僕とテストとAクラスのあの娘   作:KuromeBright

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また一ヶ月以上空いてしまった・・・ホント申し訳ない、正直サボってました。ニコ動見るの控えれば勉強に力を入れながらでも2,3週間に1本ぐらいのペースで投稿出来るんじゃないかと思ってるんですがそう上手くもいきません(言い訳)これからも頑張るので見捨てないでください(笑)

さて今回から学力強化合宿編に突入です。プール回?知らないですね・・・Fクラスが絡まないと何分ネタが少ないもので。気が向いたらいつかやるかもしれないですけどね

では本編GO!





ラブレター?いいえ、脅迫文です

久保「吉井君。おはよう」

 

明久「あぁ久保君、おはよ」

 

如月ハイランドでの件が終わって数日、僕らはいつも通りの学園生活に戻っていた。たまには早く登校するのもアリかなと思って来てみたら丁度同じ時間に登校してきた久保君と会った

 

久保「今日は随分と早いんだね」

 

明久「たまにはね。久保君はいつもこの時間なの?」

 

久保「今日はいつもより少し早めだけど大体はこの時間だね」

 

流石Aクラスの優等生。僕も見習うべきだろうけど、正直朝は苦手だ。1年の頃の生活リズムが体に染み付いてしまって朝は遅刻ギリギリのことが多い。ある程度は改善されてきたけどこういった癖はなかなか抜けない

 

久保「あぁそうだ。一つお願いがあるんだが、今度の合宿で僕とペアを組んでもらえないだろうか?」

 

明久「え?ペア?」

 

久保「もし良ければね」

 

ペアというのは恐らく来週から始まる学力強化合宿のペアのことだろう。要は部屋割りだ

 

明久「僕でよければ喜んで。よろしくね」

 

久保「助かるよ。恥ずかしながら、他頼める人がいなくて困ってたんだ」

 

明久「?」

 

久保「吉井君がAクラスに来てから、僕たちは一緒に行動することが多かっただろう?それ故に他のクラスメイトとの関わりが薄くてね、君しか頼る相手がいなかったんだ」

 

明久「あー・・・」

 

確かに久保君は僕や美穂さん達と行動することが多かった。改めて考えると僕もクラスメイトとの関わりは薄いほうなんだろう、もう少し交流を持つべきかな

 

久保「まぁそういう訳でよろしく頼むよ。話は変わるけど、その手に持っている手紙はどうしたんだい?」

 

一通の手紙が握られた僕の右手を指して久保君が尋ねる

 

明久「なんか下駄箱に入ってたんだよね。差出人も分からくてちょっと困ってるんだよ」

 

久保「ふむ、とりあえず開けてみたらどうだい?送り先は君で間違いないんだろうし。あ、もしかしたらラブレターなんてことも」

 

明久「流石にそれはないと思うけど(汗)んーまぁ開けてみるk『異端者を発見しました須川会長!』『よし!速やかに捕獲せよ!』FFF団!?・・・めんどくさいな。久保君!コイツらは連れてくから手紙よろしく」

 

久保「え、ちょー」

 

『異端者を逃がすなー!』

 

Aクラスに移ってからも多少の襲撃はあったけど最近はおとなしかったから油断してたな。『ラブレター』なんて単語を口にすればコイツらならどこにいても襲い掛かってくる。とにかくコイツらを撒く方法を考えないと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

し~ん・・・

 

久保「・・・どうしようか」

 

突然現れたFクラスの集団を引き付けて吉井君はいなくなってしまった。心配だけど僕が助けに行っても恐らく無駄だろうし、託されたことをなそう

 

優子「おはよう久保くん。どうしたの教室の真ん中につったって」

 

美穂「おはようようございます」

 

手紙の中身を確認しようとしたところで木下さんと佐藤さんも登校してきた

 

久保「おはよう二人共。それが、かくかくしかじかー」

 

これまでの出来事をなるべく簡潔に伝える

 

優子「ふーん、ラブレター・・・ねぇ」

 

久保「ラブレターと決まった訳ではないんだけどね」

 

美穂「・・・・・・」

 

佐藤さんの機嫌がみるみるうちに下がっていく。自分の彼氏にラブレターかもしれない手紙が届いたと聞けば当然だろうけど

 

優子「安心なさい。仮にラブレターだったとして、明久くんがアンタを裏切るとは思えないわ」

 

久保「同感だね。吉井君が君から離れるとは思えない」

 

美穂「・・・そうですね。ありがとうございます」

 

ひとまず落ち着きを取り戻してくれたところで今度こそ手紙の中身を確認する

 

久保「・・・これは!?」

 

優子「ど、どうしたの?」

 

久保「・・・」スッ

 

木下さん達にも手紙の中身を見せる

 

『あなたの秘密を握っています』

 

「「なっ・・・!?」」

 

