プリパラ×vistlipのクロスオーバー。同タイトル楽曲のイメージで作りました
時系列順に並べると、これ→ぴのひめ→性的です
「ほら見てよそふぃ、流れ星だ」
いつからだろう
「どうせ輝くなら、俺だってあの星みたいになりたい」
愛しの彼が、自分のことを『俺』と言うようになったのは。
それ自体は別に嫌とかじゃなくて、ただ、なんて言えばいいのだろう……
少しだけ、レオナが遠くなった。そんな気がするの
「なれるわよ、貴方なら」
7月7日、七夕の日。初夏だというのに風が冷たい。ストール巻いてきて正解だったわ
「ダンプリに移籍したのよね。そっちはどう?」
レオナの声変わりと共にDressing Paféは解散した。そしてレオナはダンプリにスカウトされた
「いい人ばかりだし、熱が凄いよ。プリパラに負けず劣らずね。それに俺がドレパにいたからって優遇はない。挑み甲斐があるよ」
「そう、それはよかったわ。……あ、流れ星」
「あ、そっちでも見れた?」
「えぇ。……ねぇ、本当に逢えない?」
「ごめんな」
「……相変わらず忙しいのね」
一年に一度も会えないなんて、彦星や織姫星が聞いたら呆れられるわね
……七夕、か
流れ星が見えたなんて嘘だ。だって外は曇ってるし、今いる場所は地下なのだから
とある駅の地下街、いつもの待ち合わせ場所。今日は別にそんな予定はないのに
本当、私は嘘ばかりだ
――――――
「お姉ちゃん、どうして泣いてるの?」
「え?」
年端もいかない少女が私を見上げていた
「何でもない。なんでもないわよ」
できるだけ笑顔で優しく撫でる
「えへへ。あ!お姉ちゃんSoLaMi♡SMILEのそふぃちゃんでしょ!?」
「よく気付いたわね子猫ちゃん?」
「クールぅ!」
「ほら、ママのところへ行ってらっしゃい」
「うん!ばいばーい」
ファンの女の子に心配させるなんて、私もまだまだね
それにしてもやっぱり逢いたかったな
――――――
深夜までやってる喫茶店で珈琲を頂く。窓から覗く地下街は想像していたより寂れて見えた
歩いているカップルを見る度、隣にいない彼を求めてしまう
あ2人で歩いていた頃は楽しかったわね。でも、高校生になって、レオナが本格的にダンプリをするためにパパラ宿の学校に転校した今、私は前に進めたのかしら
NOと言ってしまえば嘘になると思う。でも、はたしてYESと言えるのか。多分それは違う
彼は次に向かうために、次の目標へ着実に歩みを進めている。私はどうだ、神アイドルになって、目標を失って――
『神』は私に何を求めているの?
次のステージは、どこになるのよ……
そんなことを考えていると、ドロシーから電話が掛かってきた
『そふぃってさ、今もレオナと付き合ってるの?』
「年に1度会えるかどうかってところだけど、一応」
『それ友達以上ってやつじゃね?』
「うーん、それも少し違うかな」
『じゃあなんだよー』
「そうね、あえて言うなら――『絆』かしら。まだレオナが私のことを好いていてくれるなら、の話だけれど」
電話越しでも寄り添い合えると恋愛の先輩みれぃが言っていた
時に喧嘩することもある。それでもそれは相手を思う気持ちを分かち合っているからだ
私がレオナと付き合っていると言えるのは、そういうことだ
「これから先、何年でも私はレオナの彼女でいるわよ」
『……あのさ、いつでもいいんだけど今から言う住所に行って。着いたら電話よろしく』
いきなり、何を
――――――
翌日、私はその住所へ向かった
「何よここ……墓地じゃない」
あ、そうだ、ドロシーに電話しないと
『オッケー、着いたんだね。入口から道なりにまっすぐ進んで突き当たりを左に曲がって。そこから3番目の右側のお墓を見るんだ』
嘘だ
『そふぃが一番泣いてただろ。そふぃが一番怒ってただろ』
嘘よ
『レオナを返せって、ボク以上に』
レオナ・ウェストここに眠る
20XX/07/07
3年前の日付がそこに刻印されていた
『ボクは昨日行ったよ。3回忌だからね』
ああ、全部思い出した。思い出してしまった
3年前の七夕、彼は交通事故で亡くなったのだった
ちくしょう、何で今なのよ
これじゃあ永遠なんて、誓えないじゃない
『……今までレオナを愛してくれてありがとう。じゃあ、また』
「うわあああああああああん!!」
ドロシーの声なんか、聞こえないほどに私は泣いていた
――――――
ねぇ、レオナ。今貴方はどこにいるの?
地球の中?ふふ、ふざけないでよ
まぁ、そういうことなら宇宙飛行士じゃないし、オゾンの下なら問題ないわね
ええ、わかってるわ。すぐ行く。朝まで騒ぎたいでしょ?
あのね。もう一度言ってほしいの
私のことを、愛していると