「ここに居たの」
1階の何年も使われていない空き教室。
少し息の切れたハリーの声に、目の前の少女は首を傾げた。
「探したよ。 君を見つけるのは…そうだな。 『しわしわ角スノーカック』を見つけるくらい難しかった」
ハリーがニヤッと笑う。
彼女は重なった机の上に腰掛け、無防備に足を放り出していた。空中に投げ出されたむき出しの足は雪のように白く、ハリーは思わず視線を逸らす。
「あたしのこと探してたの? それなら一緒だね。 あたしも探し物してたんだ」
「何を探してたの? こんな場所で」
「あのね、あたしの靴」
少女--ルーナ・ラブグッドは何でもないことのようにさらりと言ってのけた。しかし、その衝撃の発言にハリーの表情はさっと変わる。
「どうして靴が失くなるの?」
「うーん。 あたしが
「そんなのは君の靴を隠す理由にならないよ! …アクシオ!」
ハリーが苛立ったように唱えると、どこからともなく彼女の靴は飛んできた。
「わあ! すごい。これ、ハリーがドラゴンと戦う時使ってたやつだ。 ねえ、そうでしょ?」
「あの試合見てくれてたんだ」
靴を抱えながら無邪気な瞳で見上げられ、ハリーは怒りもどこへやら照れたように首をかいた。
「もちろん。 すごくかっこよかったよ!」
屈託なく笑うルーナはどうしようもなく可愛くて、ハリーの鼓動はドキンと早鐘を打った。
「今度あたしにもこの呪文教えてよ。 そしたら探し物が楽になるもん」
「探し物なんて、しなくていいよ」
ハリーは彼女の言葉を半ば遮るように言った。
ルーナは目をぱちくりとさせる。
「うーん…どういう意味?」
「君がこの呪文を覚えなくても、いつでも僕が代わりに探すってこと」
ハリーは自分の耳と頬が熱くなるのを感じた。
女の子をデートに誘うのなんて何でもないことのはずなのに。…自分はどうしてこんなに緊張しているのだろうか。
言うなら今しかないと思ったハリーは、未だきょとんとした彼女の神秘的な瞳を真っ直ぐ見据えた。
「ルーナ、僕とダンスパーティーに行こう」
その言葉に、ルーナの瞳はみるみる大きく見開いたかと思うと--彼女はまるで花が綻ぶように、とびきりの笑顔を見せた。
「…とまあ、そんなわけで僕はルーナとダンスパーティーに行くよ」
グリフィンドールの談話室。
いくら校内が浮き足立とうと課題は待ってくれない。皆はクリスマスを楽しみにソワソワとしながらも、懸命に羽根ペンを走らせていた。
「えー! もったいない。 君ならもっといい人誘えただろうに!」
大袈裟に驚いてみせるロンを、ジニーは汚いものでも見るかのように目を細めた。
「いいえ。 ハリーの判断は素晴らしいと思うわ。 ルーナはとってもいい子だもの」
まだ三年生で課題も少ないジニーは、二人を尻目にのんびり暖炉前の椅子で『スクイブでも出来る!簡単魔法ヘアアレンジ!』を読んでいる。
炎の前に刺したマシュマロの串を引っこ抜き美味しそうに齧ると、時折ハリーとロンにも分けてあげていた。
「そういえば、君はダンスパーティーに誰と行くの?」
ハリーははふはふと熱々のマシュマロを頬張りながら訊いた。
今や話題の9割がダンスパーティーについてと言っても過言ではないほどの現状で、不意にハリーはこの小さな妹分のパートナーを知らないことに気付いた。
「そうだそうだ。 僕も聞いてないぞ」
何と、それは実の兄も同じであったらしい。
ロンが不満そうに口を尖らせる。
「ふふっ。 ナイショよ」
しかし、ジニーは悪戯っぽく笑うとぱちんとウインクをした。
いつも通りレギュラスとの個人授業を終え、部屋を出たハーマイオニーが向かった先は、やはりいつも通り図書館だった。
