳥』を姫様抱っこの方法で持ち上げる。
他の少女たち同様、首を生気なく
そのまま抱え上げると、付近に設置されていた簡単な椅子に座り 寝ている子供をあやす母親の様に優しく抱いていた。
親しい人間が死後、罷業の改造を施されていたSANチェック【0/1D6】
赤大65→15【成功】
親しい人人間が死亡していたSANチェック【0/1D4】
星乃79→93
79→77
「飛鳥、飛鳥。起きる。私。一緒。帰る。」
「クソ・・・許さねぇ・・・・アタシの・・・アタシたちのアイドルに悪趣味な改造を施したクソヤロウをアタシは絶対に許さねぇ・・・・!!」
「赤大。飛鳥。起きる。ない。疲れ。」
「おう・・・・。多分な・・・。」
「そう。飛鳥。お疲れさま。起きる。私。一緒。帰る。」
星乃は『飛鳥』が明らかに人間であるにしては冷たく、どんなに揺らしても起きることなどない死体であったが、機械的ではありながらも優しい口調で話しかけ、包み込むかのように抱き締めた。
赤大も『桜井』を元の状態に横にならせると、修羅の手によって破壊された扉を粗々しく踏み抜き、怒りを露わにする。
クリスティーナと修羅はその間も動くことはなく、呆然と親しかった友人や肉親の手を握ったり、名残惜しそうに触れていた。
【後書き】
低い出目がここではなく、聞き耳に出てきてほしいと思いました。
察しの良い方や、多くのシナリオで遊んでいる方は今回使わせて頂いているシナリオが何か察しているかと思います。
そうです。公式ルルブ記載のシナリオです。
リプレイ動画も上がっていたので小説版も作ってみました。
元ネタや動画は、見つからなければ自力で探すのです。