シャドウサーヴァントから始まる人理救済   作:ドリーム

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というわけで第五特異点後日談です。
今回は茶番あまりしてないけど次回からしっかり(?)していくよ〜バリバリ〜
というわけでどうぞ!



第5特異点終了!!久しぶりだなぁ…ええ?シリアスのデスクワークで茶番が鈍ったか?
ただいまって言えるアットホームな職場(ただし魔術工房)


 

コフィンから出る。

そこは見慣れた/久しぶりに見たいつものカルデアの管制室。

どこか神秘的な雰囲気をまとっているこの部屋は、特異点への入り口、つまりレイシフト可能な場所のせいか、アメリカを修復したすぐ後なのにもかかわらず緊張感が漂う。

 

「お疲れ様マシュ。そして…うん。どうしてそうなったのかな()()()?」

『分からん。強いて言うならルーンの力だ。ドクター』

 

そこにはいつもの/懐かしいドクターがいた。マシュをねぎらった後、こちらに困惑と呆れの視線を向けてくる。失礼だなこのドルオタ。

 

———まあここはこう言うのが自然なのかもしれない。俺/僕はそう思った。

 

 

 

 

『ただいま。ロマン』

「———っぷ、あはは…うん、お帰り()()()

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

『俺のことは…しばらくグダーズとでも呼んどいてくれ。いちいち戸惑うのも面倒だろマシュ』

「は、はい…でも私にとって誰と合体しても先輩は先輩です。だから私はこれまで通り先輩と呼びします!」

『…』

 

マシュ…お前…

 

「…あ!い、いやその決してくず男さんのことを蔑ろにしてるわけではなく…そんなわけでは…」

『わかってるよ。お前は優しいな…ゆっくり休め。また明日な』

 

俺はマシュの頭を撫で、背を向けマイルームに向かう。

 

 

「…はい、おやすみなさい。私の二人の先輩…」

 

 

マシュのボソリと呟いた言葉に涙が出そうになるが、そこはぐっと堪え、俺はそのままマイルームへ…向かわず、あるサーヴァントの部屋に向かう。

その部屋はほかの部屋とは違い、なんというか黄金で煌びやかな空間だった。

……漂う失意感は異常だが…

 

『んっんん…ネロ皇。おr…僕だ。少し開けてくれないか?』

 

しーん…

 

返答はなし。だが俺はそれを肯定とみなし、息を呑んで突撃する。

たしかにそこ部屋は煌びやかだったが、雰囲気は最悪一歩手前だった。本当ならすぐにも出て行きたいが…これは(くず男)の問題だ。

俺が逃げるわけにはいかないのだ。

 

奥へと進むと、大きなベットの上で、タオル一枚の全裸一歩手前少女が枕に突っ伏していた。

いつもの赤いリボンとドレスはそこらに脱ぎ散らかしており、綺麗な金色の髪はボサボサといつもの麗しさを感じない。

 

俺は意を決して彼女の寝こたわるベットの端に座り込む。

 

沈黙が続く。

しかし意外にもその沈黙を破ったのは彼女の方だった。

 

「マスター。すまないが今は()だけにしてくれ。この顔をそなたに見せたくないのだ…」

 

私…と、彼女は自分を呼んだ。普段の彼女の一人称は“余”だが、それは一人の皇帝。一騎のサーヴァントとしての彼女の一人称だ。

 

だが…“私”。それは、ネロというひとりの少女の時の一人称だった。

 

 

 

 

『第五特異点を修復してきた。そこではぐれとして召喚された君を見た』

「…」

『君がいてくれたおかげで僕(俺)は何度も助けられた』

「マスター…」

『でも同時に思い出した。ここにカルデアの君はいない』

「頼む…」

『…普段の君を見られないことがこんなに苦しいとは思わなかった』

「だが私は…」

『そこにいるだけで、…君の言う通りだった。僕らは強くいられたんだ…』

 

「でも私はッッッ!!!!…アラキを守れなかった…マスターからの指示も真っ当に出来ずに…アラキを失って…」

 

『ああ。そうだな。たしかに()はあの時『くず男を守って』って伝えてた。そしてネロはそれを遂行できなかった』

 

だが、

 

『相手はこの事件の黒幕、グランドキャスターだったんだ。そう卑屈するな。くず男が惨めになるだろう?』

「マスタァ!適当な言葉で私を慰めるな!私は…私はッッッ!!!………ふぇ?」

 

ガバっと、大きく顔を上げ、赤く充血した瞳をこちらに向けるネロ。

しかしこの顔を見た瞬間、その顔衝撃の表情に一変する。

 

「ま、マスター…?いや、しかしそなたは…」

 

『————さっきも言ったろ?あんまりそう卑屈されると…くず男()が困っちまう』

 

ネロはぽかんと口を開けていたが、徐々にその唇をきつく締め、涙を必死に堪えながら、その小さな体をこちらに預けた。

 

『…ただいま、()()()。俺…ちゃんと帰ってきたよ』

「そうだったな…そなたは()のことを、いつもそう呼んでいたな。よく考えれば…そなた以外にいるわけなかった」

 

しばらく、溜まり込んだものを吐き出すかのようにひとりの少女が泣いていた。

 

 

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

まるで子供のように眠りこけたネロ皇を置いて、俺は今度こそマイルーム…といってもどっちの部屋で寝たもんか…立香か?荒木か?

