続かないし、続けない。
何となく電波を受信して書いてみただけ
それ以上でもそれ以下でもない
暴力に暴力で抗うことはただ破滅を呼び込むだけである。
古今東西、争いによる支配、力による圧制を強いてきたものたちは必ずといっていいほど身に潜む獅子身中の虫によって破滅してきた。それは歴史が証明している事実だ。人は感情を持つ生命体だ。彼ら一人一人には喜怒哀楽があり、暴力というその場限りの抑止力では制御できないし、支配も出来ない。
そも、人を人が支配するという意思こそ傲慢だ。弱肉強食がこの世の摂理で在るが、それは獣の道理であり、人に説くには余りに愚か、余りにも悲しいことだと私は思う。
顔も民族も風習も文化も違えど相手は心を有し、智慧を有し、そして何より大切な家族が在るはずだ。万人が万人、幸せになれるなどという傲慢は私にはないし、嘘でも説こうとは思わない。損益は失くせ無い。何処かが幸福ならば何処かが不幸になる。悲しいことで寂しいことで涙を禁じえない。
だが、それを以って諦めることは断じてしてはならない。人とは不可能を打倒する可能性の獣である。智慧という神より与えられし祝福のある我々の使命とは世界の行く末を担うことでも神を模倣する大業を成す事でもない。ただ諦めず、挑み続けること、それこそが私は神が人へ望んだことだと推察する。
圧制者よ。異国より来る我がインドを征服せしめたものよ。私は貴方方を否定することはないだろう。暴力は必要なものだ。苦難数多在るこの地上にあって、抗う力は必要不可欠。ゆえに獣は爪を、魚は牙を、鳥は天を駆る比翼を持っているのだ、ならば人とて暴力を用いるべきだ。否定はしない。
しかしそれは屈服させるでも支配するものでもなし。暴力とは人が人の尊厳を生命を守るための「抗う力」であるべきだ。知性を持つ獣ならざる我々には智慧があり、知識があり、言葉もある。可能性の獣を謳う我々は相互に理解する能力も知性も有するのだ。ならば同族よ。我が友よ何故武器を掲げ無理な圧制を敷くか?
暴力によって解決することは数少なく、言葉を有する我々の間において本来それは不要なものではないか? 手に掲げるその武器が一体我々の間でどんな役目を果たすのだ?
飢えに苦しむ幼子を救えるのか? 我が子がため、その身を売って子供を養う親を救えるのか? 血反吐を吐いて酷使される男に安らぎを与えられるのか? なあ、
友よ。何れ、朋友となりえるであろう人よ。私は君たちとの
* * *
第二次世界大戦末期。日本が《大英雄》黒鉄龍馬によって欧州各国と対等な関係を築き上げんとする中、インドでは圧制による反逆行為が多発。それに加えて、アジア圏の日本が米国との対等な講和政策を行なっていたこともあり日本をアジアの希望として各地で次々に植民地が独立を宣言している中、未だ帝国を名乗ったイギリスは貴重な植民地であるインドで起こる反逆行為を治めんがために《ホワイトチャペルの悪夢》と呼ばれる最悪の
ナンダコレは。《彼》はその光景を見た時、呆然とただ立ち尽くした。
男が死んでいる。女が死んでいる。子供が死んでいる。老婆が死んでいる。
暴力に走らず行為による反逆行動。対等な関係を望んでの行動はしかし無残にもこの悪夢を引き起こす悲劇の引き金となってしまったらしい。
「キヒ、ひひ、ヒァハーハハハハハハハハ!!」
白髪鬼が笑う。余りにも滑稽で愉快で涙が出るほど馬鹿らしいと。非暴力による抵抗? ただ食い散らされるだけを待つ抵抗行為など無駄極まりない。そんなものに国民の殆どが踊らされるとは馬鹿馬鹿し過ぎて笑いが止まらない!
「非暴力抵抗何ざ意味がねえ! 狩られるだけの豚で居たいならそのまま一生謳ってろや猿共が!」
《切断》を司る
ナンダコレは。こんな暴挙。こんな暴威を嗤いながら何故行なえるのだ。彼も人であり我等もまた人である。同族に向けて何のためらいも無く呵責も無く、嗤いながら殺しまわる。アレはナンダ。
「ああ? 同じ人だぁ!? 笑わせんじゃねえよ猿が。戦う気力も立ち向かう勇気も知らねえごみが俺らと同じとか……人と人ねえ、俺にとっちゃお前ら猿は食われるだけの家畜にしか見えねえけどな! ヒハハハハ!!」
戦う気がない? 立ち向かう勇気がないだと?
彼らは戦っていた。人としての尊厳。智慧と言葉の武器を使って、目先の力に走らずに恐怖を押し殺して戦っていた。それを、この男はゴミと、家畜と呼ぶのか。
「ふざけるなよ」
「ああァ?」
「フッ!!」
《彼》は冷静に、機敏に身を翻し、トチ狂った殺人鬼の巻き添えを食らった英国人たちが落としたアサルトライフルを拾い上げ、殺人鬼に対して放つ。が、殺人鬼は回避の様子も見せずに呆れるように《彼》を見下す。
「馬鹿が。銃はきかねえよ」
弾かれる。魔力保有量の高い
「………」
「それがテメエらの限界だ! 家畜共の馬鹿な頭さんよォ!」
殺人鬼が襲い掛かる。絶対不可避の彼の絶技《
あるのはただ純然たる怒りのみ。
「許すことは強さの証」
それは《彼》が国民に説いた言葉、《彼》の思念。
だが、目前の殺人鬼を果たして許すことを強さというのか?
無辜の勇者達の勇気をゴミと家畜と蔑むこの男。
許容することこそ強さであり、勇気だというのか?
「否!」
《彼》の枯れ枝のような体が膨れ上がる。
《彼》は力を抑えていたのだ。元来、目前の男と同じように
「許すことは強さの証といったな。アレは嘘だ」
誓いを捨てよう。信念はこの場限りに破り捨て、今こそ暴力を振るおう。
私たちを人を愚弄した獣に鉄槌を下さんがために。
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「
戦士が立つ。その名をモーハンダース・カラムチャンド・ガーンディー
今更ながら私は何がしたかったんだろう。