古めかしい本の匂いをいっぱいに吸い込む。図書館は自分にとって家の庭のようなもの。迷うことなく、レギュラスに出された課題についての本が置いてある棚に向かった。
「…おっと」
魔法薬関連のものが置いてある本棚の角を曲がったところで、ドラコにばったりと会った。
「あら、マルフォイ」
ドラコは素早く辺りを見渡して、他のスリザリン生がいないことを確認すると漸く表情を弛めた。
「今日も勉強かい? 精が出るね」
人が見たら冷たいと評すであろう整った顔を、年相応に崩しながらそんな軽口を叩く。
スリザリン生の目がないところならドラコは彼女と話を交わす。少し奇妙な関係だが、それは友情と呼べないこともないだろう。
「ええ。 …そうそう、貴方にお礼を言い忘れてたことに気付いたの。 ワールドカップの夜はありがとう」
「…いや。 大したことはしてない」
その話題にドラコの顔は曇る。
しかし、ハーマイオニーは目当ての本が見つかったようで、背伸びをして本を何冊か手に取っていてそれに気づかなかったらしい。
ちらりと目を向ければ、その本は6、7年生レベルのものばかり。毎年学年トップ10に入ってるドラコでも、殆ど理解のできない内容だろう。
彼女はマグル生まれだというのに、どうしてこんなに勉強ができるのか。悔しさと歯痒さと、少しばかりの羨望。
…羨望? 自分がマグル生まれに対してそんな感情を抱いてると知ったら、両親は何て言うのだろう。
「ダンスパーティーはウィーズリーと行くらしいな。 あいつでいいのか? 結婚したら苦労するぞ」
ドラコは唇の端を吊り上げ、揶揄うように言った。
「やあね、マルフォイったら。 ロンとはそういうのじゃないわ。 親友として誘ってもらったの」
これっぽっちもロンのことなんて好きじゃないドラコだが、さすがにこれは彼に同情した。周囲から見れば、ロンが彼女に恋心を抱いているのは一目瞭然だったからだ。
「あなたとシャルはダンスに慣れてそうで羨ましいわ。 私たちはダンスパーティーなんて初めてよ」
「な、なんで僕がシャルと踊ること前提なんだ」
思わず、ドラコの声が裏返った。
そんな彼にハーマイオニーは本を探す手を止め、怪訝そうな顔をする。
「違うの?」
「いや、その…」
ドラコの態度は煮え切らない。そんな彼にハーマイオニーは眉根を寄せた。
こういう時、男の子は女の子に敵わないものだ。
「早くシャルのこと誘ってあげて。 きっと待ってるわよ」
「よ、余計なお世話だよ」
「そんなこと言わないで。 あなたたちは両思いなんだから、ね」
そう言って、ハーマイオニーは笑った。ドラコは彼女の笑みがあまりにも寂しそうなことが気になったが、聞くことは出来なかった。
「それじゃあ、またね。 マルフォイ」
「…待ってくれ」
気付けば、ドラコは彼女をそう呼び止めていた。
ハーマイオニーは、キョトンと振り向く。長いポニーテールがふわりと揺れた。
ドラコは、何故かマグル生まれの彼女にならこの葛藤を話せる気がした。
「ちょっと話を聞いてくれるか?」
「ええ。 いいけど…」
ハーマイオニーは不思議そうな顔をしつつも了承する。すると、ドラコはほうと溜息をつき口を開いた。
「知ってると思うが僕の両親は…純血主義でね」
ドラコの言葉に彼女は、不快なことを言われるのかと思わず身構えた。しかし、次の瞬間ハーマイオニーの耳に届いたのは予想外の言葉だった。
「…そのせいでシャルと踊ることを許してもらえてないんだ」
そう吐き出された言葉はあまりにも苦しそうで、ハーマイオニーは一瞬でも彼を疑ったことを恥じた。
