『約一年半もエタっててスミマセン、雑味がありますが第二十一話をどうぞ。by拓海』と彫られている)
拓海side
「上へ参りまーす。気配に御注意下さ~い……」
「はーい♪」
「いやまず気配にどう注意すれば良いのよ!?」
と、まあ物影から出てきた俺と朱乃姉、ついでにグレモリー。周りを視てみるとどうやら林の中らしく、恐らく教会の裏の林と思われる。
「さーて、と……早速おいでなすったようで」
「対応早過ぎない!?」
「多分、悪魔の気配を探知する結界が張られている……とか?」
「朱乃姉正解。微弱なモノでも探知できるヤツらしいよ」
「じゃあ小声で話してた意味無いわよね!?」
俺達がそう呟くと共に、隠蔽(一般人基準)していた気配が次々と露になっていく。
「さてと………雑魚の掃討をしますかね。朱乃姉、グレモリー、やるぞ」
「ええ、殲滅戦ね?」
「もう……バレてるなら堂々と暴れてやるわよ!」
そう言ってグレモリーが戦闘体勢に入る。朱乃姉も一見すると自然体だが、いつでも雷光の弓を顕現させられるようにしている。そして俺は────
「ドーモ、ハジメマシテ。ヒュージシュリケンです」
ニンジャのメンポを付け、背中には直径2m近くの巨大なセラミックス製スリケンを背負っていた!
「うん、ちょっと待ちなさい。タクミ?貴方何処からそんなモノ隠してたの?どう考えても隠せる大きさじゃないんだけど?」
「企業秘密です」
「そこは普通に秘密だけで良くない?」
「オイ貴様ら、何をくっちゃべってる!」
全く面倒な奴等め………ん、やっぱ居たか…なら───
「何でもないで────すよっと」
SHUPAAAAAAAANN!!!
「「「「「「「グワーッ!!?」」」」」」」
なんたる奇襲!拓海の空気めいたスリケン投擲により、活躍の時を待ち望んでいたはぐれエクソシスト=サン達が一斉にスライスされてしまった!おお、ブッダよ、寝ておられるのですk」
「タクミ、さっきから何をブツブツと呟いてるの?いや今の奇襲にも文句はあるんだけど」
「奇襲ではない、これはアンブッシュだ」
「そういう事を聴いてるのではないんだけど!?」
「ニンジャスレイヤー、だったかしらね。拓海君が成りきってるのは……」
「いやだからそういうのを聞いてるんじゃなくて………ああもう!」
「まあ、そんな事は置いといて……生きてるー?カラさんにドッつぁん」
そう気軽に
バサァッ!
「─────本ッッッッ当に何いきなり攻撃してくるんだ!私のヒールの底が切れたんだが!?あと一ミリで足裏スライスさせてたんだが!?」
ガサガサガサ…!
「此方はシルクハットが真っ二つだ!これじゃあ鍔が丸いサンバイザーだぞ!?」
生存確認、ヨシ!
「
「なっ───モガッ!?」「ちょ───ムグーッ!?」
そうして俺はウェブシューター(スパイダーマンの糸出すやつ)で黒一点の
「………一応知り合いへの遠慮のなさは置いといて……タクミ、なにその機械?」
「ん? ウェブシューターだけど? スパイダーマン知らなかった?」
「いや流石に知ってるわよ? というかそれって作れる物なの? 糸詰まらないの?」
「カンドロイド作ってる時点で今更かと。アメコミも特撮も大差ありませんよ?」
「二次元と三次元っていう差があると思うわよ?」
「まあ、それと二人はそこら辺の茂みに置いといて……っと」
そう言って俺はドッつぁんとカラさんをそこらの茂みに隠して話に戻る(放置とも言う)。
「まずは進路と人質の確保、なんかやらかす場所の発見だな。えーっとミッちゃんの居場所はーっと……テッテレテッテッテーテレー、ダウジングマシーン*4」
さてとー、ミッちゃんどーこだ? あ、見付かった。二回の北西の角部屋……近いな。外壁砕けば直ぐにでも……ん?
「どうしたグレモリー、そんな怪訝そうな顔して?」
「いや、まさかダウジングで探すとは思ってなかったから……というかそれ何処から出したの? そもそも今気付いたけど覆ってたマスク何処行ったのよ?」
「んー、企業秘密?」
「またそれなの? というか企業じゃないでしょ貴方…………」
「疑問系で返したのはスルーなのねリアス。あ、拓海君あの手裏剣は? 回収しないの?」
「んー、多分途中でどっか刺さるんじゃないかな? 一応後で爆破するけど」
「「……爆破」」
「爆破。まあ廃材のあまりで作ったジョークグッズだからね。安い安い」
「木の幹と人の胴体を真っ二つにするジョークグッズとは……?」
「もう『タクミの技術は駒王一ィィィィ』って思えば良いんじゃないの?」
「段々俺の扱いが雑になっていく件について。とりあえず経路と
「「はーい」」
間延びした返事を返して二人が俺の後に着いてくる……一応敵地なのに気が抜けてるねぇ………俺もだけど。
拓海side out
次回『詰め込むそうです。(ヤシャスィーン!by拓海 もう古いぞソレ!?by一誠)(仮)』