沢田綱吉inIS   作:ばすけばすけ

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イギリスの代表候補生

SHRも終了し、各々が好きなように動き出すが、互いに牽制し合っているのか綱吉に話しかけるものはいない。その静寂を破る一人を除いては

 

「綱吉さん!お久しぶりです!あなたのセシリア・オルコットですわ!あぁ まさか同じ学校ばかりではなく同じ教室になれるなんて!」

 

「久しぶり。セシリーは相変わらず元気だね。うん。いいことだよ。でもちょっと落ち着こうか。」

 

「わかりましたわ。そういえば綱吉さんは日本とイタリアのどちらの候補生になりますの?」

 

「俺はイタリアでの候補生として登録をされているはずだよ。専用機もうちの会社が作ったものだしね。日本からも打診はあったんだけど、いまいる候補生を放置して専用機を作る!って言ってきたから断ったんだ。」

 

「フフ さすがは綱吉さんですね。日本の候補生ですと、1年4組の更識簪さんかと思いますわ。専用機はいまだ開発中だったかと思います。」

 

「へ~~あの研究所まだなにか企んでるのかな。それにしてもちゃんと勉強してるんだね。」

 

「当り前ですわ。あの時、綱吉さんに言われたことはいまでもセシリア・オルコットの中で生きていますのよ。殿方からのあんな激しいことは初めてだったんですから。」

 

「激しいことって・・・」

 

「ン゛ナ!ちょっとセシリー!誤解を招く言い方!」

 

「あら そろそろ一限目の時間ですわね。では私はこれで失礼しますわ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~セシリア・オルコットと綱吉の過去~~~~~

 

「ティモッテオさん。今日は俺も着いてきてよかったんですか?大事なお約束と聞いていますが。」

 

「構わないよ。むしろ綱吉くんを紹介するのが今回の目的でもあるからね。」

 

中学3年生の夏休みに綱吉はティモッテオに連れられてイギリスを訪れていた。綱吉に秘密ではあるが、ティモッテオはヨーロッパ諸国で交流のある貴族や政府、軍関係者に綱吉を紹介するためにこの旅行を計画しており、今回は過去に列車事故を予言し助けたことのある貴族の館を目指していた。

館に到着しメイドに案内された部屋に入ると大人二人と少女が待っており

 

「ティモッテオ様!ようこそおいてくださいました。お久しぶりでございます。」

 

「ティモッテオ殿。お久しぶりです。」

 

「元気そうでなによりだ。オルコットくんも悩みは払拭できたようだね。オルコット女史もこの前の手腕見事だったよ。」

 

「ええ 貴方に叱咤激励されてから気持ちを入れ替えることができましたから。」

 

「今日は君たちに紹介した子がいてね。まだ非公開だが私の後を継いでくれることになった沢田綱吉くんだ。」

 

「初めまして。沢田綱吉と申します。高校を卒業してからになりますが、ティモッテオさんの後を引き継ぐことになっております。よろしくお願いします。」

 

「オルコット家当主のチェミー・オルコットよ。そうだわ!私達の娘を紹介いたしますわ。この子はセシリア・オルコット。貴方と同じ年よ。」

 

「セシリア・オルコットと申します。よろしくお願いします。ティモッテオ様、沢田様。」

 

「セシリア。ちょっと大人だけで話がしたいから沢田さんに館を案内してあげてちょうだい。」

 

「・・・・わかりましたわ。では着いてきてください。」

 

各々自己紹介が終わると綱吉は少女と一緒に部屋から退出し、少女に連れられて中庭まで足を運んでいた。

 

「はぁ ここならいいですわね。」

 

「どうしたの?」

 

「男性というだけでも嫌ですのに、文化としても後進的な国の出身である貴方が私に気安く話しかけないでくださいませ。今回はティモッテオ様に免じて一緒にいるだけですわ。」

 

「セシリア嬢は男性が嫌いなの?」

 

「嫌い?ISも動かせない劣等種を好きになれるはずありませんわ。ティモッテオ様の様に才のある方であれば別ですけど。」

 

「そうなんだ。・・ははは・・・」 ッパシ!

