自宅で寝てたら幻想入りしたんだけど   作:マム

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遅くなりすみません。
11月は忙しくて…
12月は大丈夫と信じたいので頑張ります


19話 執事の仕事2

「ふぅ〜やっと終わった〜。」

 

雑草を抜いたり花に水をあげたりして庭の仕事は終わった。そういえば、咲夜から門番の様子を見てほしいと頼まれていたのを思い出した。

門番の名前は美鈴といっていつも居眠りをしているらしい。そういえば、俺と霊夢と魔理沙で来た時も立ちながら眠ってたっけ?異変を起こしていた側が警戒しないでよく眠れていたな。門を飛び越えて様子を見ると案の定寝ていたから名前を呼びながら揺らして起こしてみるか。

 

「おーい、めーりーん!起きろー!」

「んむぅ…もう食べれませんよぉ…咲夜さん……。」

「立ちながら夢見て寝てるなんて凄いな。何しても起きなさそうだし知らせてくれって言ってたから咲夜に報告だな。」

 

「さてとー咲夜はどこかなー、館に入ったはいいものの広くて分からないな。とりあえず適当に探してたら見つかるかな。」

 

にしても門番の仕事は楽そうだな。どうせなら楽したいし咲夜に言って門番の仕事させてもらおうかな。

 

「あら、聞き慣れない足音かと思えばやっぱり叶夢だったのね。」

「うお!?」

「あ、驚いたかしら?ごめんなさいね。」

「いや、大丈夫だよ。けどなんで分かったんだ?」

「あぁそれはね、この館って外観の割には中が広いじゃない、それは私の時間を操る能力を応用して空間も操ることが出来るのよ。時間を速めたり遅くしたりして、空間を小さくしたり拡げたりできるの。それと同じように時間を操って物音が響く空間を小さくしているのよ。」

「う、うーんなんか凄い難しいな。」

「こんなの慣れれば大丈夫よ。」

 

能力ってそんなことも出来るのか。この館は外観でもかなり大きいぞ。それなのに中はさらに広いなんて体がもたなそう。

 

「それはそうと、私に何か用でもあるのかしら?」

「あぁそうだ、庭の仕事終わったんだけど何をすれば良い?」

「あらありがとう。そうね、確かパチュリー様が図書館を掃除してほしいと言っていたから行ってみたらどう?」

「図書館か、何か面白そうな本でもあったらいいな。分かったありがとう。あ、それと美鈴が居眠りしてたよ。」

「分かったわ、報告ありがとうね。」

 

そう言い咲夜と別れ図書館へ向かう。

図書館の前まで来て咲夜に門番の仕事をさせてもらいたいと言うのを忘れていたのを思い出す。さっき別れたばかりだけど咲夜を呼ぼうとした時…

 

「ぎゃぁぁぁぁ!!!」

 

外、門の方から中にいても届く悲鳴が聞こえてきた。何事かと見に行くとさっきまで寝ていた美鈴の額にナイフの先っちょが刺さっていた。面白い格好で倒れている美鈴の額からナイフを抜いてあげる。そんな美鈴を見て。

 

「門番の仕事をしてみたいなんて言わなくて良かった…。」

 

そうつぶやきながら図書館へと向かう。

______________________________

図書館の中に入ると埃っぽい匂いが充満していた。こんなところにいれば嫌でも病気になりそうな場所だな。そんなことを思っていると目の前に異変の時の悪魔が本を積んで歩いていた。

 

「ちょっとそこの君、半分持とうか?」

「えぇ?あ、ありがとうございます。えーと、異変の時の方。」

「お?知ってるの?」

「あ、えっと金髪の魔法使いさんと一緒にいたのを見ていましたので。」

「あ、だからか。」

 

とりあえずこの人について行ってパチュリーの所に案内してもらおう。もしかしたら行く場所が目的地だったりするし。

 

「あ、そうだ。君の名前は?俺は桜庭叶夢、よろしく。」

「ご丁寧にどうも、私は小悪魔っていいます。」

 

小悪魔?それって種族とかの名前じゃないのか?

 

「名前が小悪魔?って顔をしていますね。私って名前がないんですよ。」

「あぁごめん。失礼だったよね。」

「いいんですよ、私はパチュリー様の使い魔ですし。それにあの人のことを尊敬していますし、そばにいられるのならどんな呼び方でも嬉しいです。」

「へぇ、小悪魔はパチュリーのことが好きなんだな。」

「はい!」

 

主を尊敬している従者がいるなんてパチュリーも恵まれているな。紅魔館気に入ったかも。

 

「パチュリー様ー!お持ちしましたー!」

「ん、そこに置いといてくれる。」

「分かりましたー!」

「よっこいせ。ふぅー。」

「あら貴方、まだいたの?…しかもその格好。」

「はは、レミリアに捕まっちゃってね。」

「貴方も大変ね。」

「まぁ、面白いからいいけどね。ところで掃除してほしいところがあるんだって?」

「本棚の埃や塵をまとめてちょうだい。この図書館の全部。」

「え、これ全部俺一人で?」

「本を傷めつけないようにね。全部大切なものだから。」

「まかせとけって、これでもラノベたくさん読んでるから。」

「…?まぁとにかくよろしく頼むわね。」

 

さぁてこれ全部一人で頑張りますか。とはいうもののホントに広いな。まさかここも咲夜が?パチュリーの魔法かもしれないか。今日中に終わるかなーこれ。




仕事や勉強って辛いですよね。楽していきたい。

前回のサブタイトルを「執事の仕事1」に変えさせてもらいます。

誤字脱字、感想等お待ちしております。
それではまた。


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