「『ジャンヌクエストⅢ 〜抜け殻の魔王城 下克上された魔王の引きこもり生活〜』…
もう完全にニートじゃねえか魔王ジャンヌ=V=ダル・マイケル二世・ク」
『でも続編は作るのね…ていうかあなたさっきからどこに向かっているの?』
「所長の部屋」
『おう待てや』
「だがもう遅い。すでに目の前だよ小娘ェェェ!!」
今日は以前は俺の童貞フィルターによって入れなかったが、今回は万全の構え(ただの強気)でいかせてもらう。
一体どんな恥ずかしいものがあるんだ?ワクワクするな!!
…まあこのことをエミヤパイセンに話したら…
『そうか…では忠告だくず男。間違っても日記のような代物に目を通すな。古来から女子の日記は想像以上に恐怖とカオスだ』
アレは「押すなよ?絶対に押すなよ!?」のようなフリじゃないってわかるレベルの気迫だった。
一体過去に何があったんだー(棒)
———やっぱ間桐先輩こえーわ(実は知ってた)
ー《F/GO》ー
プシューと音を上げて開く所長部屋。相変わらずどこか甘ったるい“女子”って感じの香りが漂って来て昇天しかけたが、持ちこたえた…妹がいるぐだ男は普段からこんなのに耐えていたのか…さすが最凶だぜ!!
『ねえ!変なことしないわよね!?』
「変なことってなんですか(クズ顔)」
『ゑ?あーそれはー…』
今のうちに家宅捜査じゃオラァァ!!
くそう所長部屋だけあって意外と広いなちくしょう。
まじはテンプレートに引き出しを…なんでギッチギチにゲームカセット入ってんだ。ちゃんとケースに入れろ。
『そ、それは…レフがいっつも貸してくれたゲームで…忙しかったから適当に仕舞うことが何回かあったから…』
つまりパッケージ無くしたのか…なんてことを…(死にかけ)
じゃあ中段の引き出しは…なんで綺麗にメガネが整列してるんだよ、なんでここメガネしかないんだよスペア多すぎだろ。
だがいい趣味だ(恍惚)
『そ、それは魔術使う時って部屋暗くしたりするときあるから目が悪くなっていって…あとはちょっと威厳を出せるようにって伊達眼鏡をレフが…』
それ絶対
というか威厳って…所長の顔にメガネつけたってただの銀髪くせ毛ツンデレロリ巨乳にメガネっていう属性てんこ盛り娘になるじゃねえk好みです。メドゥーサがいなければ飛びかかってた(隠しきれない欲望)
「ていうか目が悪くなったって言うけどそれ絶対寝る前に暗がりでゲームしてたからでしょ」
『うぇッ!?な、何故それをぉ…』
図星かい!!!
さすがの俺も一本取られそうだよ!!
ま、まあいい。次は下段の引き出しを…なんでこんなギッチギチに少女漫画入ってんだ可愛いなオイ。
というかどこもかしこもギッチギチじゃねえか!!
『そ、それは部屋に少女漫画なんて置いてたら職員に示しがつかないから…』
「へー…ちなみにこれはどこで?」
『レフが持って来た』
「うん、知ってた」
うーんまだこの引き出ししか調べてないのにもう色々突っ込みどころ満載の状態だぞ。
どんだけネタ美少女頑張る気だよ…体張りすぎだろ!!
「じゃあ次は…お、写真だ」
棚の上を見て見ると、そこにはまだ小さい所長と前所長、そしてロマンとレフが並んだ写真が飾ってあった。うーん昔からこの髪型でクソコーデだったのか。フラグロスェ…
「そしてこれが前所長か…前倉庫の方に資料としてあったの見たけど…いかにも魔術師って感じの顔だな。なんかライデ◯ンとか教えてくれそう」
『いやそれどこの勇者の先生?』
細けえこたぁいいんだよ(暴論)
それに…おお、白衣着てないロマン始めて見たぜ。何故スーツ?似合わねえ(笑)
そして所長のロリ時代。前所長の足にしがみついてる…コアラかい。
にしても癖っ毛このころからなんだな…見たところ小学生くらいだし……
…そういえば今所長って何歳…?
