目が覚めたら中世の美少女になっていた。何を(ry
現代に生きていたおっさんこと俺は、夜寝て目を覚ますと美女になっていたのだ。どういうことだ。
色々取り乱しはしたが、元の中の人が変わった人物だったらしく特に問題も起こらなかった。と言うか俺的にも社畜から抜け出せ、この村の人々的にも素行が良くなってwin-winらしい。これで素行がいいとかどういうことなの……
イケメソに求婚されたり、八百屋にサービスしてもらったり、イケメソに求婚されたり、パン屋にサービスして貰ったり、イケメソに求婚されたしていると月日は流れ、美少女が美女になる頃、我が親父殿が行方不明となり馬だけ帰って来た。
おい馬、せめて役割は果たせよ。俺を此処まで育ててくれた親父殿だぞ、責めて落とした場所までつれてけ。などと脅して場所までつれていけば、あら大変。大きなお城があるじゃない!
すみません領主さま逆らうつもりはなかったんですぅー、などと門に向かって謝り倒してみたが返事がない。耳を済ませばどうやらここが空っぽの城であることがわかった。
なんだよ、驚かせやがってよぉ‼、と内心で毒づく、この何年かで淑女の皮を被るのは慣れたものである。
冷静になって考えればこんなところに城があるなんざ聞いたことがない。つまりここは領主さまのお城ではなく、数世紀前に放棄された城かなんかでそこを寒さに震えた親父殿が間借り、その間にお馬さんに逃げられたと言うところだろう。
お間抜けな親父殿に内心あきれつつお城に踏み込む。
おーい迷子の親父殿ー、迎えに来てあげたぞー、等と呼び掛けながら探すと親父殿は牢屋で遊んでいた。なにやってんのあんた。
問いただしても、逃げろとか、ここは危険だとか言うばかりで会話が成立しない。
気付けに大声を出そうと息を大きく吸った瞬間……
───貴様、そこで何をやっている。
……人がいらっしゃたんですね、気づきませんでしたー。申し訳ないこのバカ親父連れたら帰りますんで許してください。そう言おうとして振り返ると……
「そいつは盗人だ、話しかけるとは……貴様も同罪にされたいのか。」
───野獣がいた。
美女に野獣に老いた父。この構図完全に美女と野獣ですねわかりますん。
◇◇◇
こうして、野獣とびじよかっこわらいの物語は始まった。
──迫り来る戦争帰りのイカした男の影
──自由奔放な振るまいに心奪われてしまったパン屋
──美女の笑みに恋に落とされてしまった八百屋
──さらに美女にやられた村の男達‼
……いったいやじゅうはどうなってしまうのか!!
そしてびじょのうんめいはいかに!!
続かない