どっちにしろ特に不便はないんだよな…強いて言うなら立香のマイルームの方が食堂に近い。

…よし、立香の部屋にしようそうしよう。

 

『ん?何をしてるんだジャンヌ』

 

立香の部屋の前に着くと、そこには目を閉じてヘッドホンで何かを聞いているジャンヌがいた。

しかし、ジャンヌはゆっくり瞼を開き、壁から背を離すと、こちらに笑顔で向き直った。

 

「ふっふっふ…マスターと友ならこちらに来ると思ってました。大方食堂がこっちの方が近いからって理由でしょう!そうでしょう!」

『なんでお前はそんなに感が鋭いんだ』

「むふふ、ルーラーですので(啓示の力ですけど」

『そうか、大方啓示に従ったんだろう』

「なぜばれたし…でも理由は啓示に頼ってません!マスターと友ならこうするってなんとなく思いました!!」

 

ジャンヌは自信満々にそのやたら自己主張の激しい二つのボールを揺らしながら、ふんす!ふんす!してる。相変わらず無駄にスタイルいいようで。

 

「ところで気になってたのですが、今のあなたはマスターですか?我が友ですか?」

『どっちでもある。と言いたいが、正直自信がない。もしかしたら合体が溶けたら記憶もぼやけたりしちゃうんだろうか?と思ってしまう』

 

ダ・ヴィンチちゃん曰く、俺たちの体を縛り付けてるルーンはレイシフトしてから徐々に解けて行っているようだ。

明日には合体が解除され、元の二人に戻るらしい。

これには所長も

 

『ウケケケケケケケケケケケケケ…案山子はやだよぉ…』

 

と言っていた(全然関係ない)

 

「そうですか…なら…ちょっとはいいですよね?」

『は?ジャンヌ?お前何を言っt!!?』

 

ドンッッッ

 

俺は自分より小柄なジャンヌに壁に押し付けられ、さらに自分の体をよっかかるように重ねて来た。

その時大きな胸が俺の胸元でムギュッと潰れやばいエロい。

まさかジャンヌでこんな感情を抱くとは…今まで思うたろうか!?

(´・ω・)(´・ω・`)(´・ω・`)(・ω・`)【審議中】

 

『ジャンヌ…?』

「スン、スン…これはネロさんの香りですね。さっきまで行ってたんですか?」

 

いつからそんなヤンデレ技能身につけたの?

ていうかジャンヌさん?心なしかハイライトがオフな気が…

 

「ネロさんが寝込んだとき、私も同じくらい辛かったんですよ?あなたを守るために、この旗を振るうはずだったのに…だから戻ってきた時はとても嬉しかったです…そして…もうあなたにあんな目にあって欲しくないんです…私がこれから言うことはある意味人類に対する裏切りでしょう…でも私は言いたいのです…もう特異点に行かないでください…私の側にいて下さい。私が四六時中ずっと側であなたを守ります。きっとマスターも認めてくれます。あの人は友を本当に大事に思っているのです。私も同じくらい。好きです。大好きです。本当に本当に…大好きです……だから…ほら。私の側から…離れないで?」

 

光のない濁った瞳は、俺に目を反らせることを許さず、俺は逃げる事はできなかった。

しかし、さっきまでふざけた気分んだったが、俺は緊張感で元の冷静さを取り戻す。

そうだ。ネロ皇以外にも俺を守ろうとしてくれた奴がいたのだ。

 

…だが、

 

『———その申し出は受け入れられない。すでに振り返れない位置に俺は立っている』

 

もはや前歩くしかないのだ。止まるんじゃねえぞ状態なのだ。

俺はジャンヌの肩を掴み、離した後…

 

『それに…』

 

その綺麗な顔にデコピンをかます。

 

「あう…」

『ヤンデレの真似事なら、もっとうまくやるんだな』

「あはは、バレました?いやあ、元気付けるためにちょっとヤンデレプレイかまして見たのですが…」

『お前が相手ってだけでないなって思ったわバーカ。

 

 

 

———ありがとうな。友達(ジャンヌ)

 

「…!!…はい…友達(アラキ)

 

 

 

 

 

 

「———本当にあなたが大好きです…」

 

離れていく彼女がボソリと何かをつぶやいたようだが…俺には聞こえなかった。

 

 

 

 

ー《F/GO》ー

 

 

まさか1日に2人にも泣いてもらえるとは…思わなかった。

 

俺はジャンヌが立ち去っていくのを見送った後、マイルームの扉を開けそのままベットにダイブしようと思ったが…気配を感じる。

 

敵か?

 

ベットのあたりからなんとも言えない気配、シャワールームにも…というか部屋全体から気配を感じるぞ?

とりあえず超スピードでベットに近づき、ベットを蹴り飛ばす。

すると…

 

 

 

 

 

「「「「「「「「「「「「「あ」」」」」」」」」」」」」

 

 

『……ヒェ…』

 

そこには六十人くらいのリアルヤンデレ(清姫)がいた。

俺たちは…

 

 

 

 

 

 

大人しくくずルームで朝を迎えた。

 

 

 

 

 

 

ちなみに…翌日。

 

「手…くっついたまんまなんだけど…」

「どうせならメドゥーサ姐さんとくっついていたかった…」

「ああ!そういうこと言うなら僕だってマシュの方が良かったよ!」

「あ?」

「ん?」

 

 

 

 

 

 

お互い手がくっついてることを忘れ暴れ回った結果、仲良く壁にめり込んで気絶した(キリッ

 

 




普段おちゃらけた女友達がたまにちょっぴり見せる色気と乙女力が大好きです。
ジャンヌは裏ヒロイン。もうこれでいいのでは?
まあ正ヒロインはあいも変わらずメドゥーサですがね!!

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