世界が俺を殺しにかかってきている   作:火孚

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 前回更新から一週間。どれだけ書きためてるんだと思ったらこの短さですよ。誰だ筆が乗ったとか言ったやつ。私だよ。
 というわけでお久しぶりです。なんかこの話だけやけに書くのに時間が掛かった……戦闘シーンは私には書けそうにないと言うことを確認しつつ、そろそろお話が進まなすぎなので一気に進めたいと思う今日この頃です。
 多分、次回は日曜日くらいに。さっさと話を進めてオリ主とタケルくんを絡ませなきゃ……(使命感

8/25 本文一部(?)を気に入らなかったため改変


日常の裏で

 退路よーし、周辺よーし、侵入経路よーし……退路よーし。

 うむ、周囲に敵影はないようで安心した。準備する暇もなく会敵とか、俺に死ねといっているようなものだ。周辺警戒は基本。ついでに退路の確保も基本中の基本。三十六計逃げるに如かずだ。wikiにもそう書いてある。

 一応作戦がないこともないが、戦場に絶対はない。もし失敗した時用に、保険を何重にも仕掛けておいて損はないだろう。

 大体、ライフル持ち4人なんかとまともに撃ち合ったら勝ち目はゼロなのだ。閉所かつ遮蔽物の多いところならまだしも、屋内とはいえ遮蔽物らしい遮蔽物のない廊下では蜂の巣待ったなし。俺の身の安全を考慮するなら、罠で一網打尽が最も理想的なプランだ。

 もし罠を突破されたら? そんなもの、すべてを放り投げて逃げ出すに決まってる。俺は断じて囮とかそういう役回りではないのだ。あ、でも鳳が心配でもあるんだよな……

 

 

「とはいえ、負けイコール人生終了のお知らせだからな……是非もないネ!」

 

 

 是非がなさ過ぎて生きているのがつらい。救いは……ないんですか……!? ないんですね分かります。

 

 

 

 

 

◇     ◇     ◇     ◇

 

 

 

 

 

 ライフルマン4人を相手にするためには、取り敢えず数を減らさなければ話にならない。というわけで、第一段階。とにかく罠を仕掛けまくって数を減らそう作戦。

 

 

「……止まれ」

 

 

 第一村人、ブービートラップ君のそばに仕掛けられた音も拾えるカメラが、ライフルマンの一人の声を拾う。確認してみると、バッチリブービートラップのワイヤーに気が付いて制止をかけるライフルマンの姿が。ちょっと、折角の見せ場を奪わないであげて。

 まぁでも、罠はそれだけじゃない。隙を生じぬ二段構えというやつだ。足下にばかり気を取られている連中に、こっそりと天井に仕掛けられた指向性の感知地雷をお見舞いしてやる算段になっている。といっても、殺すような兵器の使用は禁じられているため、これはあくまで無力化を考慮した構造をしている。不慮の殺人で問題を起こしたくはないのだ。

 

 

「天井に注意しろ。あれは……感知式だな。感知範囲に入らないようにするんだ」

 

 

 ……あれ、おかしいな。隙を生じぬ筈が思いっきり隙が生じてるんですけど。というかなんであいつらそんな索敵範囲広いの? クリアリング厳し過ぎんよ。ゲノム兵を見習えゲノム兵を。ついでに腹でも下してしまえ。あ、でもそうなると大出世しちゃうな。やっぱなしで……

 取り敢えず、どうしようかあれ。易々とトラップを突破してきやがった彼らをどうやって止めるか、それを考えなければなるまい。まさか、俺の渾身のトラップがこうもあっけなく看破されるとは思わなかったのだ。普通、トラップ二重に仕掛けてたら気が付かないよね?