これは、ラブレターなんかよりよっぽどマズい代物だ。これは脅迫文・・・だろうか

 

美穂「あ、続きがあるみたいです」

 

優子「ホントだ。えーと、『これ以上あなたの傍にいる異性に近づかないでください。さもなければ、同封されている写真を公表します』だって」

 

久保「確かに写真が何枚か入っているね」

 

美穂「確認しますか?」

 

「ちょっと、流石にそれは僕が見るよ」

 

声がした方を見るといつの間にか吉井君が戻ってきていた

 

優子「おはよう明久くん」

 

美穂「おはようございます明久さん」

 

久保「もう大丈夫なのかい?」

 

明久「うん、とりあえず撒いてきたよ。それで、写真は流石に自分で確認するよ」

 

久保「そうだね。これがその写真だよ」

 

明久「ありがとう。・・・・・・。」

 

一枚目を見た瞬間に黙り込んでしまう。そして二枚目、三枚目と進むに連れて顔から余裕がなくなっていくのがわかる。一体何が写っているんだろうか

 

明久「・・・・・・。」スッ

 

 

最後の写真を確認したところで顔から表情が消えた。そしておもむろに立ち上がった

 

久保「ど、どうしたんだい吉井君?」

 

美穂「明久さん?」

 

明久「・・・・・・。」スタスタ

 

何も言わず窓際まで歩いて行く。窓を開けてそのままそこに足をかけて・・・って

 

優子「だ、ダメよ明久くん!?落ち着いて!」ガシッ

 

美穂「明久さん!?」

 

明久「離して優子さん!僕は生きていける気がしないんだ!」

 

ギリギリで木下さんが止めに入った。良かった・・・にしても、一体あの写真に何が写っていればあそこまでの行動に出れるのか

 

優子「大丈夫、まだどうなると決まった訳じゃないわ。それに明久くんがいなくなったら美穂はどうなるの!?」

 

明久「!?」

 

美穂「明久さん・・・」ウルウル

 

明久「・・・ゴメン、気持ちが走り過ぎたよ」

 

優子「全く、ヒヤッとしたわ」

 

どうやら向こうは何とかなったみたいだ。ん?これは・・・さっきの写真か。何が吉井君を追い詰めたのか

 

『清涼祭、メイド衣装の明久』

 

・・・・・・。なるほど、本人にしてみれば恥ずかしいことこの上ないだろう。しかもさっきの感じからしてこれが最初の方にあったレベルなんだろうし、この先を聞くのは少し怖い

 

久保「その、写真のことはひとまず置いておくとして、今後の対策を考えるべきじゃないかな?」

 

明久「・・・そうだね。でも、この『異性に近づくな』ってやつ。はっきり言ってよく分からない」

 

優子「そうねぇ、ここは学校で生徒の半分は女子。『傍にいる異性』ってのがどの程度の距離感かもわからない。第一美穂と付き合ってる時点で場合によっては不可能だわ」

 

「「・・・///」」

 

確かにもし佐藤さんのことであるならば無理だ。強い意志を持って付き合っている二人を引き離すなんてまず出来ない

 

久保「しかし佐藤さんのことではないんじゃないかな?二人が付き合い始めてからそれなりに時がたってる。吉井君はちょっとした有名人だし情報は早いだろうから事情を知らないと考えにくい。既に知っているなら今更こんなものを送り付けてくるのも不自然だよ」

 

明久「現状じゃ打つ手なし、かな・・・こんな状態で合宿を迎えるのは不安がすごいよ」

 

優子「この事、一応高橋先生にも相談してみましょう。何もしないより幾らかは気が紛れるわ」

 

明久「・・・そうだね。それと、鉄人にも相談してみるよ。こういう時は一番頼りになるし」

 

鉄人?・・・あぁ、西村先生のことか。自分が普段そう呼ばないから一瞬分からなかったな。僕もみんなに合わせて呼んでみようかな?

 

美穂「あのー、HRもありますし一旦解散しませんか?」

 

「「「え?」」」

 

どうやら結構な時間話し込んでいたらしい。端で話してたから気づかなかったけど大体の生徒が集まっており、後5分もすればHRといった感じだった

 

明久「とりあえず先生方に相談してから先のことを考えるよ。みんなありがとね」

 

吉井君の一言で僕たちはひとまず解散となった。しかし手紙の送り主の目的は何なのだろうか。そして誰なのか、HRの間も僕はそのことばかりを考えていた。果たして僕らは無事に合宿を乗り切れるのだろうか・・・




久保君、みんなに合わせるのは大事だけどそこじゃないwそしてさり気なく明久とペアになってるけど思い出して欲しい


ここの久保君は原作通りだ(察し)


まぁ美穂がいるので特別なアクションは起こしたりしないでしょうが・・・どうですかねぇ?
ではまた次回お会いしましょう

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