シャドウサーヴァントから始まる人理救済   作:ドリーム

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待たせたな(三週間)

え?待ってない?

そんなー(´・ω・`)



拝啓。先輩お元気ですか?私は今、友人にどんな顔をして会いにいけばいいかわかりません(泣)

バシューッッと音を立てながら空中闊歩を満喫する俺。

先程の戦闘が行われた廃墟からそれなりに離れつつ、できる限りあの色々おかしい兵士達に見つからんように移動する。

 

「…む…?ここは?余は…確か…」

「ん?おはようございますネロ皇帝。でのもうしばらく楽にしてください。ポチとの合流地点に超特急で飛んでるんで」

「おお!そなた無事だったか!余は確かあの大男と戦ってたような気がするが…ん?飛ぶ?」

「はい。見ればわかりますが…俺ら飛んでます」

 

ガキンッ

 

ネロ皇を抱え、チェーンアンカーを大木にブッ刺しながら空をかっ飛んでいく。

するとネロ皇が目を覚ましたのかぼーっとした表情のまましばらくあたりを見渡すがイマイチ脳みそが追いつかないらしいので一度上に魔力放出を下に向け、木々から脱出したくさんの葉に隠されていた青空をその目に収めさせる。

 

「お?おお!おおおおおおおお!!余!飛んでる!余は飛んでるぞぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

「うん、いつも通りのテンションで俺安心。じゃあ森に戻ります。口閉じてくださいね、舌噛みますよ!」

「ぬ?お、うおおおおおおおおおお!!!!?!」

 

弧を描くように森へ引き戻される俺ら。

再び木々が高速で横をスクロールしていく様を見続けること数十分。

…ちなみにネロ皇はその間ずっとまるで某有名ネズミーランドのCMでコースターに乗りながら叫んでる人たちのごとくキャーキャー叫んでた(それでいいのかローマ)

 

気づけば木の集団を抜け、荒野に出る。

無論このままでは前のようにスーパーボールフィーバー(無慈悲)しなければいけなくなるので、空中で回転しながら大きく息を吸いあげ…

 

「こぉぉぉい!!!ポチィィィィィィ!!!!!!」

「グルルウウウルァァァァァァァァ!!!!!」(^q^)

 

大きく呼びかける。すると俺らが地面に落ちかけるスレスレの状況にポチが滑り込みで飛んできて、俺たちをその大きな背で拾う。

 

「助かった。サンキューな」

「グルルルル…」(T_T)

 

どこか哀愁を感じるポチの鳴き声を聞きつつ、空へどんどん上がっていく。

…いい天気だ。さっきまで返り血浴びて戦ってたのが嘘のようで…

 

「おお!謎飛行の次は竜にまたがっての飛行とは!そなたなかなかやるではないか!!…どうした?」

「いえ…ちょっと…」

 

ポチの背中にまたがってると…風が心地よく、ついウトウトしてくる。

こんな感じのウトウトした時に、先輩がよく俺とぐだ男に膝枕してくれてたな。

 

「…ポチ…ちょっと寝るわ」

「グアアアア!?」( ゚д゚)

「悪い…」

 

俺は顔を下に向け、夢の世界に旅立っていく…

 

 

 

夢をみるのは…久しぶりだ。

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

〜夕暮れ〜

 

 

 

秋の風が肌に当たる。今年は以前よりあったかくウトウトと眠くなってくる。

河川縁に座り、先程入手した戦利品を手に持つ。マウント深山商店街で買った大判焼きだ。ブラウニー先輩曰く邪道だそうが、俺はカスタードが好きだ。あんは…少し苦手だ。

 

「はむ…ふぅ…夕飯前にこれはちょっとおもかったかな…」

「くずくん大判焼き好きだね。私はこっちの方が好きかな」

 