 

 

 

 

 

 ──というのは、まぁ。冗談なんだけども。

 

 

 コツン──

 

 

 カメラに響くのは、ワイヤーを跨いで避けたライフルマンの男が立てた足音。男達は、きっちりと感知範囲を避けてワイヤーを跨いでいく。

 

 

 ──コツン……コツン、コツン……

 

 

 接触式、感知式とくれば、仕掛けておくべき第三の罠は決まっている。

 

 

 ──ズンッ

 

 

 廊下に響く男達の足音がピークに達したとき、カメラに写る画面が真っ白に染め上がる。同時に、お腹に響くような重い炸裂音が生じ、それに連鎖するように二つの爆発音が鳴り響く。

 俺が仕掛けた三つ目の罠は、一定以上の音を感知して起爆するタイプの地雷だ。正直なんで異端審問会ってこんなに武器の品揃えが豊富なんだろうかとか思ったりするが、たぶん気にしたら負けなんだろう。だから俺も気にしない方向で行こうと思う。

 取り敢えず、これでライフルマン4人の排除は完了だ。適当にふん縛っておけば、鳳が他の連中を拘束した後一緒に捕まえてくれるだろう。

 今回は通路が狭い上に、連中が警戒を厳としていたせいで歩みが遅かったのが幸いした。そのおかげで俺は先回りできたし、こうして何重にも罠を仕掛けられたわけだ。

 っふ、ちゃんと準備さえできていれば、お前らなんて怖くないんだよばーか! ばーかばーか! やーい、おまえんちおっばけやーしきー!

 ふぅ、鬱憤晴らせてすっきりした。毎回こんな風に楽な敵ばっかりだったら良かったのに。

 

 

「よし、さっさとふん縛って戻るとするか。どうせ向こうも終わってる頃だし、風呂にでも入りたいな」

 

 

 この直後、俺は強く実感したことがある。

 この世界で、フラグ立てるのダメ、絶対。

 

 

 ──俺の目の前で、轟音とともに壁が砕け散った。

 

 

 

 

 

◇     ◇     ◇     ◇

 

 

 

 

 

 悪に落ちたと言っても、さすがは元審問官。戦闘技術だけならぎりぎり二流には届いていただろう、と鳳は冷めた目で地面に昏倒する男たちを見下ろした。

 敵の侵入に気が付いたときの対応力。奇襲に動揺せず、すぐに迎撃態勢をとれる行動力。互いの死角をカバーし合うチームワーク。

 なる程、どれをとってもそこらのチンピラ共とは訳が違う。良く訓練された、軍隊とも呼べる集団だったことに間違いはない。

 

 

「だが、信念なき力では私には届かん。特に、貴様らのような邪悪ではな」

 

 

 それを理解した上で、鳳はそう吐き捨て、意識を失った男の頭を地面に落とす。事実、服こそ汚れているものの鳳自身に怪我はない。鳳にとって、この程度の反撃は想定内。想定しているなら、苦戦する道理もないのだ。

 踵を返そうとした鳳だったが、インカムに通信が入ったことで意識がそれる。

 

 

『──とり。ザッ──ふるザッザザ───ザー。たい──ザッ』

「……? なんだ、聞こえない。もう一度いえ」

『──い、おおと──ザッ──るか?』

「ダメか……用件はこっちから聞きに行く。こっちに来るんじゃないぞ」

 

 

 無駄と思いつつも、鳳はインカムの先にいる鯨澤へと釘を刺すように語りかけた。通信があったと言うことは、大方敵の増援か邪魔でも入ったのだろう。それだけ分かっていれば、気を付けようはいくらでもある。

 邪魔が入る前にやることをやってしまおうと、鳳は今度こそ踵を返した。

 

 

「……しかし、この中に指揮官がいたとは思えんな。まぁいい、わからないなら聞き出すまでだ」

 

 

 鳳は何でもないようにそう言うと、まだ比較的意識のある男の元へと歩を進めた。予め、尋問できるようにと意識までは刈り取らないでおいたうちの一人だ。

 

 

「おい、貴様。貴様らの親玉はどこに隠れている?」

「……っは、ガキが。何言ってやがる」

「二度は言わんぞ」

「てめぇに教えてやることなんざ、何一つ──ッ!?」

 

