ハイスクールD×D 愛狂いの転生者   作:T.W.L

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拓海「ドーモ、皆さん。来谷拓海=デス。作者は今聖杯大戦という名の周回をしています。今回は兵藤と俺視点で進行します」

朱乃「少し内容が詰まり過ぎじゃないかしら…?」

拓「作者の今できる最大限を詰め込んだらしい。それでは第十八話、どうぞ」


巻きでお送りするようです(カンドロイドは便利よね byリアス)

兵藤side in

 

 

……来谷の言葉を聞いたその後、リアス先輩から色々な事を聞いた。

悪魔や天使、堕天使等の人外や神仏が実在する事。

来谷と姫島先輩以外のオカ研部員が悪魔である事。

夕麻ちゃんが『レイナーレ』という堕天使である事。

俺の中に神器(セイクリット・ギア)というものが存在してる(これは来谷が教えてくれた)事。

夕麻ちゃんと部下の堕天使達と来谷がゲーム友達である事。

夕麻ちゃん達自体は比較的温厚で穏健派の派閥に属していた事。

夕麻ちゃんが俺を刺す前に吹っ飛ばしたのは来谷である事。

偶然持っていたチラシがリアス先輩を呼ぶマーカーになった事。

 

色々あって頭がパンクしそうだが、これだけは分かる───

 

 

「……このままだと、俺ヤバイ…?」

 

「まあそうなるな」

 

 

大した事がない一般人の俺がただ()()()()()()()()()で殺されそうになるなんて冗談じゃない。

どうしようかと頭を悩ませ始めた俺に、リアス先輩が提案を持ち掛けてきた。

 

『貴方、私の眷属にならない?』

 

俺が正式に眷属悪魔になれば少なくとも堕天使からの不当な攻撃は俺や周りには及ばず、リアス先輩の保護下に置かれる事になる…

その他にも色々メリットとデメリットを聞いたが、最も決め手になったのは──

上級悪魔になればハーレムが持てる(意訳)という事だ!

 

後、俺が悪魔になる事に対して来谷は──

 

『別にどうでも良い──ってのが俺個人の考え。本当は意地でも止めなきゃいけないんだが…まあグレモリーなら大丈夫だろ。───あ、その前に個人情報をこの紙に書いてもらうが』

 

と言い、あっさり?OKした。個人情報に出生時の体重とか出た時は『そこまでするのか!?』って驚いたが……

 

兎も角、ソレで承諾して俺は悪魔になる事になった。

 

俺の体に入った駒は8つ。兵士(ポーン)と言うらしい。

その時に神器(セイクリット・ギア)を発現させたのだが、龍の手(トゥワイス・クリティカル)というありふれた神器だったらしい。チクショウ。

 

悪魔になった後はチラシ配りの下積みをしたり、

それが終わって人間との契約(色々問題があって無理だった)をしたり、

シスター服の女の子…アーシアを教会に連れていったら怒られたりした。

 

その直後、突然入ってきたカンドロイド(!?)みたいなモノがリアス先輩…いや部長に何かを報せると、

 

『皆!はぐれ悪魔がこの町に入ったわ!討伐に向かうわよ!』

 

と言い、床にある魔法陣の上に乗った。来谷は部長達の影の上に立って姫島先輩と手を繋いで左腕を変化させると…

 

『下へ参りまーす、ご注意下さーい』『はーい♪』

 

『なんだそれェ!?』

 

影の中に入っていった。俺も魔法陣の上に立ち、それが光ると、廃工場の中に転移していた。そしてはぐれ悪魔とやらがいる部屋に入るとそこには──

 

<バイサー討伐ダイジェスト>

 

プテラカン『飛行カン、全員突撃ィィィィィッ!!』(実際は喋ってません)

 

バイサー「くっ、鬱陶しい!この町に入った瞬間に飛んで来てこんな場所まで…ッ!」

 

兵藤「なんかカンドロイド(?)が怪物に群がってるー!?」

 

拓海「アレは後戻りできる奴だ」ヒダリメマッカ

 

兵藤「お前いつの間に出たんだ!?」

 

リアス「そう…なら祐斗、小猫。二人は()()()()()使()()()戦いを。拓海はいつも通りに任せるわ。朱乃もいつも通り索敵と後詰めをして。───イッセー、いい機会だから貴方に埋め込んだ『悪魔の駒(イーヴィル・ピース)』、その特性を教えてあげるわ」

 

リアス「──まずは騎士(ナイト)。とにかく速いわ」

 

木場「ハァッ!!」スパスパ

 

バイサー「ギャーッ!!」

 

リアス「次は戦車(ルーク)。力持ちで頑丈よ」

 

塔城「吹っ飛んでください」バキィ!

