「いやはや…戦力外だと思って48、49番目の子は善意で逃してあげたが…まさかその二人がここまでやるとは…」
「ど、ドクター!!レフ教授です!」
『レフ教授だって!?彼がそこにいるのか!!』
「おや?今の声はロマニ君かな。君も生き残ってしまったのか。すぐに管制室に来てほしいと言ったのに、私の指示を聞かないとは全く…」
大空洞の一番奥、聖杯が鎮座してあったところから一人の男が現れた。
あれは…確か…
「…どいつもこいつも統制のとれてないクズばかりで反吐がでるな。人間とはどうしてこう、決まった運命から外れたがるのか」
男は顔を歪ませそうはっきりと言い放った。
そうだ!あいつは…
「お前は…
レントゲン教授!!」
「「「は?」」」
「違うよくず男!あれはセメント教授だよ!」
「「「ちょッ」」」
「あ?そうだっけ?まあいいか。にしても相変わらず髪型ださいなーエポシチリン男爵」
「つ、ついに教授でさえなくなった!!」
いいんだよマシュちゃん。こっちの方が自由だから。
「というかあんたが黒幕だろクソコーデ!」
「!!……………なぜそう思うのかね」
「いや、爆発現場で、マッケンジー軍曹、あなたの死体だけなかったから40%くらい疑ってたんだよね。僕はマスター達含めてカルデアのスタッフ全員の顔覚えてたから現場で倒れた人たちを見て思ったんだよね」
「もうそれ誰ですか先輩!」
『というか君、今とんでもないこと言わなかった!?』
安心しろロマン。そいつ
「なに言ってるんですかドクター。いくら国際組織だからと言って「人理救済」という胡散臭いキャッチコピー。組織の場所が雪山の中。何人もの集められたマスターと呼ばれる人たち。その大半がなんらかの特殊な能力を備えて居て、入場ゲートでの唐突なプログラムとはいえサーヴァントと呼ばれる強力な使い魔を従えての訓練。49番目の人が来るまで、できることやっておくのは普通でしょう?どう考えても人生…いや世界単位での面倒ごとだって。誰がどこから来た人で、魔術という能力は何か、この人理救済を行う理由は?創設者、スタッフ、マスター、いろんな情報を集めてたよ」
そうしてぐだ男はクソダサコーデ&ヘアーを指差す。
「その中で二人。ドを超えて怪しいのが居た。そのうちの一人があんただ。
「ほう…どこらへんが怪しいのかな?48番目のマスター、藤丸立香」
ぐだ男は真剣な顔でそれに答える。
「生まれは普通に魔術の家だ。いやその時点で普通じゃないけど。まあ生まれはわかった。しかし、あんたはあんたの家の魔術師とは行動が大きく違った。根源への執着性、極めようとする魔術以外への学問を励み、その後、シバの開発、運用、素晴らしい功績だが、あんたの行動に一貫性が見えない。簡単にいうと「こいつなにがしたいんだ?」って感じだ。根源を目指さないドクターから聞いた魔術師らしからぬ行動。でも一から見返すと…まるでこれは生まれた時からここまでのことがわかってるみたいなことだった。そして、今回のレイシフトの件。普段訓練時、レイシフトの訓練では所長は管制室から指令を送って居た。記録を見て、いかなる時でも所長は管制室に居た。あんたも常に一緒に」
セリフなげえな。ぐだ男。
しかしなんか…
どうしたんだぐだ男…
「そして、考えても見ると所長のあんたへの態度は「完全に信用している」を通り越して「依存している」って感じだった。あの若さで裏社会と国際関係が混じり合った施設の所長だ。気苦労が多すぎるんだろう。誰かに依存してしまうのもわかる。だから常に一緒にいた。支え柱役として。
だが、管制室に居たスタッフに聞けば、あんたはAチームレイシフト時に管制室に居た。所長はレイシフトルームにいたのに!普通絶対失敗できないところを不安定な奴に指揮は任せない。その時点ででもう怪しさ満点ですよ教授。爆発後管制室に居たあなたが消えて居たのもおかしい」
「せ、先輩?」
ぐだ男…まさか…
「…なるほど…長い推理だったが概ねあってるよ。失敗したな。これでは王にお会いすることはできない…貴様のような小賢しいマスターを残してしまったからな」
「そうか…なら…」
「死ねレフ・ライノール」
「死ぬのは貴様だ藤丸立香」
二つの人外がぶつかり合った
ぐだ「野郎☆オブ☆クラッシャー!!!」
レフ「WRYYYYYYYYYYYYYYY!!!」
くず「今、人外同士の戦いが幕を開ける」
所長「レフ〜?どこ〜?(放心中)」