 

「・・・・・フン(まったくここまで言われてもヘラヘラと笑うだけで怒りもしない。まるで昔のお父様のようですわ。所詮男の本質はこの程度なんですわね。)」

 

セシリアは馬鹿にされても怒りもしないどころか、ニコニコと笑顔を浮かべている綱吉に昔の父親の姿を重ねて、不愉快な気持ちになり綱吉に平手打ちをしてしまう。驚いている綱吉を置いて一人でどんどんと先に進んでいき、気分を変えようと愛馬の世話をするために馬小屋まで近づくと周りを覆面姿の大人達に囲まれて腕を掴まれてしまう。

 

「きゃあッ!なんですの貴方達は!ここがオルコット家の敷地、私をセシリア・オルコットと知っての狼藉ですか!放しなさい!!」

 

「あぁ? 知ってるからやってるんだろうが。お前を人質にしてオルコット家には表舞台から退場してもらうんだよ。」

 

「せっかく事故に見せかけてと、計画をしていたのに全てパーになってしまったのよ。」

 

「二人は殺して、お前は俺達の子供を産んでもらう。そしたら両親と同じ場所に行かせてやるよ。お前の子供なら正統な後継者だから誰にも文句は言われないだろ。子供が大きくなるまではオルコット家は親が管理できるしな。ギャハハハハ!」

 

「そんなこと私がさせませんわ!ブルー・ティア 「させっかよ!」 ッガハ ヴ オエッ 」

 

「起動に名前を呼ぶなんてまだまだ未熟ね。」

 

ISを展開して抵抗しようとしたセシリアだったが、近くにいた男にお腹を殴られ展開もできずに嘔吐して倒れこんでしまう。

 

「汚ねえな。ひん剥いちまえ。」

 

「ッヒュ(こんなゲス共にいいようにされるくらいなら舌を噛み切ってでも)」

 

「やめろ!!」

 

ヒュンッ ドゴッ バキッ

 

セシリアが顔を上げると綱吉の背中が目に入り、周りにいた男達は地面に倒れ伏している光景があった。残ったのは遠くにいた女性一人であり男達が一瞬で倒されたのをみて戸惑いの表情を見せるが、助けに来たのが男一人のみだと知ると勝ち誇ったように笑みを浮かべていた。

 

「勇敢な坊やだこと。でも、ここまでよ。」

 

「・・・さ・せま・・・・・せんわ!ブルーティ「だから起動が遅いのよ!!」ッツ!」

 

相手が一瞬でISを展開して綱吉に銃口を向けるとセシリアは綱吉の前に出てISを展開して防御しようとするが、相手の攻撃の方がはやくマシンガンの弾丸が発射されてしまい、来る痛みを覚悟して目を瞑る。すると衝撃はきたが暖かく柔らかい感触に包まれ、恐る恐る目を開けるとマントを羽織った綱吉の胸に抱かれていた。

 

「大丈夫・・・!君を守ってみせる!オレの命に変えても・・・!」

 

綱吉はマントをセシリアに被せると、女と向き合い躊躇せずに懐に飛び込んで拳を叩き込んだ。

 

「どんな手段を使って弾丸を防いだかはわからないけど、男じゃ女には勝てねえんだよ!!・・・・はぁ!?防御シールドを貫通した!?なんなんだ!なんなんだよお前は!?」

 

女は綱吉の拳が自身の装甲にヒビを入れ、ダメージを与えてくることに未知の恐怖を覚えて叫び散らすが

 

「もう黙れ。」

 

綱吉から首の後ろに手刀をもらい気を失い倒れる。

 

その後は騒ぎを聞き駆けつけたオルコット家の従者に事情を説明し警察に引き渡し、セシリアを両親の元まで送り届けた。別れ際に

 

「あの・・・沢田様。先程はありがとうございました。良かったら私のことをセシリーと呼んではいただけませんか?」

 

「本当はもっとはやく駆けつけれたらよかったんだけど。怖い思いをさせてごめんね。俺のことは綱吉かツナって呼んで!様付けはいらないから、これからよろしくねセシリー。」

 

「いえ、あれは私の自業自得ですわ。では綱吉さんとお呼びいたしますわね。」

 

「セシリーはISの操縦に自信があるとは思うんだけど、生身でも対抗できるようにした方がいいし、情報収集はした方がいいよ。俺みたいに生身でISと渡り合える男はたくさんいるから。」

 

「生身で渡り合える人はそういないとは思いますが。わかりましたわ。綱吉さんの言うことも正しいですし。これから精進いたしますわ。」

 

セシリアが綱吉にセシリーと呼んでほしいと言い、そんな娘の姿を微笑ましい感じてみていたチェミー・オルコットは綱吉にイギリスにいる間、交流もかねて護身術を教えてあげてほしいと告げると綱吉も自分が提案したからと了承した。




セシリア・オルコットと綱吉は過去に出会っています。
アニメしか知らないのですが、セシリアの両親の名前って出ていないですよね。
9代目からの呼び名を
父親 オルコットくん 、母親 オルコット女史(チェミー・オルコット) とします。

イギリスの貴族ですから、イタリアの大企業と接点があってもおかしくはないかと。
愛称をセシリーとさせていただきました。
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