「そ、そうだったの」
ハーマイオニーは知らずのうちに、彼の複雑な悩みに土足で上がり込んでしまったことに気付いた。
「ごめんなさい。 私、あなたの事情を知らずに出しゃばったこと言ったわね」
「いや、いや! 君が謝ることじゃない。 ただ、誰かに話したくなったんだ。かと言って、こんなこと…
ハーマイオニーは何を思ったのか、手にしていた本を1度テーブルに下ろすと、項垂れているドラコの隣りに座った。
暫しの沈黙。それを破ったのは、ハーマイオニーだった。
「あのね、私の両親って歯医者なのよ」
ハーマイオニーは何かを思案するようテーブルに頬杖をつき、視線だけドラコに向けた。
「ハイシャ?」
「ああ…マグルの歯専門の病院のことよ」
「マグルには歯専門の病院があるのか? 随分ニッチだな」
思わずハーマイオニーは苦笑した。
久しぶりに魔法界とマグル界のギャップを感じた。
「私、あなたと同じ一人っ子なの。 だからね、両親は私に歯医者を継いでほしかったみたい」
ドラコには、目の前のマグル生まれの魔女が何故こんな話をするのか、さっぱりわからない。
「でも、ある日いきなりホグワーツから手紙が届いてね。 本当に驚いたし、最初は半信半疑だったわ! 魔法が当たり前だったあなたにはピンと来ないでしょうけど。 本当に夢みたいで、私は魔法使いになりたいって心から思ったわ」
「…ご両親は反対しなかったのか?」
「最初はしたわよ」
でもね、とハーマイオニーは言葉を続ける。
「最終的には汽車に乗り込む私を笑顔で送ってくれたわ」
「そんな話をどうして僕に…?」
「ねえ、マルフォイ。 きっと親って…子どもが本当にそうしたいなら一番に応援してくれる、そういうものじゃないかしら?」
ドラコは何かが弾けたようにぱっと顔を上げた。しかし、その表情はまだ揺れている。
「そうは言っても…僕の家はマルフォイ家だ。 わがままは言えないし、簡単には行かないさ」
「そうよね。 でも貴方が両親からものすごく愛されてるのは分かるわ。 きっとご両親は、最終的には家の伝統より貴方の気持ちを優先しそうって思ったの。 気に障ったらごめんなさい」
ハーマイオニーは曖昧に笑うと、本を抱えて今度こそ立ち上がる。
そんな彼女に思わずドラコはこんな言葉を投げかけた。
「君、何か雰囲気変わったな。 出会った頃はもっと刺々しかった」
彼の脳内に浮かんだのは1年生の頃出会った頭でっかちな彼女。最初はハリー達とも不仲だったんだっけ。
「それ、貴方が言うの? 誰よりも変わったのは貴方じゃない」
ハーマイオニーは心底おかしそうに笑い声を上げた。彼女の脳内にも、過去に自分を蔑み尖った言葉を投げたドラコが思い浮かんでいた。
ドラコもつられて笑った。マダム・ピンスに叱られた。
変わったことは、たくさんある。
その中でドラコは、変わって欲しくないものも抱えられないほどあるのを酷く痛感した。
ダンスパーティーの夜。
いつもの学校とは思えないくらい飾り立てられた城内もさることながら、年頃の少女たちがこれでもかと言うほど着飾った姿はあまりにも煌びやかだった。パートナーの男の子たちは皆、いつもと違う女子生徒の様相にタジタジとした。
ハリーがダンスパーティーの相手にルーナを誘ったというニュースは瞬く間に校内に知られ、そのせいでルーナへの嫌がらせが増長しないかとやや自意識過剰な心配をしたハリーだが、それも杞憂に終わった。むしろ嫌がらせは減ったらしい。