『?何よ急にじっと見つめて』
いや待て落ち着け、今は肉体が死んでハルペーに魂転写みたいな状態だから精神年齢以外はとらない訳で…
この写真…見た目からして所長は…10数歳かな…
ん?じゃあこの人いくつの時に所長になったんだ!?あれ?いくらなんでも若すぎない!?ブラックすぎるぜカルデア!!
…俺のような一般人が踏み入っていいところじゃないらしいな。うん。
じゃあその隣の写真は…またちっちゃい所長だ(ていうか寝顔じゃん)それと…同じくらいちっちゃい男の子がおる。
どうやら並んで座ってるようで彼が写真をとったらしい。
なんだ?彼氏か?進んでんな所長(真顔)
『あ、それは父さんと一緒に極東に行った時の写真よ』
「極東って…日本か。へーなんでです?」
『さあ、それはわからないわ。父も教えてくれなかったし』
ふーん、まあ魔術のロードなんてやってたら色々あるんだろう。
にしてもこの少年どっかで見たような…
気のせいか。
さて、
「じゃあ次は…ベットの下…」
『あ、ちょっ』
「と、見せかけて枕カバーの中!!」
『ゑ?』
うーん薄ピンクの枕カバー…やっぱ女の子じゃねえか…それに香りもより一層強く……危ない危ないもう少しで汚い部分が浄化されるとこだった(というか心100%汚いことに一瞬気がついた)
そして案の定…何か硬い感触が…
『キャアアアアアアアアアそこだけはダメエエエエェェェェェェェェェェ!!!!!!』
この反応…一体何が…
こ、これはぁああああああああぁぁぁぁぁああああああぁぁぁぁぁ………ッッ!!!!!
(自主規制)
「なんでウ=ス異本が…」
『れ、レフがぁ…レフが…ん゛ーーーーーーーーーーッッッッッ……レフが「君ぐらいの年頃の娘はこういうのを持つ」って…持つってぇぇ…』
「おk把握した。だから落ち着いて、さっきからガンドが俺の背中に炸裂してて痛い。というか動けない」
完全に所長のことおちょくってるかもしくは、そういう趣味なのかどちらかだなフラグロス=サン。どっちにしてもいい思考回路持ってやがるさすが魔神柱だぜェ…
ていうか見事にガンドのせいで所長のベッドで体だけスリープですよ辛い。痛い。
ああでも枕とシーツについた所長の匂いで…やばい浄化されるタスケテ。
『え?ちょっなんでそこで寝ちゃうの!ちょ、ちょっと!!?』
「ZZZzzzzzzzz…」
ハッ
イカンイカン。ここで寝てるとこを
「…よし…動くようになって来た…悪かったですよ所長。これはここに戻しますから。えーと次は…」
『まだ見るのッッッ!!?』
当たり前だのクラッカー。こんな機会滅多にないんだから見ないわけにはいかないでしょう!!
ハハハハハ!!!恥ずかしいものねえかなー!!