 

 男の言葉に被さるように、一発の銃声が響く。鳳は更に視線を冷たくしてから、()()()()()()()銃口を押しつけ、低く声を響かせる。

 

 

「二度は言わんと言った。勘違いしているようだが、これはお願いでなく命令だ。貴様が踏ん張ったところで、換えはいくらでもいることを忘れるな」

「わかった、わかったよ……なら教えてやる」

「ふん、馬鹿者め。初めからそうしていれば──」

「──()()()()()だ。異端審問会の犬め」

「……そうか。よく分かった」

 

 

 鳳はそう呟くと、男の肩口に弾倉が空になるまで引き金を絞り続けた。酷たらしく破損した肩から大量の血を垂れ流す男を一瞥した後、鳳は興味を失ったかのように視線をそらす。邪悪を態々助けてやる義理もない。死んだら死んだで、抵抗を見せたために仕方がなかったとも

言い訳ができる。

 これだけの人数、如何に口が堅くても数人を見せしめにすれば口を割るものもいるだろう。所詮、邪悪に屈したものなどその程度。信念なきものに、強さなどは──

 

 

 

 

 

「──おいおい、俺のかわいい配下共になにしてんだ? てめぇ」

 

 

 

 

 

「……ッ!?」

 

 

 フィルタが掛かったような声が響くとともに、とっさに飛び退いた鳳が立っていた場所を銃弾の嵐が撫でていく。

 飛び退く動作のうちに装填を済ませ、声の響いてきた方へ発砲するも返ってきたのは金属に跳弾する音。その刹那の内に情報をまとめた鳳は、分厚いコンクリートの壁を遮蔽として身を隠すと、声の主へと言葉を投げる。

 

 

「貴様がこいつらの親玉か?」

「あぁ、そういうお前は異端審問官……じゃ、ねぇな。試験小隊のガキか。よくもまぁ、お前みたいなガキが試験小隊レベルで収まってるもんだ。さっさと審問官になっちまえば良いのによぉ」

「黙っていろ。貴様と無駄なおしゃべりをするつもりはない」

「はっはぁ! どうやら同意見だな。俺だって、仲間がやられて黙ってられなかったんだ、丁度良い」

「なら安心しろ。すぐに黙らせてやる……!」

 

 

 遮蔽物から飛び出した鳳は、動きながらにもかかわらず正確に声のした方向へと銃弾を浴びせる。すると、壁に向かって突き進む銃弾が金属音とともに何かに弾かれてその軌道をずらす。銃弾が軌道を変える瞬間、僅かに空間が湾曲したような波打を見せたことを、鳳は見逃さなかった。

 

 

隠密(パンシー)タイプの強化外骨格(ドラグーン)か……!」

「正解だぁ……つっても、正規品じゃないがな。お古に違法改造を繰り返してみた訳よ」

「……良かったな。貴様に新たな罪状が追加されたぞ」

「そりゃ怖い。ま、捕まったらだけどな!」

 

 

 男の声とともに先程の空間の揺らぎが大きくなると、その向こうからドラグーンが姿を現す。メカメカしさは一切なく、細身で纏まった造りでありその名が示すとおり隠密に優れている機体だ。

 擬態と呼ばれる機能を使えば、人の目から不可視の状態になることも可能だが、代わりに武装も使うことができなくなる。その不可視状態が非常に厄介なのだが。

 左腕に取り付けられたチェーンガンと肩口に内蔵された機銃が弾幕を張る中、鳳はなんとか遮蔽に身を隠す。とても近付けるような状況ではなく、鳳はスモークグレネードを転がすと噴出する煙に紛れてその場を脱する。

 今回は、まともに正面から仕掛けても勝てる保証はない。それに、()()が使えない以上本来であればドラグーンなどと事を構えること自体が愚かなのだ。

 それが分かっていても、逃げる選択を鳳はなかなか取ることができなかった。邪悪に屈するつもりなどなく、なによりも──

 