するといつからかいたのかザビ先輩がとなりに座り、ロールケーキを頬張っている。頰を大きく膨らましながら食べる姿はまるでリスだ。

可愛らしいといえば可愛らしいが、俺は彼女の漢らしさを肌で感じまくってるため、どうもそう思えない。

 

「もふもふ…おいひいね」

「そうっすね…ねむぃ…」

 

あくびをしつつ再び吹きかけられる秋風に目を細める。体が重い。俺の細胞の一つ一つ全てが寝ようとこの場から離れたがらない。

参ったなぁと思いつつ、昔から右側の頭からぴょんと生えてるアホ毛を撫でる。

特徴的といえば特徴的な俺の髪の毛だが、周りの千差万別のキチg…アホどもに比べると見劣りする個性だった。

でも俺はそんな小さな個性が自分で好きで、ちょっと困った時はよくぴこぴこ触ってた。

 

トントン

 

「?」

 

不意に肩を叩かれて振り返ると、ロールケーキを食べ終えた先輩が指をチョンチョンと動かして俺の視線を誘導させる。

 

先輩は自分の膝を指つついていた。

 

「眠そうだね。膝枕しようか?」

 

ああ…それは…

 

 

「魅力的なご意見で…」

 

俺はニューなんとかって言う人が見ていた木から落ちるリンゴが地面に引きつけられるがごとく、先輩の制服のスカートからチラッと見える柔らかそうな太ももに頭を預ける。

 

「おつかれ、くずくん。よしよし」

「…うん…ありがとう、先輩」

 

小さい白い手で優しく頭を撫でられる。普段は感じるむずかゆい恥ずかしさを、今は不思議と感じない。

 

「文化祭も終わったし…テストも終わって…あっという間に年末だね…」

「そうっすね…先輩はほんと…勉強できなくて…」

「…努力はしてた」

「ええ、教えがいがありました」

 

もうじき高校一年が終わる。先輩は二年目だけど…でも俺たちは同じく後二年残っている。

 

「年越しはどうしようか」

「ブラウニー先輩の家でいいんじゃないんですか?先輩の年越し蕎麦美味しいらしいですから」

「それは楽しみだね」

 

 

 

 

「ねえくずくん」

「なんすか先輩」

 

 

 

 

 

「ありがとね。私の後輩(友達)になってくれて」

 

 

 

 

変なところで素直じゃない…これも彼女らしい…

 

 

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

「は!コマンドー日本語吹き替え版!!」

「うおお!?突然起き上がるな馬鹿者!!びっくりして落っこちてしまうではないか!!」

「グアアアア…」(^o^)

 

懐かしい夢から帰還するとそこにはあいも変わらずキラキラしてる我らがローマ皇帝(嫁)がいた。一体誰と結婚したんです?

叔父上「大惨事ローマ大戦だ」

落ち着け。ていうかネロ可愛さに特異点超えて電波飛ばすカリギュラ叔父上ェ…

 

 

 

 

 

 

 

「では改めて名乗ろう!余は完璧で、最高で、ちょーすごい、絶賛ハリウッド映画を作ろうとしている只者ではないローマ皇帝!ネロ・クラウディウス(嫁)!!気軽に嫁セイバーと呼ぶが良い!」

「アッハイ。俺は通りすがりのマスター、アラキ=サンです」

「うむ!荒木か…良い名だ。そなたの親はさぞセンスがあるぞ!まあ余には勝てぬがな!!」

「ソウデスネ(ソウデスネ)」

 

廃墟からだいぶ離れ、皇帝様と一緒に地面に降り立つ。

妙な寝方をしたせいか体の節々がギクシャクするが、まあそんなことはどうだっていい重要なことじゃない。再度自己紹介をするチャンスだ(霧に侵されつつ)

 

しかしまあ彼女はいつも通りローマだった(語彙力低下)