純白にスパンコールがあしらわれたドレスを纏い現れたルーナは派手で目立っていたものの、その格好は彼女の白い肌やブロンド、そして浮世離れしたキャラによく合っていた。シャンデリアの光を反射させキラキラと輝く彼女は、さながらおとぎの国の妖精のようだった。
そして、ハリーとロンを一番驚かせたのはセドリックのダンスパーティーの相手がジニーだったことだ。
少し前まで子どもだった彼女は今やすっかり大人びた表情で、シックな黒いドレスを着て代表選手のパートナーとしてくるくると皆の前で踊って見せた。(それをロンが複雑そうに眺めていたのは言うまでもない)
「ハァイ! 楽しんでる?」
妖女シスターズの演奏が一段落すると、ドラコとシャルロットが腕を組んで現れた。
曾祖母ダリアの手作りらしい深緑のドレスは細身で大きなスリットが入った大胆なデザインだが、シャルロットはばっちり着こなしている。
「なんだ、ウィーズリーにしては随分と良いローブを着てるじゃないか。 少しデザインが古いけど」
ドラコがしげしげとロンのローブを眺めた。
「これ、パパが昔着てたお古なんだよ」
「ああ、シリウスおじ様の物なのか。 それなら納得だ。 ウィーズリーにこんな上質な物買えるわけないし、着こなせるわけないからな」
「なんだと!?」
いつも通り喧嘩を始めた2人をハーマイオニーとシャルロットが止める。そして、2人を引きずり、再びダンスをしに向かった。いつの世でも、こういう時男は尻に引かれるものらしい。
「ん? どうしたの、ルーナ。 疲れちゃった?」
再びダンスを踊り始めた二組を眺めているルーナにそう声をかけると、彼女はこくりと頷いた。
「あたし、外の空気吸いたいな」
ハリーとルーナも代表選手のペアとして皆の前で踊った。そのためか、さすがのルーナも少し疲れたようだ。
ハリーは彼女の手を取ると、バルコニーへと出た。
冬のきんとした冷気が肌を刺し、自然に2人は肩を寄せ合う。
そして、頭上には魔法で色が変わるように細工されたヤドリギ。…なかなかロマンチックだ。ホグワーツの屋敷しもべ妖精はなかなかいい仕事をする。
突然ハリーはクスッと笑った。
「君と初めて会った時、ヤドリギの話をしたよね」
ルーナは寒さにほんのり鼻を赤くしながら、同じようにクスッと笑う。
「ああ、ナーグルのこと? 今だってここにたくさん居るよ。 ハリーには見えない?」
ルーナの表情は幼子のように無邪気で、ハリーはたまらなく彼女に触れたくなった。
「うーん。 見えないな。 どこ?」
「ほら、あそこだよ!よく見て!」
ルーナはぴんと腕を伸ばして、ヤドリギを指さす。
ハリーはルーナの視線に合わせるように顔を近づけた。
寒さの中で、二人の体温が同調する。
ハリーは悪戯っぽく笑うと、ルーナを抱き寄せた。
「ねえ。 あの時さ、僕がヤドリギの木の下は何するところって言ったか覚えてる?」
ルーナの返事は、ハリーからの優しい口づけに重なって消えた。
「…全くハリーも取っかえ引っ変え飽きないなあ」
再び一曲ダンスを終え、庭園からハリーがいるバルコニーを偶然見つけてしまったドラコは呆れたように言った。
「そうかしら? あの子とは続きそうな予感がするけど」
シャルロットは手に持ったファイア・ウィスキーのグラスを呷った。先程から随分とハイペースで飲んでいるが、彼女が酩酊している様子はない。酒には強いらしい。とはいえ、こんなに飲んでいるシャルロットを見たら厳しい
「飲みすぎじゃないのか、シャル」
「そんなことないわよ」
マスカラでたっぷり縁取られた睫毛に、色白を引き立たせるようなチーク、赤いルージュを引いた彼女は、いつもと違い何処か妖艶にすら見えた。
