自宅で寝てたら幻想入りしたんだけど   作:マム

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遅くなりすみません。テストは無事赤点回避出来ていそうです。




6話 弾幕の練習

スキマの中は瞳のようなものが多くあって不気味だ。スキマに入ったらいつの間にか田舎に建っているような木造建築の家の目の前にいた。

 

「いらっしゃい、ここがマヨヒガよ。」

「お世話になります。」

 

どうやらこの家がマヨヒガらしい。周りを見渡すと木が多く立っていて出口が見えない。普通に入ったらすぐに迷って出られなくなってしまいそうだ。なるほど、だからマヨヒガなのか。そんなことを考えていると紫さんが誰かを呼んでいる。他にも誰かいるのかと思い待っていると、九つの黄色い尻尾を生やした女性が出てきた。

 

「紹介するわ、私の式神の藍よ。」

「紫様の式である八雲藍だ。よろしく。」

「え、あ。桜庭叶夢です。よろしくお願いします。」

(な、なんだ?この人も妖怪なのか?)

 

心の声が顔に出ていたのか紫さんが藍さんについて教えてくれた。

 

「藍は最初、九尾の狐だったのよ。それで九尾の藍を私が式にしたのよ。」

「へぇー九尾なんですか。」

 

九尾の狐なんて妖怪の中じゃ最高クラスじゃないか。そんな強い藍さんを式神にしている紫さんはもっと強いんだろうな。

 

「そこで藍に貴方の弾幕の修行をさせるために連れてきたのよ。」

「なるほど、しかし紫様が教えて差し上げれば良いのでは?私より詳しいじゃないですか。」

「私は他にやる事あるのよ。それじゃよろしく頼むわねー。」

 

そう言い残すと紫さんはスキマでどこかへ消えてしまった。藍さんはなにやら考え込んでいる。しかし改めて見ると綺麗だな~。1度で良いからモフモフしてそうな尻尾を触りたいな~。

 

「どうした?そんなにジロジロ見て。」

「あ!いえ、何でもありません!」

「妖怪が怖いか?」

「いえ、あーでも最初にルーミアと出会った時は流石に怖かったんですが普通にしていれば全く大丈夫ですね。ルーミアは素直ですし、藍さんは綺麗ですし。」

「!そ、そうか。」

 

良かった、なんとか誤魔化せた。

 

「改めて自己紹介しよう。八雲藍だ。よろしく。」

「桜庭叶夢です。よろしくお願いします。藍さん。」

「藍さんなんて堅苦しいから呼び捨てでかまわないぞ。」

「それじゃそうさせてもらいますね。」

「それと敬語も使わなくても良いんだが。」

「そうなのか?それじゃそうさせてもらおうかな。」

「うむ。そっちの方が接しやすくて良い。」

 

自己紹介を済ませたらマヨヒガの裏に連れられてきた。かなり広いからここで弾幕と能力について教えてくれるのかな。というかただの人間の俺がルーミアみたいなものとか出せるのか疑問に思うけど霊夢が弾幕を出せるから俺でも出せるのかな。

 

「まず叶夢の能力はなんだ?」

「草を操る程度の能力だよ。」

「草を操るか、少し動かしてみてくれないか。」

 

言われた通りに草を動かしてみたがやっぱり無理だった。どう動かせばいいのか全く分からないし、なにしろまだ実感がわかないからな~。

 

「まぁ、最初はそんなものだから弾幕から頑張っていくといい。」

「その弾幕はどう出せばいいんだ?」

「そうだな、私は妖怪だから妖力というもので作り出している。」

「妖力?」

「うむ、妖怪には妖力。人間には霊力があるな。」

「じゃあ俺は人間だから霊力があるのか。」

「他にも神の神力というものある。叶夢は他の人よりも霊力が高い方だな。」

 

他の人より霊力があるのか。確かに幽霊とかの類は見えてしまう方ではある。てか神力があるって事は幻想郷には神様もいるのか?そう思っていると藍が弾幕の見本を見せてくれた。光る球体を出し、それを近くの木に飛ばして揺らしてみせた。

 

「このように力を一点に集中し、弾を作り出すような感じでやってみたらどうだ。」

「了解。やってみるよ。」

 

言われた通りに力を一点に集中してみたけどやっぱり無理だった。かなり難しく、藍は「練習あるのみだ。」とか言って微笑みを向けてきたし、どうすることも出来ない。とりあえず言われた通りに頑張って練習するしかなさそうだ。

 

数時間経ち周りも暗くなり始めた頃、頑張りのおかげかやっと出せるようになった。人間頑張れば何でも出来るんだな。…しかし。

 

「小さいな。」

「小さいね。」

 

かなり小さかった。それもビー玉くらいの大きさである。だけど数時間でここまで出来たのは良い方らしいので今日はこれくらいにしてもらえた。

 

「疲れただろう。風呂が出来ているから、先に入るといい。」

「ありがとう。そうさせてもらうよ。」

 

平気そうに立って話しているけど、結構疲れているのだ。霊力が少ないのもあるけど最近運動とかしていないせいでもある。体力の無さを実感したな。風呂に入れば一気に疲れが吹き飛んで極楽気分だった。

風呂から出たら紫さんが帰ってきていた。

夜になるまで一体どこで何をしていたんだろう。

 

「お疲れね、弾幕はどうだった?」

「凄く難しいですね。小さい弾しか出来ませんでしたし、能力も使えませんでした。」

「あらあら、最初だから仕方ないわね。これからも頑張りなさい。」

「えぇ、そのつもりです。」

 

夕ご飯まで時間があるから紫さんに連れてこられた部屋で待つことにした。弾幕が出来るまでここにいても良いらしいから言葉に甘えさせてもらうことにした。

夕ご飯の時間になり居間に来てみると1人…いや、黒い猫耳の二尾の妖怪がいた。

 

「この子は私の式神の橙だ。ほら、橙挨拶しなさい。」

「橙です!人間さんよろしくです!」

「桜庭叶夢だよ。よろしくね。」

 

夕ご飯を済ませた後部屋に戻り弾幕や霊力について考えていた。人間の俺が出来るわけないけど霊夢が霊力で弾幕をしているから不可能ではないのだろう。そんな事を考えていると眠気が襲ってきた。風呂に入ったもののまだ疲労は残っているのだろう。布団に入り横になればさらに眠くなってきた。

 

(今日はもう寝て明日に備えよう。)

 

沈みゆく意識の中、襖が開く音がして誰かが入ってきたような気がしたが俺はそれを知ることは無かった。




誤字脱字等ありましたら報告お願いします。

それではまた。
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