いや、そうじゃなくて、今は別の問題だ。彼女が戦っていたのはケルトだとかの戦士…いや、フェルグスが出てきた時点でそれはもう確定した事実。

敵はケルト神話のサーヴァントの可能性が大だ。

ケルトといえばあのクー・フーリン兄貴の出典元だ。どいつもこいつも化け物揃いだろう。事実あのフェルグスは馬鹿強かった。

 

「ほかにサーヴァントを見なかっただと?おおそういえば顔のない王…緑のアーチャーとあったぞ!…おぬしのいうカルデア…というものたちとは会っておらんな」

 

少しの期待を込めて俺は彼女にぐだ男たちのことを聞いた。しかし、結果は俺の期待を大きく裏切っていく。

やっぱり…今回もダメだったよ(お前は話を聞かないからな)帰れ天使。

(ちくわ大明神)…ん?誰だ今の。

 

しかし…感覚でわかる。俺の令呪はカルデアと繋がってる。それ故に感じるんだ。この特異点に、あいつらは来ている。

そうだろう…ファミチキください(電波送信)

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

 

「ハッ!こいつ直接脳内に…!!」

「ど、どうしたんですかジャンヌさん?掲示ですか?」

「い、いえ。失礼しましたマシュ=サン。なぜか急に脳内にこう…ビビっと電波が…」

「先輩!大変です!ジャンヌさんがまた壊れました!!」

「壊れたルーラーはどん↑どん↓しまっちゃおうね〜」

「そんなー(´・ω・`)」

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

 

 

 

 

 

なんか懐かしい気配(キチジャン)を感じたけど…しまわれたか…哀れ…(元凶)

 

「アラキ?どうしたのだ。お、向こうに町が見えるぞ」

「え?ああ…いいっすねぇ。行きましょうか」

「うむ!!」

 

へー可愛い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

 

〜ぐだ視点〜

 

「さて、今日はここで一休みしよう。ロビンが会ったっていうセイバーとランサーには明日会う方向で」

「できれば会いたくないんですがね〜…あの二人どっちも問題児なんで」

「やっぱり元カノかい?グリーン」

「だからちげーって言ってんじゃねえでしょうがビリー!!」

 

ここに来るまでに会ったはぐれサーヴァント。

アーチャー、ロビンフッド。

同じくアーチャー、ビリー・ザ・キッド。

キャスター、ジェロニモ。

負傷中だが、復活すれば強力な戦力になることは間違いない。セイバー、ラーマ。

そして…

 

 

 

「安静に…診察します!」

「いや!不用意に傷口にアイタタタタタタタ…!!!」

「ラーマが死にそう…チラ」

「おい坊主。こっちみんな」

「そんなー(´・ω・`)」

 

メルセデスではない。バーサーカー 、ナイチンゲール。

色々と話を聞かない彼女はラーマの制止などなんのその。有無も言わせずその心臓があるべき部分にがっぽり空いた穴に手を近づける。その様は遠目から見れば看護婦。え?近くから見れば?聞かないほうがいい(戒め)

 

「ま♡す♡たぁ?夕食はこの清姫が作らせていただきました♡あ、皆さんもどうぞ」

「ありがとうございます清姫さん!」

「別に…私が手伝っても構わないだろう?」

「はい。アーチャーさんの味付けはとても勉強になりますわ」

 

今回はネロが来ていない。第4特異点での最後を引きづり、今彼女は部屋に引きこもってしまった。なので代わりにきよひーに来てもらったのだ(五十数人中の誰か)

サーヴァントとして、その勤めを果たせなかった…何よりネロにとって、失ったものが大きかったからだ。この場の誰も、あいつについての話題を出さない。

 

僕でさえ、その話題には触れられなかった。

 

 

 

 

「先輩?」

「え?ああ。うんせっかく作ってもらったもんね。ありがたく…ん?」

 

僕は机に置かれたほかほかの和食(風)に目を向けるが、それがほかのみんなのメニューとどう考えても違う。

いや、見た目は一緒なんだが…これは…

 

「…きよひー」

「はい♡」

「正座」

「……はい」

 

