しかし、数日と経たぬ内にダ・ヴィンチから新たな特異点発生を告げられる。
場所は1999年横浜。
其処は宇宙からの侵略を受けた並行世界の地球だったーー。
──悲劇を視た。
許嫁の仇を討つ所か、自分の命を守る事すら叶わず果てた少女を視た。
──絶望を視た。
愛する者を目の前で殺され、凌辱された少女を視た。
──地獄を視た。
愛する者を遺し、故郷と共に散った若者を視た。
──惨劇を視た。
尊厳を踏みにじられ、敵の尖兵としてかつての同胞に牙を剥く者達を視た。
異形に故郷を奪われ、大国に擂り潰される人々を視た。
──地獄を視た地獄を視た地獄を視た──。
──嗚呼、もううんざりだ。 何故戦いに敗れた後もつらい人の生き様を視なければならないのか。
神よ、何故私に知性と千里眼を与えたのですか。
……だがこれは理解する事は愚か、仕えた王の状態にすら気付けなかった大馬鹿者に対する罰だったのかもしれない。
◆ ◆
「アンタがカルデアのマスター? ふーん、アタシの理論は正しかったって訳ね」
「──存在しない人間が複数居ましてね、辿っていくと君に突き当たるんだよ。 フジマルリツカ君」
「貴方は?」
「私は微妙に怪しい者だ……は冗談で、帝国情報省外務二課の鎧衣左近という。
よろしく頼むよ、フジマルリツカ君」
英霊ならずとも一癖も二癖もある人々。
「貴様等のような得体の知れない連中に国運を委ねなければならないほど、わが帝国は落ちぶれてはいない!」
「ほう? 私ならば兎も角、国を亡くした人の前で同じ事を口に出来るのか。
最も、国レベルでは済まない事は君達が一番良く分かっているだろうに」
激昂する人間達を前に英霊は嗤う。
「これだけの力がありながら、何故もっと早く来てくれなかった!?」
「抑止の守護者は消防士のような者。
実際に被害が出なければ動けん。
後始末や尻拭いに駆り出される道具に過ぎないのだよ」
苦悩する人と英霊。
「生死は問わない、藤丸立香を確保しろ」
「了解」
「誰に何を向けている? 余のマスターに武器を向けたのだ、無論覚悟は出来ていよう?」
「悪いがオジサンにとってマスターは第二のトロイアでね、二度も獲らせる訳にはいかねえのさ」
「ハハッ、良いぜ? 来いよ、マスターの敵は俺の敵だっ!」
迫り来る悪意に太陽王、トロイアの守護者、クランの若き搶兵が猛る。
「そこを退け、カルデアのマスター」
「ナイチンゲールが居なくて正解だったわね、私も認めている訳ではないけれど」
明らかになる驚愕の事実。
「ふっ」
槍の一振りで突撃級の集団が外殻を両断され停止する。
「はっ」
戦闘の余波で小型種が灰塵と化す。
そんな彼に対し光線級がレーザーを照射するが、
「無傷、だと………?」
「
現地軍の驚愕を背に施しの英雄は淡々と告げる。
「時間を稼ぐのは良いが、別に倒してしまっても構わんのだろう?」
「神の愛を知らぬ畜生共よ、我が槍を受けるが良い。
「これが……英霊の戦い……!」
人理定礎:A++
並行特異点昏き明星
続く?
没案
「ファーハハハハ!」
耳障りな哄笑を響かせながらキャスター、ジル・ド・レェ元帥は
彼の周囲では召喚された海魔が襲い来る戦車級と死闘を繰り広げている。
戦車級が海魔の触腕を食い千切る。
別の場所では水っぽい音と共に戦車級の感覚器が抉り取られる。
ふらついた戦車級に影が差したかと思うと、海魔が覆い被さり貪りついていた。
只でさえおぞましい外見のBETAが、ヒグマに比肩しうるサイズのオニヒトデの如き海魔と喰い合っているのだ。
新人の衛士が『死の八分』を乗り越え、生還して一人前と称するならば、この惨状を近くで見た常人は数分で恐慌を来してトラウマを残すだろう。
事実、遠景とはいえリアルタイムでこれを見た香月博士以下国連軍、日本帝国及び斯衛軍上層部は即座に画像調査を打ちきり音響、熱源による調査に切り替えていた。
(もっとも、周辺の大型種ならびに戦術機から発生した震動や海魔から立ち上る水蒸気で、はかばかしい結果は得られなかったが)
この画像データは、後にサーヴァント脅威論の補強材料の一つとして挙げられ、カルデア一行の重要度を高める事になったがこれは別の話。
ニ◯ニコ動画の特異点動画を視て衝動的に書いた。
反省はしている、後悔はしていない。
ジル元帥は空中を除いた近接戦を挑む敵に向いているものの、カルデアの信用が地に墜ちるので落選。
マーリンの幻術があれば誤魔化せますが、マーリンには重要な役割があるので除外。
ダレイオス三世や征服王より低燃費なんですが……。
(物語が進めば燃費の問題は解決します)
アトランティス、地獄界曼陀羅と騎ん時を出すハードルが上がって震え上がっております。
改めて投稿する場合キャスジルを出すか否か
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出す
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出さなくて良い