 

「──ッ!」

 

 

 そこで、遠方からの炸裂音に思考がかき乱される。自分以外のものが戦闘行動を取っているということは、他の試験小隊か騎士団(スプリガン)がきたか、あるいは。

 なんにせよ、確認しなければならない。ドラグーンなど、普通の戦力では手に余る相手なのだから。

 鳳がそう決めて一歩踏み出した瞬間、目の前の空間が揺らぎドラグーンが姿を現す。

 

 

「よう、逃げんなよ。連れねぇな」

「……簡単にはいかないという訳か。これは、骨が折れるな……」

 

 

 

 

 

◇     ◇     ◇     ◇

 

 

 

 

 

 がらがらと音を立てて崩れる壁を呆然と眺めながら、そこから飛び出してきた二つの影を目で追う。

 片方は我らが逸般人にして、単体で生身でも一個小隊分以上の活躍はしてくれる鳳。そして、もう片方が中々いかす風貌の二脚ロボット……ロボット? いや、うん。これドラグーンか。ドラグーンってこんなシャープな設計なんだ。現物は初めて見る気がする。

 っていうか、なんで鳳さんぼろぼろなんですかね? え、お前が勝てないってことはイコール誰も勝てないってことなんだけど。大丈夫なのこれ?

 

 

「……ッ。やっぱりか! おい、鯨澤。貴様なぜここにいる!?」

「いや、なんか敵の増援来てたし……挟まれたらまずいかな、みたいな……?」

「余計なお世話だ……! とにかく、すぐにこの場を離れろ!」

 

 

 いや、言われなくてもそのつもりだったよ? だって鳳が苦戦する相手とか、俺が相手できるわけないじゃん。三秒待たずしてミンチだよミンチ。というわけで

俺はさっさと撤退したいので、取り敢えず武器向けるのやめてくれません? ドラグーンさん。

 

 

「あー? んだよ、本当にガキしかいねぇな。おい、さっきの音はお前の仕業か?」

「あ、うんちょっと野暮用があったって言うか……ところで野暮用つながりで、やりたいことがあるから帰って良いかな?」

「成る程、そりゃ大変だな。はっはっはっ」

「あ、あはは……」

「そんじゃ、お前の死体はちゃんと家に送り届けてやるから安心しとけや」

「安心できる要素はいずこに!?」

 

 

 全く笑えない冗談を言いつつ、ドラグーンが俺に武装を向けてくる。あ、これ死んだな。せめて来世では平穏無事で暮らせますように……

 

 

「送り届けられるのは貴様の方だ、審問官崩れ!」

「いや待って、こんなの送り届けられても困るんだけど!」

「……ただしあの世にな!」

「注釈遅いし物騒!?」

 

 

 反射的に突っ込んでしまったが、俺に気を取られている間に鳳がドラグーンの背中にとりつく。よし、勝利パターン来たなこれ! どうだ、俺はわざわざ囮役を即興で買っていたのさ!(震え声

 

 

「甘いな。背中にいれば届かねぇとでも思ったか? 届くんだよ、きっちりなぁ!」

「……ッ! う、ぐぅ……!」

 

 

 しかし、目の前のドラグーンは左腕に取り付けられた武器をパージすると、身軽になった腕で鳳のことを捕まえる。武器は減ったけど、かわりに鳳がピンチですねこれ。おい、俺の生命線に何すんだこの野郎。というか頑張ってくれ鳳。俺何もできないけど。俺何もできないけど!