毒無効の(それ以前に色々とアレな)僕に、そんなもの(あやしい薬)は効かん。

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

〜くず視点〜

 

朝になった。俺は背中を預けていたポチから起き上がり、木々の隙間から刺す朝日に目を細めつつ、ポチの顎を撫でる。

 

「グルルルル…」(^ω^)

「おはよう…ポチ」

 

ネロ皇帝とは、最後についた町で別れた。

なんでもハリウッド映画を作るだとかなんとか…まあ頑張ってほしい。

俺も誘われたが、あいにくやることが色々あるし、どんな顔しながらあいつらと再会すればいいのかもわからないので雲隠れしつつみんなのサポートに回ることにする。ネロ皇帝にも硬く口止めさせていただいた。

 

俺のことは決して言わないでほしい…と。

 

 

そこらへんにいた尊い命(ワイバーン)をポチの見えていないところで圧縮ぅ!!して手に入れた焼肉を頬張る。

うんとても胃に悪い。でも何か食わなければ生きていけないのだ。俺には以前のようにバックアップするカルデアはいないのだ。

 

 

「……なんだ…?この感じ…」

 

食事をしながらまだぼやけていた俺の脳みそでも、その違和感をしっかり感じ取れた。

どこか、どこかオカシイ。

朝起きて水で顔を洗ったあたりからだ。

周りから隔絶されたような、妙な違和感を覚える。

食を進める。何かやばい。早いとこ食って脳みそを覚醒させなければ…動ける時に動かなけるようでなければ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「———違和感に気づいてもなお食を進めるとは…ある意味感心したぞ。小僧」

 

—————ッッッッッッ!!!!!

 

振り向いた時にはすでに遅かった。俺の目と鼻の先に長く細い足が強烈なしなりとともに鞭のごとく俺の顔面を砕いた。

 

 

 

 

 

 

いや、そうではない。()()()()()()()()()…が付く。

 

俺は一瞬早く(彼女)を呼び出し、俺の顔面前に腕をクロスさせ防ぐ。

しかしそれでもその強力な一撃で、俺の体は空高くまで吹っ飛ばされた。

 

ドガァァァァァンッッッッッ!!!!!!

 

 

 

 

吹っ飛ばされた先の岩に投げつけられたナイフのように体がぶっ刺さり、見事に珍妙なオブジェが出来上がった。

しかしつぎの瞬間体が岩からひっこぬかれる。

 

「グルルルル」(´・ω・`)

「…さ、さすがだぜ…ポチ…だが逃げろ…もうそこまで来てる」

 

 

 

「いい竜だな。幻想種の格としてはともかく、主人の危機にいち早く飛んでいくとはな」

 

いや、すぐそこどころか目の前にいた。ポチはビビったのか震えながら下がっていく。

よしよしいい子だ。

たとえビビりながらでも俺のお願いを聞いてくれたようだ。

 

「よいしょ…と…」

 

改めて、目の前の敵を見やる。

全身タイツのような服を着て、顔を布で隠し、長い槍を二本持った女だった。

しかしなんだ…このまるで殺気と闘気が服を着て歩いてるような存在は…

 

ビュン!!

 

「メドゥーサ!!」

 

突き出される槍を、(彼女)を出して防御する。

そこから軽く何度も槍と拳を交えていると、あることに気がついた。

 

目の前にいる敵が持つ槍。それは俺がよく見たことのあるものだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゲイ・ボルグ…!!?しかも…二本だと!?」

「ほう。よく知っておったな。さてはセタンタにでも会ったか?」

 

ゲイ・ボルグ。

ケルトの女。

セタンタ。

 

まさかこの女…

 

 

「影の国の…スカサハ」

 

 

 

 

 

ケルトの中でもとんでもない大物が出てきた。

 

 

 

 





くず「服は服でもタイツやないかい」
スカ「やめろ」
くず「アッハイ」
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