…すでにだいぶ晒してたかな。うん。
ー《F/GO》ー
〜十数年前〜
「…迷ったわ…」
私は父とこの日本という極東の島国に来ていた。
普段もよくどこかに遠出する父だが、今回はなぜか私を連れてきていた。
理由を聞いてもはぐらかされてばかりなので、きっと私にはわからないことなのだろうと理解できた。
『マリー。私は今から出かけてくるが、決してここを出ないことだ。特に人目のないとこにはな。いいね?』
と言われてたものの、はじめての海外ともあって少々浮かれていたのだろう。
ついホテルから出てきてしまい、今現在迷っているのだ。
自国とは違う風景、蒸し暑さもあり、これはたまらず、木陰に座り込んだ。
父に叱られる様を思い浮かべると少々ゾッとするが、何よりここがどこだかわからないことの方が今は怖かった。
「ZZZZZZzzzzzzzz…」
「ひゃッッ…誰?」
そんな時、後ろを振り向くと、ひとりの男の子が座って眠っていた。
私と同じで木陰で休んでいたのだろうか。
日本人特有の黒髪に黄色っぽい肌。
薄着で季節にあった服装。見た感じ私より年下だとわかる。
しかし彼を見てるとこちらも眠く…
まぶたがゆっくり閉じてしまうのが…わかって…しまう…
ー《F/GO》ー
目を覚ましたら俺の肩に知らない美少女が頭預けて寝てたでござる。
どういう状況だこれ…
それに今に限ってぐだ男は妹ちゃんと一緒にプールに行ってるとか…(シスコンめ…)
しかし本当に美少女だ。そして気づいた。外人さんだ。やばい、疲れる…心が。
銀髪で…癖っ毛が強そうで、肌が白くて、黒とオレンジのワンピースを着て、いる。
なにこの漫画から飛び出したかのような美少女は…こんなんじゃ俺…心臓ばっくばくになっちまうよ…
「ん…あれ…」
あ、起きた…
「ここは…」
やばい…英語わかんない(真顔)
そりゃ俺ただの小学生ですもん!!どっかの若返ったバーロー言ってるハワイで車の運転習ってた名探偵じゃねえもん。わかるわけねえじゃん!!バーロー!!
俺は誰に文句言ってるんだ…
ー《F/GO》ー
私は彼にカタコトながらも必死に日本語で道に迷ったことを伝えてた。
彼女は必死になれない日本語で道に迷ったことを伝えてきた。
彼は理解したのかしてないのか、首をひねった。
彼女は助けてほしいのだろうがこんな美少女と歩き回ってるとこ見られたら明日、
彼はしばらくうなった後、私の手を引きながら立ち上がり、歩き始めた。
彼女は軽かったさすが美少女。とにかく早く連れていけばいいと思い、手を引っぱっていった。
彼は何かブツブツ言いながら歩いていた。日本語でわからないが、もしかして私への文句だろうか…
彼女はどこかしょんぼりしながらついてきた。可愛い。持ち帰りたい(この頃から隠しきれない欲望)
私は無事にホテルにたどり着いた。周りを見ると、まだ父の車は戻っていなかった。
後ろを向き、彼にお礼は言っておこうと思った。それすら迷惑なのかもしれないけど…
しかし彼は、笑いながら手を差し伸べてきた。握手…らしい。
「えーと…俺、名前、荒木。あなたは?」
あちらもカタコトとジェスチャーで自分の名前を教えてくれたのだ。今までこんなことする人は見たことない。
しかし彼の笑顔につられてつい言ってしまった。
「お、オルガマリー…えっと…あ、ありがとう?」
これであってるのかわからないが、とにかくお礼を言ってみた。
すると彼はこちらの手を握り、
「どういたしまして、お嬢様」
そう言ってどこか照れ臭そうに走って去って行った。
先ほどの自分の発言を思い出す。
(俺なに言ってんだろ…恥ず…)
恥ずかしいなー…なんて思っていると、後ろから殺気が…
「よう多田野…奇遇だな…」
「ところで…」
「さっきの美少女は…」
「「「「「「誰だい?」」」」」」
「おっふ…」
我が友たちはみんな厳しかった(遺言)
彼の悲鳴のようなものが聞こえた気がした。
誰かは知らない。今まで魔術師として成長していくなかで、ここまでふつうの人間にあったことはなかった気がする。
それが、オルガマリー・アニムスフィアの日本での思い出。
あれ?あの寝顔の写真…いつ撮ったんだっけ?
やっべ、いたずらであの子のカメラで撮った写真消すの忘れてた。
((まあ、いっか…
もう会うこともないだろうし))
ー《F/GO》ー
(《なんてことがあった気がする……》)
思い出した二人だった。
感想指摘待ってます。
ぐだ「これ所長√入ったんじゃね」
くず&所長「『ないです』」