「ねえ、ドラコ。 ハリーの恋愛に口を出す前に、私たちだって話さなきゃいけないことがあるはずよ」
シャルロットはいつもとは別人みたいに綺麗だった。
「な、なにを?」
しどろもどろになるドラコに、シャルロットは呆れたように腕を組む。
「気付いてないとでも思ったの? 今学期に入ってから貴方、私と距離置こうとしているでしょ」
図星を突かれ、ドラコは視線を気まずそうに逸らす。
「おそらく理由は、貴方のご両親のこと。 違う?」
またまた図星。
こういう時、シャルロットの勘は物凄く鋭い。最もドラコが分かりやすいだけかもしれないが。
ドラコは参ったとばかりに、両手を上げて情けない顔をした。
「そうだよ。 ダンスパーティーのことでね、母上に君を誘うことを反対されたんだ」
本当はそれに加え、父親がクィディッチ・ワールドカップで死喰い人として暗躍する姿を見てしまったことも、シャルロットから距離を置こうとした原因の一つである。しかし、この場では言わなかった。言いたくなかった。
「ふーん。 そんなことだろうと思ったわ」
シャルロットはあっけらかんとした口ぶりで、腕を組み壁に背中を預けた。
ドラコはシャルロットの反応があっさりとしたものだったので、嬉しいのか悲しいのかよく分からなくなった。
「怒らないのか?」
「別に怒らないわよ。 …だって難しいことじゃない? 私だって、貴方とパパどっちを優先するかって言われたらすぐには答えられないもの」
シャルロットの、感情より理屈で考えるような--こういった物の見方はセブルス譲りだ。
それに、と言葉を続けたシャルロットの表情は今までで一番穏やかで優しかった。
「結局私のことパートナーに選んでくれわけだし。 ねえ、ドラコ。 私がどうしてスリザリンに入ったと思う?」
「どうしてって…組み分け帽子が選んだからだろう?」
変な質問に戸惑うドラコに、シャルロットは笑い声を上げた。
「ふふっ。 違うのよ。 帽子にはグリフィンドールを勧められたのだけど…私は貴方と一緒に居たいからスリザリンを自分で選んだの」
「なっ…」
ドラコは驚きすぎて言葉が続かず、呆けたように口をパクパクとさせた。そんな話、初めて聞いた。
「貴方の難しい立場は分かってるわ。 でも、そんなこと忘れたいくらい、貴方のことが好き」
そう言ったシャルロットの頬がピンクに染まっていたのはアルコールのせいか、それとも--。
「狡いぞ。 その言葉は僕が先に君に言いたかったんだ」
ドラコもまた青白い頬を紅潮させると、上擦った声でそれだけ言った。
「あら、貴方がいつまで経っても言ってくれないからでしょう」
「それは--! タイミングを見計らってたんだ!」
「じゃあ、今が一番いいタイミングだったじゃない! 早く告白しなさいよ!」
二人はおめかししているに関わらず、まるで時だけ遡ってしまったように子どもみたいな口喧嘩をする。
そして…こんな時に喧嘩をするのがおかしくなったのか同時に吹き出す。二人は、ふにゃりと笑うと徐に手を繋いだ。
この瞬間、2人の関係は幼なじみから恋人に変わった。
「僕の両親の立場のせいで君に迷惑かけるかもしれない。 それでも、いいか?」
「ええ。 私だって、過保護なパパが控えてるもの。 貴方に迷惑かけるかもしれないわよ?」
含み笑いするシャルロットに、ドラコはうっと声を詰まらせる。
万が一、シャルロットを傷つけるようなことをしてしまったら--自分は魔法薬の材料にされてしまうだろう。
ダンスパーティー編、もうちょっと続きます。
偶然ですがクリスマスシーズンにぴったりの章ですね。12月25日までに次の更新したいな。