 

バイサー「ヒギィッ!」

 

リアス「他にも魔力に長けた僧侶(ビショップ)女王(クイーン)というのもあるわ」

 

拓海「トドメ喰らえ!『呪魂剥離(ジュコンハクリ)』ィィイ!」バシュウ

 

バイサー「ンアーッ!!ち、力が抜けて…」ドサッ

 

兵藤「なんかさらっとフィニッシュ決めてる!?で、俺の駒は何なんですか?」

 

リアス「兵士(ポーン)、いわば下っ端ね」

 

兵藤「なん……だと…!?」

 

朱乃「()はぐれ悪魔バイサーの(ピース)及び、素体の回収完了」

 

リアス「そう、なら次の討伐対象の場所に向かうわよ!ダッシュで!」

 

兵藤「だ、ダッシュぅ!?何で!?」

 

拓海「その方が早いからに決まってるだろ。オラぼさっとすんな!イクゾー!」

 

デッデッデデデデッ、カーン!デデデデ!デッデッデデデデッカーン!

 

兵藤「なんだ今のBGM!?幻聴か!?」

 

<ダイジェスト終了>

 

──と、まあはぐれ悪魔達を始末したり、時には拓海が駒を抜いて人間に戻したりして俺のレクチャーを兼ねた討伐は終わった。

 

 

その数日後、俺は今回の契約者さんの家に向かっていた。門の前に到着すると何故か玄関が開いていた。

怪しく思って契約者さんの家の中に入り、その奥の部屋で俺が観たものは──!

 

「………」

 

「……ん?なんだ兵藤、野次馬か?」

 

「……なんだこれ!?」

 

 

来谷が神父服を着た白髪(はくはつ)の男を踏んでいる光景だった…なんだこれ!?

 

 

 

兵藤side out

 

 

 

拓海side in

 

 

 

「造ったバ~イクで走り出す~♪…ん?」

 

 

久しぶりに自分のバイク(自作。免許とナンバープレートはちゃんとある)で町の見回りをしていると、一軒家の玄関が開いていた。中に入って明かりが着いた部屋を覗くと──

 

 

「さぁ~て、最期に言いたいことはn「貴様を殺す」ギャーッ!!」

 

 

なんか白髪が一般人を拷問してたので思わず…

飛び蹴りで蹴り飛ばした。

 

 

「グゥ……ぉいうぉいうぉ~い!一体何してポギャッ!?」

 

「邪魔。少し寝てろ」

 

 

そういって俺は白髪(しらが)をしばいて黙らせ、住人の治療に当たった。

 

 

「……よし、これなら『治天療符(チテンリョウフ)』でなんとかなるな」

 

 

そうして治療を済ませ、止めを白髪に刺そうと踏んだ時──

 

「……ん?なんだ兵藤、野次馬か?」

 

「……なんだこれ!?」

 

 

──チッ、なんで兵藤が此処に…もしかして殺されかけてた方が呼んだのか?

 

 

「ぐえっ……あらあらあらぁ~?まさか悪魔くんと関わりがあったとh「うるせぇ死ね白髪(しらが)」ギャース!?」

 

「初対面の相手に容赦ないなお前!?」

 

 

なんか起きていた白髪がうざかったので蹴飛ばしたら文句を言われた。仕方ないだろう、ソイツがうだうだ煩いからイラッと来たのだ。

 

 

「コイツ敵意を持った。だから全力で殴った。OK?」

 

「いや全然良くないだろ!?というか、ソイツからなんか嫌な気配がするんだが…」

 

「ん…?もしかしてコイツ、祓魔師(エクソシスト)か?」

 

「エクソシスト…って、悪魔を退治するアレか!?」

 

「まあそうだな。天使や堕天使から加護を受けて『光力』を使い悪魔を狩る──身なりからして多分コイツははぐれ、所謂フリーの祓魔師だな」

 

 

そう兵藤に教えた時、上の階から階段を下りる音がした。治療した住人を『隠影蔽符(インエイヘイフ)』で隠し、何時でも襲撃できる体勢を整えて振り返ると──

 

 

「い、イッセーさん!?」

 

「あ、アーシア!?なんでここに…!?」

 

 

───いや、どちら様?

 

 

拓海side out




オリジナル用語解説

カンドロイド・・・仮面ライダーオーズのカンドロイド。タカやバッタは勿論、カマキリ、ライオン、コンドル等のオリジナルもある。ちなみに全て拓海製で、1ヶ月一万円(まとめ借り)でレンタルしている。
利用者の声
『これを使うことではぐれ悪魔の発見が迅速になりました。もうコレ無しの捜索は考えられません R・G』

呪魂剥離(ジュコンハクリ)・・・『漆黒竜の左腕(レフト・ファヴニール)』を使う技。本来は呪いや魂を直接抜き取る技だが、悪魔の駒を呪いと置き換えて考える事により、悪魔の駒を安全に摘出できる手段となった。
この技で摘出した黒歌の駒は一部を破損させて研究材料とした後にリアスに提出。そのせいで小猫と拓海は仲があまり良くない。

次回、『拓海、アーシアに物を投げる様です(仮)』

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