 

 

「ぐ……ふふ、貴様こそ私が策なしにとりついたとでも思っているのか?」

「あ? 何の話……」

 

 

 訝しげな男の声が最後まで続く前に、ドラグーンの背後から爆発音が響く。多分、鳳が何かしらの爆発物を仕掛けたんだろう。規模はそこまで大きくなかったけど……

 

 

「鳳! 爆風もろに食らってたけど……大丈夫!?」

「ケホッ……平気だ、殆どはドラグーンが壁になって減衰している……それより、奴は!」

 

 

 鳳の声にドラグーンの方を見ると、かなりのダメージが入っているように見えるも未だに稼働している元気なお姿が。意外と頑丈なんだな、それ。原作ではポコポコやられてたからもっとこう、逸般人にはかなわない程度の性能なのかと……

 ってか、これまずくないですかね? 折角のチャンスだったのに、決めきれなかったってことはもう勝機はないんじゃ……

 

 

「くく……あっはっはっはっ! 馬鹿かてめぇは! そんな自爆まがいなこと躊躇いもなくする奴は初めて見た! お陰でこいつも大破寸前だ、全く!」

 

 

 危うくやられかけたというのに、突然大笑いを始める男に恐怖を覚える。ないのは勝機じゃなくて正気なのかもしれない。上手い! 座布団一枚! 全然上手くないですねごめんなさい。しかも勝機もないよこれ……

 

 

「ふん、ならもう一度お見舞いしてやろうか? 今度こそ動けなくしてやるぞ」

「……いや、遠慮しておこう。それに、そろそろ時間だからな。此処いらでずらからせてもらう」

「……なに? どういうことだ!」

「そのままの意味だ。元々俺たちはただ犯罪組織に雇われた傭兵だ。給料分以上の仕事はしたし、文句は言わせねぇ」

「このまま帰すとでも?」

「帰すさ。帰さなきゃ、そっちのガキを殺すだけだ。どうする? 俺はどっちでも良いぞ?」

「く……ッ!」

 

 

 あーっと、鯨澤選手にここで事実上のいらない子宣言ー! 完全にこれお荷物ですね。鳳にお前何できたの? っていわれても何も言えないレベル。実際こうやって邪魔になってるし。

 

 

「俺たちは契約を果たした。お前たちは命を拾った。それでいいだろ?」

「くそ……鯨澤さえいなければ貴様らなど……ッ」

「うぐ……正直、ごめん……」

「……ッ 行くならさっさと行ってしまえ! 目障りだ!」

「なら、お言葉に甘えさせてもらおうか。ま、今回は相手が悪かったってことだ。そこらのチンピラになら十分通用するぞ」

 

 

 最後まであおるように言葉を続けると、ドラグーンは踵を返して笑い声を残しながら去って行った。うーん、この悪役感あふれる行動よ……あいつ実は黒幕だったとかそういう落ちないよね?

 いや、無いと信じておこう。そんなことよりも、鳳に治療を施してあげる方が先だ。見た目もぼろぼろだし、早めに手当てしないと残りそうな傷もちらほらある。女の子なのに傷だらけとか、俺は気にしないけど本人は思うところもあるだろうしね。

 

 

「あー……鳳。多分言いたいことはいろいろあると思うけど、それより先に手当てさせてくれ」

「──必要ない。この程度、なんということはない」

「いやいやいや、なんということあるから。血、だらっだらだからね? なんなら傷跡も残りそうだからね?」

「その程度気にしない。私は大丈夫だと──ッ!」

「ほーれ、少し触るだけで痛がるし……取り敢えずおとなしくしておけって。さっさと済ませるから」

 

 

 渋る鳳を半ば無理矢理座らせると、見える箇所の手当てをしていく。改めてみてみると、服の欠損や血の量の割には深刻な傷などは全くなく、応急処置程度でもほぼほぼ間に合うことが分かった。

 おかしいな、ドラグーンとまで戦闘してたのにこの程度で済むなんて……あ、そっか逸般人だからか。俺だったら何回穴だらけになってることやら。

 取り敢えず鳳の応急処置を終えると、念のためプロの薬師(シーリー)に見てもらおうと学園へ帰ることになった。

 どうでも良いけど、道中ひたすら無言だった鳳がすごく怖かったです。いや、まぁ普段もあんな感じなんだけども。


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