私はファ・ブリーズ! 世界を悪臭で染めようとするS帝を倒すために神の力で人の姿となったの!

※この作品はフィクションです。また、特定の会社を貶める意思はありません。

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まさかの裏切り!? だったら奥の手!

私はファ・ブリーズ! 世界を悪臭で染めようとするS帝を倒すために神の力で人の姿となったの!

だけどS帝の手先は沢山。私一人じゃとても倒しきれない。

だから人の姿になったのは私だけじゃないの。私は小集 元(しょうしゅう げん)君と小集 力(しょうしゅう りき)君の三人でチームを組んで、日夜悪臭と戦っているの!

 

―――なのに。

 

「だめぇええ! そこは中身を出したり止めたりするところぉ! クルクル回しちゃダメぇ磨耗しちゃうぅ!」←顔を回されている

「ふっはははは! しょせんその程度が貴様の身の程よ!……ってか首グルグル回って気持ち悪っ! え、首の骨無いの!? ふくろうだって五回転出来ないぞ多分!?」

 

私は敵の幹部、AKNに捕まり大ピンチ。

いつもは真っ先に助けてくれる(りき)君と元君は、睨み合って動けない。

 

(りき)……なんで、何でなんだよ! 何で邪魔する!」

「……」

 

そう、何故か(りき)君が私たちを攻撃してきたの。

 

「ふ…何で、か。『香りのシャワー』!」

「っ、『除菌EXスプレー』!」

 

二人の必殺技がぶつかり合う。二人の実力は互角……なのに元君の方が圧されてる。

きっと戸惑いから本来の実力を発揮出来てないんだ。

 

「っていうか! そろそろ! 回すの止めて! もげる、もげちゃう!」

「くっくっくっ。それはそれで面白そうだが……そうだな。貴様には味方がやられるのを見届けてもらわないとな。貴様の、仲間の、裏切りでな? ふーっはっはっはっはっ」

 

元君は(りき)君の音波攻撃に苦しんでいる。そんな、あの音波攻撃は私たちには効かない筈なのに……!

 

「や、止めて……止めて(りき)君! (りき)君!」

「くくく……笑いが止まらんなぁ?」

 

うぅ……待って? 今AKNは油断してる。今なら……!

 

「モードチェンジ、ミスト! 必殺『すっきりアクアのミスト』(W消臭)!」

「うおぅっ!? おま、人質は攻撃しちゃ駄目だろ!? ぐわぁあっ!?」

 

覚えていろ! と捨て台詞を吐いてAKNは逃げ出した。本当なら追撃したいけど……今はそれどころじゃない!

 

「これで終わりだ。『クリップタイプ』―――――『DESIGN EDITION』!」

「ダメェ!『ハウスダストクリア』(ダブル除菌)!」

 

間一髪、私の必殺技が(りき)君の必殺技を受け止める。

 

「なんで……いえ、本当に裏切ったの?」

「……あぁ」

「どうして! あの日三人で『この世から悪臭を駆逐する』って誓ったじゃない! 頭ぐるぐるし合って遊んだじゃない! 喧嘩もしたけど、仲直りしたじゃない! なのに、なのに」

「うるせぇ! お前に、俺の何が分かる!」

 

怒鳴られた。こ、怖い……。でもでも!

 

「知ってるもん! 色々分かってるもん!」

「ふん、どうだか」

小集 力(しょうしゅう りき)、男性、見た目年齢20歳、小太り、髪の毛は短め。元君の双子のお兄ちゃん。毎日のようにカラフルな服を変えてきてしかも髪の色も合わせてくる。そのせいでイメージカラーが無い。私と初めて出会ったのはトイレの中で私のトイレを覗こうとしたからぶっ飛ばした。この変態!」

「いやいやいやだから俺のテリトリーがトイレだったんだってトイレの臭い取りが俺の仕事だって何度も言ってるだろ!」

 

どうだか。男は皆けだものだってじっちゃんが言ってた。

 

「……髪の毛は染めてると思われがちだけど、実はかつら。顔がぐるぐる回らないからその代わりだと思う。男の癖にバカみたいに高い声を出せるし歌が上手い。必殺技チャージ(中身の詰め替え)が私たちの中で一番簡単。喧嘩の原因のほとんどが(りき)君のちょっかい。つまりトラブルメーカーで、ハーレムに憧れてる。トイレで女の子の―――」

「待て待て待てっ! ストップ! 分かった、分かったから待て!」

 

(りき)君が待ったをかける。

うーん、久しぶりにあんな長い台詞喋ったからから、若干ゃ息切れ。

 

「……戻ってきてよ(りき)君。ほら、今なら無かった事に出来るから、ね? 性癖バラされたくないでしょ?」

「ナチュラルに脅してきやがって……しかし、よーく分かった。分かったさ―――

 ファ! お前が何も知らない事をな!」

「ファ!?」

「俺は、お前たちとは相容れないんだよ……『香りのシャワー』!」

「きゃあっ!」

 

(りき)君の不意討ちをもろにくらってしまう。吹き飛ばされ、元君の隣に倒れる。

 

「う…く……」

 

強い……。一撃、たったの一撃でここまでのダメージを受けるなんて。

 

(りき)……まさか、僕が(りき)の育てたLv.99のセーブデータを消したから……!?」

「やっぱあれお前のせいかよ! あと少しでレベマだったのに……じゃなくてだ! ちっ、ここで倒してやっても良いが、必殺技の元(中身の液体)がほんの少し足りない。今回は見逃してやろう。……だが、二つほど教えておいてやろう」

 

かげろうに阻まれているかのように(りき)君の姿が揺れる。

 

「まず一つ目。元、俺とお前は、双子ではない」

「!?」

「血の繋がりすらない。……たまたま名字が同じの、まったくの、赤の他人だ!」

「そんな!」

「二つ目。そんな俺の父親は―――――」

 

 

 

 

 

 

 

S帝(エステー)だ。

 

 

 

 

 

 

 

そう言って、(りき)君は姿を消した……。





そんな…(りき)君が裏切るなんて…。(りき)君は強いし、格好いいし、変態だけど…私たちの大切な仲間なんだから! 絶対に改心させてみせる!

次回! 「ファ、盛大にバラす」
    「(りき)、改心する」
    「元、裏切る」
の三本です!
次回も見てね、じゃんけんぽん! ウェヘヘ!


※この作品は、短編です。次回はございません。


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